Netflixの海外ドラマ「アメリカを荒らす者たち」アニスのネタバレなしの感想です。
何気なく見始めて止まらなくなったNetflixの「アメリカを荒らす者たち」。(この西部劇みたいな邦題どうにかならんかね・・)
シーズン2まで出てますが、どっちも驚きの面白さでした!
いや~、それにしても良くできてるわ~!
こんな「事実は小説より奇なり」なドキュメンタリーあるもんかね~!
毎回「探偵!ナイトスクープ」の神回を見てるようだわ。
と感心しきりだったんですけどね・・、
うっそ~ん!ドキュメンタリーじゃないってさ!!
完全にやられた~!!
どうやら「モキュメンタリー」という、ドキュメンタリーのように見せる手法で描かれたドラマらしいのです。
え?じゃ、あれって全員役者なの?!
どうりで、おかしいと思った~!
あんなプロのような映像で、キャラが立ちまくりの登場人物たちが流暢に語りまくるのも変よね~!(特に顔だしOKなのが!)
しかも、事件解決に向かうプロセスが本当のサスペンスドラマよりも伏線が効いてて面白いし!!
こんなんを素人高校生が作れるか~!!って思ってのよ~。
なんて強がりを言いつつ、本当に騙されましたよ。
この感想を描くために今さっきちょっとググるまで、普通にドキュメンタリーと思い込んでましたから。(まぁ吹き替えにして、超流し見してたからね・・と、さらに言い訳)
彼らが荒く作った映像をNetflixのプロたちがまとめて、説明クリップなんかを追加しながら仕上げたのかと思ってたわ。
【ご留意ください】
当ブログは個人が趣味で書いているもので、夜遅くにウトウトしながら感じたままの感想を綴っています。そのため稚拙な文章、品のない物言い、勘違い解釈、天然ボケなどで皆様をご不快にさせてしまうこともあるかもしれません。(その場合は申し訳ございません。)
その点を含めてお許し頂ける方のみ読み進めて頂けましたら幸いです。
また衝撃ネタバレに関してはそのエピソード分の始めに持ってくることもあるのでご注意ください。(内容を順番に書くわけではありません)
「アメリカを荒らす者たち」登場人物紹介
素人高校生探偵として、このドキュメンタリーを撮っている(と見せかけてる)のはサムとピーターのガリ勉コンビ。
放送部だか映像部だかの二人が何気なく自分の高校で起きた「落書き事件」の真相を追い出す過程も描かれてるし、いや、本当に本当の高校生やってると思ってたわ。
だって、ガリガリの普通の子たちよ?
確かに眼鏡のピーター君は「名探偵コナン」に雰囲気似てなくもないけど、二人とも等身大のちょいダサな感じがまたキュートだったのになぁ・・。
それと、こちらがシーズン1の問題児ディラン君。
教師たちの車にチンコを落書きした罪で(被害損害1000万相当)裁判まで自宅監禁になってしまいます。
見るからに悪そうな彼はいたずらに命を懸けるガキ大将。上から目線でいたずら論を語ってるのが笑える。(「オマエが言うなや~」って突っ込むでしょ。)
その他、ヤリ〇ンセクシーだったり、ディランに罪を押し付ける陰険な悪徳教師だったり、目立ちたがり屋の嘘つき男だったり、面白キャラが色々揃ってます。
あ、そうそう、留学生のミン君は最高ですよ!
最後のいい所で、重要な立ち回りをしてくれるのもナイス!!!(出来過ぎだろっていうくらい。)
っていうか、やっぱりこれはドキュメンタリーと思い込んだまま見るのが一番いいのかもなぁ。
「ネタバレなし」って冒頭に書きましたけど、それが一番のネタバレなのかも・・って今ちょっと思う部分も・・。
でも、他の記事やブログにも皆書いてあるし、エミー賞では脚本賞にノミネートされたらしいしね。(気付かないのは私くらいってか・・)
そんな感じでシーズン1は割と下品に面白おかしくドタバタで、いかにも高校生が作った「ドキュメンタリー」風に進んでいきますね。
そのくせ結末には驚きのどんでん返しが待っているし、これまでの伏線を回収しつくようなヒネリの利いた顛末も凄い。
さらに、その中にもリアルな展開もあったりして見応えは充分です。
さら~っと気楽に何か面白いものを見たい方は、ぜひ吹き替えにして頭空っぽで見ると全8話もあっという間に見終わっちゃうと思います。(1話が短いし)
「アメリカを荒らす者たち」シーズン2はさらにスケールアップで面白い!
シーズン1では「チンコ」が全8話の中で400回くらい連呼されてましたけど、シーズン2で連呼されるのは「ウンコ」です。
またアホ臭い子供じみた内容かなぁ・・と思うなかれ、今度はかなりの重罪なのです!(いや、シーズン1も決して子供じみてなかったけど)
何者かがカフェテリアで売っているレモネードに下剤を混ぜて、40人ほどの高校生たちがあちらこちらで下痢してしまうという、世にも恐ろしい事件です!!!
その学校に招待される形で乗り込むのはやっぱりピーターとサムのコンビ。(君らは学校行かなくていいの・・?ってずっと思ってた)
そして、このシーズン2で衝撃のウンコ事件の犯人にされてしまうのは、この彼。
どうにもこうにも変なテンションの不思議君。あ、こういう子いるわ・・という妙に親近感の湧くキテレツキャラ。
典型的な不良ディランよりもグッと魅力的でリアルでした。
お婆ちゃんに育てられてるようで、両親どうしたんだろ?というのも不思議だったりして・・。
その他、バスケのスーパースターだったり、超金持ちのインスタに命を懸ける女子だったり、引き続きキャラはとにかく面白い。
おバカなディランに大分笑わせてもらったシーズン1に比べて今回のトーンはどちらかというとシリアスでヘビーです。
大体において犯罪自体が精神異常者の犯行としか思えないし、手口もプロ並み・・。
「一体誰が、なぜ?!」という部分の興味が半端なくて、最後まで一気見確実です!
それからSNSで複雑な社交生活を余儀なくされる現代の高校生たちの闇と孤独をしっかり掘り下げていて、テーマ性を持った作品としても秀逸でしたね。
もちろん今回も何気ない伏線からの怒涛の回収劇が最高でした!
本当によくできてますよ!
私が特に好きだったのは、最終話のエンディング。
そこはかとない高校生たちの友情と健気に前を向く姿勢に思わず胸がじ~~~ん。
しつこいけど、あんなエンディングを高校生が撮れる訳ないって思ってたわ~。
なるほどね~「モキュメンタリー」・・。
本当、こんなドラマのスタイルがジャンルとしてあるんですね。
大したもんだわ~。
そういえば、この邦題もピンと来ないんですけど、その前の「ハノーバー高校落書き事件」も冴えないですよね。
うーん、私がつけるなら・・
「高校生ズッコケ探偵 ~サムとピーターに任せんしゃい!~」とか・・?
ん?ダサい?お粗末でした~。