Netflixの海外ドラマ「ザ・ストレンジャー」の感想です。前半はネタバレ無しで、後半はネタバレありで突っ込んでます。
やっちゃいましたよ・・。
最近なんだか妙に疲れてて、頭使わずに見れる適度に面白いドラマを求めてたんですけど、3日前にNetflixで配信が始まったこの「ザ・ストレンジャー」がドンピシャでした。
思わず週末に一気見。
もっと他に見るべきドラマがあるだろう・・!という声を無視しつつ、なんか疲れちゃったのよね。「ナルコス」見てメンタル疲弊してるし・・、と現実逃避気味にハマりました。
いえね、決して強くお勧めする気はないですよ。
ぶっちゃけ、まぁまぁです。
深いテーマがあるわけでも、感動できるわけでも、ぐわ、やられた~!というどんでん返し的な凄い衝撃がある訳でもなかったです。
だけど、一瞬も退屈させずに最終話まで見せ切っちゃうんですよ。全8話なので短いし。
これはやっぱり人気ミステリーサスペンス作家のハーラン・コーベンのなせる業でしょうかね。(原作と製作)
とりあえず、次が気になって途中でやめられない・・!
怪しい人物、謎が謎を呼ぶ展開がとことん続きます。小説で言うページターナーってヤツですね。
だけど言っておきます。まぁまぁです。
IMDbは7.6。 そんなもんでしょう。
でも、なんだか凄く疲れてて頭使うのもメンタル体力使うのも嫌だ・・という方にはもってこいの暇つぶしドラマです。残虐描写もないし面白いので。
ちなみにイギリス製です。
【ご留意ください】
当ブログは個人が趣味で書いているもので、夜遅くにウトウトしながら感じたままの感想を綴っています。そのため稚拙な文章、品のない物言い、勘違い解釈、天然ボケなどで皆様をご不快にさせてしまうこともあるかもしれません。(その場合は申し訳ございません。)
その点を含めてお許し頂ける方のみ読み進めて頂けましたら幸いです。
また衝撃ネタバレに関してはそのエピソード分の始めに持ってくることもあるのでご注意ください。(内容を順番に書くわけではありません)
「ザ・ストレンジャー」のあらすじと予告編
男の子が2人いる幸せな家庭を築いてきたコリンヌとアダム夫妻だったが、ある日見知らぬ女(ストレンジャー)がアダムに近づき、妻についての秘密を明かす。
慌てたアダムがコリンヌに問いただすと・・。
という感じなんですが、この秘密っていうのがまた奇妙なんですよ。
2年前に妊娠を偽装し、流産を偽っていたって、どういうこと??(妊娠できる年齢には見えないのも超気になる。演じる女優さんは48歳!ほら~)
こうした、ちょっとした違和感や下世話な興味を持たせながら、なんだかんだ惹きつけて飽きさせない感じですね。
予告編は日本語がついてないんですがよろしかったら。
「ザ・ストレンジャー」のキャスト
すみません、簡単に主要人物だけ。
アダムとコリンヌ夫妻
アダム役のリチャード・アーミティッジは「ホビット」3部作などで有名だそう。
私は知らなかったんですけど、なんだか顔が怖くてこういう同情を引くべきお父さん役には向かなかった気もします。
コリンヌ役のDervla Kirwanは絶対どこかで見たことあるんですけど、出演作などを見ても知ってる作品はなかったです。
可愛らしいお母さんを上手く演じて好印象。息子たちの学校の先生でもある。
彼らの秘密を暴く謎の女を演じるのはハナ・ジョン=カーメン。
顔がヴィクトリア・ベッカムにちょっと似てません?
ゲーム・オブ・スローンズにも出てたらしいんですけど、私は全然思い出せず・・。
ドスラキ人の一人だったらしいんですが・・。誰だっけ?
この一連の事件を追うジョアンナ・グリフィン刑事。
Siobhan Finneranは「ハッピーバレー」のキャサリンの妹役でお馴染みですよね。
あと「ダウントン・アビー」のオブライエンさん。
53歳の女優さんですが、優しい存在感で妙に親近感を感じます。
でも、いびきが酷くて別れようかと悩んでる旦那がやけに若いんですよね。親子に見えるくらいの年の差カップル?
それと、彼女のパートナーが完全にボケ担当で、イギリスの刑事物っぽくトボけた掛け合いが素敵でした。
でた!懐しいスティーヴン・レイ!
「クライングゲーム」は何年前だろか?
マーティン・キレインという引退した刑事役で哀愁を漂わせてました。
と、これだけ見るとやけに平均年齢が高いんですけど、無理やりバランスを取る為かティーン達も結構活躍してました。
アダムの息子たちが可愛いし、その彼女や友人たちもしっかり事件に絡んできます。
そんなところでしょうか。
役者の皆さんはベテランばかりなので安心感あるし、隙のないキャスティングで文句なしでした。(怖い顔のアダムも慣れてきたら平気だったかな)
それから、イギリスのドラマによくあるんですけど、超ガーデニングにこだわってます!!
毎回誰かの庭や玄関先が出てくるだけで、はぁ・・とその花々の美しさやレイアウトの絶妙さにため息・・。
絶対ドラマ専門のガーデニングチームがいますね。いい仕事してます。
というわけで気楽に見るにはいいですよ~!
としか言えないサスペンスミステリー全8話です。
この先はネタバレ有で突っ込んでます。
「ザ・ストレンジャー」ネタバレ感想
もうね~!
結構言いたいことありますよ!?!
偽装妊娠に絡む大きな謎解きがなかったじゃないの!?
一番ガクっと来たのはこれですよ。
視聴者を最終話まで連れてきたのは「なぜまた偽装妊娠?!」。それに絡む深い事情って?!
というこの1点だったはず!
それが、別の事件と無理やり絡めて、隣人の仕業だと思い込んだコリンヌが勘違いしただけだったという・・。
結局コリンヌの凄い事情や裏の顔みたいなものは存在せず。
なんのこっちゃ!!と腰砕けのオチとなりました。
大体コリンヌにしても、学校で表彰されるほどの先生が妊娠・流産を偽るというのがどうも納得いかないのよね。
あんなにお腹が大きくなってからの流産て、むしろ死産に近いのでは?
それが「ダメだったの・・」の一言で済む話になってるし・・。どう考えてもおかしい!
これほど多くの事件が絡みに絡むのは偶然過ぎるだろ!
- サッカークラブの資金横領
- コリンヌの妊娠偽装
- 横領の件を隠そうとしたトリップがコリンヌをころす
- キンバリーの「商売」についての恐喝(相手の方の恐喝も)
- マーティンの妻殺害事件
- マーティンの娘が実はアダムの父親だった件
- カッツの娘の病気が母の仕業だった件
- 子供達のパーティでドラッグを盛り、マイクがアルパカの頭をちょん切り、ダンテが意識を失う事件
- キンバリーの相手に依頼されたカッツが、謎の女二人組を探すために犠牲にしたのがジョアンナの親友だった件
パッと思いつくだけで、これだけありますよ?
事件密度高すぎだし、偶然過ぎるでしょ!?
しかも、これがまぁタイミングよく絡むんですよ。
ほぼこの絡みだけで展開を推し進めてる感もありましたよね。結局大きな本筋というか、事件の深い真相的なものがなかったのが寂しかったかな・・。
やっぱり、こういうサスペンスドラマって、最後の締めに
「あのよさげな人物に、そんな裏の顔が?!」
という衝撃が必要ですよね。
私はコリンヌにそれが用意されてるのかと思ってましたよ・・。
だけどそれが全然なくて、あったのはトリップの裏の顔くらい。
でも、別に驚くほどの意外性もなく、まぁあんなジャージ着てるおっさんが稼いでるようにも見えないし、調子いい自分勝手なオヤジってどこにもいるのね・・って感じでした。
ただ、子供達がなんとも気の毒・・。
お母さんを必死に探す姿にはさすがにグッときました。
その流れもあって、最後のちょっとした仕掛けはよかったですね。
2人からお父さんも奪ってはいけない・・というジョアンナの機転と優しさでアダムの罪をカッツに被せる決断を。
これに少し救われました。
「妹が秘密を暴こうとして始まったことなのに、最後にはまた別の秘密を作ることになった。」とアダムが上手いこと言ってましたけど、そんな感じで締められちゃいましたね。
その「秘密を暴かなくては!」というそのマーティンの娘にしても、なんか変な方向に使命を燃えさせちゃった感じは否めませんよね。
大体、母親が父親にころされたっていつどうやって知ったの?ネットで調べたって出てこないでしょ。
そこはスルーでしたよね。(説明ありましたっけ?)
えっと、言いたいことはそんなところです。
思い起こせば、同じハーラン・コーベン原作のNetflixドラマ「SAFE 埋もれた秘密」もこんな風に関係ない事件を絡めて無理やりオチにした感じがあったなぁ・・と。
そういう作風なんでしょうかね。
でも、なんだかんだ最終話まで興味深く見れたからいいとしましょうか・・。
ジョアンナのキャラもよかったしね。若い旦那さんと幸せにね。(いびき対策は考えなくちゃね)
ではまた~。
コメント
コメント一覧 (3件)
見終わりましたー。
「イギリスドラマあるある」がたくさんありましたね!関係者が皆同じコミュニティにいるとか、警察内部に犯人がいて操作を撹乱しまくるとか、奇跡的なタイミングで電話かかってきたりとか。あと子供たちが容赦なく巻き込まれたりするのも、もはや定番ですね(可哀想)ダントツなのはオリビア?ちゃんで、母親は自分に毒を盛るわ、父親は殺人を犯すわで気の毒過ぎました。
操作→捜査 (恥)
ハハ、確かに汚職警官好きですよね~。
それにしてもオリビアちゃんが無性に怖かった。
あれほど愛してくれる父にまるっきり似ていないというのも気の毒。
母は美人だったけど、母にも似てなかったし・・。涙