Amazonの海外ドラマ「ホームカミング」シーズン2を見たアニスのネタバレ感想です。前半はネタバレなしでドラマ紹介、感想、キャラ紹介。後半はネタバレ感想です。
シーズン1はこちらです。↓
あらら~。こんな感じですか~。
これ、シーズン2を作る意味あったのかな・・と言ったら言い過ぎかな。
すみません。期待してたせいで勝手にハードル上げ過ぎちゃったのかも。
つまらない訳ではないし、各話30分でサクサク飽きずに見せてくれた感じでしたけど、いかんせん前作と比べるとこじんまりした印象でスケール感がなかった。
だってね、S1の段階でネタはある程度上がってるんですよ。
視聴者側からしても、例のあれでしょ?と答えが分かってる状態で謎かけ構成にされてもなんとなく先が見えちゃう。
時系列をひっくり返すことで、なんとか面白く見せてくれましたけど、S1のような重厚なサスペンス性は出せなかったかなぁ‥と。
じゃ、S2は見ても面白くないの?
というと、そういうわけではないです。
良かった点を挙げるとすると
- 主演のジャネール・モネイが魅力的
- 前作ほどスローな印象はなく、適度なスピードで展開
- 新キャストになると聞いていたが、意外に続行キャラが多くて嬉しかった
- S1のラストの日から始まるので、ウォルターのその後が気になる人には興味が持ちやすい
- クライマックスには意外なオチが用意されていたので、そこは良かった
最近、本当に1話30分のドラマが増えてますね。
時間のないご時世、みんなサクサク見たいんですよね。
もうこれが正解なのかなぁ・・という気さえする昨今ですが、このドラマもその潔さに大分救われてると思います。
とりあえず1話からの流れで無性に次が気になるので、最終7話までスっと見れます。
前作ジュリア・ロバーツを迎える条件として「ミスター・ロボット」のクリエーター、サム・エスメイルが全作監督するというのがあったそうですが、S2は全く監督はせず、製作にだけ名前を連ねてます。
では簡単に登場人物のご紹介を。
【ご留意ください】
当ブログは個人が趣味で書いているもので、夜遅くにウトウトしながら感じたままの感想を綴っています。そのため稚拙な文章、品のない物言い、勘違い解釈、天然ボケなどで皆様をご不快にさせてしまうこともあるかもしれません。(その場合は申し訳ございません。)
その点を含めてお許し頂ける方のみ読み進めて頂けましたら幸いです。
また衝撃ネタバレに関してはそのエピソード分の始めに持ってくることもあるのでご注意ください。(内容を順番に書くわけではありません)
「ホームカミング」S2の登場人物とキャスト
主役の彼女。(ネタバレになるので名前は伏せます)
湖の真ん中のボートの上で目が覚めるが、なぜ自分がそこにいるのか状況が分からない。
私全然知らなかったんですが、ジャネール・モネイは有名なシンガー・ソングライターとのことで、今年のアカデミー授賞式でも迫力満点のパフォーマンスをしていたんですね~。
トム・ハンクスや、デカプリオに絡むなんて凄いわ。
ちなみに飛び入り参加は「ポーズ」のビリー・ポーター。(声の伸びが半端ない!)
ドラマの方では演技がどうこうっていうよりも、カリスマ的な魅力で惹きつける感じです。
相手役のオードリーにはHong Chau。「ビッグ・リトル・ライズ」や「ウォッチメン」にでてます。
癖のある役柄がハマってました。(あの髪型ブローに時間かかりそうだわぁ。)
2人はやけに年の差があるように見えたんですけど、実際のところHong Chauが40歳で、ジャネールが34歳なので、そんなに違わないんだな。
今シーズンではS1のラストで突然重役として出てきた電話番オードリーの「不思議」が説明される形です。
そんなことってあり得るのかいな・・?
レナード・ガイストには性格俳優のクリス・クーパー
いかにも、な役柄で逆に印象薄い。
そして個人的に懐かしかったのが、国防総省のブンダ役にジョアン・キューザックがいたこと!
ジョン・キューザックのお姉ちゃんですよ。
ウォルター・クルーズ役のStephan JamesはS1のラストからそのまま続く物語を演じてます。
なんか顔を忘れてたんですけど、こんなふわっとした兄ちゃんだったっけ?という印象。
髪型以外フツー過ぎる。
コリン役のボビー・カナヴェイルは前回に続き続投という形でした。
チラッとしか出てこないけどやけに老けて見えた・・。
もう少し見たかったかな。
「ホームカミング」S2の評価は
まだ配信開始から1日しか経ってないので、今後さらに変動していくと思いますが、IMDbの方はS1と同じか少し下回ってるくらい。
ただ、トマトの方はS1は批評家レートがやけに高かったのに対し、今回は一般も含めて散々ですね。
まだレートの数が少ないので現時点では・・ということですが。
これはやっぱり、アレだなぁ・・。あの辺だろうなぁ・・。
ということで、ネタバレ感想の方ではS1との比較分析を中心に色々書かせて頂きますので、また全編見た後に読んで頂けると嬉しいです!
*これから先はネタバレ感想です。
ホームカミングS2のネタバレ感想
私ちょっと反省したのが、シーズン1の感想で色々ジュリア・ロバーツが設定よりも年齢行ってるとか、しょうもない部分で文句言っちゃったことですね。
S2を見た後に振り返ると、改めてジュリアがどんだけスケール感のあるいい演技してたのかが分かります。
一人の孤独な女性の半生と後悔、そして未来への微かな希望、どちらに関しても感慨深いものを演技の中にたっぷり滲ませてくれたので、見ていてもジーンと胸に迫るものがありましたよね。
そういう感傷的な部分が今回は決定的に足りなかったと思います。
なにしろね、このドラマの肝となる要素は「記憶を失うこと」ですよね。
その一点に尽きる訳で、その失った記憶(人生の大事な一部)自体に価値を感じさせる人物でなければ見ていても何にも面白くないですよ。
S1でも、ぶっちゃけウォルターにこれができていたかと言えば、たぶん違うんですけど、ジュリアのキャラが彼に投影し、思いを馳せ、涙したことで、結果的に「彼の失った記憶」にもかけがえのない価値を生んだ印象でした。
でもS2ではこれが全然できてなかったですよね。
ウォルターも浅かったし、アレックス&オードリーのカップルにもあんまり歴史を感じることができなかった。
なので、失ったものの大きさがズシンという重みを持って迫ってこれなかった感じです。
オードリーとアレックスの今後はどうなる?
結局あの二人は自分達の関係性を根本から失うことになるのか、それとも最後にアレックスがなんとなくオードリーを気遣っていた様子から何か記憶のかけらが残っているのか、微妙なところですよね。
S1のラストでもウォルターがハイディのフォークを少しずらすという演出でその辺を表わしてましたけど、でも結局ウォルターはハイディを思い出さなかったし、その気配もなかったですよね。
(最後のシーンで名前か何かを見て思い出すのかと期待したけど・・)
それにしても、このカップルにしても初めから違和感だらけじゃなかったですか?
平凡な受付嬢のオードリーと、キャリア志向の高い詐欺師まがいのアレックスでしょ。
どうもしっくりこなかったし、化学反応も感じませんでした。
こう言ったら悪いけど、何年も愛し合ってるようには見えなかったのよね。
これがもしNetflixの「フィール・グッド」の2人みたいな素敵なカップルだったら、5年間に渡る彼女たちの記憶が消えたというだけで涙、涙ですよ。
シーズン2の経過時間て全部合わせても2週間分くらいですよね。
過去エピ部分を除いたら実質2日間の出来事かな?
その辺もキャラの関係性を掘り下げられなかった原因かもしれませんね。
ラストシーンの意味は?
ウォルター役のジェームズがインタビューに答えていたのがヒントになりそうです。
「今回のことで彼なりの幕は降ろせたかと思う。彼はまだ若いし趣味も豊富、これからまた自分の人生を切り開いていくだろう。」
トラックに乗って彼と同じく実験台にされた退役軍人たちのリストを眺めてましたよね。
それについては、「ウォルターはもしかしたら退役軍人たちのホームカミングを手助けするような仕事をしたいと思ってるかも。」
とのことでした。なるほど。
それにしても、今回はなんかちょっとマンガっぽくなかったですか?
キャラにしても、コントほど笑えないのにコントっぽい設定が多かった。
ホームカミング事業はコリンたち数人の社員が勝手にやったみたいな事でしたけど、そんなことって可能なの?
社長が知らないなんてねぇ。
社長にしても、農業オタクのおじさんだったし、どこにこの巨大企業を運営する人達がいたんでしょ。
受付嬢が重役になっちゃうとかもあり得ないし。
まぁ、その辺は全てメタファー的なものだとしても、どうも全体的にリアリティに欠けました。
「ホームカミング」シーズン3は?
なんとなく、なさそうですよね。
ガイストはこれでお終いでしょうし、ウォルターらのホームカミング闇プロジェクトも終了。
その罪を償う形の制裁もあったし、これ以上語られることはないような気が。
最後も強引に締めた形だし、これで良かったのではないでしょうか。
はい、というわけで、さようなら~。