アニスです。
ようやく日本で2話まで放送された「ウエストワールド」のシーズン2ですが、少し思うところをツラツラ書いてみたいと思います。(ネタバレご注意)
ただ、これから書く考察については全て私の妄想で、たいした根拠はないです。
本国ではかなり先まで放送されてますけど、私は一切のリークや前情報なしに本編を見るのが好きなので、3話以降の話は全然知りません。(放送分のアメリカの解説サイトは見てますが。)
なので、あくまで個人的な解釈・妄想ということでご理解ください。
(この先のドラマを見て、書いてることがあまりに見当違いだったら、この記事そ~っと削除しておきます・・。)
【ご留意ください】
当ブログは個人が趣味で書いているもので、夜遅くにウトウトしながら感じたままの感想を綴っています。そのため稚拙な文章、品のない物言い、勘違い解釈、天然ボケなどで皆様をご不快にさせてしまうこともあるかもしれません。(その場合は申し訳ございません。)
その点を含めてお許し頂ける方のみ読み進めて頂けましたら幸いです。
また衝撃ネタバレに関してはそのエピソード分の始めに持ってくることもあるのでご注意ください。(内容を順番に書くわけではありません)
このドラマはフォードvsウィリアムの戦いなのか?
1話の感想で「なんで人間の主人公を設定しなかったのかな~。1話を主観で語ってるように見えるバーナードもホストだし・・」と愚痴ってましたけど、これは間違いで、2話を見るとやっぱり主役はフォード博士とウィリアムなのかなぁと思い直しました。
まぁ、アンソニー・ホプキンスとエド・ハリスの2大映画俳優が看板のドラマですからね。当然そうと言ったらそうなのかも。
でも、フォードがシーズン1の最後にドロレスの手を借りて自殺しちゃったんで、てっきりシーズン2では彼の存在感も薄くなるものだと思ってたんですよね。
ところがどっこい、彼は死してもまだ神としての力を主張しまくってますね。
彼が最後にスピーチした通り、ショパンやモーツァルトの音楽が現代まで別の人間の手を借りて奏でられるのと同じように、彼の主張や思惑がホスト達の体を借りて体現されている訳です。
その彼の意地を感じることができるのが、彼がウィリアムに用意したという新しいゲーム。
相当先まで読んで、細かい設定を仕込んでいるようです。
このゲームを通して何をウィリアムに伝えたいのかはまだ分かりませんが、彼に対して壮大な戦いを挑んでいることは何となく感じます。
フォードはデロス社に怒ってる?
そのそも、フォードがウィリアムやデロス社に対して反乱を起こすほどの強い憎しみを感じていたのは何故でしょうか?
この「ウエストワールド」が彼の造り出した新しい可能性を秘めた新世界だとすると、その舞台やホスト達を薄汚い金儲けのため(DNAを含むデータ収集事業)に利用していたデロス社を許せなかった、というのが一つ考えられますよね。
あの世界で神として全支配権を有していたはずの彼の存在を貶めてまで、裏事業という形で姑息な金儲けを続けてきたのですから。
それをフォードのプライドと美学が許さなかったは想像に難くないです。
さらにここに至って自分を排除しようとするデロス社には堪忍袋の緒が切れた・・。
そして満を持して起こしたのが、今回のホストの反乱ということなんでしょうか。
ホストの反乱ではなく、フォードの反乱
そういう意味では、「ホストの覚醒」、「自我の目覚め」云々の話は一見面白くはあっても、実は裏で全てを仕込んでいたのはフォードだったとみれば、ホストの動きはやはり彼のシナリオに基づいたもので、全てが彼の思惑通りに操られているのでしょうか。
つまりドロレスにしても、フォードが彼女に全ての記憶にアクセスすることを許し、全記憶データから全体像を理解するだけのインテリジェンスを与え、そこに「自我」や「意識」と呼ばれる自発的な判断能力、選択する力などが備わるよう前々から「痛み」や「苦痛」を経験させ、訓練させてきたと考えることもできます。
突き詰めれば、私があんまり感情移入できなくて困っているドロレスやバーナードは所詮はフォードの駒に過ぎず、彼らが覚醒した自由意志に見えるものは全てフォードの仕込んでおいたもので、その目的は全てウィリアムやデロスへの復讐の為だったのかも・・。
こう考えると、物語の大局はこの二人の壮絶なゲーム(戦い)に集約されるのかもしれません。
【フォードチーム】
ドロレス、バーナードなどのフォードお気に入りのホスト達。
(ただしメイブはシャーロット・ヘイルの企みによって覚醒し、自発的に反乱を起こしたと思われるので、フォードの力がどれほど及ぶのかは不明)
VS
【ウィリアムチーム】
ヘイルやスタッブス、ストランドなどのデロス社の役員、社員達。
この2チーム間で、壮絶なバトルを繰り広げている・・のかなぁ・・?
なぜフォードはバーナードを造ったのか?
「フォードは本当に死んだのか・・?実はあれは事前にフォードが用意しておいたホストで、本人はまだ生きているのではないか」という推測もありますけど、私はそれはないのでは・・と思ってます。
まず、そんな小手先の演出は美しくないし、フォードらしくない。
それと、これも想像ですけど、フォードはアーノルドの死に相当な負い目と罪悪感を背負って生きてきたのではないか・・ということです。
だからこそ、まったく同じ死に方(ドロレスに後ろから頭を撃たせる)で命を絶った。
あれがもし嘘ならば、まるでアーノルドの死をパロディ化するような形になり、彼の美学が許さないですよね。
そもそも、なぜフォードはバーナードというホストを作ったのか。
贖罪のため?ホストという形で永遠の命を与えたかった?
自分の死後も自分の意志を受け継ぐホストとして重要な役割を与えるのに、アーノルド以外考えられなかったから?
アーノルドとドロレスという初期の頃の純粋な夢を象徴する2人ならば、彼の理想を受け継ぐホストとして相応しいと思ったのかな・・。
(ただしパーク開園間際になるとアーノルドがホストの危険性に気が付き、フォードとは違う見方をするようになりますが・・。)
分かりませんけど、そんなことが想像できますね。
ドラマの楽しみ方として2つあるのかも
「このドラマはあくまでホストの覚醒がテーマである」と、アンドロイドやロボット好きな人たちが捉えれば、そうした楽しみ方がもちろんあるかと思います。
ただ、私みたいに(私だけかも・・?)、どうしてもホスト達に感情移入できないし、覚醒したとしても存在自体に面白味を感じられない・・という人たちがいるならば、
「これはフォードとウィリアムの戦いで、ホスト達はフォードが生前に仕込んだ駒で、デロス社の社員達はウィリアム側の駒。」という見方に切り替えてドラマを見ると、さらに面白く見れるのかもしれません。
(こんな私でも、これから登場の将軍ワールドに関してはめっちゃ楽しみだけど!)
そして、フォードはドロレス達ホストにどこまでやることを望んでいたのか・・。
また、旧友バーナードには何を残し、何を証明することを目論んでいたのか。
【6話まで見て追記】フォードが「揺りかご」に入ってた??!!
6話の感想にも書きましたが、すごい衝撃事実が最後にありました!
「揺りかご」(ホストをコントロールする為の総データ)に直接脳をつないで内部に入り込んだバーナードが見たのは、あの世界で優雅にピアノを弾くフォードでした!
これまでチラチラバーナードの回想シーンに出ていた「脳」(赤い球のようなもの)はどうやらフォードの脳だったようで、これをバーナードが隠れラボから持ち出し、「揺りかご」に移植したと推測します。
ということは、フォードは「揺りかご」の中で現在も生きている?!
生前に自身のDNAや記憶などで作っておいた「フォード脳」(想像ですけど)が「揺りかご」の中で生きているとするならば、まさに前ホストを現在進行形で操ることができるということなんでしょうか?
つまり、この考察記事でもずっと繰り返してきた「フォードが事前に仕込んでおいた
」という部分は、実は予測による「仕込み」でもなんでもなく、ウィリアムやデロス社の社員の動きを見ながら、その場で自由自在にホストを使って対応しているものと考えていいのかな?
これは怖い!
自分の創造したホストの中枢部そのものに入り込み、直接人間世界を乗っ取ろうとしていることになりますよね。
そうなってくると、6話の冒頭でドロレスが行っている再現性のテストも、あれはアーノルドのクローン的な物を創造してテストを繰り返しているのはドロレスではなく、その脳を操っているフォードがやっぱり取り仕切っていると考えるべきなのか・・。
感想にも、「あのシーンはもしかしたら100年後かも?」なんて書きましたけど、そこまでフォードがあんな形で生き続けるとしたらやはり背筋が凍りますね。
となると、やっぱりホストの覚醒云々はあくまで表面的なもので、やっぱりフォードが一人で世界をコントロールしていると見るのが正しいのかな・・。
その標的はウィリアムなのか、デロス社なのか、はたまた本当に全世界なのか・・。
まだ目的が見えてきませんが、とりあえず怖いです。フォード・・。
でもそうなってくると、普通に考えたら、ウィリアムには勝ち目はなさそうですよね。
彼がいるのはフォードの取り仕切る世界で、自由に操れるホスト達が何千といて、ゲームとやらで上手く泳がされていても、最終的にはフォードの用意した結末へと促されて行きそうです。
ところが、思わぬフォードの敵がいた?
これは私の推測ですが、フォードの制御が効かないホストに、メイヴがいるかと思います。
シーズン1の7話でヘイルが「フォードを辞任に追いやるのに、事故を装ってホストの危険性を示す必要がある。それには意外性のあるホストを使う」とテレサに話す場面がありますが、次に切り替わったシーンで映ったのが目を覚ますメイヴのアップなんです。
となると、メイヴの覚醒と反乱はヘイルの差し金で、もしかしたらフォードは全く関与していなかった可能性もあるし、密かに把握していた可能性もある・・。
・・ということはシーズン1の最終話の考察に既に書いたところですが、こうしてメイヴが自分の道を切り開きながら「新たな声」を使ってホストをバシバシ倒していくところを見てくると、やっぱり彼女だけはフォードの力の及ばないところで独自の進化を続けているのかな・・という気もします。
わかりませんけどね・・。
彼女も本質的には元の設定やシナリオの影響を受けているでしょうし、フォードに支配されてる部分も大きいでしょうしね・・。
しかも、彼女は別にフォードに敵対しようとして行動を起こしてる訳ではなく、単に自分の心の赴くままに、娘と自由を求めてその道を突き進んでいるだけですし、そこを邪魔するホストを倒していってるだけですからね。
フォードが彼女のことをどう見ているのかは今のところ不明です。
【7話を見て追記】バーナードはなぜダメなの?
また今回も注目すべきポイントがありましたね。多すぎて何から書いていいものやら・・。
まず、大きいのは「揺りかご」が破壊されてしまったことですけど、あの場所で楽しそうにしていたフォードはどうなっちゃったんでしょうかね?
その直前にバーナードの制御システム(脳)に入り込んでいたから助かったのかな?
今回彼がバーナードに語った言葉は全部意味深でしたね。
簡単にまとめると
- バーナードはデロスなどとは作り方が全く違う
- バーナードは自分とドロレスの記憶から作り、ドロレスが歳月をかけてテストを繰り返して完成させたものなので、「独創的で」「正しく」「気高い」。
- だが、今のバーナードは「弱く」「人間の餌食になりそう」なので自由意志を持つに値しない
- だからまだ自分が操る
と言いながらバーナードに救出部隊をころさせていました。
そして人間世界を破壊しているホストの反乱については
- 彼らの自由意志でやっていること
- 自分はマッチに火をつけただけ
- 物語が破壊されても、また新しい物語が始まる
- 破壊自体が物語
と美しい戯曲を書くように、都合のいいように解釈して酔いしれてますね。
なんとなくわかったのは自由意志によって人間をバンバン倒していく強いドロレスはいいけれど、人間と融和し平和を求めるバーナードは「弱い」と言い切り、ご不満な様子ですよね。
よほど人間の世界を壊したいみたいで、そのためにホスト達の反乱をお膳立てをするためにまだ引退できないんでしょうか・・。
実際どこまでがホストの自由意志かはわかりませんが、フォードのダークな破壊計画に今のところは上手く利用されていると見ていいかと思います。
それと、フォードは今後バーナードにいつまで居座る気でしょうかね。
でも、リアルタイムでヘイル達に拷問されているバーナードにはフォードはもういない感じでしたよね。
救出部隊が上陸した時、バーナードは波打ち際で気絶してましたけど、それ以前に何かあった時にフォードは消えたか、どこかへお引越ししたかってことかな?
ウィリアムとデロス社はどこまで一枚岩?
これまでウィリアム=デロス社だと思い込んでましたけど、なんとなく違うのかなぁ・・という気がしてきました。
ヘイルやストランド達がウィリアムが連携してる様子が全くないし、新キャラの娘エミリーもどっちの味方なのかがよく分からない。
もしかしたら、ウィリアムって完全に自分の欲望に従って行動しているだけで(フォードとの対決に夢中)デロス社の利益なんてもうどうでもいいのかも・・。
分かりませんけどね・・。
ウィリアムに変化が・・
それともう一つ気になるのが爺ウィリアムの中でホストに対しての感情が変化してきている点です。
それまで何十年も、残虐な欲望を満たすために蛮行を楽しんできたウィリアムが、特に覚醒したローレンスに対して明らかに別の感情が芽生えていたし、村で虐げられていた別のホスト達も救ってやってましたね。
ここでウィリアムの本質を考えてみると、「ホストにも感情がある!」と言って、ドロレスに恋をして彼女を救おうとしていたのは当初のヤングウィリアム自身でした。
実は彼が黒づくめに変身したきっかけとなったのも、ホストを人間のように意志のある存在として捉え、ドロレスだって自分を愛するはずだと信じていたにも関わらず、その幻想が打ち砕かれたことによって絶望したからなんですよね。
簡単に言うと、完全に記憶をなくしてリセットされたドロレスに出会った瞬間に、失恋したような精神状態になって拗ねちゃった訳です・・。
それから彼の中の闇が顔を出し、堂々サイコとしての道を歩むこととなるに至りました。
ところが30年の時を経てようやく彼らホストにも意識の欠片があるように見える・・!
純粋なヤングウィリアムが信じていたものがここにきて実現するかもしれないのです。彼としてはホストに対しての感情に変化が起こるのも当然でしょう。
ちなみに、同じような変化はスタッブスやリーにも見て取れます。
アバナシーを釘付けするヘイルらに、「そこまでしなくても・・」と止めようとしていたし、リーも撃たれたメイヴを心配していますよね。
メイヴの意味
ひたすら人間を敵とみなし、彼らの世界を乗っ取ろうとするドロレス達に対し、バーナードは「君は弱いから」とダメ出ししてフォードが彼を操り出しましたけど、メイヴはどういう位置づけになるんでしょうか。
バーナードは長い年月の間、人間社会で人間として生きてきたせいか、まったく敵対心を持っていないし、これ以上血が流れるのを望んでませんよね。
これが「破壊は美しい」とするフォードには面白くないようです。
そこに関して言えば、メイヴは彼はバーナードのように弱くないどころか、むしろホストを操る声を手に入れた最強のホストですよね。
さらには人間に対して敵対心がある訳ではなく、「復讐には意味がない」とドロレスに言い切っていたくらいです。
彼女はむしろリーや修復技師らとユーモラスに接し、友情に近いものを育んでいたし、究極的に彼女が唯一望むのは自由な世界で娘と自由に生きる事。
その為の手段は人間の世界を乗っ取るという暴力的なものでなくても、共存という形でもよいわけです。
無理やり「ウエストワールド」の結末を予測してみる
さらに妄想考察を続けます!
このドラマの結末を無理やり考えてみると、さすがにアンドロイドたちが人間の世界を破壊して、彼らの世界を作って幸せに暮らしましたとさ、ちゃんちゃん。というのには無理がありますよね。
となると、やはりアンドロイドと人間が共存し合う世界を創り出す方向性で模索が続くのだと思います。
で、この方向性を考えてチームを再編成するとこんな感じでしょうか?
【ホストだけの新世界を目指す破壊型チーム】
ドロレス+フォード(まだ彼の意識がどこかで生きているなら、もしくは死んでいるにせよ)
VS
【共存を望む穏健派チーム】
メイヴ+バーナード(フォードの支配から解放されているなら)+ウィリアム(ホストに共感しつつある)+リーやスタッブスや修理技師たち
VS
【己の利益しか考えない金の亡者チーム】
ヘイルやストランドのデロス社代表組。
こんな感じでしょうか?
ちなみにエミリー・デロスはまだどこに属していくのか不明です。
適当に今考え付いた妄想なので、全然根拠はないですけどね・・。
また8話以降で違う事実が明らかになったら追記していきたいと思います!
*第7話の感想で、「彼方の谷」に何があるのか?などの考察も書いてますのでよろしかったら↓
【8話を見て追記】凄い伏兵が現れた!
前々からチョロチョロと白黒のお姿は確認してましたけど、まさかこんなに素敵な方だとは予想もしなかったアキチタさん。
長い年月をかけて自力で覚醒した凄いホストでした。
元々フォードが設定の段階で、「強い好奇心を持って世界の謎を解く」という命題を与えた初期のホストらしいので、それなりの素養は準備された物でしたが、それにしてもこれだけ真摯に真実を受け止め、しかもその布教にまで意義を見出すという志の高さには恐れ入るものがあります。
さすがのフォードも彼が実験の為に撒いておいた種とはいえ、ここまで立派に花を咲かせたアキチタには称賛の念を抱いているようでした。
「ずっと見ていた。君は暗闇に育つ一輪の花だった。」と、ここまで言わしめたので、あれ??アキチタがフォードの本命だったの!??
と一瞬思ったんですけどね。
やっぱり違うようです。
というのも、次のセリフ、「せめて、光を与えてやろう。死を運ぶ者が私の元に帰ってきたら(ドロレスが私をころしたら)、皆を集めて新世界へ導け」
「光を与える」の意味はまだ不明ですが、その前のこの部分が問題→「せめて」です。
英語ではPerhaps, at leastって言ってましたが、「そうだなぁ、せめて」とは始めから決めている本命に言いませんよね。
となると、やっぱり本命はドロレスとバーナードで、彼らにホストの未来を託していると予測できます。
フォードが望んでいた自発的な覚醒を見事に成し遂げたアキチタにはご褒美をあげるけれど、それ以上は考えていないのかなぁ・・と。
メイヴと手を組みそうなアキチタ
他の皆と同様、一斉に谷に向かうレースに参戦してきたアキチタですが、どうやらメイヴと仲間になって戦いそうですね。
アキチタのセリフに「死を運ぶ者(ドロレス)が自分達を皆殺しにする前に・・」というのがあるので、ドロレスを危険な敵とみなしているのが分かります。
さらに、メイヴの特殊な力を使って遠い場所からアクセスを試みてきたアキチタは「君の娘を守る。でも君が生き延びられるなら、自分達を探してくれ」と話しかけていますので、2人は近いうちに合流しそうですしね。
という訳で、前回追記した、
【共存を望む穏健派チーム】
メイヴ+バーナード(フォードの支配から解放されているなら)+ウィリアム(ホストに共感しつつある)+リーやスタッブスや修理技師たち
の中心メンバーにはメイヴ+アキチタという組み合わせが考えられるのかもしれません。
当然ウィリアムはメイヴやアキチタにとって憎むべき前世からの敵ですので、そうそう簡単には仲間にはなれそうにないですよね。
なので、私はここに大きな感動エピソードが一つ発生して、今瀕死の状態に苦しむウィリアムが反省し、完全に心を入れ替えるという大きなドラマが待っているのかなぁ・・と予測します。
メイヴとアキチタはウィリアムでさえ許す寛容な精神を持っているように見えますので、簡単ではなくてもあり得ると思います。
そこに一役買うのが娘のエミリーかもしれないですね。(まぁ全部妄想ですけど。)
アキチタは「皆を集めて新世界へ~」というミッションにホストだけでなく、人間も連れて行こうとしてますよね。
これまでスタッブスやエミリー、ゲスト達を傷つけることなく生け捕りにしてきましたけど、どうやら谷に連れていきたかったからのようです。
という訳でドロレスのように人間に対して怒りや復讐心は持っていない様子。これはメイヴも同じですよね。
彼らが今後、冷酷なドロレスに対しどう戦っていくのでしょうか。
【9話まで見て追記】
それにしても9話はすごい衝撃でしたね・・。
このパークを出資した張本人が、この虚構の世界で狂気に吞まれ、自分が人間だかホストだか分からなくなるという究極の展開。
そりゃ、自分のした全ての選択を誰かのせいにできたら楽でしょう。
全てがフォードが描いたシナリオだと思い込めたら、有罪判決から逃れられるし、罪人として背負うべき重荷も放棄できる。
どこまでフォードの仕組んだゲームなのかは分かりませんが、もしここまで想定していたなら、ウィリアムは完全に敗北したことになりますね。(自滅にも見えるけど・・。)
ウィリアムとフォードが互いを憎む理由
今回2人がどうやってパークを巡る取り決めをしていたのかが説明されました。
それは、ウィリアムはフォードのシナリオに口を出さず、フォードは不死事業に口を出さないという協定。
ところがフォードが言います。「それを破ったのは君の方だろ」と。
するとウィリアムが「何のことだ?」とピンと来ていない様子。
シーズン1を思い返すと、確かヘイルやテレサが役員達からせっつかれてフォードに新シナリオへの大幅変更を求めていたんでしたっけ?
それによってフォードは追い詰められ、退陣寸前まで画策されるのですが、これにウィリアムは全く関与していなかったようです。
やっぱり、ウィリアムはパークでのお遊びに夢中になり過ぎて置いていかれちゃってたのかな・・。
まぁ、ともかくフォードはウィリアムがその協定を破ったと思っているので、彼に対して裏切られたと腹を立てている。
一方のウィリアムですが、この話をした時点では不明ですが、現在の時間軸で考えればフォードに対して相当の怒りを持っているものと想像できます。
この時フォードがおもむろに手渡したウィリアムのデータカードが原因で、家族に自分の正体がバレ、結果的に妻は自殺、娘には恨まれる事態になってしまった。
フォードがそこまで考えてあのカードを手渡したのかまでは分かりませんが、何かしら思うことがあってのことでしょう。
まさか、これまでフォードのゲームの一つだったとしたら恐ろしい男だわ・・。
でも、ウィリアムにしても自分の闇の全てを映し出すデータを夫婦の寝室の本の間に隠すって・・。もっといい所あったでしょうに!
メイブはフォードのお気に入りだった!
いや~ん、メイブはフォードの想定外の敵どころか「お気に入りだった」っていうじゃないですか~・・。もう、予測が全然違ってて恥ずかし~。
なーんて可愛い子ぶってもダメですよね・・。
でも、今回フォードがメイヴ本人に語ることで初めて彼女をどう捉えていたのかが分かった訳です。
やっぱりメイヴの独自の成長はフォードの図り切れない部分であったことは言ってましたよね。
パーク外へ逃がすつもりだったのに彼女は戻り、自分の娘を救うために我が身を犠牲にしたし、その戦いのためにひたすら成長を続け管理者権限まで持つに至った・・。
フォードはそんな彼女の成長ぶりを親として嬉しく見ていたようでした。
そっか~、ドロレスのように人間をバンバンやらなくてもいいのね・・。
でも、メイヴとドロレスが谷を巡って対立した時には、どっちを応援するのかな?
っていうか、メイヴは別にドロレスを倒さなくてもいいのかな・・?(アキチタは彼女を「悪」と定めて戦おうとするだろうけど。)
そこも分からなくなってきたわ。
ウィリアムがドロレスと会ったら何が起きる?
はい、ではここからいつものように妄想の域に入りたいと思います。
確か、ドロレスはホストの反乱で過去の記憶を全て取り戻した後、一度もウィリアムとは対面してませんよね?
谷で2人が出会った時に、一体何が起こるんでしょ。
爺ウィリアムを見て、自分を長年苦しめたきた「黒の男」と認識するのか(普通に考えたらそうだけど)それとも奇跡が起きて、自分とかつて恋に落ちたヤングウィリアムを彼の中に見つけるのか・・。
ちょっとロマンチック過ぎますかね?
でも、もしドロレスがヤングウィリアムを思い出したら爺ウィリアムは泣くんじゃないですか?
30年以上、密かにこの日(ドロレスが覚醒する日)を待っていたんでしょ。
だってそもそも、30年もこのパークでふらふらしてたのだって、ドロレスに振り向いてもらいたい想いがあってのことじゃないのかな?
あの時ドロレスがテディとラブラブな様子を目にして、彼女が自分を素通りした瞬間、傷ついたウィリアム青年の「時」は止まっていたはず・・。
今、ウィリアムは現実世界での全てを失い、罪の重さに耐えきれず狂気に身を任せようとしていますが、こんなウィリアムに、もし!、もしもまだ「救い」がまだあるとするならば、それはドロレス以外にないでしょう!
彼自身、もう人間なのかホストなのか完全に分からなくなってるし、己の存在さえあやふやになってますからね。
一方のドロレスはますます人間に近づいているし、いろんな意味でホストであるドロレスとの垣根が消えた状態ですね。
まぁ、そこまでロマンチックな展開でなくても、何かの化学反応が見れるのは期待できそうです。
という訳で、またしょうもない妄想に走ってしまいましたが、どうでしょうか・・。
というか、冷静に考えると完全なる「爺」に成り果てたウィリアムにドロレスがかつての恋心を取り戻すとは思えないかなぁ・・。
ルックス的に色男テディとの落差がえげつないしね・・。
あ!そうか、自分の若かりし頃のホストを作ってそこに自分の心を入れればいいのか!
これだけパークにいたんですから、一番蓄積データは多いでしょ。
DNAデータも加えてちょちょいとホストウィリアムを作り上げたら、永遠にドロレスと幸せに暮らせるかも。
もうテディはいないし(揺りかごは破壊されたので、彼のバックアップはない)、ドロレスさえその気になればあり得るかも??
ハァ・・、もうこの辺で妄想はやめておきます。
でもさ、いつもこの不死事業について思うけど、いくら自分の死後も自分と同じ姿で同じように考え、選択する人間がいて、その人間が自分の記憶を持って生き続けるとしても、やっぱりオリジナルの自分の魂はその肉体と共に死ぬ訳ですよね。
それって不死って言うのかな?
意識を完全に取り出せてホストに移せるっていうなら不死だけど・・。別に保管されたデータから創り出すものは所詮別物のような・・。
いずれにしても来週は最終回ですよ!
フォードの最終目的がどこまで衝撃的な形で明かされるのか・・。
そしてウィリアムとドロレスはどこへ消えたのか・・。
谷に水が溢れてホストが全員死んでいた背景には何があったのか・・。
アキチタさんを迎える光とは何か。
楽しみです!
追記「ウエストワールド」S2最終話を見た後の考察
え~・・・っと。どうしましょ。
前回書いた少女漫画的な妄想、本当に恥ずかしいですわ。もう穴があったら入りたい・・。
ウィリアムとドロレスが会ったら何が起きる?の答えは、「鍛冶場を巡ってころし合う。」でした~。
ドロレスは今や全てを理解してますからね。
ウィリアムがデロスのCEOで、30年間自分の所有するパークでホストをころしまくってきたサイコだってこともよーく知ってますもんね。
その張本人に苦しめられてきたのはドロレスやテディだし・・。恨みも相当募ってるようです。
ただ、ドロレスは「まだころさない」って言ってましたね。今後の利用価値を見越してのことか、それとも罰として苦しめるためか。
ウィリアムのループ説
「罰として苦しめる」といえば、エミリーもそうですよね。
最後にウィリアムがシステムの中に閉じ込められて、ホスト版エミリーに再現テストを繰り返されてましたけど、あれは見るからにウィリアムにとっては地獄です。
アメリカのサイトを覗くと面白い説があって、ウィリアムはシステムの中でループを繰り返しているというものです。
つまり、今回のゲームの始まりから→ローレンス達との冒険活劇→エミリーを疑いパラノイアになってころしてしまい→ボロボロになって鍛冶場にたどり着くまでのプロセスをずーっと繰り返しているという説です。
彼はこれを何千回だか何万回だか繰り返し、毎回エミリーが持ち掛けた和解(偽りの提案だったけど)を受け入れられずに彼女を撃ちころすという過ちを永遠と続けるのです。
そのパターン化された過ちを毎回繰り返すので、ウィリアムはいよいよ自分の決断に疑問を持ち「これは自分の決断ではないかも・・」と、自分の腕をほじりだす・・と考えるとあの行動にも説明がつくんでしょうか・・?
それを裏付けるというのがローレンスの村で救出劇を演じた後に彼の娘に言われた言葉。
「一つの善行で変わると思うな。前を向いてたら方向が違う。
ゲームは終わる場所で始まり。始まる場所で終わる」
と、ちょっとループを思わせるセリフをウィリアムに伝えてました。
ここでまたフォード論ですけど、「人間は変わらない」というのが彼の主張ですからね。
ウィリアムはどれだけ過ちを重ねても、いつまでも変わることなく同じループを繰り返し、毎回エミリーをころす結果に終わるってことでしょうか・・。
これがフォードのゲームだったらしい
ちなみに、これこそがフォードがウィリアムに仕掛けたゲームで、最終目的は永遠にシステムの中に閉じ込めることだったということです。
このゲームにエミリーも加担していたかも・・というのですが、私はそれは無いのでは・・とちょっと思ったりしてます。(まぁ私の見方なんてあてになりませんけど)
だって、エミリーの復讐は父親の秘密事業を暴露して、破滅に追いやることだったはず。
これはこれで筋が通ってるし、あの時父親が自分をホストと信じ込んでる様子を目にして慌てふためくエミリーは本物でしたよね。
なので、エミリーが噛んでたことはなさそうだけど、フォードが何らかの形でウィリアムをシステムの中に取り込もうとしていたのはあり得るかも。
それが本当なら恐ろしい男だわ・・。
フォードはホスト達に2パターンの出口を用意していた
そんな風に人間に対しては異常な憎しみと非情さを持ち合わせてるフォード博士ですけど、自分の子供達であるホスト達には愛情たっぷりに、世界を二つを用意していました。
覚醒はしているものの、現実世界へ進出するほどの強さのないホスト達には、彼らの魂が解放され誰からも支配を受けることのない天国のような新世界を。
ドロレスやバーナードの優等生組には現実世界への扉を・・。
メイヴは残念ながら娘のいる新世界には行けませんでしたけど、彼女はあの仮想世界で生きるよりドロレスのように現実世界が相応しいでしょうし、あれでよかった気がしますね。また今後もチャンスは来そうだし。
そんな感じで結局はフォードの計画通りに全てが上手くいったようです。
人間は変われないけど、ホストは変われる
自分の決断に疑問を投げかけ、変えることができるのはホストだけ。人間は決して変わらない。
というのがフォード大先生の主張ですけど、普通私たちが人間とロボットの違いについて考えるとき、全く反対のことを言いますよね。
実際この「ウエストワールド」ではデロス側の社員達は揃いも揃って悪者で、私利私欲にまみれてる人間ばかりが登場しますけど(あ、エルシーは違うか。でもそのせいでころされちゃった。)、一方でリーは自分を変えてメイヴの為に犠牲になったし、ウィリアムにも少しずつ変化がありましたよね。
この辺に人間側の希望が見えそうですけど、この回収はシーズン3以降に持ち越しなんですかね?
瀕死状態のウィリアムに別の未来はあるの?
シーズン2のラストに衝撃の暗黒未来が登場したウィリアムですけど、実際にはまだシーズン2で死んでませんし、これからも彼の物語が語られて行きそうですよね。
エド・ハリスはシーズン3に登場するらしいし、ドロレスも彼がまだ生きてることを知っている。(というか、彼女はあえてころさなかった)
私は、ウィリアムが死にそうになりながらも鍛冶場で何かを探していたのはエミリーのデータだと思ってますけど、見つけられたんでしょうかね・・?
それを見つけたら当然エミリーを復元しようとするでしょうけど、復活したエミリーはやはり父親を憎みそうですよね。
その復活版エミリーが父親に対してああした復讐を果たすというのはあり得るかもなぁ・・なんて思ってます。
ドロレスを創ったアーノルドが、彼女によって自分(バーナード)が造られてしまいましたよね。
同じように、復活したエミリーの方がウィリアムよりも上手に立つのは大いに考えられそうですよね。
でも、それじゃあまりにウィリアムが可哀そうだわ・・。
彼は誰にも干渉されずに、自分自身で選択肢を選び取りたい。というのが当初からの願望ですよね。
元々弱かったヤングウィリアムを消し去り、自分で選び取れる人間になったはずだったのに・・。
このままフォードの思惑通りゲームに敗北して終わるとは思いたくないので、シーズン3ではウィリアムが「人間は変われる!自分の意志で選択できる」という所をカッコよく見せてくれるのを期待したいです。
そもそもウィリアムってそんなに悪い?
演じる役者が私の好きなエド・ハリスなせいか、どうもウィリアムを非情な極悪人と捉えられないんですよね。
だって現実世界では何も罪を犯していないでしょ。妻や娘にもいい面を見せようと頑張ってきた訳だし・・。
仮想世界と信じた場所で真っ黒な自我を発散させていたところで、ウエストワールドの元々のコンセプト自体がその為でしょう。
今の時代でいえばテレビゲームでバンバンキャラを撃ちまくってストレス発散するのと大差ないのでは・・?なんて思っちゃうんですけど、違うのかな。
それに、ある時点までウィリアムはホストに自我があるって知らなった訳だし。
(それに気が付いてからは彼らを助ける側に回った)
ローガンに対しては確かに酷い仕打ちをしたけど、それはローガンの自業自得な部分も大きいし、酒や麻薬に溺れたのはウィリアムだけのせいじゃないでしょ。(父親も最低だったしさ。)
それにさ、サイコ的悪人という意味ではドロレスだっていい勝負ですよね。
ドロレスは復讐の名のもとに人間を惨殺してますけど、もともと「ワイアット」的要素を入れられちゃってるせいか、かなり残忍な方法で必要以上にころしまくってるし、仲間であるはずの連合軍たちホストも裏切ってころしてるし、テディは自殺に追いやるし・・本質的にはなかなかの「悪」ですよね。
だいたい、人間をころさなくても自分達が生き残る道もあるだろうに、あくまで人類を滅ぼし、世界を乗っ取るのが彼女の目的ですからね・・。怖い女だわ・・。
結局あの人たちが主役だったの??
という訳で、私が今回パート1から書いてきたことで、
「ドロレスらホストは所詮フォードの駒に過ぎず、デロス社の社員達はウィリアムの駒なのか?」という見方ですけど、これまた結構ズレてましたね。(お恥ずかし)
まずデロス社とウィリアムは全然一枚岩じゃなかったようだし、ウィリアムはあくまでパークを徘徊する一匹狼でした。
それとドロレスに関して言えば、独自に恐ろしいほどの進化を続け、もはやフォードの操り人形以上の存在になったことは私も認めないといけなさそうです。
だってバーナードを造るのに、あれほど入れ込んで、「何か変える必要がある・・」と気が付いたほどですよ?完全に人間の先を行ってるでしょ。
ただ、ドロレスはワイアットが入ってるせいか、情緒的に未発達で倫理的にもバランスを欠いてる部分がありますよね。
その辺を今後は善人であるバーナードが彼女と時に真っ向から対立し、時に補っていく形で世界制覇をサポートしていくんでしょうか・・?
ドロレスはそこを見越してバーナードを必要と考えたようですけど。
というか、「自分達は生き延びなくても仲間たちは残るように・・」って言ってましたっけ。
メイヴもフォードの期待を超えるホストに成長しましたよね。彼女はどの道を選んでいくのかな・・?
という訳で、キリがないのでこの辺でやめておきます。いくら書いてもまた見当違いだったら恥ずかしいしね・・。汗
シーズン3第1話の感想はこちら↓