アマゾンで見た海外ドラマ「THIS IS US」シーズン3のアニスのネタバレ感想です。
冒頭だけネタバレなしのざっくり感想で、それ以降はネタバレありでS3のあらすじをざっくり振り返りながら、突っ込んでます。
「THIS IS US 36歳、これから」のシーズン3ですけど、ようやくアマプラの見放題に追加されましたね。
S2までが素晴らしかったので、本当はレンタルしてでも見ようかと思ったんですが2話まで見て「うーん、やっぱいいや。見放題になるのを待とう」と決めました。
さすがにね~、ネタも切れるでしょ。
同じところ何度も何度もコスッてるわけですから。
もうこれ以上過去話の中に驚きの真実が飛び出るはずもなく、ちょっと横道行ってみたり、サブキャラにフォーカスしてみたり、未来にジャンプしてみたりとあの手この手。
やっぱりマンネリ化してきた感はありました。
でもそれでも粘りますね~。
IMDbのS3のエピソードレートも8.2~9.2と驚きの高水準で根強いファンがいるのを感じさせます。
あまりに高いので、そこまで良かったかな~?って感じるのは私だけですかね?
シーズン1と2で革新的なファミリードラマとして高い評価を得ましたが、なんとなくその新鮮味が薄まり、ありがちなファミリードラマになってしまったような・・。
というわけで、今回は若干辛口の感想になりそうですが、最終回のラストの謎に迫りつつネタバレ含めて細かいところを見ていきたいと思います!
【ご留意ください】
当ブログは個人が趣味で書いているもので、夜遅くにウトウトしながら感じたままの感想を綴っています。そのため稚拙な文章、品のない物言い、勘違い解釈、天然ボケなどで皆様をご不快にさせてしまうこともあるかもしれません。(その場合は申し訳ございません。)
その点を含めてお許し頂ける方のみ読み進めて頂けましたら幸いです。
また衝撃ネタバレに関してはそのエピソード分の始めに持ってくることもあるのでご注意ください。(内容を順番に書くわけではありません)
「THIS IS US」シーズン3を全話見たまとめネタバレ感想
では、S3の肝心な部分のネタバレから行っちゃいたいと思います!
まずはシーズン2の衝撃ラストの解説から・・
皆さん覚えてますか?
シーズン2ではケイトたちの感動の結婚式で泣かせてくれましたが、そのラストに凄いのをぶっこんできましたよね。
ザ・未来!!
60歳くらいになったランダルが長女テスと思わしき女性と、
「彼女に会いに行こう」
「心の準備ができてないわ。」
という会話をしてました。
なぬ?!
会うのに心の準備が必要な女性って?!
やっぱりデジャ?!
それとも大穴で妹のアニー?
それかシーズン3の後半ではランダルとベスの離婚危機が描かれますが、その流れでベス??
と、その辺りに目星をつけていたのですが・・。
これがなんと!
年老いたレベッカだったのです!
うわ~、もうそこまで行っちゃう~?!
早いし、切ないにもほどがあるわ~。
しかも、子供時代のランダル達が病室にママに会いに行く場面とシンクロさせる辺りが憎い~!
病室のドアを開ける少年ランダルの嬉しそうな顔にキュンとなる。
ところが、同じく母に会いに来た60歳ランダルは暗い顔で「息子のランダルだ」と自己紹介。
ということはレベッカは認知症か何かで息子ランダルを思い出せないのかな?
そばにいたのはなんとニック!
もう一つのサプライズはジャックの弟ニックがそばについていたこと!
あれま~、一途なラテン男のミゲルさんはどこいった?
まぁ普通に考えて男の方が先に逝くケースが多いですからね。
ということは、ミゲルの死後にニックとレベッカが!?
それとも、もっと前にミゲルのポジションをニックが奪い、ミゲルとは別れたの?!
まさか、老年男女の三角関係がシーズン4で繰り広げられることになったりして?(見たくない~)
ふーむ。ニックに関してはまだまだ色々ありそうですね。
そして、今回のシーズン3のポイントはこのニック!と言ってもいいくらいなので、もう一度この彼についておさらいしておきましょう。
ジャックが「弟は死んだ」と言っていた理由が明らかに!
これも謎だったんですよね。
その謎をシーズン3の中盤で劇的に明かした形になりました。
ジャックはもともと心臓に疾患があったみたいですね。そのせいでベトナムでの兵役義務を免れたそう。
ところが運悪く、繊細な弟の方が選ばれてしまった。
なんとか軍医としての徴兵になったものの、繊細な彼の精神は過酷な戦場では耐えきれず、ドラッグ漬けになってしまっていたのです。
弟を救う為に赴任してきたジャックでしたが、既に時遅し・・。
変わり果てたニックはベトナム人への怒りを露わにし、ジャックを驚かせます。
そして、ドラッグでハイになっていた時の危険な遊びでベトナム人少年を死に追いやってしまうのです。
あぁ・・。
これは酷い。
手りゅう弾をおもちゃにして使うなんて、いくらなんでも兵士として軍医として酷すぎる。
ニックとしては事故だったという認識で、それを兄に伝えられなかったことを悔いていましたが、ジャックの見方はある程度正しいでしょうね。
意図的にころしたわけではないけど、やはり同じようなもの。
でまぁ、ジャックはそれで完全に縁を切り、自分の親やレベッカ達にも「弟は死んだ」と語っていたのですね。
そこまでする動悸として説得力のあるものだったか?については、繊細で潔癖な良心を持つジャックならば充分納得できるという感じでした。
戦場の悪夢をレベッカ達との生活に持ち込みたくなかった・・というのも、心に大きな傷を負った男の脆さとして理解できます。
そんな薬漬けニック叔父を必死に探していたのがケヴィン
ケヴィンがやたらとこだわってましたね~。
なぜそこまで??
という理由がよく分かりませんでしたが、新たな恋人ゾーイとともにベトナムへ。
このシーン、よく分からなかったわ。(あの男の子がこのおっさん?と思わせるフェイントだったの?)
そしてその後、アメリカで見つけたニック叔父さん(ほぼ廃人)との衝撃の対面!
あの兄弟3人が集まっての初対面劇は面白かったですね~。
久々に仕掛け要素が効いた構成になってました。
で、そのニック叔父さんを無理やり更生させようと頑張ったケヴィンでしたが、その熱い思いは伝わらず・・。
で、なぜか自分が酒にまた手をだしてしまう・・という・・。
うーん、また堂々巡りだわ。そういうのメンドクサイのよ。
ケヴィンに関してもね、一生懸命肉付けしようとしてる製作側の意図は分かるんです。
でも、ダメだな~。もう一つ魅力に欠ける。
これはケヴィンというキャラどうこうというより、演じる役者さんの力不足だと思うんです。
「一見薄いイケメンキャラ」を「でも実は繊細で、内に秘めた情熱がある」という部分をチラつかせながら演じなきゃいけないのに、その厚みが出せてない。
とてもロン・ハワードの映画でアカデミー級の演技をしたとも思えないのよね~。
「繊細さ」までは感じるけど、そこまでかなぁと。
ランダルやジャック達が熱演を繰り広げてる中、ちょっと惜しい気もします。ただ、外見はまさに「一見薄いイケメンキャラ」にバッチリですけどね。
さらにですね、この80代レベッカがいるのはケヴィンの家ですよね。
ということは、ケヴィンがレベッカを引き取り介護しているみたいです。
やはりこの辺にもニック叔父さんをどうしても放っておけなかったケヴィンの「情」を感じますね。
ゾーイとは本当に別れた模様
超美人ゾーイとお似合いのカップルでしたけど、やはり彼女は子供の頃の性的虐待のトラウマから完全に立ち直っておらず、子供を持つことは考えられないから・・とケヴィンとの別れを決断したのでした。
凄いスタイル。
で、最後の未来の場面ではケヴィンの息子が初登場してましたね!
顔はよく見えませんでしたけど、キャラ的にいかにもいケヴィンの息子っぽい。
ゾーイの血が入ってないのは明らかですね。
それに、年齢的にも12歳くらい?ということは、ケヴィンが50歳くらいになってからの子供でしょうか。
と言うのもですね、年老いたレベッカに会いに来たトビーのセリフで「トビーたちは今向かってる」というのがありました。
これは息子のジャックと母ケイトということではなく、ジャックと彼女、もしくは妻、とかじゃないですかね?(私の想像ですが)
ということは、ジャックこの時点では少なくとも自立した年齢ということなので、S3時点で38歳の彼らの20年以上後ということになります。
だから、やっぱりケヴィンが50歳くらいの子になるでしょうかね。
(相手は若いお姉ちゃん?なぜ家にいないの?)
ちなみにこの時トビーは「チョークも持ってきた。」とチョークを見せてるんですが、何に使うんでしょうか?これも一つの謎かけですね。
ケイトに一体何が起きる?!
さてさて、ケイトに話しを移します。
このS3では、ケイトがついに子供に恵まれます!
危険と言われた体外受精も奇跡的に1回目で授かり、未熟児で生まれた息子ジャック君も健康で元気そう!
というわけで、ケイトとトビーも幸せの絶頂。
よかった、よかった。
やっぱり赤ちゃんが生まれる話は見ていても嬉しいし、テンション上がる!
おばあちゃんレベッカもロスに移住し、ついでにケヴィンも移り住むようでした。
ところが、あの最後の場面ではケイトがいませんよね。
で、ここでS3の第1話の最後に戻ると、実はラストにこんなシーンが差し込まれてました。(未来のシーンという設定で)
行くのを迷ってるトビーに、ランダルが電話し「彼女(レベッカ)が会いたがってる」と伝えると「行くよ」と答えるのですが、この時ベッドにケイトがいない!
ということは、今から20年程の間にケイトに何かが起こるんですね。
まだ全然分かりませんが、死んでしまうのかも・・。
ケイトが死んでしまったから、恐らくトビーとレベッカは長年会っておらず「(レベッカ)が会いたがってる」という言葉に繋がったのではと推測できます。
そして、このケイト不在の未来シーンとクロスオーバーさせるのは、産まれたばかりの息子ジャックを家に連れ帰り、最高に幸せそうなケイトとトビーの姿。
この幸せがいつまで続くのか・・と不安を掻き立てるシークエンスになってました。
ランダルとベスは離婚してない!
今回はこのひっかけシーンが多かったですね~。
結局、散々「別れるの?」と心配させておいて、未来のシーンでもベスとランダルはキスしてましたので、まだ一緒にいるようです。
とはいえ、正直今回のベスとランダルの騒動はちょっとイラっとしたなぁ・・。
分かるんですよ。
ベスが自由奔放のランダルに振り回され自己犠牲を強いられてきたように感じてる部分や、自分も何かを始めたい!と、夢に向かって走りだしたい気持ちも。
でも、今かよ~?、突然バレエ~?って感じじゃないですか。
遠い土地のフィラデルフィアで突然議員になっちゃって、片道に1時間半とかかけてるランダルにも「??」だし、それって立候補前に分からなかったの~?って感じで・・。
この間のランダル家の経済がどうやって回ってるのかも全くの謎だったし。
(それを言うならトビーも仕事してる様子ないし、ケイトがちょろっとやってる仕事だけで食べていけてるのかが不思議。)
そして、最終的には家族全員フィラデルフィアに引っ越し、ベスはバレエ学校を作るということで万事解決したようでした。(っていうか、まずその選択肢でしょ 。)
突然バレエダンサーキャラになったベス。
でも、デジャもいい子に育ちましたね~。
ベスがどれほど大事な存在かをランダルに思い出させる辺りが素敵。(テスやアニーの出番を奪っとるな。)
学校の勉強の方もよくできるみたいで将来が楽しみだわ。
「THIS IS US」シーズン3のアメリカ評価
そんなわけで、若干マンネリ化してきた感もあるこのドラマですが、エミー賞ではまだしっかり評価されてるんですよね。
- 「ドラマ作品賞」
- ランダル役のマイロ・ヴィンティミリア
- ジャック役のマイロ・ヴィンティミリア
- レベッカ役のマンディ・ムーア
- トビー役のクリス・サリヴァン
がそれぞれノミネートされてます。(受賞ならず)
ランダル役のスターリング・K・ブラウンはすっかり常連ですね。
マンディ・ムーアもアメリカではすごい人気らしい。(アイドルとしての人気を失ってからの見事な復活劇!)
ジャック役のマイロ・ヴィンティミリアに関しては、もう迫力が凄かった!!
ちょっとー!あの体見ました?!
この肩と胸の盛り上がり!!
彼自身、顔面麻痺という障害を乗り越えてきた苦労人ということですが、それだけにこのジャック役に賭ける想いが尋常でないというのがビシビシ伝わってきますよね。
それがジャックの誠実でまっすぐな人柄と見事にマッチして、迫力ある役作りに繋がりました。
「THIS IS US」は何シーズンまであるの?
アメリカでは現在シーズン5が放送中で、さすがにIMDbのレーティングの方も7点台が増えてきています。
もうこれはこのドラマの性質上、仕方ないですかね。
シーズン6で完結することになっているそうですが、もうひと頑張りして欲しいところ。
ファミリードラマとして物凄い革新的ダッシュを見せてくれたS1と2はやっぱり歴史に残る快挙だっただけに、終わるべきところでバシっと綺麗に終わって欲しいかな~と思います。
次はシーズン4のネタバレ感想・解説です。
コメント
コメント一覧 (2件)
S2はレンタルして見たんですよね。我慢できなくて。確かセットで割安だったのもありましたが、S3は安くならなくて、ずっと我慢して、見放題になるのをすごく楽しみにしました。
でも、それなりに感動もいただけましたけど、今回はなかなか見進められない時間がありました。アニスさんと同じ様な感想かな。
このドラマは、自分に置き換えて考えさせられるところが良いのですが、今回は、それぞれの苦悩部分が繰り返されすぎて、ちょっと萎えましたした。
ジャックのように、天晴な人物が存在しなくなり、みんなモジモジしててイラつかせてくれるな~と言う感じ。ジャックの存在のでかさを改めて思い知るわけですが、ケビンが、そういう役割になっていくのかと思ったけど、まだまだちっともって感じです。もしかしたら、そういうS3だったのか・・・S4はそうなるのかな。
アニスさんの言う通り、役者さんとして、その立場を演じる技量に欠けるのかもな~
そうなんですよ!S2のセットレンタルは安かったのにS3は高くて私も我慢してました。
なだけに、少し不満の残るシーズンでしたよね。
なるほど~。ケビンがジャックの後を継ぐ形も一つありましたね。
でもやっぱりタイプが違うしなぁ・・。
ジャックの迫力は鬼気迫るものがあったので、S4以降さらに彼の影が薄まると寂しい展開になるかもしれませんね。