Netflixの海外ドラマ「ブリジャートン家」をとあるドラマと比較してみた後、後半はいつも通りのネタバレ感想書いてます。
「ブリジャートン家」をようやく見終わりました~。
はぁ・・長かった・・。
配信直後にNetflix史上世界でもっとも視聴されたドラマということで、これは見なければ!と私も頑張りましたが「そんなにいいかなぁ・・」というのが率直な感想。
華やかな世界観で楽しくセクシーなラブロマンスが楽しめる!という意味では素晴らしい。
お金かかってそうだし超豪華!
でも、「そこまでいいかなぁ・・」と。
で、見てたらあれ~?この感じってhuluオリジナルの「ノーマル・ピープル」に似てるなぁ・・と。
2作品の共通点
- 原作小説がある
- 出会いから強烈に惹かれ合う若く美しい男女が主役
- でも状況的に上手くいかない
- つまらない誤解が原因で何度もすれ違い
- ぶつかり合っては傷つけあう
- 傷つけあって成長していく
- そして濃厚なベッドシーンの連続!
特に、この畳みかけるようなベッドシーンの多さは海外ドラマの中でも珍しい部類に入ると思うので注目すべき部分でしょう。
しかも表向きが爽やかな青春ドラマっぽい造りだから余計に「おお!!!そこまでやるのかね!?」という驚きが半端ないのです。
というわけで、こんな共通点のある2作品をかなり強引な形で比較&対決させてみました。
もうお気づきと思いますが、私は「ノーマル・ピープル」派です!
今回は恐縮ながら、ブリジャートンファンの皆様からのお怒りを買う覚悟で行ってみたいと思います!!(ひ~、本当は買いたくない~)
【ご留意ください】
当ブログは個人が趣味で書いているもので、夜遅くにウトウトしながら感じたままの感想を綴っています。そのため稚拙な文章、品のない物言い、勘違い解釈、天然ボケなどで皆様をご不快にさせてしまうこともあるかもしれません。(その場合は申し訳ございません。)
その点を含めてお許し頂ける方のみ読み進めて頂けましたら幸いです。
また衝撃ネタバレに関してはそのエピソード分の始めに持ってくることもあるのでご注意ください。(内容を順番に書くわけではありません)
「ブリジャートン家」と「ノーマル・ピープル」を比較対決!
スミマセン、ほぼ独断と偏見のお遊びです・・。
ヒロイン部門
これは両者文句なしに美しく可愛らしい!そして主役にふさわしい華がある!
こちらはブリジャートンのご令嬢ダフネちゃん。
始めは無垢で清純、世間知らずな女の子ですが徐々に大人の女性に力強く成長していきます。
まっすぐな瞳のまま、ぶれることなく演じ切ったフィービー・ディネヴァーは実は今年25歳。
こちらは「ノーマル・ピープル」のマリアンですが、尖った直球女子を見事に体現。
学校でイジメに遭ってたってなんのその。「アタシはアナタが好きなのよ。」と堂々と言ってのけるその勇気!
だけど、実は傷つきやすく時々変な方向へ突っ走る・・という独特のメンタルバランスにもキュンと来ます。
新鋭女優として注目されるデイジー・エドガー・ジョーンズはまだ今年22歳!
というわけで、ヒロイン部門は引き分け~。
相手役部門
私はこのサイモンがどーーーしてもダメだった~!
確かにゴージャス系の美形だし、ギョッとするほどの美ボディだけど、自意識過剰気味な演技が受け付けず・・。
ちょっとナルシストっぽさを感じるのが「女王ヴィクトリア 」の相手役トム・ヒューズに近いかも。
誇り高い侯爵を演じるのにヘラヘラしろとは言いませんが、ちょっと作り過ぎちゃう?と。
この黒ピアスがどうも気になる・・(ナル疑惑が・・)
対する「ノーマル・ピープル」のコネル君は共感度マックスでとにかく可愛い!
決して美形じゃないし体系も普通だけど、滲み出るいい人オーラが凄すぎて「どうか幸せになって~」と願わずにはいられない。
どこを掘っても「純粋、純愛」なコネル君を熱演したポール・メスカルはエミー主演男優でノミネート。
というわけで、相手役部門は圧倒的に「ノーマル・ピープル」!(←個人的な好み)
セクシー対決
どっちもそういうシーンが多いんですが、さすがに回数は数えませんでしたよ。
でも「ノーマル・ピープル」の方が気持ちが伝わるベッドシーンとして高い評価を得ているので、こっちかな。
どっちも「激しく求めあう2人!」なのは確かですが、マリアンとコネルの方が好きで好きで仕方ないという想いが伝わってくる感じ。
あと、ダフネはお胸を死守しましたが、マリアンは脱ぎっぷりがアッパレでした。
ってことで、これも「ノーマル・ピープル」。
世界的評価部門
「ブリジャートン家」の方はまだ配信されたばかりなのでエミー賞はこれからですが、先日のゴールデン・グローブ賞はノミネートなしでした。
INSIDERではなぜゼロノミネート!?とファンの怒りを記事にしたりしてます。
同じNetflixの「クイーンズ・ギャンビット」「オザークへようこそ」「ザ・クラウン」は候補に挙がってるのにどうして!!ということですが、この3作品を見るとやっぱり凄いのが並んでますよね。
IMDbは7.3。ロッテン・トマトは以下の通り。
ブリジャートン家の代名詞「Netflix史上最高の視聴数!」というのもやっぱりコロナが影響してると思います。
私のブログもほぼ放置状態でしたが緊急事態宣言中はアクセスが倍になりましたので、厳密なロックダウンをしてる欧米では軽く2倍以上の視聴者数になったはず。
そして「ノーマル・ピープル」ですが、去年のエミー賞では主演男優でノミネート。今年のゴールデン・グローブでは作品賞と主演女優でノミネートでした。(受賞はならず)
IMDbは8.5!トマトの方でもこの高評価!
万人受けする作品じゃないので視聴者数はそんなに多くないと思うけど、評価に関しては「ノーマル・ピープル」の方が上でした。
政治的視点(上流階級VS労働者階級)
ブリジャートンはもちろん華やかな社交界を扱う作品なので、普通に上流階級バンザイですよね。
人種の壁と取り払ったファンタジックな試みも吉と出たし、あんまり深く考えずに豪華なドレスや舞踏会を楽しめる大衆娯楽作品。
大して「ノーマル・ピープル」はとにかく金持ち大嫌い!金持ちは悪!庶民の暮らしこそ素晴らしい!に近い形で表現されてる感じ。
実際に原作者のサリー・ルーニーは「思想的に自分はマルクス主義」と公言してるので明らかな意図はあるかと。
私は政治的立場は特にないけど、庶民なので「ノーマル・ピープル」かな。
大衆受けと華やかさ部門
上に書いたのと同じ内容になっちゃいますが、これは圧倒的にブリジャートンでしょう。
分かりやすい王道のストーリーにカラフルで美しい映像美に、ため息者のドレスの数々。
ブリジャートン家は品のいい薄いパステルカラーが基調。
フェザリントン家はアバンギャルドテイストが入ってるのかな。
ちょっとSATCぽい気が。
何から何まで豪華で、乙女心をくすぐるアイテムのすべてがありました。
対して「ノーマル・ピープル」はセンスは光っても全体的に暗いトーンで、ストーリー自体もちょっと異色で大衆受けは狙ってない。
分かる人だけ分かってくれたらいい・・的な原作者の尖った部分を感じます。
でも、マリアンの服は全部可愛かった。
どっちが面白い?ストーリー展開部門
正直「ブリジャートン」は予想通りの展開が多く、意外性はなかったですよね。
脇役達のサイドストーリーまで「まぁそんな感じだろうな~」という結末。
「レディ・ホイッスルダウンは誰なのか?」という仕掛けが一つあったくらいかな。
私にとって一番驚いたのは後半部にベッドシーンのオンパレードが待ってた点ですね。
前半がおしとやかだっただけに「うわ~~」と、その点はびっくりしたかも。
「ノーマル・ピープル」の方は最後までほぼ予測不可能な展開続き。
サスペンス並みにハラハラ・ドキドキしてしまう恋愛ドラマで肩凝りました。
そして時に切なく心が痛い・・。
く~~、この痛みこそ恋愛ドラマのだいご味でしょう!
悪役部門
物語を劇的に面白くするには憎たらしい悪役の存在が不可欠ですが、「ブリジャートン家」の方はこれと言った悪役がいないんですよね。
敢えて言えばライバル的存在のフェザリントン家の母くらい?
でも母も別に悪人じゃないし、娘3人も普通に性格良し。
夫が駄目男だけど、ブリジャートン家を脅かす存在ではない。
謎のレディ・ホイッスルダウンに関しても文章から悪意は感じられない。
というわけで、いたって平和なんですよね。
だからこそ安心して見ていられる王道作品とも言えるし、抑揚やスリルがなくてちょっと退屈とも言える。
対する「ノーマル・ピープル」の悪役は強烈ですよ~。
マリアンの家族が最悪で母は「シンデレラ」の母のように冷酷で、兄は「キャンディ・キャンデイ」のニールのようにとにかく意地の悪いモラハラ男。
実際に手を出して妹を痛めつけるから最悪。
でもだからこそ不憫な環境で頑張るマリアンに感情移入せずにいられないし、本当の自立を果たしていく彼女にエールを送りたくなるんです。
あと、時々マリアンがひっかかる変な男どもも悪役かな。
というわけで、悪役対決も「ノーマル・ピープル」。
はい、以上になります!
「ノーマル・ピープル」はアマゾンプライムのSTARZPLAYで見れます。
この先は「ブリジャートン家」の内容に突っ込んだネタバレ感想です。
「ブリジャートン家」に突っ込む!ネタバレ感想
レディ・ホイッスルダウンはあの人だった!
なんと、なんと!可愛いペネロペちゃんでした~。
っていうか、これもね~、その前の段階でちょっと予測が付いちゃったんですよね。
コリンがマリーナに騙され結婚してしまう!というギリギリのところで新聞が出ましたよね。
明らかに結婚をご破算にする為のものだったし、マリーナの妊娠を知ってる人は限られてたし、コリンの事は一切触れずに被害が及ばない内容だったのでペネロペ周辺しかないだろうと思ってました。
でもあの最後の得意顔を見たらさすがに「うわ!」と思いましたけど。
にしてもね、レディ・ホイッスルダウンの書く内容って既に私達が知ってるネタじゃないですか。
よく似てると言われる「ゴシップガール」は1話しか見てないんですけど、確かこの謎の人物しか知らない内容を暴露して周囲に衝撃を与えてませんでしたっけ?(記憶違いだったらスミマセン。)
それがなかったので危機感もないし、あんまり興味が湧かなかったんですよね。別に誰でもいいわ~と。
でもまぁ、ペネロペちゃんはいつもダンス相手がいなかったので壁際でよく観察してたんでしょうね。
「あぁ、コリン様のリーゼントヘアは今日もよく突っ張ってるわ~」と。
ダフネはエライけど、サイモンにイライラ・・
「子供は作らない!家系は繋がない!」とサイモンが頑なでしたね~。
いや、その気持ちはわかるけど、復讐の相手はもう死んでるやん・・と思ってたところでダフネが見事にそのまんまを言い返してくれましたよね。
なかなか大人になり切れないサイモンを軽く追い越す形でダフネが大きく成長。
相手の気持ちを尊重しながらも、自分の気持ちも大事にするというパーフェクトな女性になりました。
あと、また私の愚痴になっちゃうんですけど、自信がなくて言葉がでなかった幼少期のサイモンと今のサイモンがどうしても同一人物に見えなかったんですよね。
傲慢で自信に満ちた態度の中にも一皮むけば傷ついた少年が・・という危うさや脆さみたいなものが見えたらよかったのかな。
次男君がなんだか老けてた
長男アンソニーよりも老けてるだろ~・・とそればっかり気になってしまった次男ベネディクトですが、演じる役者さんを調べて見たらアンソニー役の役者さんと同じ32歳でした。
へ~、なるほど・・ってそれだけの話です。
あと私、てっきり彼はゲイなのかと思ってたんですよね。ゲイの芸術家にやけに接近されてたし、「自分を解放しろ」とレクチャー受けてましたよね。
でも別にゲイではなかったようで、仕立て屋のミセス・デラクロワといい感じになってましたね。
この2人の話もどうでもいい感じだったなぁ。
身分の違う恋なら既に長男がチャレンジ中だし、なぜまた同じことするん?とちょっと不思議でした。
ただ、デラクロワがレディ・ホイッスルダウンなの??と私達にミスリードさせる為にわざわざ登場させたんでしょうかね。
やっぱり悪役が欲しかった
典型的な笑っちゃうような悪役でも話しのアクセントにはなるし、ダフネちゃんのさらなる成長の糧にもなるだろうと思うんですよ。
例えばダフネが嫁いだ侯爵屋敷の使用人長があからさまに意地悪いとか、村人たちから思いっきり嫌われてるとか・・。
それがみんな適度にいい人で生温かった~。
ファミリーで見れるようにしてるのかな・・とも思ってたら急に全然生温くないベッドシーンが始まるし、なんか変な感じだったわ。
しかも、子供を作るかどうかがポイントになってるので、最後までしっかり見せたうえで外に出したか中に出したかを教えてくれるという生々しさでした。
でも、実は1話の冒頭のシーンでアンソニーのそういうシーンがあったので、「そっち方面は結構スゴイよ~、子供向けちゃうよ~」とちゃんと教えてくれてたんですけどね。
「ブリジャートン家」シーズン2はどうなるの?
既にシーズン2の製作が決定済みですが、今度は誰のどんな話になるのか気になりますよね。
なにしろヒヤシンスちゃんまでずらっと控えてますから!
メッチャ美人・・
S2は恐らく原作の順番からしてもアンソニーの妻探しがメインなるのではと噂されてます。
おぉ、アンソニーが一番いいキャラだったので楽しみですね。
今回振られてしまった歌手の彼女に再アタックはもう無理でしょうし、新シーズンということで新しいお相手に行くのかな?
と思ったところで、サイモン・アシュリーが相手役としてS2への出演が決まったという記事を発見!
Netflix「○○〇・エデュケーション」の女優さん。
私としてはもう少しシビアな目線でヒネりのある展開がが欲しいところですが、また今回のように全体的には平和でほのぼの・・、でもベッドシーンだけは激しくしっかり!これぞロマンス!な感じで行くのかな?
でもアンソニーは結構気性が激しいので、もう少し緊張感のあるストーリーも期待できるかも。
それから、今回のダフネ&サイモンの愛の続きも見れるのか??ですが、まだ分からないそうです。
ただ、サイモン役のRegé-Jean Pageが既にNetflixの新作で巨額の資金を投じるアクション映画「The Gray Man」にキャスティングされたというニュースもあったので、今回のようにガッチリ語られることはないのかなぁ・・という気も。
というわけで、こんなところでしょうか。
ではまた~。
コメント
コメント一覧 (2件)
ついに完走なさったんですね〜 苦戦されたようですが(笑)
「ノーマル・ピープル」とこんなに多くの共通点があるとは、テイストが全然違うから考えつきませんでした。さすがです。
ブログの読者としてはアニスさんのお好みではないのはなんとなく理解できます。
こちらのドラマは深刻にならず気軽に見れるエンタメ要素が強いので、このご時世、受け入れられやすかった側面もあるような。
「黒いピアス」はヘッドセットだと思ってました。私も同じようなもの持ってるんで。
もしかして私もピアスだと思われてたりして?!
え!ピアス違いましたか?!笑
恥ずかしい~、向かって左はピアスかと思ってました。
他にも画像があったので差し替えてみました。
やっぱり気軽に見れるエンタメ要素が受け入れやすいんですね~。笑