全話のアニス感想ですが第1話~3話までは特にネタバレは含まず書いてます。
Netflixで世界同時配信スタートのフィンチャーの新ドラマ「マインドハンター」がついに来ました!
「ハウス・オブ・カード」に次ぐ第2弾!
怖い~・・。怖いですよ~!!
予告編では完全に「セブン」の雰囲気!
今回は何と言ってもフィンチャーお得意の猟奇殺人鬼の精神世界に迫って行きます!
正直、そんな恐っろしい闇の次元まで迫ってみたいか?と聞かれれば、「うーん、ちらっと見てみたい気もするけど、そんなに詳しくは結構です・・。」って感じなんですけどね。
【ご留意ください】
当ブログは個人が趣味で書いているもので、夜遅くにウトウトしながら感じたままの感想を綴っています。そのため稚拙な文章、品のない物言い、勘違い解釈、天然ボケなどで皆様をご不快にさせてしまうこともあるかもしれません。(その場合は申し訳ございません。)
その点を含めてお許し頂ける方のみ読み進めて頂けましたら幸いです。
また衝撃ネタバレに関してはそのエピソード分の始めに持ってくることもあるのでご注意ください。(内容を順番に書くわけではありません)
「マインドハンター」予告編
だけど、このドラマは見ない訳にはいかないでしょ!
・・と意気込んではみたものの、見れるのか・・。
「セブン」は昔見た時は意外と平気だったんですけど、最近はテレビで再放送とかしてても絶対見れないですね。
もう痛すぎて、エグ過ぎてダメ・・。
今回のマインドハンターもどこまで見れるのか非常に不安です・・。
「マインドハンター」登場人物とキャスト
ホールデンとビル
右が主人公のホールデン君。
FBIで人質交渉の担当だったものの、上手くいかずに大学で講義をさせられたりしていいたホールデンは、犯罪を防ぐためには犯人の行動心理を理解する必要があると感じていた。
そんなある日、FBI行動科学課のビル(左)に「せっかくなら自分と一緒に全米各地の警察で講義をしに行こう、それなら地方の犯罪を肌で感じられるし、情報も得られる」と誘われ、二人はコンビとして巡業することに。
ホールデン役のジョナサン・グロフはHBOの「ルッキング」で爽やかに主演を務めていた方で、ドラマ同様、私生活でもゲイだと公言されてるそう。なかなかキュート!いい体!
顔がなんとなくだけど、127時間のジェームス・フランコっぽい?タレ目じゃないのが違うか・・。
フランコ
ビル役のホルト・マッキャラニーもいい役者さんで滲むものが渋いです。
そして、この2人が聞き込みを始める凶悪犯がこのドでかいエド・ケンパー。
身も気もよだつ猟奇犯罪を犯しているのに、話している様子はしごくまともで、これがまた静かに怖い・・。
どうして自分がそういう行為に至ったのかを冷静に分析している。
驚くのが、母親からの酷い虐待や精神的屈辱を長年受け続けたなんて話を聞かされると、思わずちょっと納得してしまう自分がいるんですよ。
それも冷静に考えると嫌ですよね。
だって、これがもし犠牲となった6人の女性の一人に関してでも、その恐怖と苦しみを想像してしまったら、この男の話どころか顔を見るのだって怖気がするはず。
だけど誰かがその闇に踏み込んでいかなきゃいけない訳で、ビルが言ってた通り「狂人に勝つには狂人を理解するしかない」んですよね。
当時は警察関係者もみんな「凶悪犯罪者は生まれながらにそうなのだ」という考えで終わろうとしていて、ビルたちの上司ですらその意義を理解できていない。
そんな中、唯一彼らの研究を高く評価するウェンディ・カー博士が現れて、彼らも自分たちのしていることに自信を深めていきます。
アナ・トーヴはオーストラリアの実力派女優で、最近よく見かけますね。
内容的にはこんなところでしょうか・・。
大筋は面白いテーマだと感じましたし、話に説得力もある、3話で初めて彼らがプロファイリングを使って事件を解決するのも良かったです。
ただですね・・
次は3話までのネタバレ感想です。
「マインドハンター」シーズン1第1話~3話のネタバレ感想
1話の序盤は説明が長い
あれれ・・?
FBIの主人公が悪魔のような凶悪犯を追い詰めていく話を連想してましたけど、意外にも序盤は完全に肩透かしでした。
まずですね、このドラマは今では当たり前の犯罪心理学の「プロファイリング」をゼロから始めた人たちに焦点を当てているので、かなり学術的な部分の説明が多いです。
しかも1977年頃の時代背景と、当時の犯罪捜査の常識概念みたいなものまで説明されるので、これが結構長くてシンドイ!
始めの30分くらいはそんな調子で、退屈といえば退屈ですかね・・。
ただ、デビッド・フィンチャーがこれで終わるはずないんですよね。
残忍過ぎ!!これはアウト!
1話の最後で出てくる猟奇事件!これ、何なんですか?!
もう、退屈な部分を頑張って見てきてようやく事件かと思いきや、被害者の一人が子供・・?!しかもこんな残酷な方法で!!
もう、ここで見るのやめようかと思いました。
本当、うっかり写真を見てしまった自分を猛烈に後悔・・。
無理です、無理・・。
「セブン」にだって子供は出てこなかったですよ。(確か)
残酷なのは覚悟できてましたよ。おそらく若い女性たちが酷い被害に合うものだと・・。
だけど、子供までは覚悟ができていなかった・・!
たぶんここで見るのをやめた人が2割くらいいるんじゃないでしょうかね。(知らんけど)
ただ、2話、3話とその後その事件のことは出てこなかったので見続けて来ましたけど、またいつか、あの事件を解決するために彼らが戻るだろうというのは想像できるので、そうなったら完全に無理かも・・。
それにしても、どうして??なんで子供出します?
その事件の痛ましさと、全く糸口さえも掴めなかったという悔しさが、ホールデンやビルの大きな動機となって、その後のつらい研究に向かわせることになった・・。
っていうなら、その必然性も理解できますよ?
だけど、そういうシーンも特に描かれてないんですよね。
たいしてショックを受けてる様子もないし・・。
むしろホールデンなんて、ひょうひょうとケンパーへの聞き込みを楽しんでるかのようだし、いまひとつ、この若者は捉えどころがないですね・・。
やる気は理解できますけど、何が最終目的なのか。
そこら辺で、悪を憎み正義を追い求めるFBI捜査官として、というよりも、むしろ学者的な純粋な探求心が彼を突き動かしてるように感じました。
でもしょうがないですよね。
このドラマはまさにその残酷さ、猟奇的異常さに焦点を当てて、その闇を理解すること自体がテーマですから。
全10話みたいですけど、10話まで見終わった時に、何か感じるものがあるんでしょうか?
こうした犯罪を犯すサイコパスもまた人間・・。
恐らくは生まれて来た時は、普通の可愛い赤ちゃんで、その時点ではまだサイコパスではなかったはず。
いつ、どの時点で犯罪者は形作られるのか・・。
怖い、怖い~・・。
最後まで見れるかな・・。
ホールデンが花開くか?!
まだババーン!とは、主人公の魅力が開花していない感じのホールデンですけど、今後このほわ~んとしてる彼が魅力的なキャラに成長していくんでしょうか?
なんだか70年代後半なのに、新人類(この言葉も古い?)を見てるような不思議な若者ですけど、真っすぐなのに熱意が暑苦しくない感じが爽やかでいいかも。
何かちょっと不思議君的な魅力は感じます。
だけど、まだ彼に共感したり入り込める感じがしなくて、もう一つ何かが足りないような気も・・。
その辺がどう変化していくのかも注目です!
次は4話のネタバレ感想です。
「マインドハンター」シーズン1第4話のネタバレ感想
なんだかこの地下室チームにも光が差してきましたね!
すごい金額の予算がつくと聞かされた後のエレベーターで、みんなニンマリになるシーンでは、見てるこちらもニンマリでしたよ。
てっきり呼びだされて怒られるものだと思ってたら、このビッグニュースですからね。
緊張と緩和が上手いわ~。
ホールデンのちょっとした思い付きと熱意で始まったこの調査が、今や大きなスポットライトを浴びる最新の注目研究分野になっていくんですね。
この予算の規模がちょっと想像つかないんですけど、人員も増やせたりするってこと?
とりあえず、ビル達はもう警察署巡業はしなくていいってことなのかな?
でも、それだと地方の犯罪情報も耳に入ってこなくなるけど、その辺はいいのかな。
それにしてもあの上司!(肩書忘れた)無表情にもほどがあるでしょ!
「おめでとう」ってどこまで嫌味か本気か全然わからないところがニヒルでいいわ~。段々好きになってきた。
ホールデンをなぜか無性に嫌ってるところも笑えるしね。
聞き込みはやっぱり闇の中
連続犯の話を聞くのはかなりつらそうですね。
特にビルがイライラしていて、ついカッカと厳しい言葉を投げつけてしまっていました。
その辺、ホールデンは冷静であくまで研究のためと割り切っているのがすごいですね。
若いのにお爺ちゃんみたいな達観の仕方なんですよね。
「無駄な部分は聞き流せばいい」って、それができるのがすごい。
今回登場したのは、5人を暴行殺人したリセルという若者。
ケンパーに比べると猟奇性は少ないものの、やっぱり話を聞くと、彼も母親やその恋人から虐待を受けてきたようです。
「サイコパス達は自分たちを被害者だと本気で信じ込んでいる。自分が殺人鬼だと認めたら壊れてしまうから。」と、セクシーなカー博士が言ってましたけど、今後もこのパターンは成立するんでしょうかね?
その辺りも気になります。
ペンシルベニアでの事件
これもまた酷いですね・・。
この辺の描写をもっとマイルドにしてくれたらもっと見やすいんですけどね・・。
あの既婚のおじさんが本当に無罪なら、すごい偶然で死体を発見したことになりますけど、(以前からナンパしようとして相手にされてなかったとか・・)確かにあの普通のおじさんの犯行とは思えないしな~・・。
それにしても、あの奥さん、すごい老けてましたけど小さい子供が二人いる??っていうのが驚いたわ。
冒頭のサイコパス
毎回冒頭でちらっと顔を出すサイコパスの男ですけど、怖いですね~・・・。
あの顔はどう見てもサイコパスですよ!
表の顔では警備会社に真面目に勤務していて、裏では獲物をハンティングする機会をうかがっているようです。
あの男が今後新しい事件を起こすものと思いますけど、既に起こっている母子事件と今回の事件との絡みはあるんでしょうか?
何にしても事件が起きた後の描写はなんとか聞き流せても、実際の犯行シーンを見せられたらもう絶対にギブアップなので、そうなったらホールデン達になんとか事前に防いでもらうしかないですね。
ビルの息子の話がなんとも悲しい・・
元気がなさそうで、見ているだけでつらいですね。
3歳で養子にもらったそうですけど、それまでに受けた心の傷が問題なのかな・・。
それともビルが言うように、もともとそういう性格なのか・・。
トラウマという意味では、こうしたサイコパスたちと同じテーマを感じますね。
ただもちろん方向性は違いますけどね。
長年の虐待から怒りを溜め込み、歪んた形で犯罪を起こして怒りを爆発させる者もいれば、ただ内向的な性格になるだけの者もいるだろうし・・。
虐待を受けた子供がみんな将来犯罪を起こすかというと、決してそういう訳ではない訳で、むしろそれでも立派に社会生活を送る人の方が圧倒的に多いはずなんですよね。
その違いは何なのか。
そういう部分でも、ホールデン達の研究には今後も興味が湧きますね。
1話1話を見るのにメンタル体力いりますが、頑張っていきましょう~。
次は第5話のネタバレ感想です。
「マインドハンター」シーズン1第5話のネタバレ感想
段々エンジンかかってきましたね~。
1話でちょっと脱落しそうでしたけど、見続けてきて正解でした!
ペンシルベニアでのペンシルベニアでのビバリー事件
今回は具体的な事件にたっぷり時間を割いて、ホールデンとビルのコンビが挑みましたね。
これだけだったら、ありがちな1話完結の刑事ドラマと同じなんですけど、この猟奇的な事件にどれだけ彼らの研究データと経験が生かせるか、という視点が入って来るのでさらに面白いんですよね。
今回はホールデンの直感がちょっと働いたかな・・?という程度で、決定打的な活躍はありませんでしたけど、まぁまだ始めたばかりですしね。
プロファイラーへの道はまだちょっと遠いかな・・。
今後は少しずつ勘も鋭く、推測も的を得てくるんでしょうね。
結局何気に活躍したのは、地元の気の優しい刑事でした。
彼がホールデンの妹のところへ寄ると言って、最後に「子供を守るためにも、FBIには嘘をつくな」と軽く脅したのが効きましたね。
でも、彼はベンジーが被害者だと信じ込んでいましたけどね・・。
っていうか、ベンジーが犯人確定でいいんでしたっけ?フランクも可能性あるのかな・・?
でも、あの夜ベンジーからフランクに電話がかかってきて呼びだされた、という証言をしてるので、普通に考えたらやっぱり奴なんでしょうね。
フランクの話しぶりは普通で、サイコパスっぽくなかったしな~。
冒頭のサイコパスとアイオワ事件
この男がこれから犯罪を起こすのはわかるんですけど、前回の記事で「アイオワの母子事件なども関与してるのかな・・。」なんて適当に書いちゃったんですけど、この男のいる場所もちゃんとでてるんですよね。
カンザスのウィチタとカンザスのパークシティが出てきましたけど、この2か所を地図で見るとほぼ同じ場所でした。
じゃアイオワの事件は違うか‥と思って一応グーグルマップで見てみると、広いアメリカの中では意外に近い!
アイオワのフェアフィールドからウィチタまでをルート検索してみたら車で7時間弱。
ということは一晩走れば行けなくもない・・。
サイコパスがどれだけ移動するのか知りませんが、可能性はなくもないですね。
そして今回の5話の冒頭では黒い手袋をはめて手紙のようなものを投函していました。
完全に犯罪の匂いがしますね。怖いです・・。
何を始めようってんでしょうか・・。
何にしても、絶対ホールデン達に止めてもらわなきゃ困りますよ。もう絶対進行形では見れないですからね!
ホールデンと大学院生の彼女
私だけですかね、この2人からはまったく恋愛の化学反応を感じないんです。
ホールデン役のジョナサン・グロフが私生活でゲイだっていう余計な情報を知っちゃってるからかもですけど、なんかホールデンが彼女に惹かれてる感じが全くしないし、彼女からもしないんですよ。
これって役者のせいっていうか、自然に醸し出されるものなので仕方ないかもですけど・・。
例えばですね、時々劇中のカップルを見ていて、「あ、この2人絶対惹かれ合ってる!」と感じると本当に私生活でも付き合ってたりすんですよね。
そういうのって、カメラを通しても出ちゃうんでしょうかね。
で、そういう部分でこの2人が一緒にいていちゃついていても、すごく無機質なものを感じるんですけど、私だけかなぁ・・。
今のところあんまり魅力を感じないカップルです。
正直このデビーの存在が全くなかったとしても、ドラマ的にはなんの差しさわりもないと思うんですけどね・・。
なんて言ったら気の毒か・・。デビーはデビーで魅力あるのになぁ・・。
少しイライラ気味のビル
予算があんなに増えてもホテルが同室でイライラ気味のビル。
気持ちわかるわぁ・・。
あんなに24時間一緒にいたら、誰だってイラっとするし、相手がホールデンじゃマイペース過ぎて疲れそう・・。
逆に気を使わなくて済みそうだけど、たぶんビルは「そっちはもう少し気~使えよ」って思ってるだろうな。
どうやら人員も増えず、大した変化はなさそうですね。
あの予算、今後何に使うのかな・・?
せめて地下室からは出してあげて~。
次は第6話のネタバレ感想です。
「マインドハンター」シーズン1第6話のネタバレ感想・あらすじ
6話、あれっ?てくらい短かったですね。
なんと32分ですよ!
1話目が60分で、他は大体50分前後なので、随分自由だな~。
ネット配信だと、作り手がそういう部分も気にしないのでいいというのが新しいですね。
冒頭のサイコパス
フランクには騙されましたが、この冒頭のサイコパスはどう見ても顔や雰囲気がサイコパス!
でも、驚いたことになんと妻と産まれたばかりの赤ちゃんがいました!
ひょえ~、それで獲物を狙いに行く準備ですよ。
常人には全く理解できない次元で生きているようなのに、妻は結構綺麗だし、仕事をこなし、それなりの社会生活を送っているというのが怖すぎる・・。
結局誰がやった?
引き続き前回のビバリー殺害事件ですけど、結局誰が犯人なのかよくわかりませんでしたね。
元々彼女に怒りをためていたベンジーが彼女を殴り、縛り付けたところで、義理の弟のフランクを呼び、フランクがこの状況に乗じてビバリーを暴行。
さらに精神的に追い詰められたベンジーをフランクが焚きつけて2人で殺害。
その後、ローズを呼んで現場を掃除させようとしたが、彼女の到着時にはバスタプの中でまだビバリーは生きていた。
さらにナイフで刺してトドメを刺す・・。
死体はフランクとベンジーが二人でゴミ捨て場に遺棄。その数日後にベンジーだけが戻って死体を損壊。
というのが、ウェンディの説明でしたけど、物証がないので本当のところはどうなんでしょうかね。
地方検事もある程度は分かったようですけど、それでも陪審員制を鑑み、確実にベンジーを有罪死刑にする方法を取り、フランクとローズは証言と引き換えに減刑になるそうです。
フランクが主犯格
これに怒ったのがホールデンとビルの2人!
結局一番危険なフランクは精神科に5年~20年の収容ということは、5年で出てくる可能性大な訳ですよね。
こういう輩は巧みに医師さえ操る方法を知ってますから。
それにしてもベンジーのような弱くて自信のない男がサイコパスに巧に操られ、死刑にまでなってしまう・・というのはなんとも哀れな話ですね。
フランクがいなければ、怒りを爆発させてもビバリーを殴るくらいが関の山だったかもしれないのに。(それだって最低だけど。)
なかなか伝わらない専門用語
ウェンディが検事に一生懸命説明してましたけど、なんだか専門用語ばかりで難解でしたよね。
このドラマを見てるこっちはわかるけど、当時何の知識も情報もない人たちにとってはなんのこっちゃかわからないのは無理ないです。
さらに、「これはあくまで推測なので、それを裏付ける物証や証言を取るのは警察の仕事」、とウェンディに言われたところでその後が繋がらない・・。
ホールデンも、「理解されないならこの研究には意味がない!」
と珍しく悲観的なことを言ってましたけど、手ごたえがあるのに実際の結果が出せないのではそれはそれは歯がゆいでしょう。
データを集めてもそれをどう応用していくかが今後の課題ですね。
ウェンディはレズビアンだった
まぁ言われてみればあれだけの美人が独り身なんですから、そうだろうって感じですけどね。
お相手の女性はカルーセル麻紀っぽい雰囲気のキャリアウーマン。
FBIを完全に馬鹿にして、ウェンディの研究にも価値を見出さず、大学だけが生きる世界だと思っているようです。
その彼女の本音に失望したウェンディはボストンを去り、クエンティコに本格的に腰を据えることにしたよう。
お~、決断速い!
でもこの研究の価値を一番知っているのはウェンディですもんね。
目先のキャリアよりも意義のある仕事を選ぶのは当然でしょうかね。
次は第7話のネタバレ感想です。
「マインドハンター」シーズン1第7話のネタバレ感想
うーん、難しい!最後はこちらに投げかけるようなシーンで終わりましたね。
色々解釈の仕方がありそうで正直自信がないのですが、こればかりは自分で感じた事を書くしかないので、一つの解釈ということでご容赦ください。
率直に言うと前半の方が面白かったかな。
ホールデンの思い付きから始まった、暴力犯罪者に聞き込みをするという突拍子もない研究がその重要性を認められ、同時に少しずつ成果を出していくんですが、
新しい概念を確立する過程と斬新なテーマが面白かったですね。
でも7話以降は、ホールデンとビルの精神的苦痛が無視できないレベルになってきて、色んな問題点も浮き彫りになってきました。
既にビルは闇を抱えきれずにギブアップ状態。
ホールデン自身も自覚があるのかないのやら・・、突き進みながらも少しずつ歪みの影響が出始めてきました。
足と靴フェチ男があまりに狂気に満ちていて理解不能なので、ビルが我慢の限界点に達してしまいました。
家庭では心を開こうとしない息子の問題に夫婦は頭を悩ませ、妻の話といえばそのことばかり。
ビルにとっては家庭は苦痛に満ちた場所になっています。
そんな折、この息子がビルの棚から犯行現場の写真をこっそり持ち出して見てしまいます。
このビル爆発のシーン、見ていて本当に心が痛かったです。
あんな写真を息子に見られてしまったというショック!
トラウマから守りたい一心でこれまで頑張ってきたのに、追い打ちをかけるような出来事を自ら招いてしまった後悔!
子供は見たものは記憶から削除できないし、その衝撃が心に与える影響は計り知れませんからね。
もともとビルは自分の感情を表現し上手に吐き出す、というのが苦手なようで、妻に対して話をするよりも、自分だけの時間を過ごすことで心のバランスを取るタイプのようですしね。
彼からしたら一向に動揺しないホールデンが怪物みたいに感じるのでしょう。
一方のホールデンは相変わらずで、クレイジーな足フェチに対しても、徹底して独自のやり方で欲しい情報を得ようと聞き込みを続けます。
ただ、そんな彼にも少しずつ心に負担がかかっているシーンが最後ありましたね。
恋人のデビーがハイヒールにパンストというセクシーな衣装で迫ってきた時に、仕事の闇に一瞬取り込まれ、「こんなの君らしくない」と言い放ってしまいました。
そりゃ、ひどいわ~。ホールデン君。
言い方ってものがあるでしょうに。
当然その後は、デビーとの間にも少しずつギクシャクしたものが・・。
次は第8話のネタバレ感想です。
「マインドハンター」シーズン1第8話のネタバレ感想
この校長のことを視聴者はどう捉えればいいんでしょうね。
確かに話だけ聞くと気色悪い。
特に子供にお金をあげるというのは、学校教師としての一線を越えてる気がするし・・。
でも、恐らくは校長として本当に仕事に邁進してる部分もあるだろうし、そんなおじさんのちょっとした「自己流の戯れ」が思わぬ結果を呼ぶことになってしまったのかなぁ・・という気もします。
ただ、問題になった時に、即座にその行為さえ止めればよかったのに、なぜそれができなかったのか・・。
人から言われて止めることが、「自分流儀」やキャリアを否定されたかのように感じたのかな。
解任までさせなくても、その後犯罪を犯す確率は少なかったかも・・。
ホールデンの焦りと過信があんな結果になってしまったのかな・。
でも、それは最後まで誰にもわからないことだけど。
4人目の新メンバーは敬虔なカトリック信者ってところが引っかかりますね。
最終的には融通が効かない部分がでてくるでしょうし、ホールデンほどの自由な視点というのは保てないでしょうし。
でも捜査官としては飲み込み早いし賢そうですね。
次は第9話のネタバレ感想です。
「マインドハンター」シーズン1第9話のネタバレ感想
有名なリチャード・スペックですけど、私たちが想像する一般的な暴力犯の姿ですよね。
一人目のエド・ケンパーみたいなタイプと比べると短絡的で無計画、態度も話しぶりも乱暴で協力的とは言えません。
そんなスペックからどうにか真実を聞き出そうと、ホールデンは相手の土俵に立って会話をする方法を取るのですが、これが後になって大きな問題になってしまいます。
ホールデンて、ある意味、閃き型の若き天才ですよね。
直感的に何が相手の心を開かせるのかを理解できるみたいで、それを器用にやってのけます。
ところが、この会話の内容がウェンデイや所長の耳に入って大変なことに・・。
事の重大さがぴんと来ていないホールデンはやっぱり思い上がってしまっているのか・・。
次は最終10話のネタバレ感想です。
「マインドハンター」第10話(最終回)のネタバレ感想
ホールデン君、やっぱり調子に乗ってますね~。
あの男を事情聴取で落とした場面はよかったものの、その後バーで調子に乗って話しまくってしまったのはいけなかった・・。
新聞に載ってこの研究のことが世に知られることになってしまったし、リチャード・スペック聞き込み方法については査察が入ることに。
自信を深めるホールデンとは裏腹に、周りに立ちはだかる無理解な人々の壁・・
行き詰ったホールデンは自殺を図ったエド・ケンパーを病室に訪れることにしました。
ラストの解釈は・・?
エドって不思議な男ですよね。
自分を客観的に分析しているし、同時に罪悪感さえ抱いているように思えます。
まぁ自首したくらいなので、罪の意識はあるのでしょう。
彼の人生で本当に自分に興味を持って接してくれた人間がホールデンだけだったようで、彼には特別な感情を抱いているようです。
ただ、そこはサイコパス。
その愛着の裏面にはころしの衝動が隠れているようで、ホールデンに近寄っていく部分では抱きしめたいのか、ころしたいのか・・、
恐らくは両方なんでしょうが、最後はよく理解できませんでした。
生まれて初めて「やられる」という恐怖を感じたホールデンは逃げ出しますが、パニックに陥り過呼吸になったのか、息ができずに倒れ込みます。
この辺り、どう解釈すればいいのかわかりませんでした。
そもそもエドはなぜ自殺を図ったの・・?
本当にころす気があったの?
ホールデンの過呼吸に関しては、最近の四面楚歌の状況から来るストレスと、鬱鬱とした闇の世界に対峙する負担とで既に悲鳴を上げていた彼のメンタルが、迫りくる恐怖で一気にヒューズが飛んじゃったように感じましたけど、どうなんでしょ。
これまで卓上の理論としてゲーム感覚で扱っていた題材の本当の恐ろしさを体感したことで、改めてショックを受けたとも取れますね。
思い上がったホールデンに今回のことが今後はどう作用していくのか・・。
シーズン2まで待たないとわからないのかなぁ・・。
カンザスのサイコパス
どうやら犯罪を犯してしまったようですね・・。
恐ろしい絵を燃やしていましたが、自分で被害者を描いたってことでしょうか・・。
結局、シーズン1ではホールデンまで繫がらなかったですね。
未然に防ぐどころか全然遠かった・・。
これ、シーズン2でも犯行を繰り返す様子が差し込まれるんでしょうかね・・。
見てる側からすると、嫌なシークエンスですけど、まさにシリアルキラーの恐怖を体感する仕組みになってますね。
5話の感想でも書いてますが、奴のいるカンザスのパークシティからアイオワの母子事件の場所までグーグルマップで調べると車で7時間の距離なんですよね。
ということは、一晩走れば犯行を犯して次の日帰ってこれなくもない。
奴がちょっとした小旅行の準備をしているらしいシーンもあったので、犯行の度にこうした遠距離ドライブを繰り返している可能性も・・。(推測ですが)
孤独に静かに犯行を繰り返すこうしたサイコは傍から見ても全く普通に見えるし(妻も子供もいた!)一体どうしたら捕らえることができるのか。
ホールデン達がどういう経緯で奴までたどり着けるのかが注目ですね。
それにしても、今では当たり前の「シリアルキラー」ていう専門用語ができる過程なんて、見ていて興味深かったですね。
このドラマがどこまで真実に基づいているのか知りたくなりました。
「マインドハンター」シーズン2は8月16日配信決定!
と言う訳で今回は10話でお終い。
シーズン2が気になる~!(フィンチャーは5シーズン完結の構想で始めたようなので、当然あるでしょう。)
ホールデンがこのままの自己流を貫くのか、他人の意見を取り入れる謙虚さを取り戻すのか・・。
あ、そういえばデビーとも別れることになってましたね。
そもそもなんで付き合ってるのか不思議なカップルなので、まぁ始めのトキメキがなくなったらこんなもんでしょう。
シーズン2では別の女性が恋人枠で出てくるのかな?
ホールデン、本当に不思議君でしたけど、捉えどころのない魅力はあったと思います。
私としてはあのまま直感重視で自分を貫いて欲しい気もします。
周囲の非難を問答無用で抑え込むくらいに、これからも重大事件を次々解決して行って欲しいですね。
調子に乗ってる部分を修正して、彼らの本当の恐ろしさを軽視せずに謙虚な気持ちで事件を扱っていけば、あっという間に一流のプロファイラーでしょう。
未知の可能性を秘めたホールデンに期待してます!
シーズン2の感想はこちらです。↓