アマゾンの海外ドラマ「ホームカミング」前半はネタバレなしの感想と登場人物紹介、後半はネタバレ感想です。
アマゾンプライムの新作ドラマ「ホームカミング」に関しては、ジュリア・ロバーツ主演に「ミスター・ロボット」のサム・エルメイルが全話監督ということで、かなり期待していました!
シーズン2来ました!↓
でもね~・・。ちょっと想像していたのとは違ったかな・・。
政府陰謀系のサスペンススリラーってことになってますけど、緊張感バリバリの「ミスター・ロボット」的急展開やどんでん返しを期待していると少し肩透かしではあります。
会話中心で思わせぶりに進行し、劇的展開があるのは7話になってから・・。
サム・エスメイル曰く「アクション中心ではなく、静かなスリラーの中にある親密な人間ドラマを描きたかった。ホームカミングでは最初から最後までキャラクターの内面に重点が置かれる」とのことで、なるほど~、確かにそんな感じですよ。
ただですね、これに関してはちょっと物申したいことがありまして・・。これに関しては後半に書かせて頂きます。
【ご留意ください】
当ブログは個人が趣味で書いているもので、夜遅くにウトウトしながら感じたままの感想を綴っています。そのため稚拙な文章、品のない物言い、勘違い解釈、天然ボケなどで皆様をご不快にさせてしまうこともあるかもしれません。(その場合は申し訳ございません。)
その点を含めてお許し頂ける方のみ読み進めて頂けましたら幸いです。
また衝撃ネタバレに関してはそのエピソード分の始めに持ってくることもあるのでご注意ください。(内容を順番に書くわけではありません)
「ホームカミング」登場人物とキャスト紹介
Homecomingという退役軍人たちを支援する施設でカウンセラーをしているハイディ・バーグマン。
初ドラマ主演で話題を呼んだジュリア・ロバーツですけど、今年なんと51歳!!
手を加えていない自然な加齢は感じますが、それでも綺麗ですね~。
ただね、このドラマを全編見て気が付くことは、たぶん彼女の役設定は30代後半くらいではないかな~ということ。
(言いにくいんですが、それにはちょっと無理があった気がします・・。)
戦場でのトラウマを抱えるウォルター・クルーズ。
演じるのはステファン・ジェームズ(25歳!)で、彼もゴールデン・グローブ賞で主演男優にノミネートされました。(他に主演女優と作品賞もノミネート)
ふーん、そんなに評価が高いのね。
ハイディの上司コリン・ベルファスト。
身勝手で傲慢な男を演じるのは「ミスター・ロボット」でも強烈な役柄で起用されていたボビー・カナヴェイル。
「サード・ウォッチ」に出てる時なんかは普通のイケメンでしたけど、今や完全な性格俳優ですね。
国防総省の捜査員トーマス・カラスコ。
「ボードウォーク・エンパイア」のシェー・ウィガムが哀愁漂うオヤジを演じてドラマに深みを出してます。
よくコケます。便利グッズ的な老眼鏡をかけてますけど、見てると欲しくなる。
ハイディの恋人アンソニー。
たいした見せ場もない地味な役なのにダーモット・マローニーですよ・・。(老けた!)
やっぱりジュリア様のお相手にはしっかり名の知れた俳優を・・という気遣いでしょうか。(勘繰り過ぎ?)
ハイディの母親役に「キャリー」のシシー・スペイセクも出てました。
そんなに大事な役どころでもないのに贅沢ですね~。
「ホームカミング」ネタバレ無の感想
ヒッチコック風だったり、とにかく凝ってます!
監督が「ヒッチコックを意識してる」と言われてる通り、往年のクラシック映画を思わせる音楽だったり、カメラワークだったり、とにかく凝りに凝りまくってます。
全体的に高級感漂う作り込んだ各話30分で、意気込みは充分感じるのですが、ただそれで中身が劇的に面白いかというとそれはまた別問題。
前半はむしろ地味な印象・・。
後半になってからようやく監督の手腕を感じる人間ドラマが深まり、これまでの会話が意味を成して来る感じで面白くなってきました。
ゴールデン・グローブで3部門にノミネートされただけあって、しっかり丁寧に人物を掘り下げ、良質なサイコスリラーとして成立していると思います。
ただ正統派にこだわったせいか強烈な冒険心や新鮮味は感じられず、全体的にどこかで見たことあるような印象は拭えないかも・・。
そして最終話に関しては「そっちいくか~~!?」な意外なクライマックスで、好感を持って感動する方もいれば、スリラー的になんだかんな~な方もいるかもしれません。
その辺のネタバレ感想については後半で・・。
*これから先はネタバレ感想です。
「ホームカミング」ネタバレ有の感想
結局事件の結末は・・
「ホームカミング」はガイストという会社が新薬による人体実験をするための場所であり、その目的はトラウマを追った兵士の記憶を消し再び戦場に送り出すことでした。
ただ政府がどんな形で絡んでるのかは明らかになりませんでしたね。
トーマス・カラスコがハイディの証言を元に報告書を作成し、それを上にあげるって言ってましたけど、その直属の上司である女がガイストと通じてるようでした。
その連絡を受けたガイストがコリンを切って、もう一人のロンという男(これ誰?)も切ったらしいので、例え調査のメスが入ったとしても対策はバッチリな感じなんでしょうかね。
いずれにしても今回のドラマではその部分は軽く流す程度に描いていただけで、むしろ最後はハイディの心の動きの方に焦点が当てられていました。
せっかくトーマス・カラスコが苦労の末に納得できる報告書を書き、ついに手柄を立てられるって所だったのにね。
せめて誰か彼を誉めてあげて~!
ハイディとウォルターの淡いロマンス
すみません、私この2人に全くと言っていいほど男女の化学反応を感じなかったんです・・。
だってね、恐らく撮影当時のジュリア・ロバーツ50歳でお相手のステファンは24歳ですよ!
ステファンのお母さんになれるジュリアが恋のお相手っていうのはさすがにキツイ・・。自然に私の頭でブロックがかかってたのだと思います。
同じ中年女としてこんなこと書くのは辛いのですが、やはり50歳には50歳の役柄で輝いて欲しい!!
もちろんそこは大女優ですので美しいしスタイル抜群、全く知らない人が見たら30代に見えなくないでしょう。
だけどほら、私たちは90年代からジュリア・ロバーツの歴史を知ってる訳じゃないですか・・。
やっぱり24歳の新人君との恋は違和感なしには見られないのです。
それでも私としてはウォルターの一方的な片思いで終わる話かと思ってたんですよ。
途中まではハイディもそんな感じだったしね。
最後だけ思わせぶりな態度だったのは、彼にとっての大事な記憶を消し去り、再び戦場へ送り返すという陰謀に加担した罪の意識から来てるものだと思ってました。
なんとか彼を助ける為に食堂に連れて行き、薬を過剰に接種させる目的もあったしね。
ところがどっこい!!最終話でびっくり!!
あのラブ・ストーリー的エンディングは一体どういうこと???
突然ウォルターを探しに旅に出て、2人で新しい人生を始めそうな勢いでしたよね。
これが意外過ぎて驚いた!!
でもですね!言い訳させてもらえば、ハイディ役を30代の女優が演じていたら、この展開も自然に予想できてたかもしれませんよ!!
思い返せば、そんな会話してましたもんね。
ロード・トリップだの。人生の目的だの、行きたい場所だの・・。
そしたら普通に感動して「よかった~!」と泣けたかもだし、記憶がないはずのウォルターがフォークを斜めにしちゃうとこにも「いよ!憎い演出だね~!」とテンション上がったのかも。
この2人に対しても、素直に「小さな町で新たな人生を始めてね~お幸せに~!!」となれたかもしれません。
このラストの解釈については人ぞれぞれ違うかもしれませんが、私は明らかに2人の恋と将来を匂わせるものに感じました。
罪の意識に苦しむハイディが、ウォルターの現在の姿を見て安心したかった・・というだけではないような気が・・。
皆さんはどうでしたか??
そういう解釈ならば、最後にフォークの位置をずらした事に関しても「記憶を消されても、元来の茶目っ気のある彼自身は変わっていない。」みたいな意味合いになるんでしょうか。
とはいえ、このドラマにジュリア・ロバーツがいなかったら途中挫折してそうな気もするんですよね。(ストーリーやキャラに派手さがないし・・)
エルメイル監督としても彼女の出演という幸運を得て、初めて実現できた企画だったような気もします・・。
それにしても、あの薬に関してはかなりファンタジー入ってますよね。(作っていたのはタイとかのアジアの南国でしたか?)
心を蝕むようなトラウマ的記憶だけ消し去りたいなんて無理でしょうし、量を1回2倍にしただけで入院が必要なほどの副作用が出るなんて・・、危なくって実用化なんて無理でしょ。
発想としては面白いし、確かに兵士を消耗品のように捉えて出来る限り使いまわそうとする政府の陰謀というのもありそうと言えばありそうですしね。
まぁ、そんなに新しいものは感じなかったけど・・。
これに比べると「ミスター・ロボット」はずっと斬新だったなぁ・・。
謎の葉っぱの正体は
ぼーっと見ていたので、これを調べるのにちょっと苦労しました。
ようやく見つけたのが、ガイストという会社のセクション名に木の名前が使われてるシーン。
初めてトーマスがガイストを訪れた時に、きょろきょろしながら社内をうろつきますが、その時壁に「セコイア」「ハナミズキ」「柳」といった表示が葉っぱのデザインの隣に書かれているのです。
そして、一番目立って画面に映されたのがコリンのオフィスの目の前に書かれていた表示で、これが「マンチニール」という木の名前。
そのマンチニールを調べてみると「世界で最も危険な木」と呼ばれているそうなんです。
小さなリンゴのような実を付けますが、これがものすごい猛毒を有し、うっかり食べると命の危険に関わるほどらしいのです。
シュライアがトーマスに手渡した葉は恐らくはガイストを指し示し、その中でもコリンの部署は特に危険な部門であるということを意味しているのでしょうか・・。
「ホームカミング」シーズン2はあるの?(ネタバレ)
S2の製作は決定済みらしいのですが、ジュリア・ロバーツは出演しないそうです。(始めからS1のみの契約だったとのことで・・)
あの終わり方を見るとそれがいいわ~!とホッとする感じもありますね。
それと、最終話のエンドクレジッドの後にもシーンが入っていたのは皆さん気が付かれました?(最近このパターンが多いわ~、「ウエストワールド2」に「KIZU-傷-」もそうだった)
どうもあれを見てると、あの怪しいガイストを中心に悪事を展開させていきそうですね。
オードリーが突然挙動不審になったかと思うと、試験的な薬を手首に塗ってましたよね。また変な薬を作ったんでしょうか・・。
今度の主役は誰だろう・・。
1話30分の形式とクラシックな凝ったスタイルだけ受け継いで、全く違うストーリーとキャスト陣になる可能性もあるのかな。
(コリンも切られそうな気が・・)
ではまた~。
次はシーズン2の感想です。↓