U-NEXTで見た海外ドラマ「キャッスルロック」。冒頭は登場人物紹介とネタバレなし感想。その後はネタバレ全開で感想、解説、考察書いてます。
「キャッスルロック」の第一話「ショーシャンク刑務所」を見てみました。
はぁ・・、怖かったよ~!
たった1話ですけど、かなり濃かったわ。
映画を見てるような重厚感と緊張感でズド~ンと物語の不気味な世界に突き落とされました。
俳優陣もすごい顔ぶれで抜かりないし、スティーブン・キング原作をJ.J.エイブラムスがドラマ化ですからね。これは見逃せませんよ~!
>>エンディング考察をすぐ読みたい方はこちらから
【ご留意ください】
当ブログは個人が趣味で書いているもので、夜遅くにウトウトしながら感じたままの感想を綴っています。そのため稚拙な文章、品のない物言い、勘違い解釈、天然ボケなどで皆様をご不快にさせてしまうこともあるかもしれません。(その場合は申し訳ございません。)
その点を含めてお許し頂ける方のみ読み進めて頂けましたら幸いです。
また衝撃ネタバレに関してはそのエピソード分の始めに持ってくることもあるのでご注意ください。(内容を順番に書くわけではありません)
「キャッスルロック」予告編とあらすじ
メイン州キャッスルロックにあるショーシャンク刑務所の、長年使われていない棟でおりに閉じ込められた青年が見つかり、青年はヘンリー・ディーヴァーという名前を告げる。その名前は1991年、11日間も行方不明だったが奇跡的に保護され、後に弁護士になった男性の名前だった。WOWOWより抜粋
ショーシャンク刑務所はキング作品の中で、あの有名な映画を含めて何度か舞台になったみたいですね。
メイン州にある「キャッスルロック」という町もお気に入りのようで、「スタンド・バイ・ミー」もここだそう。
「キャッスルロック」登場人物とキャスト
死刑囚弁護士ヘンリー・ディーヴァー。
1991年、11歳の時に11日間行方不明だったがその時の記憶がない。その時養父が大怪我を負い三日後に死亡しているが、この事件も謎のまま。
今回ショーシャンク刑務所から電話を受け、古郷キャッスル・ロックに戻ってくる。
演じるのは「ムーンライト」で高い評価を受けたアンドレ・ホランド。
この役者さん、いいですね~。死刑囚を救おうとする熱い情熱がたぎってますよ。この顔は絶対に正義の人でしょ。
キング作品「キャリー」でお馴染みシシー・スペイセクはヘンリーの養母ルース役。
も~あの声だけで怖いわ~。ルースは認知症が入ってるようですが、どこまで現実に起こる不可解な出来事を認識してるのかがミソになりそうですね。
ルースの友人で、27年前にヘンリーを湖で発見した元保安官アラン・パングボーン。
うわぁ、スコット・グレンも老けたな~。
「バック・ドラフト」の頃はいい男だったのよね。
ある日刑務所の地下の檻から発見された謎の青年で、身元は不明。
繰り返し「ヘンリー・ディーヴァー」を要求するも、それ以外は無言のまま。
真っ暗な檻でどうやって正気を保って生きてきたのか・・。怖いって。あんな暗闇に監禁されたら5分でおかしくなるわ。
演じるのはビル・スカルスゲールドというスウェーデン生まれの役者さん。
【追記】実は名優ステラン・スカルスガルドの息子(4男)でした。
シャワーを浴びる時ガリガリだったけど、あれは役作り?それともお腹凹ましてた?
女の子みたいな可愛い顔だけど、目が怖い・・。
突然自殺を図ったショーシャンク刑務所の元所長デイル・レイシー。
これも怖いって~!あの死に方は怖すぎる!他にもっと穏やかな方法があったでしょうに、どういうこと??
演じるのは「LOST」のテリー・オクィン。全然印象変わりませんね。
それと私の好きなノエル・フィッシャーも看守のデニス役で出てました。
私ならこんな刑務所の看守はすぐ辞めるけどね。時給9ドルでやってられるか~!
(2話で説明されますが、キャッスルロックには他に仕事がないそうです・・。)
子供の頃、ヘンリー一家の向かいに住んでいたモリー・ストランド。
怪しい動きをしながらも、なぜか親近感が持てるタイプ。
刑務所の新所長ポーター。
自己顕示欲の強いオバちゃん。
ミステリー要素はちゃんと回収してくれるらしい
たった1話の中に、色んな種類の「怖い~」が詰まってましたけど、最後もさっそく凄いのが来ましたね!
開くはずのない鉄格子の扉が開いてましたので、あの時点でさっそくキングらしく超常現象の要素も入ってくるのかな・・?
ホラースリラーとミステリーが同居する形ですが、海外ドラマNAVIで読んだ記事によると、ミステリー部分に関してはきちんとこの先のストーリーで丁寧に回収して行ってくれるそうです。
お~、それを聞くと安心ですね。
なにしろ派手にやるだけやらかしておいて、全然回収する気がないっていうのが最悪のホラードラマですからね。(ドラマ版の「ザ・ミスト」みたいなのね。まぁあれはあれでぶっ飛んでて結構面白かったけど)
この先どんな風に展開するのか分かりませんが、これは相当期待できるんじゃないですか?
役者達がいいし、映像も相当凝ってますよ!
次は第1話のネタバレ感想です。
「キャッスルロック」第1話のネタバレ感想
7つの謎を勝手に考察
①11歳のヘンリー少年に何が起きた?
マイナス40度の世界では1時間で凍死するって言ってましたけど、11日間も行方不明で凍傷もなかった・・。
うーん、これはやっぱり超常現象絡んでくるかな・・。あの湖の真ん中にずっといたとも思えないし。
②神父だった義父の死の謎
怖いのが大怪我を負って3日も苦しんだ挙句に死んだってところですよ・・。
それ、見たくないなぁ・・。
ヘンリーには全く記憶がなかったようですけど、保安官アラン(何気にイイ男)に発見され、「父親のことは知ってるのか?」と聞かれた時に微妙な顔してるんですよね。
普通なら心配して、「パパに何があったの?」って聞きません?
どうも様子がおかしいヘンリー少年でした。
③ドラッグを買ってたモリーという女性
WOWOWのキャスト紹介のところを見ると、ヘンリーの子供時代の友人だそうです。
今回ヘンリーを見つけて隠れてましたけど、家に帰って地下室で古いえんじ色のシャツを広げてましたね。
あれ、失踪事件に絡んでるのかな・・。誰のシャツだろ。
何より気になったのが、シャツを見ている時間を砂時計で測っていたことですよね。どうして時間制限があるんだろ。
④所長の壮絶な死
目の見えない妻を残して、あんな惨い形の死を選びます?(妻役はドラマ版「ザ・ミスト」衝撃のヌードを披露した方ですよね。)
どうやら地下の檻に謎の青年を匿っていたことが一因のようですけど、どういう経緯であんなことになったのか。
「見つけられたらヘンリー・ディーヴァーを呼べ。」と最後に言い残してましたけど、一番ミラクルなのは偶然看守があの場所を発見したことじゃないですか?!
発見されなかったらヘンリー・ディーヴァーどころじゃないよ。
30年前の火事以降ずっと封鎖されてたF棟に放置したまま、所長ったら何もヒントを残さずに死んじゃいましたからね。
たまたま新しい女所長が「経営改善のためにF棟も使おう」と提案しなかったら、あの場所で餓死してたんじゃないですか?
何よりそれが一番怖いわ・・。
⑤檻の青年がころしたの?!
最後のシーンですけど、ビデオが時々消えたりついたりしてる間に多くの看守が血だらけになって倒れてましたね。
謎の青年が檻から出てるシーンもあったので、この彼がやったんでしょうか・・。
でもどうやって?凶器は?
肝心の瞬間にビデオが消えるというのは、やっぱり超常現象入ってますよね。
もしかして、この彼は人間じゃないのかな?宇宙人とか?
でも、宇宙人に弁護士要る?
⑥ワニに意味あるかな?
あとメインストーリーにあんまり関係ないかもしれませんけど、あの死刑囚のお婆さんが処刑後に蘇生したのってどういうことですかね?
最後の食事中に父と過ごしたワニ園の話しをしてましたけど、キャッスルロックに帰ってきたヘンリーがワニ園に立ち寄るのは彼女を忍ぶためなのかな?
不気味な少年が鶏をワニに差し出して食わせるのかと思いきや、そのまま去る・・という謎のシーンがありましたけど意味不明だわ・・。
それと、初めての記憶を聞かれてある歌の名前を答えてましたけど、失踪後アランに発見された時に車で聞いた曲ですよね。
ということは、それ以前の記憶がないの?それともそれが強烈な記憶として残ってるっていう意味?
⑦終盤、湖でヘンリーを見ていたのは・・
あの後ろ姿は少年ヘンリーでしたよね。見直しましたけど、上着も全く同じでした。
あれはただ恐怖を煽る為のありがちな演出なのかな?
真面目に捉えたらタイムスリップ系もあり得る?そこまで真面目に考えることはないかね。
という訳で、気になっ点を挙げてみました。
これ、本当に全部回収してくれるんでしょうかね。大変そうだけど・・。
まずはキング大先生に期待しましょう!
これからどんなオチと展開が待っているのか全く想像つきませんが、私が一つ断言できることがあるなら、あの女所長は確実に死ぬでしょうってことですね。
大体普通に考えたら分かるでしょうにね。
これまで4人の所長が在籍中に死んだ(ノートン含む)と聞いたら、私だったら自分の運命も心配しますけどね。
あの女所長は性格も悪そうだし、相当派手にやられることになりそうだなぁ・・。
次は第2話のネタバレ感想です。
「キャッスルロック」第2話のネタバレ感想・考察
謎の男の声で語られる第2話も雰囲気たっぷりで面白かった~。
話してるのは、一体誰なの?誰なの?と思わせながら物語が進み、最後に判明するのは元所長のデイル・レイシーが保安官アランに宛てた手紙だということ。
遺書としての役割もあり、生涯を通して孤独に戦ってきた彼の苦悩と葛藤が伝わる切ない手紙になってました。
なんだか、「ショーシャンクの空に」のモーガン・フリーマンや「グリーン・マイル」のトム・ハンクスの「語り」に雰囲気がダブって一瞬名作の匂いが・・。
手紙から分かった事実を整理すると
- 高校生の時に弟を謎の自殺で亡くして以来、この町で立て続けに起きる悲劇や惨事がこのキャッスルロックのせいではないかと疑いを持っていた。
- 神に祈り続けた結果、神から「悪魔」を預けられ、教えられたやり方で長年閉じ込めていた。(何年に渡るのかは不明)
- それは少年だった。彼を地下に監禁後、町は平和になった。
ただ、己の行動に最後は疑問を持ち始めることや、自分がどんな死に方をするのかだけは教えて貰えなかった。
- アランに「絶対に悪魔を外に出してはいけない」と手紙を残す。
- もしも出てしまったら、キャッスル・ロックに一人いる守護者に任せるしかない。(これが誰かは不明)
こんな感じですけど、なんとも切ない人生でしたね・・。
誰にも相談することも、打ち明けることもなく、一人で背負って苦悩し、最後はその苦悩に押しつぶされる形で死を選ぶなんて・・。
というか、彼自身の意思で選んだのか、悪魔による仕業なのかは分かりませんけど。
ヘンリー・ディーヴァーが守護者なのか?
そうそう、前回書いた記事で、「30年も封鎖されてたF棟の地下に監禁したまま自殺して、誰にも教えないなんてどうするつもりだったの??偶然発見されたからよかったけど!」と書きましたけど、悪魔だからそのまま監禁されてて欲しかったんですね。
「ヘンリー・ディーヴァー」を呼べと伝えていたのは、もしも最悪発見されてしまった時には彼を呼ぶんだぞ。と教え込むことで、悪魔を抑え込める人物に託すことを最終手段として仕込んでおいたんでしょうか。
ということは、ヘンリーが悪魔と戦える唯一の人物なのか?
まぁ、普通に考えればそうですけど、なんかちょっとヘンリーの母ルースも気になるんですよね。
デイルの苦悩が伝わってくる!
それにしても、あんな素朴で悪意のなさそうなお目目くりくり少年が悪魔って・・、そりゃ監禁する方も辛いでしょうよ。
情が移ったり、罪悪感を感じて最後には疑問さえ抱いてしまったというのはなんとなく分かりますよ。
もっと悪魔っぽい異常者のような顔しててくれたらよかったのにね。
「悪魔は自分よりも長生きするだろう」と書いてありましたので、年を取らないのか、年を取るのが異常に遅いのかのどっちかなのかな?
監禁したのが何年前からなのかが知りたいところですが、その頃この「悪魔少年」はもっと幼かったのか、それとも今くらいだったのかな・・。
いずれにしても子供のいない(様子の)デイルにとっては相当辛い状況だったでしょうね。
アランが今後は責務を負う?
この悪魔についての秘密をアランに託した訳ですが、彼はすぐに手紙を焼いてましたね。
さっそく現所長に会いにいって「男を出すな」と警告してましたけど、あの女所長はどうもバカのようですね。(1話から分かってたけど・・)
なぜか白人至上主義の凶悪犯と同室にするという荒業に出て、この男がさっそくやられてしまいました。
でも、ころされ方がまた怖いよ~。
全身に癌が回ってたってどういうこと?
あ、そうそう、看守のデニスが見た死体も現実にはなかったみたいで、どういうことだったんだろ??
デニス、可哀そうだわ~。
来月には子供が生まれるというのに、この男のせいで不眠に悩み、幻覚に襲われ、完全に前途多難ですね。
なんとか気の毒な少年を助けようとしてるだけなのに、どうも命さえも危なそうです・・。
正義感がみなぎってるヘンリー・ディーヴァーはこの「悪魔少年」をどうにか外の世界に出してやろうとしているし、あぁ、怖い・・。
まずは、アランとヘンリー・ディーヴァーとデニスがお互いに情報を共有し合って連携して欲しいですね。
次は第3話のネタバレ感想です。
「キャッスルロック」第3話のネタバレ感想・考察
来ましたよ~、超能力者が~・・!
とは言っても少しテレパシー的な能力があるだけで、それもなぜかヘンリー・ディーヴァーにだけ異常に反応してしまう・・という微妙な物ですが。
しかも、本人側からのコントロールが不可能ということで、こりゃモリーでなくても逃げたくなりますね。
悪魔少年の情報とか要らんしね。
でも、その情報を公開したがっているというヘンリーの意思まで全て読み取ったらしく、ケーブルテレビで何気に公開してしまう・・という機転まで効かせて見せました。
どうも、彼女は子供の頃からヘンリーに惹かれてるみたいです。
ヘンリーの為に養父を?!!
この神父だったという養父がまた謎ですね~。
まず、あの顔が怖いわ。あれは善人顔じゃないわね・・。
ヘンリー少年を呼びつけた時に、ヘンリーが握りこぶしを作っていたところから察するに、虐待を受けていた可能性もあるのでしょうか?
あの雪の降る氷点下の日にモリーは自室で白い息を吐いてましたもんね。
外で寒さに震えるヘンリーと同調している様子でした。
となると、崖から落とされても(やっぱりやったのはヘンリーなの??)命拾いした養父の空気チューブを抜いてコロしたモリーはヘンリーの意思を汲み取ってトドメを刺したということなのか・・。
ちなみに地下室に隠していたのは、自分がその時に来ていた赤いパーカーでしたね。
あの砂時計は何だったんだろ・・?
謎の少年が結構しゃべった!
ついにヘンリーと面会することができましたけど、結構しゃべってましたね。
デイルに教え込まれた「ヘンリー・ディーヴァー」しか言えないのかと心配してましたよ。
不思議な質問がいくつかありましたけど、一つずつチェックしたいと思います。
- ヘンリーが今後の戦法について話している時に、突然「始まった?」と聞いてきた。
ヘンリーは何を指してるのか分からず、「そうだ、これから始まるんだ。」と彼の解放に向けた戦略のことだと勘違いしてましたけど、私が思ったのは「自分(悪魔)が地下牢の外にでてしまったことで、惨劇が始まったか?」という意味かな・・と。
まぁ、分かりませんけどね。 - ヘンリーに年齢を聞く
私、英語の聞き取り苦手なんですけど、あれから幾つ年を取ったの?的なニュアンスで聞いてませんでした?ヘンリーが11歳の時に起きた事故を知っていて、そこを基準に考えてるような・・。
私の勘違いかもしれませんけど。 - 「今は聞こえる?」
とも聞いてました。
これもあの失踪事件時に何があったのかを知っていてした質問のような気もしますよね。
ヘンリーは驚いた様子だけ見せて、面会の時間切れで答えてませんでしたけど・・。
こんなところでしょうか・・。
うーん、いいですね~。
ここまでは、面白いですよ~。
肝心のヘンリー本人だけ何にも気が付いてないというのがちょっとイラっとしますが、あんまり繊細なタイプじゃないんでしょうか。
っていうか、モリーが共感能力について一生懸命説明してるのに、ポカンとしちゃってて全然飲み込みが悪いのよ。
当時から「勘づけよ」っていうくらいモリーは結構匂わせてたのにね・・。
あ、あと、モリーがドラッグを求めて行ったところに居た子供達が怖かった~!
何あの、疑似裁判??怖いよ~、親が飲んだくれでいないって大丈夫なの?
最後に警察来てましたけど、小さな子を保護して欲しいわ・・。
次は第4話のネタバレ感想です。
「キャッスルロック」第4話のネタバレ感想
はぁ、もう怖いわぁ・・。
悪魔ってこんな感じで存在するのね。
本人に悪意がなさそうというのが余計怖いというか、切ないというか・・。さすがスティーブン・キングね、ヒネッてるわ~。
看守のデニスが・・!
なんてこった~・・!!!
このドラマで一番いい人のデニスがあんなことに~~!!!
来月赤ちゃんが生まれてパパになる予定だったんでしょ?
あまりにいい人過ぎて、囚人たちに虐待する看守たちが許せなかったそうですが、だからと言ってそこまで行っちゃうなんて・・。
っていうか、当然これも悪魔くんの仕業でしょうけどね。
悪魔少年的にはデニスに悪意を持っている様子もなかったので、恐らく彼の意思とは関係なしに惨事を引き起こしてしまう悲しい性のようです。
あの時拳を合わせたのがいけなかったのかな・・。
でも、デニスが監視ルームの画面で看守たちが血を流しているのを見たのはもっと前よね。
精神的にはかなり前から追い詰められていたし、既に運命は決められていたのか・・。
ヘンリーは本当に何も覚えてないらしい
主役のヘンリーですけど、本人が一番分かってないみたいですね。
あれほど自分が父親をころしたと噂されていても「僕じゃない!」と思い込んでいたってこと?
当時誘拐の容疑者だったデジャルダンを訪れて、どうも彼が本当に誘拐した可能性がありそうだと知ると(デジャルダンが「あの時君には触れなかった。」と言っていた)ビビッて逃げ出してました。
そしてアランに問い詰め、父親が死ぬ前の晩に「ヘンリーがやった」と父親が言っていたというのを聞くと、急に青ざめてましたよね。
その後「俺がやったのかもしれない」と、モリーのところへ相談に行ってましたけど、いまさら??って感じです。
(11歳の時に発見されてから今日に至るまでずっとそこを追及してこなかった方が不思議だわ。)
それを聞いたモリーは何やら告白する覚悟を決めたようでしたけど、結局言う機会を逃して、そのままベッドにヘンリーを連れ込んでました。(お~、結構積極的!)
謎の少年の件は和解するらしい
古郷に戻ったはいいけど、どうやら自分の身が危うくなりそうだ・・と察したヘンリーは、すたこら刑務所の件は和解に持ち込み、自分はヒューストンに帰ることにしたようでした。
そして、刑務所を訪れた所でデニスの凶行を目撃するわけですね。
さすがに鈍感ヘンリーも何かおかしいと感じてくれるんでしょうか・・。
そろそろ主役らしく、キャッスルロックで何が起きてるのかを敏感に察知して欲しいところですけどね。
これまでのヘンリーは頼りないどころか、ドン臭いのなんのって・・!
勘が悪いとしか思えないわ。そろそろ目を覚ましてよ~。
父親は悪い人じゃなかったの・・?
前回、モリーが父親をころしたのは虐待を受けていたヘンリーの為なのかな・・とチラッと書きましたけど、どうも現在のヘンリーの様子を見てるとそんな感じもしないんですよね。
だって、父親の墓が勝手に移動されたことに腹を立てたりしてるし、特に父親を憎んでいた様子もないんですよね。
どっちなんだろ。ヘンリーがどうもパッとしなくて困ります。
次は第5話のネタバレ感想です。
「キャッスルロック」第5話のネタバレ感想
悪魔が解放される!
今回も怒涛の如く新事実が明かされて行きますね。
ついに悪魔少年が自由の身になっちゃいました。
フラフラ出歩き、行き先々で人々を狂わし惨劇を引き起こしている様子がなんとも不気味で恐ろしい・・。
それにしても、すぐにその影響を受けておかしくなってしまう人たちと、一緒に居てもなんともないヘンリーやモリーといった人々との違いは何なんでしょ。
あのモリーの女友達も平気でしたよね。
最後には、そんな「悪魔くん」について知っているという人物が現れました・・!
アランは27年前に知っていた!!
うわ~、27年前にデイルが少年を誘拐した現場を見ていたという衝撃事実が飛び出しました!!
車のトランクで暴れる少年を目撃していながら、デイルの「奴は悪魔だ」という言葉を信じ、そのままトランクの扉を閉めた自分。
その決断がが正しかったのか・・という疑問に27年間悩まされてきたそうです。
そりゃ、デイル同様辛かったでしょうね。
(でも、どんだけデイルを信頼してたの?親友か何か?)
デイルも再び登場し、「こうして監禁してきた自分も遂に老いぼれになった。ところがお前は全く変わらぬまま、いまだに小さい。」と辛そうに語ってましたね。
情が移っている様子も見て取れました。
それにしても悪魔くん、27年間全く同じ姿で老いることはないのに、爪は伸びるんですね。
髪の毛と髭はどうなんでしょ。切ったり剃ったりしてる様子はなかったけど・・。
それと、やっぱり食べ物がないと生きられないんでしょうかね。デイルが持ってきたパンをがっついてましたよね。
てことは、もし誰にも発見されずあの場所に閉じ込められていたらやっぱり餓死するのかな?
悪魔少年は悪魔じゃないらしい
アランと悪魔くんとの会話が凄かったですね。
まず、「お前は悪魔か?」と聞いたアランに対し「No」と言い切ってました。(悪魔が正直に答えるのかどうかは知らんけど)
そして、「30年間思い続けた女をようやく手にしたと思ったら、今また失おうとしている。そして時代には取り残された。一体正義はあるのか?!」と、悪魔くんには直接関係なさそうな質問を投げかけると、「彼女を救える」と意外な言葉が。
それからさらにアランに対し「何が起きてるのか全然分かってないんだろ。」上から目線なコメントも。
少年は見た目によらず何かを知ってるのかな・・。
27年も監禁されてて、その間にデイルから色々聞かされていたのか、人格は変わったのか、本当に記憶がないのか、なども気になりますね。
あ、でもピアノを弾いて思い出した・・というところから、監禁される前の生活を覚えていないというのは本当なのかな・・。
両親とかいたのかしら。
デイルはどこで見つけて来たんだろ。
でも、死に際にデイルがアランに手紙を託した理由がもう一つ分かりましたね。
何十年間も自分で全てを背負ってきたデイルですが、アランには知られていたんだなぁ・・。
それにしても、悪魔を抱えた町の安全を守る保安官という仕事も辛いでしょうね・・。
自分の名前の付いた橋のプレートを投げ捨てたくなるほどの虚しさしか残らないというのも無理はないですよね。
ヘンリーが相変わらず鈍すぎる
もう、ヘンリーはとっととヒューストンに帰ってもいいんじゃないですか?
鈍いにもほどがあるわ。
これまで彼がやったのは悪魔を外に解放したことだけで、あとは自分の過去も思い出せないし、少年の背景について調べる気配もないどころか、テレパシー能力のあるモリーが話す内容すらろくに聞いていないという・・。
右耳から耳鳴りがして話に集中できないらしいけど、じゃ~もう帰りなって。
モリーの話をシカトしてる場面では、「コラ!しっかり聞け!」と頭を後ろからハタきたくなりましたよ。
悪魔少年に関してはアランの方が頼りになりそうだわ。(ころされなければだけど)
それに、長い間ずっと一人身だった母親がアランと愛し合っているのを微笑ましく見れないって、なんだか人間として幅が狭いわ、ヘンリー。
認知症が進みつつある女性と結婚を考えてるなんて、アラン素敵なのにね。
男としてこれ以上の愛はないんじゃないですか?
若い時から想い合っていた二人がようやく幸せな日々を過ごしてるんだから、せめてそうっとしてあげて。
それと、どうも母の様子を見ているとかつての夫(ヘンリーの父)を恐れていた様子が伺えますね。
で、もしかして・・と思ったのですが、ヘンリーって失踪された時の記憶がないだけじゃなくて、それ以前の記憶も全て失ったってことなの??
だから、虐待を受けていた事実も忘れてしまったいるのかな?
母が「お前なら記憶が消えていく苦しみが分かるでしょ」みたいなことを言ってましたよね。
ただ ヘンリー、それもあんまり分かってないみたいですけどね・・。
この人本当に優秀な弁護士なの??
という訳で、もう先が気になって気になって仕方ない「キャッスルロック」ですが、ここで個人的にショッキングな事故が起こりまして・・。
といいますのも、テレビを録画していたつもりが一挙放送の二日目、電源が入っていなかった・・という初歩的なミスをやらかし6話以降が見れないのです・・。
どうやらこの先の放送を待つか、オンライン配信を待つしかない気配です。(相当待つことになりそうですが・・)
はぁ、悔しい~!
残念ですが、また6話以降を見られる時が来ましたら感想書かせて頂きます!
次は第6話の感想です。
「キャッスルロック」第6話のネタバレ感想・考察
怖いよ~!!
比較的静かだった前半戦から一転、いよいよメインキャラ達にも悲劇が見舞われてしまうのか・・?
意外な方向へ展開
最後あれはどうなったの?!ルースお婆ちゃんだけじゃなくて、孫息子が来てたでしょう。
はるばる遠くから、今一番危険な家に!!(本人は大して乗り気じゃないのにさ。)
もうヘンリーってどんだけボケてるの?!
あれだけ周囲に異常現象が起きながら、危険を察知するどころか、いまだに何も分かってないという・・。
主人公とは思えない勘の悪さで、イライラを超えて呆れますね。
ヘンリーに父の死の真相を伝えるモリー
それでですね、ヘンリー・・、やっぱり記憶がないみたいなんですよ。
誘拐当時の記憶だけじゃなく、それ以前の記憶全部がないみたいです。
しかも、父親に対しての感情も忘れちゃったみたいで、今回、墓を新しい場所に埋葬する時にも丁寧に気持ちを込めてやってましたもんね。
何の記憶もない義理の父親に対して、「よく覚えていないけど、俺は父を愛していたに違いない。」という思い込みだけでこうした行動を取っているのでしょうかね。
不思議だなぁ・・、ヘンリーって。
当然「あなたは父親を憎んでたわ。私たちが一緒になってころしたの」という事実をモリーから聞かされたヘンリーは愕然!!(←こっちが驚くわ)
「頭がどうかしてる!」(←オマエがだ)
とモリーに暴言を吐いて立ち去ってしまいました。
この辺がよく理解できないんですよね。
自分に記憶がないなら、普通は余計に色々教えて欲しいと思うだろうし、当時のどんな細かい情報も有難く受け止めると思うんですよね。
自分がどんな様子だったかも含めて、私だったらモリーに食いついてでも色々教えてもらうのにな~。
何度も言うけど、本当に優秀な弁護士なの?
森で新キャラに出会うヘンリー
なんだか変な方向に行き出してますね・・。
ちょっと怪しい雲行きだわ。ここに来て、オカルト系に行っちゃうのかしら。
耳の聞こえない男性オーディンとその通訳兼弟子のウィリーに出会ったヘンリーは、昔から父を知っているというオーディンから不思議な話を聞きます。
スキスマという「神の声」が聞こえる人がいるそうで、それは一見耳鳴りのようでもあると・・。
いつもの如く、ポカンとしたままのヘンリーですが(「自分にも聞こえる!」とか言わないのよね、この人)、そのまま強引にトレイラーのある装置に入れられてしまいます。
そこは音が完全に遮断される場所で、スキスマだけが聞こえるようになるとか。
さて、ヘンリーは一体何を聞くのか・・。
膨大な映像に圧倒されてましたけど、幼い時の記憶を取り戻すことができるのか・・!
そうそう、ヘンリーの父親ですけど、神父という本来の仕事とは別口で、森の中のカルト系の集団を指揮していたってことでしょうか。
どうもヘンリー少年も連れ立っていたようですね。
当時のビデオに残っていた時の様子を見ると、ちょっと口ぶりが怖そうでしたけど、やっぱり高圧的な父親だったのかな。
アランとの約束
「ルースを助けられる」という悪魔くんの言葉を信じ、彼に言われる通り何かを探しに行くアラン元保安官。
その際、「時間が彼女の敵なんだ」と不思議なことを言われてましたね。
まぁ、老化による認知症を患ってるルースなので、ある意味それも正解なんですけどね・・。
悪魔くんの意味するのは違うことだと思いますが・・。
そして、その探し物とはレイシー元所長が自殺に使った車でした。
なぜこんなものが必要なんだ?
悪魔くんに尋ねるアラン・・。
すると、どうも様子がおかしい・・。え?!血だらけ!!!
実は怒ってた悪魔くん!!
これまで感情があるのか、ないのか・・、ぽか~んと不思議な感じだった悪魔くんですが、ようやく感情をあらわにしてきましたよ~!!
実は相当な怒りを溜め込んでいたようです!!
アランに対しても「なぜトランクに居た自分を助けなかったのか!」と言ってましたもんね。
やはりあの檻の中に監禁されていた日々は地獄の苦しみだったということか。
いまさらレイシーのモニュメントを作ってどうするつもりだろ?レイシーは死んじゃってますけど、「レイシーに手を貸した人間も・・」っていうことは、彼らもころすってこと?
当然アランも恨んでいるのでしょう!
ルースは家の中で襲われたのか、操られてころされたのか・・?
ただ、不思議なのが悪魔くんも腕を怪我している点ですよね。
これまで周囲の人間をコロす時も、本人が怪我をするような場面はなかったので、以前とは違うことが起きた可能性もあるのかな?
ルースが特別な存在ならば、そうそう簡単にやられない気もしますけど、でも家の中も荒らされ血だらけでしたしね。
ヘンリーの息子も心配だし、え~、どうなっちゃうの!次回が怖い!!!
はぁ、やっぱりなぁ・・。
アランの「ちょっと用事で出かけるが、戻ってきたら一生君を一人にしない。」というセリフが完全にフリになってましたもんね。
あぁ、もう会えないのかしら・・と嫌な予感はしてましたが・・。
大体アランにしても、あんな近くに悪魔くんを放置しておいてルースを心配しなかったのが変だわ~!
次は第7話のネタバレ感想です。
「キャッスルロック」第7話のネタバレ感想・考察
はぁ、難解でしたね・・。
そして、なんとも切なく美しかった・・。
今回は約60分の拡大版で、ルースとアランの刹那的な愛の物語が語られました。
ルースの病気と入り乱れる時の流れ
アルツハイマーが進行するにつれて、過去の映像が入れ替わり立ち替わり目の前に現れるルース・・。
過去と現在の区別をつける為に、アランから贈られたチェスの駒を各部屋に置き、それが目に入ったら「これは現在の自分が見ている過去の記憶」と判別できるようにしていました。(ナイスアイディア!)
今回も色んな過去の映像が出てきましたが、どれも現在のルースが見ている映像のようでしたね。(その際のルースは現在の姿で、一緒にいる相手は当時の姿。)
ヘンリーやアランとの幸せそうな過去がある一方で、夫マシューと一緒にいるルースはいつも辛そう。
高圧的な夫に虐げられていたのが伝わってきます。
マシューは脳に問題があった?
なんか、神経に腫瘍的な物が出来てるって言ってましたっけ?
それが原因かどうかは分かりませんが、強迫観念に捉われたかのように森で神の声を聞こうと躍起になるマシュー。
銃を頭に突き付けて神をせっついてみたりと(聖職者がやること!?)、行動が常軌を逸してます。
さらには息子にも同じ行為を無理強いするのが不安でたまらないルース。
そんな彼女には保安官アランとのほのかな恋が慰めだったのでしょうか・・。
アランは当時駆け落ちを迫っていた!
また、この若き日のアランが超ハンサムなんですよ!
急に爺さんに変わっちゃいましたけど、若い時にこの顔でずっと一人身でいたのが不思議なくらい・・。
そんな彼に「どこでもいいから一緒に行って暮らそう!ヘンリーも連れて!」と持ちかけられ荷造りまでするルース。(私なら迷わず行く!)
でも、結局何かが邪魔をしてアランとの別の人生は夢に終わってしまいました・・。
マシューを一人残すことへの罪悪感か、聖職者の妻としての義務感からか・・。
うーん、残念。
それでもアランは戻ってきた!!
さらに時が経ち、アランはニューハンプシャーで暮らしていたようですが、「ルースが銃声を聞いた」という通報を同僚から伝え聞いた彼は意を決して再び彼女の元を訪れるのでした。
アランはずっとルースを諦め切れずにいたようです。
2人の愛の物語が始まるのは91年
アランはルースの家を訪れ、再び気持ちを告白!
ルースも「もう行かないで。」と彼に抱き付き気持ちを受け止めるのでした。
ようやく始まった二人の物語ですが、この時ルースは42歳。
今回、銃の弾丸を見つける為に金庫を開けてるシーンがありましたよね。
その時自分の誕生日が暗証番号になっていると悪魔くんに教えてもらう訳ですが、それが「1月22日1949年」でした。
ヘンリーが11日間行方不明になったのも1991年。
それが27年前の出来事らしいので、このドラマの現在は2018年ということになり、ルースは69歳ってことですね。
恐らくアランも同年代でしょう。
中高年の男女の純愛の軌跡が長いようで短いようで・・。なんとも味わいあって素敵だったわぁ・・。
悪魔くんは誰なのか?!
とりあえず悪魔くんにやられたかと心配していたヘンリーの息子は大丈夫でしたね。
危険を察知したルースがサッと逃がしていました。
問題はあの悪魔くんが誰かってことですよ。
前回からマシューの服を来てましたけど、今回も完全にマシューになり切ってルースと接していました。
まず注目なのが、彼にしか知り得ない情報を悪魔くんが知っていること。
ルースの習慣、好きな食べ物、金庫の暗証番号などなど。
ってことは、マシューが悪魔くんになったってこと?
それか、死んだマシューが悪魔くんに憑依したのかな?
ただですね、私が気になるのは悪魔くんのルースに対する優しさがマシューらしくないという点。
料理を用意しようとしたり、お風呂を勧めたり、ニコッと笑顔になって気遣っている様子が全然らしくない。(悪魔くんの笑顔、びっくりした!)
マシューにこんな繊細さはなかったはず。
ただルース本人は「夫ルースがまた戻ってきた!戦わなければ!」と本気で信じていましたよね。うーん、悪魔くん、謎が多すぎて参っちゃうわ・・。
悪魔くんとマシューの顔は似てないし、もし若き日のマシューの顔が悪魔くんなら、前回第6話で窓の外からじ~っと見ている悪魔くんを見たルースが「夫だわ!」と、指摘していそうですしね。
(それにマシューは若返ったってあんな可愛い顔にならないわ。)
モリーも登場!
登場シーンが短すぎて忘れそうでしたけど、彼女も顔を出してました。
恐らくは6話で音の遮断された空間に入れられ、スキスマ攻撃にあっていたヘンリーの危機的状況を感じ取ったのでしょう。
会話から、当時ルースがモリーが夫をころしたということも知っていたのが分かりました。
「それでよかった!」とお墨付きをもらったモリーは少し肩の荷が下りたかな・・。
ルースが撃ったのは・・
過去の記憶から突然あの弾丸がスーツケースにあることを思い出したルースは、外に飛び出し近所の野良犬を埋葬した場所を掘り起こし、ついに弾丸をゲット!
家の裏手にある小屋で銃を構え、入ってきた人間を撃ちます!
ところか・・!!
撃ってしまったのは、ルースを探していたアランでした!
あぁ・・なんてこと・・。
打ちひしがれ、アランに覆いかぶさるルース。
まだ息のあったアランは彼女に何かを囁いていましたか・・?
朝になり小屋を出たルースは母屋に戻り、風呂に入って体を綺麗にするとスッキリした顔で身支度しています。
チャイムが鳴り玄関に出ると、そこに立っていたのはアランでした。
「君の為に戻ってきた。」
「もうどこにも行かないで」
と幸せそうに抱き合う2人。
その2人を映す映像ですが、最後にピントが合うのがこのチェスのクイーンとナイト。
ルースを表すクイーンは立っていますが、アランを表すナイトは倒れてしまっています。
残念ながら、この瞬間が悲劇が起きてしまった「現在」であることを指し示していますね。
だから、アランやルースが若かりし頃の2人ではなく、現在の老いた2人になっているのしょうか。
そしてさらに辛いのがルースがこれを「現在」と分かっていることです。
アランが感動的な愛の告白をしている間、不自然なまでに後ろを向いて何かを確認しているのですが、見ているのはこの駒だと思います。
この幸せな瞬間が永遠にループし続ける時ではなく、ルースが見ている過去の幻影であることを本人も分かってるんですよね。
はぁ、なんとも辛い。
起きてしまった悲劇を受け入れる程の強さも柔軟性も無くしてしまったルースは、この幻影を甘んじて受け入れ、この幸せに漬かりながら生きていくのでしょうか・・。
悪魔くんは何してる?
今回の悲劇をもたらしたのも彼でしょうね。
アランを心底憎んでいるようでしたしね。
一体これから何するんだろ、自分を閉じ込めるのに協力した人間をどうにかするって言ってましたっけ・・。
それより気になるのは、ヤツがマシューとどう絡んでるのかってことですよね。
マシューに成り代わっていたのは、何かが彼の過去と関係しているのか・・。
それとも、今回アランを消すためにルースを利用しようと考えた結果、このような手の込んだ仕掛けをするに至ったのか・・。
やっぱり、この辺の謎を解くのは神の声を聞いたヘンリーなのしら。
ただなぁ、その神の声スキスマを聞いた人間は碌な目に合ってないんですよね。
マシューにしても、自分の耳を聞こえないようにしちゃったオーディンにしても・・。
鈍いヘンリーがどれほどの真実に目覚めるのか注目ですね。
孫のゲームは意味があるの?
あちらのサイトでチラッと見たのは、あのゲームが何かを示唆しているというもの。
次々と襲い掛かるモンスターを本当に倒せるのはタイムキーパーだけなんだ!みたいなことを嬉しそうに言ってましたけど、このタイムキーパーに当たるのが誰か?ってことですよね。
私には全然分かりませんけど、ヘンリーか、ルースか、モリー・・のその辺ですかね・・?
では残り3話に注目していきたいと思います!
次は第8話の感想です。
「キャッスルロック」第8話のネタバレA感想・考察
さてさて、今回は大きな衝撃的な事実も飛び出して、真相に近づいたような、逆に訳わからなくなったような不思議な回でした。
もう前回の愛の物語があまりに美しかったので、気分的にはこれでこのドラマ終わっちゃっても良かったくらいですけど、本筋の部分は全然進んでませんでしたね。
ヘンリーもねぇ・・、これまで一切の見せ場がないどころかボケボケ過ぎて、もはや始めの紹介記事に「主人公」と書いたことが正しかったのかと心配になるくらい・・。
例の神の声(スキスマ)攻撃で何かを目撃したかと思いきや、あの後も全く変わりませんでしたね・・。
あの時間が何年間にも感じたそうですけど、一体何を見てたってのよ・・。
ヘンリーはモリーが救出
そんなヘンリーを助けたのはモリーでしたけど、その際彼女がオーディンをころしたってこと?
目に何か刺さってましたけど、モリーってそんなこともするの?!(そこを映して欲しい。)
モリーもヘンリーが帰って来てから大変ですね。いつまで経っても頼りないヘンリーのお世話が特に・・。
息子は無事だった!
ウェンドル君でしたっけ。お婆ちゃんに言われた通り町に買い物に行って、その晩は教会で寝たって言ってましたね。
可哀そうに、帰ってきたら認知症のお婆ちゃんが人をころしていた・・って、そりゃ恐怖でしょう。
父親は全然一緒にいてくれないし、「一緒に帰って」と頼んでも断られ、また一人で母の待つ家へとんぼ返り・・、かと思いきや彼もバスの中で突然スキスマ攻撃に合ってましたね!
そしたらキャッスルロックに39キロ離れた所でバスを降りちゃった!あれ、絶対に戻って来ますよね。
大丈夫なのかな・・。まぁ、ヘンリーよりはしっかりしてそうだけど。
絵にも悪魔パワーが・・!
モリーにそそのかされてレイシーの家を買ってしまった夫婦ですけど、妻の不倫で既におかしな感じになってましたね。(夫の顔が怖い)
そこにふと宿泊しに来たとある夫婦・・。
彼らの行為を聞いたことで逆上した夫が二人を・・!
ひゃー!悪魔パワーって絵にもあるってこと? だって、悪魔くんには全く接触してないですよね。
っていうか、あの悪魔くんの絵を部屋中に飾ろうとするセンスがよく分らないわ。確かにレイシーの画力はなかなかだけど、だからって気味が悪いでしょ・・。
そんな二人を訪れたのはモリーの友達のジャッキー。
そうそう、実は悪魔くんと接触しても平気だった人物ってモリーとヘンリーを筆頭に何人かいますけど、このジャッキーもかなりの時間を一緒に過ごしてもなんともなかったんですよね。
今回モリーが平気な訳が明かされましたけど、そうなると彼女のことも気になりますよね。
絵を見つけるヘンリー
あのレイシーの家の地下室って外からも入れるんですね。
しかも家とのドアにも鍵かかってなかったし、ヘンリーは楽々侵入成功。
悪魔くんの絵が飾ってある部屋に入って驚きの発見をするんですが、これまたまた物議を醸すものでした!
1999年くらいから現在に至るまでずっと同じ顔だった悪魔くんですけど、まだ少年ぽさが残る絵が一つ・・。
「1991年、レイシー」とヘンリーが失踪した年が書いてある。
ん?と注目するヘンリーが気が付いたのは彼が着ている服・・!!
自分の失踪時の服と全く同じ!
え!!ということは???
どういうこと?!!!
もちろんヘンリー本人はポカンとしてるだけなので、これについてはモリーと悪魔くんの会話から推測しましょう!
(あ、忘れるところだったけど・・、ヘンリー、ジャッキーに危ないところを助けてもらってよかったね! でもそこ、そんなに大事じゃないのよ・・。)
モリーが死んでる?!
まず、モリーが両親の家に戻ってくると、そこには悪魔くんが待ち構えていました。
「ヘンリーにはまだ早すぎる」ということで(うん、確かにね・・)モリーの方に説明するそうです。(正解。)
まず彼が語るのは、子供時代のモリーの様子。
まるでヘンリーが失くした11歳以前の記憶を悪魔くんがそのまま持っているようでした。
それから、悪魔くんが少し前にヘンリーに語った言葉が気になりますよね。
「27年前に君を地下室から助けて以来、ずっと君を待っていた。」
となると、27年前にヘンリーが失踪した時に助けたのは悪魔くんなの?その時、着ていた服を交換したっていうこと?
でも、記憶が悪魔くんに移行した理由は??
入れ替わった服じゃなくて、中の人間の方ってこと?
それと、なんでヘンリーを待っていたの?!
あ~、もう全然分からない!!
というところで、さらなる驚きの発言がモリーに・・!
「僕は森にいたんだ。君が死んだときに・・」
え?!モリーは死んでるの?じゃ、今いるモリーは幽霊??
そういえば、昼間モリーを襲っていたたくさんの映像の中に一瞬彼女が森の中で血だらけになって倒れているのが紛れ込んでましたよね。
あれ?っと思ったけど、これからの事かと・・。
でもモリーは幽霊に見えないし、となると死んだのを悪魔くんが蘇らせた・・?
11歳のヘンリーも一度死んだのを悪魔くんが生き返られたとか・・?
そういう悪魔パワーが絡んでるとなると、氷点下でとても外では生き残れない寒さの中でヘンリーが無事でいた説明がつくのかな・・。発見時には湖の真ん中にいたんですよね。
うーん、全然分からん!
勘の悪いヘンリーはどこまで続く?!
あの人おかしいですよね。
自分が解放した男がウロウロして、行く先々で大量殺人が起きるんですよ?
それを警察官に指摘されたらムッとして「刑務所での虐待がそうさせたのでは?」って刑務所のせいにしてるし!
もう~、そろそろ奴はヤバイって気付いてよ。 モリーに一応疑問を持ってることを話してはいましたけど、危機感が全然足りないでしょ。
そんな男が自宅に入って母親と一緒にいるのに、「何してるんだ?」って聞くだけなんておかしいわ!
それにしても母ルースは悲しいことにやっぱり覚えてませんでしたね。
前回、シャワーを浴びて服を着ていた時の表情がさっぱり記憶を消して罪悪感から解放された顔になってましたもんね。
まだアランを探してるそうですけど、いつか辛い現実と向き合う日が来るのかな・・。もう来ないままがいいのかな・・。
次は第9話のネタバレ感想です。
「キャッスルロック」第9話のネタバレ感想、徹底考察!
いや~・・。参った、参った・・。
前回の8話でも、あれ?まさか悪魔くんとヘンリーが同じ人物?なんて思ったりしましたけど、それを超えてさらに複雑なことになってきました。
これ、1回見て理解できる人いるんでしょうか・・。
私はもう一回見直しましたけど、まだスッと理解できるものがないですよ。
でもなんとか考察してみますね。
悪魔くんは実子ヘンリーだった!?
これですよね、衝撃事実は。
これまでぽわ~んとしていた悪魔くんが、今回のエピソードでは別人のように溌剌として登場。
アルツハイマーの研究をしている医師のようで、海馬インプラントを埋め込むことで回復が見込めるとプレゼンしていました。
そして、父が自殺したとの知らせを受けて実家に戻ると、モリーに再会。
幼い頃から共に育ってきたのが伺える会話をしてましたね。
実は、6話で養子のヘンリーが息子ウェンデルに「おばあちゃん達には本当の子供がいなかったの?」と聞かれた時に「授かったけど、出産の時に亡くしたらしい。」と答えるシーンがありました。
なので、この悪魔くんヘンリーはその赤ちゃんが無事生まれて育ったバージョンの実子ヘンリーではないかと想像します。
(という訳で、今後2人のヘンリーは「養子ヘンリー」「実子ヘンリー」で区別させて頂きます。)
これはもう一つの世界??
どうもですね、パラレルワールドというよりも、タイムラインが違う世界があると考えるのがいいみたいですね。
養子ヘンリーが生まれ育った世界(11歳の時に別の世界に行って戻ってきた)と、実子ヘンリーが生まれ育った世界。
「別の世界を調和させようと軋む音が「スキスマ」なのだ。」と言うオーディンのシーンが冒頭にありましたよね。
私が想像するのは、このキャッスルロックという小さな町にある森は(特に湖の周囲)は別の世界が交差しやすい、少し空間に歪みのある場所なのでは・・ということです。
この歪みによってもたらされたのが別の世界に来てしまった養子ヘンリーと、その彼を助けようとして自分が彼の世界に入ってしまった実子ヘンリー。
本来いるべき世界ではないので、彼らの周囲では異変が起こり、恐ろしい現象が起きて人が死んでしまうということなのかも・・。(想像ですけど)
まずは少し整理します。
実子ヘンリーの世界は
① 失踪事件など起こらず、平和に暮らしたヘンリーは家を出てアルツハイマーを研究する医師となる。
② 母ルースはどこかの時点で家を出て、現在はアランと別の土地で暮らしている。
ただし、アルツハイマーはこの世界でも若い時から患っていて、アランが看病している。
③ 一人家に残された父マシューは荒れた生活をしていたが、ある日森を抜けてきたという少年に出会う。
少年は自分の息子ヘンリー・ディヴァーだと名乗り、自分の事からルースの事まで詳しく知っている様子だった。
ところが、ある日「これは自分の強烈な欲望が招いた悪魔」だと気が付き、地下に監禁。
④ 27年後、マシューはレイリー所長が死んだのと同じ湖で自殺し(頭を銃で撃つ)、その知らせを受けて実子ヘンリーが帰ってきたところで養子ヘンリーを発見する。
⑤ 養子ヘンリーは預けられた精神病棟で火をつける。
⑥ その後、森の湖に逃げたところで、姿を消す。
↓↓↓
本来の自分の世界へ戻る。
その際、モリーは死に、実子ヘンリーは違う世界に紛れ込んでしまう。
という具合ですよね。
ここで注目なのが、ヘンリーが囚われていた時間。
マシューが記録していたテープには「1437週目」と書かれていたものがあったらしいのですが、これを計算すると27年になるそうです。
実子ヘンリーがレイリー所長に刑務所の地下牢に監禁されていた月日と同じ。
ということは、マシューが少年ヘンリーを監禁し出したのは実子ヘンリーが自立して実家を巣立った後と考えると(実子ヘンリーがいるのに監禁できるとは思えないので。)、その時18歳として、27年を足すと45歳?!
え?!45歳?!
ずっとこのドラマで「The kid」と呼ばれていた悪魔くんは実は45歳だったの??
20歳位に見えるけど・・!
まぁ、幼馴染のモリーは確かに45歳位に見えるので、おかしくはないのかなぁ・・。
【追記訂正】
今思ったんですけど、別の世界のアランがルースに「一緒に別の土地で暮らそう。」と誘った時に「ヘンリーも連れて行こう」と言っていたので、こちらのヘンリーも子供の時に彼らと一緒に家を出た可能性が高いですよね。
そうだとすると、恐らくまた例によって11歳の時でしょうから、悪魔くんはやはり養子ヘンリーと同じ年(38歳)なのかな。(うん、この推測が合ってる気がする。モリーは老けてるけど、彼女の方がヘンリーより年上っていう設定だしね)
議員やってるって言ってましたよね。
もう一つの世界では姉が成功してモリーは変わり者という設定でしたが、この世界では立場が逆になってました。
養子ヘンリーの世界は・・
こちらはこれまで私たちがドラマで見てきた世界なので、説明は省きますね。
ただ不思議なのが、養子ヘンリーは11歳の時に失踪して別の世界に入り込んでしまった時は自分の過去について覚えていたものの、27年間監禁された後に再び元の世界に戻ってきた時には、この全ての記憶について無くしているんですよね。
本来の世界での過去も、監禁されていた世界のことも。
ただ父親に対する強烈な憎しみはあったようで、森からモリー(ダジャレじゃないよ。)に「父親をころして」というメッセージを送ったのは、27年間監禁されたという憎しみがもたらしたものじゃないかと思うんです。
なので、アランに発見された時点ではすっかり記憶がなくなっていたにしても、森で失踪していた(世界を移動してきた)瞬間にはまだ記憶や感情があったのかなぁ・・と。
悪魔くんが自分を監禁したレイリーと、それを手伝ったアランをころしたように、養子ヘンリーもマシューに同じことをしたのかも。
モリーは誰に撃たれて死んだ?
モリーが撃たれた周辺では過去の惨劇の映像も入り乱れてましたよね。
血のしたたるナイフを持った女性から、鎖で繋がれた囚人2人が逃亡し、それを警察官が追いかけているところなど・・。
あの森のあの場所が別の世界との境界線で、時として歪みが起こる為にあんな風になってしまったのかも。
なので、その囚人たちを追いかける警官が発砲した流れ弾がモリーに当たったのでは・・?と私は推測しました。(想像ですけど)
分からないのはあの絵
ということは、実子ヘンリーは38歳の時に別の世界に紛れ込み、「悪魔を捉えて閉じ込めよ」という神の声を聞いたというレイリーによって27年間地下牢に閉じ込められてしまう訳ですよね。
でも、前回の8話でヘンリーがレイリー宅で見つけた絵にこんな一枚がありました。
私にはこれだけ少年ぽく見えたので、前回の感想記事にもそう書いてしまったのですが、この絵が描かれた91年の時点で38歳だったのかな・・。
それとも世界をまたいだ時点で実子ヘンリーは少年になったの?
それとこの絵で着ているセーターも問題ですよね。
これは養子ヘンリーが失踪した時の服と同じデザインですけど、今回のエピソードでは実子ヘンリーはこのセーターは着ていないんです。
ふ~む・・。これは謎と捉えていいのでしょうか・・。
アランに言ったあのセリフは
という訳で、悪魔くんがアランに言ったセリフ「何が起きてるか分かってないんだろ?」というのは、世界が二つあることや、自分が違う世界の住人だということ、などを指しているものと思われます。
そして「自分なら彼女を助けられる」というのは、以前の世界でアルツハイマーの画期的な海馬インプラントを作り出したことを言ってるのかなぁ・・と。
いずれにしても、私には推測しかできないので、正直何が何だか・・という感じ。
とりあえず今回分かったのは、「悪魔」と呼ばれて監禁されていたヘンリー達にはまるで悪意がないということ。
属さない世界に入ってしまうと一切年を取らず、周囲に恐ろしい惨劇をもたらしてしまうということ。
実子ヘンリーは自分に起きたことを客観的に捉えて知っていますけど、養子ヘンリーの方は何にも知らずに相変わらずボケボケだということ。
こんな具合でしょうか・・。
さて、来週が最終回ですけど、これ、どうカタを付けるんでしょうかね。
一番の注目は、実子ヘンリーが元の世界に戻れるのかどうか・・。
婚約者か妻だかの女性とは子供を作ろうとしてましたよね。
幸せ真っ盛りの時期に突然知らない世界で27年間も光の当たらない地下牢に監禁・・。そりゃ頭おかしくならない方がどうかしてるわ。
もはや、あと1話で収集が付きそうな問題ではない気もしますが、とりあえず楽しみに待ちたいと思います。
あ、そうそう、マシューの母親役でメリル・ストリープの娘が出てましたね。
ただ、メイミー・ガマーか、グレイス・ガマーかどちらかが私には分かりませんでした・・。顔似てるんですよね、この2人。
こうした有名どころがチラッとカメオ出演するのもキング作品の特徴みたいです。
次は最終10話のネタバレ感想です。
「キャッスルロック」最終10話のネタバレ感想、徹底考察!
ん?どういうこと?!
やっぱり、物議を醸すエンディングでしたね。
この「キャッスルロック」はここまで私にとってかなり面白かったです。
謎あり、恐怖あり、心を締め付けるようなロマンスあり、人生の時の流れを不思議な視点から取り扱った意欲作あり、ありがちな恐怖ドラマとは確実に一線を画してました。
なんですけど、IMDbの口コミ評価が7.7とそれほど高くない・・。
これはきっとエンディングがパッとしなかったからだろうなぁ・・と予測していたんですが、その通りでしたね。
どう解釈していいものやら困ったので、また色々とアメリカのサイトを見ては参考にさせてもらいました。
ただ、どのサイトにも当然答えは載っておらず、
「この判決(ヘンリーが彼を閉じ込めたこと)をどう捉えるか。陪審員の視点になって考えてみよう・・」
「与えられた情報はこれまでの10話で見てきた内容だ」
というものが多かったです。
最終回の冒頭でヘンリーが陪審員に問い掛けるセリフ
「どれほどの(有罪だという)疑いがあれば、人ひとりの命を奪うに値しますか?」
という問いが自分達に向けて投げかけられたと考えるべきなんでしょうね。
レイシーは自分自身にこの疑問を問い続けることに疲れ果て、最後はあんな結果になってしまいましたが、次にこの重責を担ったヘンリーには揺るがない確信があるんでしょうか。
悪魔くんは有罪なの?!
さて、では核心の部分から行ってしまいましょう!
私は正直期待してたんですよね。
最後に悪魔くんが自分の本来の世界に戻って妊娠中の婚約者(か妻?)に再会するところを。
彼女にとってはほんの数日間行方不明になっていた彼が無事に戻って来て「はぁ、一安心・・」、まさか27年間も監禁されていたとは露知らず・・。
それでも、幸せそうな悪魔くんは「ちょっと迷子になってたのさ・・」みたいなクールなセリフで何事もなかったように取り繕う。
顔にはちょっとぎこちない笑顔、肩は27年間の監禁生活の後遺症で左右の高さが変わっちゃってる。
「あら?あなた、いつからそんな猫背に?」
え~っと・・、って、妄想はこの辺にしておきますね。
で、まぁそんな爽やかなハッピーエンドをキングが用意するわけもなく、悪魔くんはレイシーに監禁されていたのと同じ地下牢に逆戻り。
今度はヘンリーが看守となって彼の閉じ込める人間になるようです。
可哀そうに~!
悪魔くん、あと何年あそこで生きていくわけ?
ヘンリーだってその内死ぬでしょうし、年を取らない悪魔くんは一体いつまで耐えられるんだろ。
ところが、当の本人は「レイリーがどんな最期を迎えたのか分かってるんだろな」と暗闇の中、不屈の笑みを浮かべてましたね。
あの笑みにはどんな意味があるのやら。
「ハハ、あまりの運命に笑うしかないね・・。」
と諦めの境地なのか・・。
ヘンリーの無残な最期でも想像しているのか・・。
確かに悪魔くんは刑務所や精神病棟から逃げ出すため、近くにいた人間を操ってころしてますよね。人数的にはかなりの数に登るでしょう。
ただ、悪意や快楽のために犯したものというよりも、元々彼の近くにいる人間は狂って狂暴になってしまうようだし、それはヘンリーがあちらの世界に捕らわれた時も同じでした。
このこととに加えて、27年間の虐待の結果、悪魔くんがそれを利用せずにはいられない状態に追い込まれていたということも、優秀な弁護士なら説明できないでしょうかね?
だって、彼が別の時間軸に取り込まれる前は善良な医師として、母親を始めとする認知症に苦しむ人々を助けようと研究開発に取り組んでいた人物でしたよ。
別の世界に飛び込んでしまった瞬間も少年ヘンリーを助けようとしていたのだし・・。
(逆にヘンリーは助けることを否定したけど・・)(←酷い!!)
どんな人間だって、「お前は悪魔」と言われて27年間真っ暗闇の地下牢に監禁され、パンしか食べない生活を続けたら絶望するか、精神に異常をきたすかするでしょう。
ヘンリーの根拠は?
一緒に入れられた拘置所で、彼が周囲の人間を操り虐殺を引き起こす様子を目撃して、本当に悪魔だ。と確信したのが一つだと思います。
それと、森で悪魔くんの顔が一瞬シワシワの化け物に変わったこと。
あんな顔を見せられたら、私たちだって「コイツはヤバイ」と有罪側へ大きく傾いてしまうでしょう。
でもねぇ・・。
それでもねぇ・・。
何も悪いことをしたことのない善意の青年医師が、ある日突然別の世界に取り込まれ、光の差さない地下牢に27年間・・。
愛する彼女との未来(子を持つ夢)も、全てが煙のように消える残酷さ。
私は同情せずにいられません。
例え、この彼が属さない世界でどんな罪を犯したとしても、本来の世界に戻ったらまた善良な医師として彼の研究を続け、温かい家族を作ることになるでしょう!
私はそう確信するのであります!!
それを思うとやっぱりヘンリーの決断には納得できないものがあるし、
自分は元に戻ることができた幸運を分かっているのか分かってないのか。。(誰に助けてもらったか思い出せ!)
相変わらずボケボケのヘンリーに何が分かるのというのだ!
最後に悪魔くんが望んだ通り、あの世界の境界線の扉をあけて、彼を送り返してあげればよかったのに!!!!
という訳で、
はい、ヘンリーは有罪確定
何、アイツ。
最後まで変な正義感を振り回して鼻につくわ~。
しかも悪魔くんを監禁して、何を1年後の登場シーンでは自分だけ幸せを取り戻しちゃってるの?
息子のウェンドルとの関係も修復し、弁護士としての仕事も死刑囚専門から地域に根差した不動産関係に方向展開してイイ感じ。
亡くなったルースは愛するアランと同じ墓に眠っていましたね。
そしてその隣には、「ディーヴァー家の男の子:天国に生まれる」と書かれた墓石が。
死産で生まれた男の子ですよね。(実子の悪魔くんの墓)
そういえば、この自分の墓をじーっと眺めてましたね。悪魔くん。
何を思ったのか・・。
当然元の世界に帰りたい・・、それだけだったでしょうね。
ちなみに、悪魔くんがモリーに
「ここでヘンリーと待ち合わせする。彼に思い出して欲しいことがある。」と言っていたのは、自分が死産の子供だったと伝えて説得したかったのでしょうか。
確かに勘の悪いヘンリーにはこういう物的証拠を見せて説得する必要があるなぁ・・。(それでも結局分からんと思うけど、あいつは。)
耳の聞こえないオーディンをころしたのは誰?
目に長いドライバーのようなものが刺さってましたよね。
あちらのサイトでも誰がやった?ウィリーか?モリーか?と盛り上がっていましたが、私はモリーがころしたような気がします。
弟子のウィリーがやる理由がないし、モリーはかつてヘンリーの気持ちにコントロールされる形で彼の父親もころしてますよね。
その時の意識は朦朧としてほとんど自覚がなかったそうなので、この時も監禁されたヘンリの苦しみを強烈に感じ取り、必死の状態でオーディンを始末したというのもあり得るかなと・・。
友達のジャッキーも平然とオノであの男の頭をかち割ってましたし、モリーにもそれくらいの度胸はありそうです。
ルースは覚えてた!
橋の上に立って身投げしようとするルースと止めようとするモリーとの会話が興味深いです。
ルースは悲しいことに「アランが死んだのは知ってるわよ。私が撃ったんだもの。」と言いながら「でも別の時間では生きていたりするの。川はジグザグでいくつも分岐点がある・・」と、不思議なことを言っていました。
まるで認知症のルースが見る時として混乱する彼女の世界と、このドラマの描く謎めいた世界がなんとなくシンクロしているような会話になっていて感慨深いものがありました。
ただのパラレルワールドものに終わらせない、この奥深さ・・!
キング作品ならではですね。
女所長の運命もやはり
歴代所長がほぼ死ぬというショーシャンク刑務所ですが、予想通りこの女所長ポーターも死を迎えました。
それも、輸送中の囚人たちを乗せたバスに引かれるという、なんとも皮肉めいた最期!
例のショーシャンク刑務所は看守デニスの乱射事件が原因で閉鎖することになったようでしたね。
ちなみに彼女が自宅で見つけた石鹸で作られた人物の模型(?)ですけど、モリーがプレゼン用に事務所の2階に用意していた町のジオラマに使われていた物のようですね。
確か悪魔くんが連れていかれた時に一つ取ってましたっけ?
あれを女所長の家に仕掛けて置いたのかな。
彼女が手にした途端、何か啓示をうけたかのようなハッとした表情になり、モリーの家に行くと「レイシーは正しかった。彼は本当に悪魔よ。」と言い残し、放心状態でバスに引かれてしまいます。
ということは、悪魔くんは彼女をころすつもりで模型を置きに入ったのか・・。
そうすると、悪魔くんも結構悪意あるな~。
と思ったところで・・。
ヘンリーとの対面で・・
拘置所でヘンリーと悪魔くんが対面した時、悪魔くんは「森へ急げばまだ間に合うかもしれない。自分がここにいると惨劇を引き起こす。自分はここに居てはいけないんだ。」と自分は被害者であることを訴えます。
すると、ヘンリーはあの模型を取り出し
「これもそうなのか?」と、悪魔くんに彼が有罪である証拠を突きつけます。
目をそらす悪魔くん・・。
恐らく女所長をころしたのは悪魔くんの意志によるものでしょう。
それを証拠として、ヘンリーは「自分は犠牲者である」という彼の主張を撥ねつけます。
その直後、隣の囚人たちは狂気を帯びてころし合い、その惨劇が収まると悪魔くんは顔色一つ変えず刑務所を後にします。
彼の良心は27年間の監禁生活で消え去ってしまったのか。
一部始終を目撃したヘンリーにはさらに確信するものがあったのでしょうか。
そして銃を持った悪魔くんに森に連れていかれると、ついにヘンリーにもあの日の記憶が蘇ってきました。
父親を崖から突き落としたのは!
ヘンリー以外はいないと思ってましたけど、その理由は「母ルースを守るため」だったんですね。
アランとの不倫を知り、「姦淫の罪で罰を下す。それは死だ。」と息子に言うマシュー。
ヘンリーは自分が崖の下に落ちたように足跡を見せかけ、乗り出した父親の背中を押して突き落としていました。
ふ~む、これに関しては無罪かな。
精神に異常をきたす父から母を守るための行動なら陪審員の判定も無罪でしょう。
(私の判定は悪魔くんを助けなかった罪で有罪だけど!)
ルースは別の土地で仕切り直し
ヤシの木があったので、あそこはマイアミか西海岸ですかね?
おばあちゃんのいるところで、また不動産業を始めているようでした。
とりあえずは幸せそうでホッとしました。
モリー、ヘンリーなんかよりずっといい人だったわ!離れて正解!
最後に挿入されていたシーンは??
一瞬エンドクレジットが出た後に、ジャッキーとモリーにドラッグを売っていた男の子が登場しましたね。
ジャッキーは自分の経験をネタにホラー小説を書いている様子。
会話の中に「オーバールック」という単語がありましたけど、これはキング作品「シャイニング」の舞台になったホテル、オーバールックを仄めかしているのでは、ということでした。
その他、「始まった場所で終わる」とか、意味深なセリフがありましたけど、私にはよく分らなかったです。
あんまり意味はない気がするな。
キングのお遊び的なファン向けのサービスシーンのようです。
(読者の方より、普通に悪魔くんが元の場所に戻ったってことでは?とご意見を頂きました。
そっか、私は「シャイニング」のホテルの場所に気が取られてました・・。)
「キャッスルロック」シーズン2もあるらしい!
内容もキャストも全く違う形のアンソロジー的なものになるそうで、今回は映画「ミザリー」のアニー・ウィルクスの若き日に起きた恐ろしい出来事を描くそうです。
うわぁ、これまたナイフ系かな・・。