*映画「ボヘミアン・ラプソディ」、ネタバレ有と無のアニスの感想です。
はぁ!楽しかった~!!
ラストのライブ・エイドの盛り上がりなんて最高だったわ~~!!
この20分のステージシーンに、これまでの2時間に見てきたバンドの歴史、フレディの苦悩と取り戻した「愛」の全てを絡めてるのがまた見事!
このカタルシスな瞬間は、絶対劇場に出向いて見た方がいいですよね!
なんて言いつつ、私はUNEXTの無料期間に無料視聴。
有難いことに、このタイミングで「リトライキャンペーン」のお誘いメールが来たんです!
わ~い、少し前に無料トライアルして本契約前に解約したのに、また無料で31日間見ていいなんてUNextも太っ腹!
ずっとラミックの小っちゃいフレディ・マーキュリーを見たいと思ってたので、さっそくチェックしてみました!!
クイーンは私も学生時代、カラオケに行ってはよく歌ってた記憶がありますけど、やっぱり最高だわ~!何十年も前の曲なのに全く錆びないキレ感がたまらん!
曲に関しては有名どころをしっかり押さえてあったので、かなり楽しませてもらいました!
特にボヘミアン・ラプソディについては、なんでまたあんなヘンテコな曲を作ったんだろ・・と、当時から不思議だったんですよね。(ガリレオとかの辺、口が回らないし)
なるほど・・。オペラから来た発想だったのね。
そして、詩についてはあんまり意味はなかったのね・・。(解釈は聞き手に任せるってことでした。)
【ご留意ください】
当ブログは個人が趣味で書いているもので、夜遅くにウトウトしながら感じたままの感想を綴っています。そのため稚拙な文章、品のない物言い、勘違い解釈、天然ボケなどで皆様をご不快にさせてしまうこともあるかもしれません。(その場合は申し訳ございません。)
その点を含めてお許し頂ける方のみ読み進めて頂けましたら幸いです。
また衝撃ネタバレに関してはそのエピソード分の始めに持ってくることもあるのでご注意ください。(内容を順番に書くわけではありません)
「ボヘミアン・ラプソディ」登場人物とキャスト
フレディ・マーキュリー役でアカデミー主演男優を受賞し、今や世界的スターの仲間入りをしたラミ・マレック。
「MRロボット」の時は完全にオタクのお人だと思ってましたけど、180度違う役もまた突き抜けてましたね!!
「小っちゃいフレディ可愛いわぁ~」なんて思ってたのに、実際の身長を調べてみると本物のフレディ・マーキュリーが177センチでマレックが175センチと大差ない!!
え!意外!!
本物のマーキュリーはなんであんなに脚が長いの?!マレックとは頭と体のバランスが全然違うし!
それと、出っ張った歯は差し歯を入れて似せてるんでしょうけど、口を開けた時に見えるはずの自分の歯は毎回CGで消してるってことかな?
この筋肉質の上半身を作るのも相当ハードな肉体改造だったはず。ラミック頑張ったなぁ・・。
クイーンのメンバーの一人ジョンを演じていたのは、元祖「ジュラシックパーク」の子役でお馴染みジョゼフ・マゼロでした。
長髪の時は全然気が付きませんでしたけど、終盤髪を切ったところで「あ!」と気が付きました。
私は「ラジオ・フライアー」の時からの大ファンで、最近では戦争ドラマの「ザ・パシフィック」での美青年ぶりが印象的だったんですよね。
そんな彼も若干オヤジ入ってきましたね・・。でもまだまだ素敵。
業界人の一人に、「ゲーム・オブ・スローンズ」のベーリッシュ役エイダン・ギレンも出てました。
あの厭らしい目!相変わらず、いい出汁が出てていいわ~。
それから大物業界人にマイク・マイヤーズが扮してるんですけど、全然気が付かなかったです。(誰にも気が付かれなかったそうで気の毒・・見せ場もなかったしね。)
オースティンじゃない時は普通のオッサンだしね・・。
フレディの理解者メアリーを演じているのはルーシー・ボイントン。
これがきっかけで、ラミックと付き合ってるらしいですね。
ちなみにラミックは顔に似合わず「共演者キラー」と呼ばれているらしく、「ミスターロボット」の時はアンジェラ役のポーシャ・ラブルディと付き合ってたみたいです。
嬉しそうな顔!ブロンドが好きなのね・・。
「ボヘミアン・ラプソディ」で歌は誰が歌ってる?
ちなみに、歌に関してはマーキュリー本人の歌声と、マーキュリーそっくりの声を持つ歌手マーク・マーテルの声をミックスして使ったそうです。
マレックの声も少し使われてるそうですが・・マレック曰く「誰も俺の歌声なんて聞きたくないよね」とのこと。
クイーンファンの世代じゃない方たちも、絶対聞いたことのある曲のオンパレードでノリノリの2時間ですよ!
常にいいテンポで進むストーリーが気持ちいい~!!
ノンストップでラストまであっという間でした。
*ネタバレってほどではないのですが、この先は内容に触れた感想になってます。
「ボヘミアン・ラプソディ」のネタバレ感想・考察
意外に軽くて見やすい
こういう有名ロックスターの実話を元にした映画となると、結構重くてしんどいパターンが多いんですよね。
下積み時代の苦労話や仲間の裏切り、成功を手にした途端始まる転落へ道(ドラッグ・酒)、メンバー達との軋轢に、頂点を手にした成功者だけが感じる孤独と身の破滅・・。
大体こういうパターンじゃないですか。
特にマーキュリーに関しては、移民の息子という生い立ちから、ゲイという性的指向(最後まで公表できない時代だった)、そしてエイズにかかり45歳という若さで迎える死・・。
重い要素はいくらでもあるのに、この映画はなぜか全体的にすごくふわっと軽いんですよね。
シリアスなテーマを扱うシーンも、決して目を覆うような泥沼にはせず、まるでオブラートにくるんだようなマイルドな見せ方なのです。
- 例えば、インド人であり、ゾロアスター教の戒律に厳しい父親との緊張関係もサラッと一瞬見せるだけで、あまり掘り下げない。
- クイーンのメンバーと仲間割れする時も大した修羅場でなく、これもあっさりな感じ。
- その後シングルになって落ちぶれる時にしても、なんとなく寂しそうな様子をメアリーに見せるだけで、地を這うような苦しみは表現せず・・。
- エイズに罹患した時も、静かに現実を受け入れているし、仲間に打ち明ける時も非常に穏やかで、決してショッキングな見せ方をしない。
ラミック自身も全編を通して穏やかで抑え気味な演技をしているし、恐らくマーキュリー自身もこんなふわっとした不思議な人物だったのかなぁ・・と想像しちゃいますね。
大衆受けか、評論家受けか
この映画は明らかに「大衆」の方を選んだわけですけど、きっとこれが正解ですよね。
上にリストアップしたような重いシーンを思いっきり暗~く、ヘビーに描くことは難しいことじゃないと思うし、そうすることで光の当たるステージでのシーンがより鮮明になるという効果があったかもしれませんけど、そういう映画って疲れちゃうし、前からあるしね・・。(ただ、それをやったら作品賞も取れたかもだけど。)
この映画がどこか新しいものを感じさせるのは、全編を魔法にかけられたミラクルストーリーのように優しい独特なテンションで包んでいるからだと思います。
本当はドロドロな裏ストーリーも現実には存在したのでしょうが、あえてそこは見せずにノリノリな奇跡の映画を作ろうじゃないか!
という姿勢で成功したんですもんね。
その代わり、最後にマーキュリーがライブ・エイドのステージで歌う数曲には、掘り下げ切れなかったものを全部昇華させる形で色々メッセージが盛り込まれてるんですよね。
「マーキュリー」自身が言っていたように、「歌詞の解釈は聞き手に任せる!」ということで、感受性の強い人ならどこまでもこの4曲から深いものを感じ取れる仕組みになっていました。
「ママ~!」と歌う姿にはエイズを患い死を目の前にした彼の苦悩が伝わってきて泣けるし、家族への愛から同じ病気を患う同志への愛まで表現してるように聞こえてくる!
(この曲を作った時に、まさに自分の運命を予測していたかのような内容にびっくり!)
そして、世界中の同性愛者達へ向けたであろう「we are the champions」のメッセージにも泣ける!
こうしたステージはもう最後かも・・と知るメンバー達との篤い友情もビンビン伝わって泣けてくる!
そうした全てを曲と歌詞に込めて締めくくるパフォーマンスが圧巻なのです!
繰り返し見てみたら、その都度新しい感動と発見があるかもしれません。
マレックも決して自分を主張し過ぎずないところが好感でしたね。メンバー達も含めてみんな雰囲気いいし・・。
あくまでマーキュリーやクイーンがこんな人達だったのかな・・といい方向にで想像できる演出にもなってましたけど、そこにスッと収まる演技だったと思います。
はぁ、楽しかった~。
そりゃヒットするよね~。
そうだね~。