*途中まではネタバレなしのアニス感想で、後半はネタバレありの感想・あらすじです。
huluで何か面白いのないかな~と探していて、ふと見つけた全5話のイギリスのドラマです。
でもね、このミニシリーズ、とりあえず設定がヒドいんです。
13歳の時に誘拐され、13年間も監禁されていた少女の話なので、一瞬、あんまり趣味のよろしくないキツイ内容かなと警戒・・。
私も娘がいるし、トラウマになるようなのだけは避けたいと思いつつ、でもBBC製作だし・・ちょっとだけ・・と見始めたんですけど、
・・結果、見てよかったです!
この少女の強さと勇気に感動しました。
(演じるのは「キリング・イブ」でエミー主演女優賞を受賞した時の人!ジョディー・コマーですよ!)
しかも面白いし、展開速いので、あっという間に見終わってしまった・・。
【ご留意ください】
当ブログは個人が趣味で書いているもので、夜遅くにウトウトしながら感じたままの感想を綴っています。そのため稚拙な文章、品のない物言い、勘違い解釈、天然ボケなどで皆様をご不快にさせてしまうこともあるかもしれません。(その場合は申し訳ございません。)
その点を含めてお許し頂ける方のみ読み進めて頂けましたら幸いです。
また衝撃ネタバレに関してはそのエピソード分の始めに持ってくることもあるのでご注意ください。(内容を順番に書くわけではありません)
「サーティーン 13 誘拐事件ファイル」主人公はアイビー
13歳の時に誘拐されてからずっと行方不明だったんですけど、
とある日に彼女がアパートらしき所からふら~っと一人で外に出るところから物語が始まります。
かなり怯えてる様子ですが、公衆電話を見つけて警察に通報します。
「私は13年前に誘拐されたアイビー・モクサムです!助けてください!」
もうね、この後の警察での彼女の様子や身体検査の様子などを見ていると、涙がにじんできましたよ。
体の痣を見せられた時には、あ~、もうダメだ・・と辛くて見るのやめようかと思ったんですけど、それ以外には酷い描写や、聞くに堪えないような説明はなかったです。
むしろ、このドラマは全体的にそういうシーンを控えて、視聴者にある程度推測させるだけで十分でしょう・・という配慮がありましたね。
まぁどっちにしたって、事実じゃなくて、ドラマですからね。
そう考えれば気が楽になりますけど。
このアイビー、どれだけつらい時間を過ごしてきたかを考えると、やっぱり心が壊れてしまった部分もあるだろう・・とこちらは心配するんですけど、その心配をよそに、驚くほど真っすぐで素直なままなんです。
しかも、始めこそ13歳の少女の幼さを残してるかのような言動がありましたけど、瞬く間に家族や友人達の現在の状況を受け止めて、冷静に理解し、順応していくんです。
すごく聡明な女性に成長しています。
もちろん、心は深く傷ついてますので、常に怯えてる部分はあるし、なかなか過去については口を開くこともできないでいます。
でも、そんな中でも初恋の男の子に対してまだ好意があったり、彼との間には微笑ましいエピソードも多くて、見ている方は救われますね。
「サーティーン 13 誘拐事件ファイル」の家族、特に妹がいい
そんなアイビーの性格の良さが本来の彼女なのだろうと、自然と納得させてくれるのが、彼女の妹のエマの存在ですね。
この妹ちゃんが、またすごく姉思いで強くて、優しい!
体当たりで彼女を守ろうとする覚悟が感動的でした。
家族も恐らく同じ年月をつらい思いで過ごしてきたはずなんですけど、この二人を見ていると、その年月に負けなかった強さを感じることができます。
「サーティーン 13 誘拐事件ファイル」はミステリーになっている
で、肝心の内容の方ですが、被害者のその後を描く物語ももちろんありますが、すごく面白いミステリーでもあるんです。
アイビー解放後に、同じ犯人がさらに別の少女を誘拐したために、
その子を救出しなければ!という差し迫った状況が、緊張感の高いミステリーを作っています。
そのため、アイビーに対しても容赦ない尋問が繰り返されるし、しばらくそっとしておいてあげたいところを、無理やり現場に連れていかれたりと、進行中の事件にまで巻き込まれて行きます。
「サーティーン 13 誘拐事件ファイル」にはカップル刑事が2人
だけど、この刑事だか警部だか忘れましたけど、この公私混同カップル2人はあんまり好きじゃなかったかな・・。
アイビーを疑って共犯扱いしたり、あの手この手で情報を引き出そうとしたり・・。
もちろん、現在誘拐されてる子を救うためなんですけど、とにかく方向がトンチンカンでイライラしました。
共犯だったら、あの体の痣はなんなんだ~!って何度も突っ込みましたよ。
「サーティーン 13 誘拐事件ファイル」のイケメン、ティムが最高
初恋の彼のティムがまたキュートでいいんです!
顔可愛いし、優しいし、彼の方が13歳で止まっちゃてるような素朴な感じがまたたまらない・・。
実はもう結婚してるんですけど、アイビーと会っているうちに、彼の方も以前の気持ちに戻ってしまったようで、二人の逢引がまた可愛らしくて微笑ましい・・。
このティムの存在が、このしんどいドラマをだいぶ軽くしてくれましたね。
以上のキャストで、速いテンポで物語が展開していきますが、最後はどんな結末が待っているのか!
たった5話ですが、かなり見応えありました。
*ここからはネタバレありの感想になりますのでご注意ください。
「サーティーン 13 誘拐事件ファイル」ネタバレ感想
アイビー、最後まで頑張りました!
すごいなぁ~、13年間をあの状況で耐え抜いて、よく壊れなかったなぁ・・。
しかも、最終話の様子から、彼女が13年間をただ被害者としての現実に屈していたのではなく、
あらゆる知恵を駆使して、時に犯人を操り、少しでも自分にとっての環境を良くしようと戦ってきたことがわかりました。
それに犯人の弟に対しては、母親のような気持ちで接してきたこともわかり、そうした部分が彼女の心を支え、成長させてきたことも理解できました。
あと、始めから気になっていた体の痣ですけど、「犯人が自分には暴力を振るわなかった」という証言から不思議に思っていたんですが、
3話くらいだったかな、お風呂に入るシーンでまだ痣が残っているのを見て思ったんです。
体の右側だけなので、あれは長年、硬い床の上で体の右側を下にして寝て来た跡なのかもしれませんね。
実際、家に戻ってからも、ふかふかのベッドではなく、床にその姿勢で寝ているシーンが何度かありましたからね。
右膝の傷も自分で引っかいてできた傷のようでしたた。
最後にまた同じ犯人に誘拐された時には、なんてこと!!!と、アイビーの両親と同じく絶望的な気持ちになりましたけど、でも強い彼女が見れて本当に救われました。
イギリスではこのドラマはすごい反響で、ぜひシーズン2を!という声も多いらしいですが、あれ以上何を語れと言うのか・・という感じです。
実際、脚本家はもう語ることはないので、これでおしまい。と断言してますね。
ただティムとアイビーの恋愛模様が続くなら、それだけでシーズン2を作って欲しいかな~。
さすがに、これ以上の誘拐話しはコリゴリですわ・・。
ジョディー・コマー主演「キリング・イヴ」はこちらです↓