何年か前にどこかで読んだんですよね。
スピルバーグって映画は面白いのに、ドラマはつまらないって。
ただ、ドラマの場合は実際に監督をしてる訳ではなく、製作陣に名前を連ねてる‥程度でどこまで力を注いでいるのかはわかりませんが・・。
でも確かにスピルバーグの名前に引かれて見たものの、なんだかつまらなかったな~と思うことが多かった気がするので、ここでちょっとまとめてみました。
wikiでも確認しましたが、2000年以降のドラマは大体私も見ていました。
(途中ギブが多いけど・・。)
では、思いつくままに並べてみますね。
スピルバーグ製作の海外ドラマって面白い?!
エクスタント
スピルバーグ製作のハル・ベリー主演、SFミステリー!ってことでだいぶ期待したんですが、シーズン1の真ん中あたりで完全にどーでもよくなってしまったドラマです。
1話はお金かかってたし、宇宙空間の作りもかっこよくて本当に期待しちゃったんですよね。
ハルベリーの演技と、得たいの知れない生物の存在で緊張感があったし、怖いし、ぞくぞくしました。
こちらとしては、完全に壮大で大規模な国家プロジェクトに関わる話かと思うじゃないですか。
ところがですね、ロボット息子の話になってくると、あれれ・・もう映画のAIのように、妙にお涙頂戴のファミリードラマになってきて、その後はどこかで見たような新鮮味のない展開でしたね。
妙に登場人物が少ないし、予算あるのかないのかよくわからない感じで、広がりがないし。
こちらの記事でも書いてますので、省略しますが、まぁ残念な感じでした。
やはりシーズン2で打ち切りになったそうです。
それとアンダー・ザ・ドームもスピルバーグが絡んでいるそうですが、これもイマイチ・・。下の記事に書いてます。
Terra Nova ~未来創世記~
これもですね、エクスタントと同じくらい期待しまくりましたよ。
だって、1話目のパイロット版なんてすごかったですよ!2000万ドルの製作費で作ったそうですけど、映画のブレードランナー並みの世界観で、ぞくぞくワクワクするものがありました。
こりゃスピルバーグ、今度は本気だぞ!って。
ところがですね、これまた恐竜ワールドへ移住が終わると、あれれ・・またまたファミリードラマになっちゃうんです。
舞台が変わってるってだけで、あとは普通のファミリードラマ・・・。
あの、スリリングなパイロット版とはまるで違うドラマを見てるようでした。
それでも、住居区域から一歩外にでると恐竜がうろうろしてて、結構人が食われたり、残酷なことが起きたりします。
でも子供向けに作ってるのか、目を覆うようなグロいシーンはないし、家族は絶対大丈夫だし、設定を全く生かせてないストーリーでスリルが全然ないわけです。
そこのキャンプを仕切る鬼軍曹みたいな人もいますが、そんなに怖くないし、何でハラハラドキドキすればいいのやら・・。
全体的にぬるーい雰囲気で、キャストも目を引くような魅力的な人がいなかったです。
せっかく恐竜ワールドで生活するのなら、むしろ現在のテクノロジーを一切持っていけなかったという設定で、一から生活の基盤を作って安全を確保しつつ、畑を耕し生きていく・・っていう方がサバイバル的要素が加わって面白かったと思うんですよね。
私は3話か4話でギブアップしちゃったので、その後の展開がどうなったか知らないのですが、
「ある日、大量の恐竜に住居区域を破壊され、何もかもがメチャクチャにされてしまった!さぁ、これからどうする!」
というジュラシックワールド的展開があるなら見たいです。
でも、あの和やかなファミリーの雰囲気だと、たぶんそうなってないですよね?
本国でもシーズン1で打ち切りになったそうです。
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フォーリング・スカイズ
これもSFですね。でも怖い方のSFで、得たいの知れない巨大エイリアンが宇宙から攻めてきて人類を滅亡の危機に追いやる・・という状況で残された若者たちが戦うんですよね。
始めは結構面白かった記憶がありますが、でもやっぱり段々「あ~、これは例のスピルバーグテイストだわ。メインキャラは絶対死なないってやつだ。」
と気が付いてきて、それ以降はあんまりスリルがなくなります。
だってね、もうすごいんですよ、エイリアンの攻撃。
これでもか~!ってくらい容赦なく攻撃されるのに、メインキャラはなぜか無事で、そこがどうしても不自然なんですもん。
主演はERのノア・ワイリーという好きな役者さんでしたけど、あのハの字眉毛の「困った顔」がどうもこの壮絶ストーリーにマッチしてない気がしました。
そこは、もっとマッチョで機知に富んだリーダー戦士みたいな人がよかったかも。
なんでノア・ワイリーだったのかな。
あと子供達がエイリアンに誘拐されて、ハーネスを付けられて服従・・とかになってくると、絵ずら的にもマンガっぽくてなんだか急にテンション下がりました。
もっとリアルにシビアに、絶望の中でひたすら戦う世界だったらウォーキングデッドみたいで面白かっただろうにな・・。
そんな訳で私はシーズン1でギブアップしましたが、wikiを見るとシーズン5まで続いたんですね。
それを知るとちょっと見たくなりますが・・、うーん、やっぱりいいかな。。
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The River 呪いの川
これもスピルバーグ制作ってちょっと意外でした。
でも結構面白かったです。
ホラーっぽい雰囲気もあって、ブレア・ウィッチ・プロジェクトっぽいですかね。
アマゾンが舞台で、おどろおどろしいし、結構グロいし、最後のあたりまで結構面白く見れました。
ただ、終わり方がいかんですな~。え?これで終わらすつもり??と驚きましたけど・・。
風呂敷広げ過ぎちゃったんですかね?
でも、そんな長い話じゃなくて8話で終わるし、気軽に見れますね。
SMASH
これは好きでした!
もうスピルバーグの生ぬるいSFドラマはいいわ~と思ってたところへ、この爽やかな質の高いミュージカルドラマ!最高でした!
主演のカレン役のキャサリン・マクフィーの存在感やルックス、歌、なにより声がずば抜けていいですよね~。
「彼女は成功する!」って見てるこちらにも確信が持てるほどの魅力で、説得力あります。
王道のシンデレラストーリーですが、そうしたキャスト陣が全員魅力でみんなキラキラしてるんですよね。
シーズン1はダレることなく最後まで盛り上がっていけました。最後はもう感動だし必見!
だけど、シーズン2は少しがっかり・・。
なんか急にシーズン1でのヒロインの成功がそれほどの成功じゃなかったことになってたりして、「あんなに盛り上がったのに、なんなの?」って感じです。
私的に一番がっかりだったのが、シーズン1での彼氏役、デーブを演じたラザ・ジャフリーとは一回の浮気が原因で別れることになっちゃったことですかね。
それくらい許してあげて~!
シーズン2でも付き合ってて欲しかった。
ラザ・ジャフリーはホームランドにも出てましたけど、いい役者さんですよね~。
何気に歌もうまくて嬉しかったですね。
逆にシーズン2でカレンが恋に落ちる相手ってどうもありがちなイケメン不良役者で、恋に落ちる過程もまるで昼ドラ。。ちょっと恥ずかしくなっちゃうようなベタな感じでした。
その他のストーリーもシーズン1に比べると昼メロ的だったかな~。
ただユマ・サーマンは最高でした!
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「バンド・オブ・ブラザーズ」と「ザ・パシフィック」
もうこの2本の戦争ドラマは私みたいなもんが感想言うようなレベルを超えちゃってるので、別格ですよね。
傑作です!
プライベート・ライアンでは描き切れなかった戦争の真実をトム・ハンクスとスピルバーグが共同製作で作った10話編成のドラマ。
もう面白いとか、そういうレベルじゃなくて、ただただ見るのがシンドイほどのつらい戦争の現実に圧倒されました。
バンド・オブ・ブラザーズでは1つの部隊の行程をカメラが同行してるような感じで淡々と描いていくんですが、壮絶な戦闘が1つ終わると、もう見てるこちらが息切れするほどシンドイんです。
「はぁはぁ、もうアメリカ帰らせて~」っとなるんですが、彼らはすぐまた次の戦闘に向かうんです。
見てるのが本当につらいです。なので、あんまり細かい部分はよく覚えてないんですが、他のSFドラマのような生ぬるさは1ミリもないですね。
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「ザ・パシフィック」の方も
「戦争での記憶がその後の人生にどれほどの傷を負わせるのか・・」というテーマで、これまた壮絶な戦場場面を見せていきます。
やっぱり見るのがシンドイです。
特に日本軍との戦いは、もう恐ろしく恐ろしくて・・。
主演の一人、ユージーン役のジョゼフ・マゼロは子役の時からの大ファンで、こんな味のある役者さんになったのだな~・・としみじみしました。
最後までとにかく悲しいですね・・。
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と言う訳で、スピルバーグが製作したドラマ、どうでしょうか?
無理やりまとめると、
「凄く面白いのもあるけど、SFファミリーものはあまり期待できない」って感じですかね?
でもやっぱりスピルバーグの名前が出ちゃうと、どうしても見たくなるんですよね。
これからは意外なテーマのシリアスものなんかを期待したいです。
【追記】アメージング・ストーリー
こちらはAppleTV+で超話題になってたSF系ドラマで、80年代に放送さられた人気ドラマのリブート版。
今2話までみたところですが、微妙ですね・・。面白くないわけじゃないけど、脚本がまた無茶もいいところ・・。
とはいえ、AppleTV+は結構面白い新作ドラマが増えてきているので、私は結構楽しませてもらってます。
またスピルバーグの関わる海外ドラマがあったら追記しておきます~。