Netflixの海外ドラマ「The OA」のパート2、アニスのネタバレ感想です。
参りましたね・・。
もう難解というか、荒唐無稽というか・・、普通に見てたら絶対に理解できないほど複雑で幻想的で非日常の世界の連続!!
頭が疲れたわぁ・・。
*OAを未見の方はこちらのシーズン1の感想からどうぞ↓
でも、こういうの嫌いじゃないんですよね。
どう落とし前を付けるんだろうという興味で止められないし、前回のような衝撃クライマックスがあるかもと思うと尚更楽しみで仕方ないのです。
俳優陣もしごく真面目に(と言ったら悪いけど)熱演しているので、何か革新的な物を試そうとしているのでは・・!という期待感が拭えない。
どうか、どうかこの期待を裏切らないでくれ~~!!
と祈りつつ、巨大ダコなんか出てきちゃった日には「うわ、頼む~!!!」とすがるような気持ちで最終8話まで完走しました。
ハァ・・ハァ・・。とりあえず辿り着いた・・。
と息を切らせながら、「じゃ感想を書こうかな」と気を取り直した時には頭が真っ白。
完全に私の知性と想像力では用が足りなかったので、また、あちらのサイトでチラッとカンニングしてきましたよ。
それと合わせて自分なりに分かった部分だけまとめたいと思います。
【ご留意ください】
当ブログは個人が趣味で書いているもので、夜遅くにウトウトしながら感じたままの感想を綴っています。そのため稚拙な文章、品のない物言い、勘違い解釈、天然ボケなどで皆様をご不快にさせてしまうこともあるかもしれません。(その場合は申し訳ございません。)
その点を含めてお許し頂ける方のみ読み進めて頂けましたら幸いです。
また衝撃ネタバレに関してはそのエピソード分の始めに持ってくることもあるのでご注意ください。(内容を順番に書くわけではありません)
「The OA」S2の新キャラ紹介
今回冒頭から主役級で登場するのはこの方。
元FBI捜査官で、現在は私立探偵のカリム・ワシントン。
バックにそっくりなミシェルという少女を探すよう依頼され「家」の謎に巻き込まれていく。
演じるのはキングズリー・ベン‐アディールというイギリスの俳優さんですが、主に舞台を中心に活躍してきたみたいで、ドラマに出だしたのは最近みたいです。
OA役兼クリエーターの才女ブリット・マーリングのこだわりで厳選された感じでしょうかね?
アクがなくてスッとこのドラマに違う雰囲気を持ち込んでくれましたけど、それほどのインパクトはなかったかな。
まぁ、あり過ぎるとブリット演じるOAが薄くなるので、丁度いい頃合いでしょうか・・。
パラレルワールド来た!!
シーズン2は完全にパラレルワールドの話でしたね。
ハップも臨死の研究はもういいのかな・・。
今回も派手にバンバン死んでは生き返ったり、そのまま生き返らなかったりしてましたけど、この臨死とパラレルワールドの関わりがよく説明されないまま「臨死」だけテーマから外れちゃった感じでしょうか。
むしろ今回のパート2では精神や意志の力みたいな部分に焦点が当たってましたね。
人格の統合や受け入れ、己の開放、信じる心、意志の力・・等々・・。
結局のところ、テーマとしてはシーズン1と同じく「信じる者は奇跡を起こす。」ってことでしょうか。
あ、でも死んだレイチェルが時空を超えてBBA達にメッセージを伝えたり、死の直前にOAが空間移動したりし、臨死体験中に次の次元を垣間見たりと「死」が何かきっかけになってる部分もあるんですよね。
ただ、ジェシーは普通に死んじゃってたなぁ・・。
「The OA」パート2の新次元の世界では
全員が離島にある「トレジャー・アイランド」という名前の精神病院に集結。
ハップ⇒有名な精神科医パーシー医師に入り込む。どちらも上手く統合されている様子。
ホーマー⇒以前の記憶は完全になくし、現在のロバーツ医師の記憶しかない。
レイチェル⇒過去の記憶はあるものの、新しい体のレイチェルは過去の交通事故の影響で言語中枢が傷つき言葉が出ない。
スコット⇒過去の記憶がしっかりある。ドレッドヘアからサッパリ坊主へ。
レナータ⇒過去の記憶はあるものの、パーシーの入れ知恵により妄想だと思い込まされている。(というか、思い込もうと頑張っている)
プレーリー⇒ニーナを抑え込んでOAが支配している。
ラスキン&ニーナ&パーシー医師の企み
この三人が手を組んでこの特別な家を巡る企みを進めていたようですね。
1920年にドイツで大勢の女性が同じ夢を見て、それが現実となったという内容の卒論をとある大学生が書き、それを読んだラスキンが同じことをしようと計画を企てる。
未来を事前に知ることが出来たら何を莫大な利益が見込めるとでも思ったのか。
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ローズ博士をリクルートして、大量の夢を分析した結果、サンフランシスコにある一軒の家が浮かび上がる。
ラスキンとパーシーはこの家が異次元旅行への鍵を握っているものと見て調査を続ける。
↓
ラスキンの会社が作ったゲームによって若者らが家に導かれ、ダンスクラブSZYGYに辿り着くと、そこから家への通路を発見して侵入。
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その後、何人もの若者がこの家とゲームの謎に挑み失踪したり精神に異常を来すことになったが、それは家の下にある泉に含まれる水銀が原因であることが判明。
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そこで昏睡状態に陥った十代の若者たちをパーシーが回収し、脳から花の芽が出ていることを発見。
プールで培養。
↓
子供達を犠牲にしていることを知ったローズは辞任を決意。ニーナにSDカードを送って事情を知らせるが、その後何者かによってコロされる。(自殺に見せかけてあったが・・)
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ローズからSDカードを受け取り、パーシーとラスキンが共謀して秘密の研究をしていることを察したニーナは「裏切ったわね」と怒りを表す。(1話の初登場のシーン)
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プールで培養されていたのは、フレンチ(ソーザ)、ジェシー、スティーブだった!
その後スコットもパーシーに騙されて同じ状態に・・。
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彼らから出てきた花には特別な力があるらしい。(ハップが食べていた)
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カリムがこの家ついての四つ目の要素であった。
彼は再びこの家に足を踏み入れ、ゲームを攻略しながらついに最後のステージ、バラの丸窓まで辿り着く。
そして彼が見た物は・・!
レイチェルからのメッセージは
レイチェルはこの昏睡状態でプールに培養されている彼らの姿を見て動揺し、ハップを刺したものの、逆にやられてしまいました。
その時、別次元にいるスティーブ達にメッセージを送るのですが、それが「BBAだけ来れる」というもの。
これはこのプールにBBAがいなかったからだそうです。
もしスティーブ達がこの次元に来てしまった場合、死んでるも同然の体の中に入ることになるので危険!BBAだけは安全だ、という警告を送っていたんですね。
ちなみに、なぜ会ったことのないレイチェルが彼らを知っていたのか・・ですけど、それはOAが描いた絵をその前に見ていたからだそうです。
スゴイ・・。ノーマン・ロックウェル並みの才能だわ。
この絵をチラッと見て顔を記憶したレイチェルも凄いけど・・。(でも名前はどうやって知ったの??)
それにこのプールにはバックがいませんでしたけど、バックはこの次元ではミッシェルという髪の長い女の子で、あの家の窓からさらに違う次元に行ってしまっていたので、この段階ではベッドの上で昏睡状態だったんですよね。
どうしてレイチェルがそこまで知り得たのか・・は全然分かりません~。
高校生組が興味深い
私は彼らのエピソードが一番面白かったです。
一番普通というか、見ている視聴者からすると唯一「現実」と感じられる世界ですからね。
なにしろプレーリーのいる世界って地下に7年も監禁されて臨死体験を繰り返すとか、新次元では巨大タコにコロされたりとか、高校生の耳からは花が生えてくるとか「本当かよ?」と思わず眉根が寄っちゃう何でもアリなエピソードが多いのです。
その点、スティーブ達のいる世界は説得力があるし安心して見られますね。
悩み多き高校生たちと、孤独なBBAがこの世界に対して感じているそこはかとない絶望感と疎外感。
何か新たな可能性を求めてOAを信じたがっている彼らには共感するものもあったりして引き込まれるのです。
今回、衝撃的だった点をいくつかまとめます。
①フレンチことソーザ、ことアルフォンソはゲイだった!!
脱いだら凄い体なんでビックリしましたよ。小柄なんで分からなかったけど、シュワちゃんみたいな胸筋だったわ!!
こうしてキャラとしてさらに肉付けされてる感じですね。
②ジェシーが・・!
悪夢を見ると言ってましたけど、だいぶ前から鬱状態のようでした。
心配してくれる親もいないみたいだったし、プレーリーの死もあってますます気持ちが沈んで行ったのでしょうか。
ビーチで自殺した後、スティーブが一人で動きを続けてましたよね。
あれで何か起きてくれ~!と願ってましたけど、やっぱり何も起こらなかったのかな。
その後の登場シーンはありませんでした。
③BBAが大活躍!
一人だけ確実に力をつけて、別次元の存在を理解し、感じ取ることができるようになってました。
プレーリーの存在も感じていたし、最後は彼女の掛け声で全員で動きを始めることに!
FBIのカウンセラー、ラヒムが中途半端に登場
謎めいた登場をして、謎に満ちた問答の末に結局どっか行っちゃいましたね。
「なぜあの家にいたと思う?」ソーザに聞いておいて、答えを教えてないままってどういうこと?!
彼はどうOAと繋がってるの?どういう役割を担ってるの?
それはシーズン3に持ち越しなのかな・・。
もう少し面白いネタバレがあっても良かった気がします・・。
ロボットでいいんかい!!
あの謎のフランス人女性が先輩トラベラーとして知識を色々披露してくれましたね。
(やけにおっぱい見せてましたね。さすがフランス人。)
OA、ホーマー、ハップたちがセットになって常に次元を共に移動すること。ハップはOAの影であること・・などなど。
まぁ、その辺はいいんですけど、驚いたのは 踊りまくるロボットですよ!!
見た瞬間、声出して笑っちゃいましたから!
それでいいかい!って。
ちかも小っちゃくて、携帯用にピッタリ!これならいつどこでも空間移動が可能です~!
あの巨大タコは何?!
これはファンの間でも相当物議を醸しているようですが、何か宗教的なシンボリックなシーンになっているのだろうという推測以外、誰もその意味を明確には理解できていないようです。
っていうか、ぶっちゃけ訳わからなかったわ!!なんで37秒間死んだの?
この37秒間にOAは飛行機の中に侵入する映像を見てましたね。
その時に一人の女性の後頭部を見つめてますが、どうもこれは次の次元にいるOAのようです。
シーズン1でもホーマーが臨死体験中に、次の次元の病院の中を走り回るというシーンがありましたよね。水槽が出てきて何か生き物を飲み込んでましたっけ。
これが次の次元のOAとしても、なぜ死んでまでこの映像を見る必要があったのか。
タコは「お前の本来のミッションを思い出させる為。」と言ってましたけど、このミッションて何?
そしてこの後カリムと共に家に侵入し、OAはどこかへ落ちた後木の枝に巻き付けられる場面があるのですが、ここで不思議な声が語り掛けます。
「これまで地球に内側からお前に語り掛けてきた。風は聞こえただろう?」
「オールドナイト(巨大タコの名前)が説明しようとしたが、彼は時間が足りなかったので大事なことをお前に伝える。」
「ニーナ・アザロワは霊能者。彼女は自然界と交信ができる。」
「お前を欲しがっている男が今後重大な発見をする。お前は信念を打ち砕かれ、彼を必要とする。
大事なのは仲間を集めること。一人では生き残れない。」
「仲間たちは既にお前の元へ向かっている。忘れるな、ニーナ・アザロアが鍵だ。」
へぇ、OAじゃなくてニーナが鍵なのね。まぁ元々は同一人物だけど・・。
ある男が重大な発見をする。っていうのはハップのことですかね。
そして、既に向かっている仲間というのはスティーブ達のことかな・・。
ってことは、次のシーズンではいよいよ全員が同じ次元に集結するのかな?
全部想像ですけど、楽しみ~!
クライマックスを読み解く!
いやね、絶対にクライマックスには何か仕掛けてくると思ってましたよ。
前回の最後は「全てがこの為にあったのか!」と全8話を集約するような爆発力がありましたからね。
今回もそんな何かが待っているはず!
と思っていた訳ですが・・。
突然現れた撮影用のセットは何?
これですよね。
あの家の謎を全て解読したカリムが赤いバラの丸窓を開けた時、そこから見たのはまた別次元の新たな世界でした。
え!と一瞬なったのは、それがまるでこのドラマの撮影現場のような場所だったこと。大勢の撮影スタッフに、これまでのシーンで登場してきた場所のセット。
まさか!これが全て作りごとのドラマだったのよ~!というオチなのか!!(いやだけど、事実、作り物のドラマなのよ?!)
と、こちらをパニックに落としておきながら、ストーリーはどんどん進んでいきます。
まず、頭を打って瀕死状態のOA。
彼女が「ブリット」って呼ばれるのです!!
え?ブリット・マーリングの本名ってこと?!!
その後、救急車を追って付いてきたハップは「私はジェイソン・アイザックス」と、やっぱりハップ役の俳優さんの本名を名乗るのです。
しかも、「私は彼女の夫だ。」と・・。
まさか!
と思って慌てて調べましたけど、ブリット・マーリングは現在まだ独身のようで、さすがに実生活でも結婚してた・・!という訳ではなかったです。(ホッ)
あれ?!ついにスティーブも来たか!!
そして、その救急車を猛烈に追う一人の男・・。
あれま、シーズン1の最後のシーンにそっくり!
と思わせておいて、今度はその男は救急車に追いつき乗り込んできた!!!
やっぱりスティーブ!!髪がオールバックで変だけど、スティーブだった!!
ようやく念願を果たしてOAのいる別次元に飛んで来たんですね~!
あれ?でも他のメンバーは??
それはシーズン3のお楽しみなのね~!!!
「The OA」シーズン3のホーマーに注目!!
ホーマー役って、この方で正解だったんでしょうかね・・。っていっつも見ていて思ってしまうのです。
実直そうな雰囲気がホーマーらしいといえばそうなんでしょうが、小柄で全然フットボール選手に見えないし、シーズン2ではさらにずんぐりむっくりな体型になっちゃってOAがひたすら想い続ける男にはちょっと色気が足りないかなぁ・・なんて。
(OAより背が低いしね)
そんな彼ですが、お髭をべったり顔に生やし、前の次元での記憶を一切失った天然君としてひたすら気のいいロバーツ医師を演じていました。
ようやく最後の最後にOAのちょっとしたトリックで目を覚まし、記憶を全て取り戻すのですが、そのままハップを殴りに来るなど、相変わらず真っすぐだわ~。
そして銃を持っていたハップに後ろから撃たれ(ハップ最低!)OAの腕の中に倒れることに・・。
そして5体のロボットの動きによってまた新しい次元に飛ぶ!となった瞬間、OAが囁きます。
「次の次元では私たちは他人かもしれない。でも私を探し出してね・・」と。
で、そこで思い出すのが意味不明だったあのシーン。
さらに毛むくじゃらになったホーマーがとある農家にたどり着くと、老婆が出てきて「皮が欲しいのかい?」と聞くのです。
そして家の中には、いろんな人間の皮がずらっと。
そこからOAの皮を探そうとしているホーマー。
これは次のシーズンの何かを象徴しているのでしょうか。
再び壮絶な旅になりそうなホーマーですが、きっと必死にOAを探し求めるのでしょうね。
あぁ、ロマンチックな展開になりそうだわ~。(欲を言えばもっといい男だったら尚よかったんだけど・・。)
ただですね、この映像を見たのはホーマーがうたた寝してる時なんですよね。
え?臨死体験しなくても見れるんかい?って感じですけど、まぁ見逃しましょう・・。
という感じで、またシーズン3もガッチリ続くようですね。
できたら1年後くらいに見れるようにして欲しいな・・。
今回みたいに2年空いてしまうとさすがに内容忘れちゃうわ。
余談ですがスコット・ウィルソンが・・
プレーリーのパパ役エーベルを演じていたスコット・ウィルソンが先日白血病で亡くなったと聞いていたので、今回はもう見れないのかな・・と思ってたのですが、なんと登場シーンがありましたね!!
嬉しかった~。
新次元の方で登場していたのがママの方だけだったので、やっぱり・・と諦めた後だったので驚きました。
優しそうな表情でしたけど、当然今も最愛の娘プレーリーが死んだと思ったままなんですよね。
ただ、たとえ彼らにBBA達が「プレーリーは別次元でまだ生きているんです」と伝えたところで信じてはくれないだろうしな。
今回、プレーリーが新世界であった別人バージョンのママに感謝を伝えてましたけど、遅いって~。
それを前の世界で生きてる時に伝えて欲しかったわ。
そうそう、あのアマゾンの段ボールに入っていた本はエーベル達が娘のために買ったそうです。
はぁ、もう情報が色々多すぎて上手くまとめられませんでしたよ。
とりあえず、ざ~っと一気に書きましたけど全然謎の解明になってないかも・・。これからまた見直しながらチョコチョコ訂正したり、追記したりしていくつもりです。
では、まだ中途半端ですが、こんな形でひとまず失礼します~。
「The OA」シーズン2で打ち切り決定!
え~!!!!これは残念!!
製作陣はシーズン5までのストーリーを準備していたそうで、これが凄くいいものだったらしいのです。
Netflix側に打ち切られたそうですけど、もったいない・・。
シーズン2は確かに迷走感も若干感じましたけど、今後の繋げようによってはポテンシャルの高い作品だと思ってました。
あぁ・・。ブリット・マーリングの才能をもっと堪能したかった・・。