B級っていうのも失礼ですが、要は大作じゃない低予算ドラマで、有名俳優やセットにお金をかけず、脚本に趣向を凝らして頑張ってるようなドラマです。
期待値が低いので、少しでも面白いと「おっ!」と嬉しくなりますよね。
その中でも飽きずに1シーズンは最後まで見切った。・・だけどシーズン2以降はまだ見ていない・・。そのうち時間ができたら見よう~くらいに思ってる作品です。
有名なドラマは全部見てしまったので、ちょっとマイナーでもいいから面白いドラマを探しているという方に参考にしていただきたいです。
1位 12モンキーズ
ブラッドピット主演の同名映画と関係あるのかどうかよく知りませんが、内容的には全く違う話だと思います。
タイムトラベルもので、疫病によって崩壊した世界を過去に遡って元に戻そうと主人公が行ったり来たりする話ですが、「未来は彼に託された!」みたいな設定はどっちかっていうとターミネーターっぽくもあります。(あんまり腕っぷしは強くない主人公ですが・・。)
その主役、アーロンには初めてお見かけするジェームス・コールという役者さんが扮しています。
イケメンではありませんし、その長髪もどうなの~という風貌ですが、このキャラに自然とはまっていていい感じです。
あとはまぁ一番の魅力は脚本ですね。
おそらく初めからよーく練ってあるようで伏線もたくさん張ってありますが、謎が解けたと思うと、さらにそれをひっくり返すようなどんでん返しがあったり・・と結構やられます。
見ている側もトランプの「神経衰弱」しているような、記憶力を試されてるかのような複雑な展開で、しっかり頭を使わないと追いついていけない部分もありますので、そういう細かいSF話がお好きな方にはお勧めです。
でも、頭使わずにスカッとしたアクションがいい!という方には少し小難しすぎるかもしれません。
私もシーズン1は一気見しましたが、しばらくしてシーズン2が出ても、「そういえばシーズン1はやたらめったら複雑な話だったな~。あれ全部また思い出すのめんどくさ・・」と躊躇してしまってる状態です。
シーズン1と2を続けて見れるなら面白く見れそうです。
2位 オーファン・ブラック
これもB級感はありありですが、確実に面白いです。
クローンをテーマにしてあって少し近未来感があります。
脚本もよくできていて飽きずにどんどん展開していくし、キャラが多かったりする割にはあんまり頭使わずにすっと見れます。
ただこのドラマの魅力はなんといっても主人公演じるタチアナ・マズラニーの爆発力!
この主人公のクローンがたくさんいるんですけど、とにかくすごいのが別人格のキャラを彼女が一人10役くらいで演じ分けるところです!まぁ器用!顔は同じでも、一人一人がちゃんと違う人に見えます。
化粧や髪形だけじゃなくて、話し方、歩き方から体の動き、全部を別人格になりきって演じています。
エミー賞にも何度もノミネートされてるのも納得です。
決して有名な女優さんではありませんが、子供の頃から舞台で鍛えてきた実力派らしいので、彼女の演技は必見です。
ただこれも話が複雑で、シーズン2までは見たけどその後はなんとなくまだ見れていません。
3位 ウェイワード・パインズ
マット・ディロンが主演して「シックス・センス」のナイト・シャラマンが手がけたってことで見始めたドラマで、内容についてはあまり情報がなかったのですが、意外な展開になんだか得した気分になった作品です。
今マットと言えばマット・デイモンですが、その昔、20年くらい前に青春映画が流行っていた時代にマットといえばこの人でした。
当時は完全なアイドルだったのですが、今はどんなおじ様に変貌してるかと思いきや、印象全く変わらずで驚きました。若い!
あとジュリエット・ルイスも出てます!懐かしい~。でも彼女は年相当に老けてました・・。
実はこの作品に関しては何を言ってもネタバレになってしまうのでこの辺にしておきますが、とにかく大どんでん返しがすごいです。かなり強引ですが驚かしてくれます。
ナイト・シャラマンの意地です。
よくよく考えると突っ込みどころはたくさんありますが、あまり深く考えずに見るにはちょうどいいでしょうか。
ただ同じくシーズン2はまだ見ていません。1話目は少し見ましたが、うーん、見なくてもいいかも~。と思ったきりそのままです。
シーズン1で完結にしてしまってもよいドラマかもしれません。
4位 生存者たち(Survivors)
これも疫病が原因でほとんどの人が死に絶えた後の世界を描いていて、設定的にはゾンビのいない終末世界 なのですが、あまり悲壮感はありません。
「ウォーキング・デッド」の方はまずはゾンビという敵がいて、最近では人間VS人間の構図に視点がうつってきていますが、このドラマでは当然初めから人間VS人間で、それも政治的な部分もあったりして「ウォーキング・デッド」と比べると比較的大人しめでしょうか。
ずばり、主人公はおばちゃんです。
「フィアー・ザ・ウォーキングデッド」もおばちゃんがメインですが、彼女よりはずっと好感持てます。
かなり前に見たのであとはよく覚えてませんが、確かイギリスのドラマだったはず。
そのせいか舞台もイギリスっぽいのんびりした田舎景色で、やけに小さなエリアで起こってる出来事を描いてる印象が抜けませんでした。登場人物も少ないし・・。
まぁその辺が低予算ぽいのですが、でもそこそこ面白くてよくできてます。
B級っぽいドラマって?
以上、ぼんや~りしたレビューでしたが参考になりましたでしょうか?
本当はここに「VIKINGS ヴァイキング 〜海の覇者たち〜」を入れようかと一瞬思いましたが(入るとしたら絶対1位!)B級っていうくくりは申し訳ないくらいしっかりしたドラマなので別の機会にご紹介したいです。
で、B級っぽさってなにかな~と考えると、私的にいくつか要素があって、
- キャストに無名な人が多い、
- 予算的にセットにお金をかけられないのでSF的な場面でチープ感が出てしまう、
- ストーリー展開にいま一つリアリティがないけど面白い
でしょうか。(そういう意味でヴァイキングは違いますね。内容はリアル!)
脚本がしっかりしていて、設定が現代で、法廷物などで室内シーンが多かったりすれば安っぽさを感じづらいため、B級感もないわけですよね。
逆に低予算なのにすごい!と評価につながります・・でもまぁ見てる方はあんまりわかりませんけど。
そんな中、あえてB級路線で突拍子もないSF話をお気楽に堪能したい!という方にお勧めできるドラマ4作品でした~。