シーズン2までのネタバレあります。
本国でも日本でもフィアー・ザ・ウォーキングデッドはあまり人気がないみたいですね。それどころか随分な言われようで、きつい批判を受けています。
ウォーキング・デッドファンが当然見るので、本家と比較されてしまう不運はありますが、私的にはシーズン1はかなり面白かったのでちょっと不思議だったのですが、シーズン2まで見て「あ~、本当だ・・」と色々納得しました。
その考察です。(ネタバレあります)
【ご留意ください】
当ブログは個人が趣味で書いているもので、夜遅くにウトウトしながら感じたままの感想を綴っています。そのため稚拙な文章、品のない物言い、勘違い解釈、天然ボケなどで皆様をご不快にさせてしまうこともあるかもしれません。(その場合は申し訳ございません。)
その点を含めてお許し頂ける方のみ読み進めて頂けましたら幸いです。
また衝撃ネタバレに関してはそのエピソード分の始めに持ってくることもあるのでご注意ください。(内容を順番に書くわけではありません)
「フィアー」と「ウォーキングデッド」との比較
フィアーについて一番言われているのは「魅力的なキャラがいない!」
これはもう仕方ないですよね。人気漫画が原作のウォーキングデッドは当然キャラがしっかり作られていて魅力満載。
漫画にはいないダリルだって一番人気ですし、ファンがしっかりついています。
ところが、フィアーには感情移入できるようなキャラが全くいない!
まずダメなのが主役がおばちゃんってところ。これはまぁいかんともしがたいですな~。
彼女、50歳くらいでしょうか?
それくらいの年代ってゾンビ物を見る層じゃないですよね。
まぁ、これがキャロル並みの戦闘能力を持つスーパーおばちゃんだったらまだ許せますが、しごく普通のおばちゃんです。(結構腕っぷしは強いけど。メンタルも。)
それにまぁウザいです。
この女優さんわざとそこを強調してるのかしら・・と思うほどのウザさで正論を主張するし、いつも息子の名前叫んでるし、必死さがなんとも鼻につきます。
言い方は悪いですが、いかにも「学校の先生」って感じ・・。
その癖、脇が甘くて、酔っぱらってウォーカーに囲まれたりしてるので呆れますね。
もう一つの批判は「テンポが遅くてイライラする」です。
これについてもまずフィアーの方はゾンビ発生時点から描いていますので、これまで全く普通の生活を送ってきた人たちの認識が少しずつ変わり、終末世界を受け入れるようになるにはそれなりの時間が必要なのは理解できますし、私はそこが妙にリアルで好きでした。
あとは「戦闘能力低すぎ、危機感なさすぎ、さっさと逃げろ、さっさと戦え」でしょうか。
これもまぁあくまでアプカポリス初期ってことで許してあげてください。
「フィアー」もS1はかなり面白い
シーズン1の、徐々にこれまでの世界が崩壊して、全く新しい脅威と狂気に満ちた世界へと変わっていく様は見ていてぞくぞくしましたし、すごくリアルで「そういう角度からくるか~」と妙に新鮮でした。
少しずつウォーカーたちが増えてきて、あちこちで暴動が起きる街で床屋に逃げ込むシーンなんてハラハラドキドキ!
6話はあっという間で、かなり面白かったし見応えありました。
シーズン2への期待も高まったのですが・・。
「フィアー・ザ・ウォーキングデッド」シーズン2のキャラの魅力台無しのシナリオ
ところがシーズン2に入ると急に安っぽいストーリーになってしまうんです。
前半の船で移動するシークエンスは面白いです。
船が舞台というのが新鮮だし、サバイバル的な要素もあってワクワクします。
船を強奪しようとする輩たちとの攻防戦も怖いです。
ところがメキシコに上陸したあたりから一気に失速します。
脚本家が変わったのでしょうか・・?
シーズン1で慎重に作り上げてきたフィアーなりの世界観を急に適当にアレンジし始めた感じです。
キャラについてもとにかく残念。
例えばニック。
この人はシーズン1ではなんだか怪しいジャンキーで、しょうもないヤツでした。
だけどそれは堅苦しい社会になじめないだけで、こういう異常な世界では彼なりの嗅覚を使ってサバイバルするアンチヒーローみたいなキャラにも作っていけたはずです。
ところがやっぱりメキシコ上陸後からおかしくなり始め、「ゾンビも生きている」と主張するおばちゃんに簡単に洗脳されちゃったりと、
「ただのおバカ」だったことがここに来て確定~。
しかも家族を捨ててまたどっか行っちゃうし、もーがっかり。
密かに期待したのにな・・。
クリスについても同様で、
お母さんが死んだショックから一時的に反抗的な態度をとっていても、次第にウォーカーたちと戦って生き残る力をつけ、まっとうな男に成長していくはず!
と期待してましたけど、あっという間に本格的なチンピラになってすぐ死んじゃいました・・。
なんだ~。この子は悪い子じゃないって期待してたのに、完全にグレてもうた~。
というか、最後の辺りの様子を見てると、この子は初めからズルくてダメな子だったかも・・とさえ思えます。
謎のメキシコ人父さん、ダニエルだってそうです。
過去に戦場で拷問担当だったというつらい過去を持つ彼は、いずれチームにとってすごく頼りになる存在になるだろうと思ってました。
ところがこの期待を見事に裏切り、変なタイミングで突然頭がおかしくなって幻聴が聞こえだし、あれよあれよと自殺しちゃいました。
え~。なんか急すぎないかい?この展開。
あんな冷静だった父さんがなぜ・・?
その娘も勝手に家出してどっか行っちゃうし(行くならちゃんと言ってからにして!)、ストーリーも行き当たりばったり。
主人公のおばちゃんの再婚旦那はブチ切れると恐ろしい暴力男だし、沸点低そうで今後も期待できそうにありません。
娘のアリシアもなんか急に
「ママは私より兄さんが・・私を見れくれないの。」みたいな子供じみたこと言いだして面倒くさいし・・。
この後に及んでそこ大事か?
「フィアー・ザ・ウォーキングデッド」よ、これだけはやめて
あとですね~。本家と比較してどうしても突っ込みたいところが、
「死体の血と内臓を体に塗りたくれば大丈夫~。」って部分です。
だって本家ではこの技を使ったのはシーズン1でビルに閉じ込められて街には大量のウォーカーが溢れているって緊急事態の時だけですよ。
あ、でもターミナル救出作戦の時のキャロルもやってたか・・。
まぁいずれにしてもそんな頻繁には使われない訳で、ゾンビ物にとってはちょっとした禁じ手というか、それをやっちゃ~お終め~よ~。的な必殺技ですよね。
ですが、フィアーの方では完全に定番化してやっていますね。
ウォーカー一体のお腹を開いて、ちょいちょいっと体に塗りたくれば後はオッケ~。
でも、これやられたらもう道を歩いていても、見る側の危機感もスリルもゼロなわけで、なんのためにゾンビ物のドラマやってるんですか?って聞きたくなります。
とまぁ、色々言いましたがシーズン3が出てきたら絶対見ると思います。
なんだかんだ言ってウォーキング・デッドと同じ世界というだけでもワクワクするし、ゾンビ自体が一つのキャラとして魅力ありますしね。
ただ、ニック以外のキャラ達もみんな朝起きて、まずウォーカーの内臓塗って外歩き出したら、さすがの私も見るのやめます・・。