hulu「ジ・アメリカンズ (The AMERICANS 極秘潜入スパイ)」始めはネタバレなしの感想と登場人物紹介。注意書き以降はネタバレありの感想です。
また面白いドラマを発見しましたよ!(といってもエミー賞ノミネートがきっかけですけど。)
このドラマは以前にも冒頭10分だけチラッと見てはいたんですが、ちゃんと内容分かってなかったんですよね。
あらすじは、
「レーガン大統領就任食後のワシントンDCを舞台に、アメリカ人に成りすまして暮らすKGBスパイ夫婦の抜き差しならない結婚生活を描く」
というもので、正直あんまり興味惹かれなかったんです。
「米ソ冷戦時代」も「KGBスパイ」も「抜き差しならない結婚生活」も、なんか全部面倒くさそうだなぁ・・。
カップルの2人も若いわけじゃないし、犬も食わない中年夫婦の喧嘩をコメディタッチで見せられるのかしら・・?
しかも、妻役のケリー・ラッセルは可愛いけど、夫役のこの人は誰??なんか地味顔であんまり好きじゃないわ。それに、なんならちょっと禿げてるじゃないの。
な~んて思ってたんですけどね。
今年もエミー賞にノミネートされてるのを知り、しっかり見てみようと1話を見たらガラッと印象変わりました。
メッチャ面白い!!
それにこの夫フィリップがイイ!!!顔は普通(+ちょい禿げ)なのに、成熟した男の優しさと醸し出す色気がたまらない!
なんといっても、一途な妻への想いにキューンとしてしまうのです!
1話からこの二人の「ラブ・ストーリー」がメインということはしっかり打ち出してましたが、シーズン1を通して見事にこのテーマで描き切っていました。
【ご留意ください】
当ブログは個人が趣味で書いているもので、夜遅くにウトウトしながら感じたままの感想を綴っています。そのため稚拙な文章、品のない物言い、勘違い解釈、天然ボケなどで皆様をご不快にさせてしまうこともあるかもしれません。(その場合は申し訳ございません。)
その点を含めてお許し頂ける方のみ読み進めて頂けましたら幸いです。
また衝撃ネタバレに関してはそのエピソード分の始めに持ってくることもあるのでご注意ください。(内容を順番に書くわけではありません)
「ジ・アメリカンズ」登場人物とキャスト
フィリップ&エリザベス夫妻。
エリザベスは祖国愛に篤くて、KGBであることに誇りを持っている。ミッションこそが全てで他のことは二の次の頑固女。
これまで偽装結婚も全て祖国の為と割り切って生きてきたが、ある日そんな彼女に変化が・・。
エリザベス役は「フェリシティの青春」などで有名なケリー・ラッセル。アラフォーになってもシュッとして綺麗ですね。
役柄的に表情が乏しく、しかめっ面が多いんですが、それでも華があるしアクションはキレキレ。ミッションインポッシブルの時から、こんな役ができるのかぁ・・と意外でしたけど、運動神経がずば抜けてるんでしょうね。
ただあと5キロ増やして、もう少しふっくらしてもいい気もしますけど、相変わらず華奢で細いです。
対するフィリップはアメリカ暮らしに溶け込み、子供達とも仲がいい。
妻を密かに想い続け、融通の利かない彼女を陰ながら守ろうとするのです。しかも強いし、賢いし!あぁ、こんな夫に守られたいわ~。
演じるのはイギリス出身のマシュー・リスという役者さん。今回初めて見ましたけど、笑うと可愛いし、じわ~っと魅力的!
始めはオヤジ顔でいまいちだなぁ~と思ったのを反省ですね。
むしろそこがミソでしたわ。美人妻を健気に愛する有能なスパイ工作員ということで、イケメンでないのがいいんです。
ちなみにこの二人は実生活でもパートナーで2016年には赤ちゃんが生まれたそう。
確かに相性抜群で、化学反応を感じますよ!
ヘンリーとペイジは二人とも可愛い。親の正体は知らない。
FBIの諜報部の捜査官でフィリップ達を追うのがこのスタン。
なんと偶然にも真向かいに住んでいる・・!うわ、銭形警部がご近所さんてどういうこと??
まぁリアルな部分とそうでない部分があったりします。
ノア・エメリッヒは「ウォーキング・デッド」のシーズン1のラストに出てきたジェンナー博士やってた人。
顔がボコボコしてるけど、よく見るといい男。
KGBの同僚クラウディア
マーゴ・マーティンデイルはよく見かけますけど、こういう裏の顔のあるやり手ババアを演じると本領発揮ですね。
エリザベス達に「婆さん」と呼ばれて嫌われている。
KGB職員のニーナ。
メッチャ可愛くてエロい!未来のモニカ・ベルッチかも。口元がスカーレット・ヨハンソンに似てる。
こんなところでしょうか。キャスティングは地味ですけど、それぞれがいい味だしてますね。
全員抑え目で主張しすぎてないので、嫌味なく見れる感じです。
この恋愛ドラマが究極なのは・・
若い頃にKGB本部に決められた偽装結婚なので、会った時には見知らぬ相手。
その相手と異国の地で夫婦として暮らし、子供を産んで育て、同時に本筋である任務をこなしていくって、凄い設定ですよね。
常に死と隣り合わせながら、この状況でどうやって本当の愛に目覚めていくのかが興味深い。
しかもスパイという仕事上、ターゲットに色仕掛けしてセックスするのも日常茶飯事。自分のことならいいけど、愛してるパートナーのしてることを思うとそりゃ複雑でしょう・・。
そんな特殊な試練も、ある意味で究極ですかね。
という訳で、トキメキたい大人女子にはぜひお勧めしたいこの「ジ・アメリカンズ」。
もちろん危険なスパイ活動もスリリングに盛り上がるし、スタンとの駆け引きも緊張感があって面白い!
時代が現在でなく、本当に核戦争の危機にさらされていた冷戦時代という設定や当時の小道具もドラマを効果的に盛り上げます。
第1話の完成度がかなり高いので、これを見たらすぐにこの世界観に入り込めると思いますよ。
*ここから先はネタバレで全シーズンの感想を書いてます。
「ジ・アメリカンズ」シーズン1のネタバレ感想・考察
グレゴリーはやっぱり・・
これまた男性フェロモンがムンムンのグレゴリーが登場してエリザベスとの歴史が語られた辺りから「あぁ、絶対この人死ぬんだろうな・・、こんなイイ男は早死にするのよね・・」って思ってましたけど、やっぱり死んじゃいましたね。
残念だけど、本人も納得のクールな死に際だったので良しとしましょうか・・。
それにしても、彼女とその夫を守るために罪をかぶって銃撃戦で散る・・って、はぁロマンチック・・。
その死をテレビのニュースで知り、子供達がいる隣で全く表情を変えない(変えれない)エリザベスの胸の内を想うとなんとも切ない・・。
グレゴリーはどうしてもロシアが嫌だったのね・・。
でもちょっと試して欲しかったわ。ロシア美女を見たら気が変わったかもしれないのになぁ・・。
ニーナがエロ過ぎる
あんな美女がオフィスにいたら、男性陣は落ち着かずに仕事できないんじゃないですかね。
演じる彼女はシーズン1の撮影当時は二十歳そこそこで、すごく若い!
役柄も若い設定に見えますけど、なぜかS局で昇格していくんですよね。
何が優秀でどんな成果を上げたのかとか、全然説明なかったけど・・。
結果的にはダブルスパイとして活躍しそうですけど、スタンとの関係がどんな風に変化していくのかが楽しみですね。
まぁ普通に考えたら、あんな若い美女がオッサンとの関係に満足するわけないと思うけど・・。でもオッサンの方はそうは思わないのよねぇ・・。
フィリップは昔の恋人となぜ?
やっぱりあの状況では男として断れないんでしょうかね・・。
しかも、今回は彼女の顔を殴るという、お互いに辛い指令でしたからね。
散々殴っておいて、その後求めてきた彼女に対し「妻がいるから・・」とは断りずらいでしょうし。
でも、女から言わせてもらえば、彼女との関係を復活させる気がないなら寝るべきではないし、寝たなら「一緒に逃げましょう」という彼女に付いていかないとダメでしょう~って感じですかね。
ちょっと彼女が可哀そうでした・・。
フィリップのカツラはふさふさにしてあげて~
あの変装用のカツラ、毎回違いますけど、一体いくつ登場するんでしょうか?!
私が気になるのは、フィリップのかつらも禿げ気味だってことです。
せめてカツラくらいフサフサのをかぶってもいいと思うんですけど、なぜか生え際を律儀に同じところにするんで、結局禿げ気味なんですよね。
シーズン6が最終になるようですが(まだ未配信)、今後マシュー・リスの生え際がどれだけ後退していくのかがちょっと気になります。踏ん張ってくれるといいんですが・・。
エリザベスが撃たれた!
撃たれた場所が脇腹でしたけど、ちょっと不思議な場所ですよね。
だって、車の助手席に座ってて外から撃たれてあんなところに当たりますかね?
胸や肩ならわかるけど・・。
結局これがきっかけで、二人は復縁することになるんですけど、今後も気持ちが付いたり離れたり・・を繰り返していくのかな?
それともシーズン2以降は本物の夫婦として絆を深めていくのかな?
それにしてもケリー・ラッセルとマシュー・リスの演技が素晴らしいですね!2人を見てるだけで飽きないわ。
今ネットフリックスではシーズン5まで配信されてるので、あと1か月くらい、どっぷりこの世界にハマれそうです!
そして、シーズン6もそろそろでしょうか?
最終シーズンに来てのエミー賞作品賞ノミネートは快挙ですよね。どれだけ盛り上がって行くのかがすごい楽しみ!
*次はシーズン2のネタバレ感想です。
「ジ・アメリカンズ」シーズン2のネタバレ感想・考察
シーズン2も面白かった~!
シーズン1のテーマは偽装夫婦から本物の夫婦へと変化していくエリザベスとフィリップの愛の物語でしたが、シーズン2はそこに子供を含め、家族の在り方、親の愛と責任について問うような13話でした。
シーズン1もそうでしたが、しっかりテーマを定めて第一話から最後までブレずに語られるので見応えありますね。
先日のエミー賞では最終シーズン6が評価され、主演男優のマシュー・リスの他に脚本賞も受賞してましたからね!
80年代の冷戦時代におけるスパイ活動をモチーフに、毎回スリリングなエピソードをブツ切りで描くだけでもドラマとして成立しそうですけど、しっかり彼らの生き様や苦しみ、迷いまで掘り下げながら、トータルの流れを見た時にも大きなテーマが浮き彫りになる仕掛けになっているのが流石です!
アンドリュー・ラリックが複雑
私だけでしょうかね、ラリックに関してはちょっと分かりづらくて混乱しました・・。
まず、彼はアメリカ海軍の将校で、3年半に渡りエメット・リアン夫妻に情報を流してきた人物。
彼が夫妻をころしの第一容疑者に挙がった理由については、クリーディアが「夫妻はラリックがホモセクシュアルなのを理由に脅迫していた。」とさらっと言ってたんですけど、どうやらラリックに国を裏切らせ、情報を得る為に脅迫していたようです。
(海軍将校が同性愛者であることを軍に暴露されたら、この時代は死活問題)
フィリップ達がCIAに化けてラリックを取り調べるシーンで、彼らの殺害について追及した時はラリックは「自分じゃない。やりたかったけどね。悪人には敵が大勢いるのさ」みたいなことを言ってましたね。
彼はその後、自分が侵入を手助けしたマーシャル・イーグルス基地で仲間をやられ、ついに怒りを爆発。
ニカラグアからアメリカに戻り、KGB工作員達に復讐するために反乱を仕掛ける訳ですね。
最後エリザベスとフィリップを始末しなかったのも、CIAに生きたまま突き出すつもりのようでした。
耐え切れなくなってきたフィリップ
シーズン1からエリザベスに「家族でどこかに逃げよう!」と訴えるほど現状に苦しんでいたフィリップですが、シーズン2ではますます精神的に追い詰められて行きます。
基地に侵入したり、データを盗みに入った時にも偶然居合わせた不運な若者をころすハメになり、「あんな子供を・・!(20代くらい)」と辛そうでした。
確かに、あれは耐えられない・・。
一人で背負っていく十字架としては重過ぎて抱えきれない。
苦しみを癒す時間も与えられず、次から次へ・・。一体いつまで、どこまで続ければ・・!
そして、同時に襲い掛かる家族への危機。
子供達だけには普通の安全な暮らしを与えたい。そう願いながらも常に任務との板挟みの毎日で、満足に子供達と過ごす時間も取れない。
そんな中、ペイジは何かを求めて宗教やデモ活動にのめり込んで行く・・。
フィリップ・・、疲れ果ててますけど、父親としてここが踏ん張りどころですね。(えーと、エリザベスも一応頑張ってるけどね。)
余談ですけど、基地にトラックで乗り込む為に森で質問していたドライバーのマイクですけど、なぜ死んじゃったんですかね?
「猿ぐつわして生かしておこう」とフィリップが提案していたのに、任務終了後に帰ってきたら死んでましたね。
顔が真っ白になっていたので、凍死だったのかな・・。
このマイクとのやり取りが妙にリアルで彼の恐怖が手に取るように伝わってきましたよね。
ここが軽快なスパイドラマと一線を画してる部分でもありますけど、見ていてやっぱり辛い・・。
当事者のフィリップにとってどれだけの苦しみなのかは想像するに余りあります。
エリザベスは言葉では「これは戦争、大義のため」と割り切ってるけど、やっぱり苦しみは同じなのかな・・。
どうでもいいけどマーサが可哀そう
マーサ、いい人なのにね。
純粋に愛するラークは完全に架空の存在で、目の前の男は100%演技で愛を語っているのです・・。
うーん、酷い話だわ・・。
その上、私生活で苛立ちが募っているフィリップは、「自分がいる時くらい母親に電話するな!」とか「流しで髪を洗うな!」とかキレてるし。
ちょっとー、どうせ演技なんだからせめて優しくしてあげて~。
とはいえ、フィリップも人間ですからね。
全く愛してない不美人(ごめん、マーサ)を相手に常に愛情溢れる夫を演じ、セックスでご奉仕するのも辛いでしょうね。
1度や2度ならともかく、ずーっとですよ!(っていうか、いつまで続ける気?!)
そりゃ、いざその時には「勢い」もいるでしょうから、激しくもなりましょう!
そして、子供を欲しがるマーサに対し「自分はこういう男だ。子供は無理だ。」と説明し諦めさせるくだりに至っては、ただただマーサが気の毒で「酷いことしてるよなぁ・・」と・・。
本当、いつまで続ける気なんだろ。
ニーナの誤算
スタンは自分を救う為に国を裏切り、協力するはず!と見込んだニーナでしたが、結局は最後の最後に裏切られてしまいました。
スタンも悩んだ末のギリギリの答えだったようで、本当にあと一歩でしたけどね。
ニーナは結局この後ソビエトに強制送還され、裁判にかけられるって言ってましたね。
やっぱり反逆罪で有罪になった場合は死刑なんでしょうか・・。
それとも、情状酌量の余地があるのかな。
あ、でもキャスト情報を見ると、ニーナはシーズン3もガッチリ登場するようですね。てことは大丈夫なのかな。
だってあんなエロくて知性も根性もある若いニーナならハニートラップかけまくりでしょ。
今後も有能なスパイとしての活躍が見込めそうですけどね。
(ポリグラムをクリアするなんて凄い!お尻の穴を締めるらしい!)
それと、最終的にニーナと深い仲になったオレグは意外に実直で男気のある人でしたね。
権力者の父親のコネで入ったボンボンと見せかけておきながら(顔もそう見える)実はひとかどの男だったという・・。上手いなぁ・・。
そのギャップに思わずニーナもやられてしまいました。
え!!KGBが子供をスパイにリクルート??!
これには驚きましたね。
「大義のためだった」と言い切り、恐らくは一種の洗脳状態にあるジャレッドが両親や妹をころしたというのが悲しかった・・。
しかも「両親は自分を愛してなんかいなかった!」って、一体何があった訳?
ケイトからの誘導的なリクルートでハマってしまうものがあったんでしょうか。
やっぱり年ごろの男の子に、色仕掛けもありつつ・・でしょうね。
あれだけ重い宿命を背負って生きる親にとっては、子供に同じ人生を与えたくないと思うのは当然のことだろうし、 そのことで口論になってジャレッドが暴走したってことかな。
ただ、あの最後の話しぶりを見ると、ジャレットにはもともとサイコ的要素が入っていたとしか思えないなぁ。
罪の意識や悲しみを感じてる様子がなかったですもんね。
死に際に自分がころしたことをエリザベス達に話したのも告解の為ではなく、ケイトや本部に自分が2人を救ったことを伝えて欲しい・・という子供っぽい虚栄心からでした。
そして今度はペイジもって・・!
フィリップはもちろん言語道断!という反応でしたけど、怖いのがエリザベスが「もしかして、それもアリかも」的な発言をしてるところですね。
ペイジが何か意義のあるものに身を捧げたがってるというのは分かりますけど、人生を決めるのはまだまだ早すぎるわ~。
せめて大学生になって二十歳を過ぎるまではオプションという形で示しながらも、最終的には本人に判断を任せてあげて欲しい。
それに、そもそも「ソ連が掲げる大義」はアメリカで生まれ育ち、アメリカの教育を受けてきたペイジにとって素直に頷けるものなの??そこが一番のポイントじゃないのかな。
今既に親の言う事を聞かない娘に、エリザベスがいくら彼女の信じる大義を説いたところで入って行かないでしょ。
かといって、ジャレッドをリクルートしたケイトのような工作員に秘密裡にペイジに接触されるのはもっと恐ろしいし、うーん、ここはジェニングス家の大ピンチですね。
ちなみにKBG側は子供達の適性調査的なものはしてるんですかね?
全く素質のない子供はやっぱり無理でしょうしね。
例えば、弟君のヘンリーはめっちゃ天然で可愛いけど、あんまり素質があるようにはみえないしなぁ・・。(他人の家にゲームしに忍び込んで寝ちゃうし。脇が甘すぎ。)
「ジ・アメリカンズ」S3はどうなる?
当然、ペイジに自分達の正体を話して、彼女の決断を迫るような展開になっていくんでしょうね。
その際、夫婦に亀裂が入らなければいいんですが・・。
フィリップにとってはさらなる試練となりそうな今後ですが、どこまで家族の長としてその責任を全うしながら最善の道を選べるのか・・。
私だったら確実に全てを放り出してどっかに逃亡してますけど、それじゃ愛するエリザベスが付いてこないしね。
気の毒ながら男の哀愁が漂いまくりのフィリップを今後も温かく見守っていきたいと思います!
*次はシーズン3のネタバレ感想です。
「ジ・アメリカンズ」シーズン3のネタバレ感想・考察
今回も暗かったですね~。
シーズン3はこれまで以上に暗かった・・。(面白いんだけどね)
フィリップとエリザベスはとにかく苦悩、苦悩の連続で、見ている私たちもシンドクなってくるほど・・。
これがリアルなスパイの姿なんでしょうけど、どんな有能なスパイでもこんな人生投げ出したくなるのが普通でしょう。
シーズン1の冒頭ではフィリップが、「家族全員でどこかへ逃げよう!」と提案してエリザベスに無碍に却下されてましたけど、フィリップはいよいよもう限界に達しようとしているようです。
彼の方が情に篤くて優しいんでしょうね。
アメリカに長年住んできたフィリップにとって、もはや国も大儀もたいした意味をなさず、ただ自分の行動で、死にゆく兵士の数が減ればいい・・少しでも紛争終結に貢献できたら・・という微かな希望を抱きながら辛い任務に当たっているようでした。
実際はどうかは分かりませんけど、そう思わずにはやっていられないのでしょうね。
地味な印象は相変わらず
シーズン1はその中でも夫婦の愛について劇的にロマンチックに描かれていたし、シーズン2も衝撃的なスパイ一家の暗殺事件が中心に据えられ面白く見れましたけど、今回はそういう意味では少し地味でしたね。
少しずつペイジの件も、マーサの件も、ニーナの件も動いてはいるんですが、地味に地味に変化していく様子を見守るだけ。
時々ドキッとする事件があっても、盛り上げるためのバックミュージックや派手な演出がないので、まるでドキュメンタリーを見てるほど(と言ったら大げさだけど)淡々としていて、こちらへのサービスが薄いですね~。
基本的に常に無音で、静か~ですからね。
まぁ、それがコアなファンにはたまらないリアリティにこだわった見せ方なんでしょうけど、もう少し私たちを喜ばせてくれる演出があってもいいような・・。
今シーズンはアクションシーンも少なかったし(フィリップのが見たい!)、ドキドキワクワクするような勝利の瞬間もなかったですね。
ひたすら苦悩、苦悩・・ですよ。
同時進行の任務が多すぎる!アフガン紛争難しい!
フィリップも言ってましたが、色々やらされる本人も大変でしょうけど(毎度カツラの使い分けとかよく覚えてるわ・・)、見てるこっちも大変ですよ。
混乱しちゃって、何が何だか・・。
そもそも政治や歴史に詳しい人たちには、冷戦の裏事情を描くたまらないスパイドラマなんでしょうけど、表事情も知らない歴史オンチな私にとってはチンプンカンプンもいいところ。
アフガン紛争のこととか、wikiを確認しながらでないと理解できないしなぁ・・。
共産主義国家のアフガニスタンで蔓延るムシャヒディンという民主主義の抵抗勢力が勢いを増して、同じ共産国家のソ連が軍事介入したんですよね。
で、アメリカはムシャヒディンに武器を流していたってwikiに書いてありましたけど、今回2人はムシャヒディンの代表団とアメリカ政府との会合を妨害しようとCIAに扮し、その内の一人の男と接触したって訳ですね。
他の2人のムシャヒディンはソ連と繋がっている裏切者と信じ込ませ、のどを掻っ切らせていました。
でもアフガンからソ連が完全撤回するのは1989年らしいですね。
この最終話のタイトルが「1983年3月8日」なので、まだ5、6年も続くわけですね。
フィリップの息子ミーシャもまだ戦ってるのかな・・。
フィリップの苦悩はまだまだ続きそうです。
マーサの件に衝撃展開!
私が一番見ていて面白いのはマーサかな。
彼女とフィリップの妙な信頼関係が魅力的。
愛するってこういうことなのね・・。と思わずにはいられないマーサの勇気には感動しちゃうわ。
最後、それでもFBIの同僚達を欺くことに限界を感じた彼女が実家に帰る・・と言い出してフィリップはついに本来の姿を見せていました。
あの後の反応が気になりますね。
愛するクラークの見た目が大分変わっちゃいましたけど、マーサ的には大丈夫だったのかな?
フィリップがころした男は
皆さん、最終話でフィリップがアパートに忍び込んでころした男が誰だか分かりました?
あれ、気になって探したんですけど、やっぱりマーサの同僚の一人でした。
8話でペンを置いた人物を探す調査員から3時間尋問を受けていて、終わったところでマーサと話してましたよね。
「彼はすごいコンピューターに詳しくて有能だ。」とか感心した様子で言ってましたけど、フィリップは罪を被せる為にあの彼を消し(自殺に見せかけ)、受信装置を箪笥に仕込んでいました。
これでマーサの疑いも晴れるでしょうけど、ただエリザベスも言ってたように、彼女が罪悪感に苦しみ、ますますクラークに対して不信感を強めるのは目に見えてますよね。
なんだか私、気の毒なマーサが段々好きになってきたわ・・。
頑張ってるしね。
台所のシンクで髪を洗っちゃうマーサ・・。
もう別の男と普通の幸せを追い求めることはできないのかしら・・。
エリザベス、せめて話を聞いてやって~
限界点に達しようとしてるフィリップですけど、あの謎のセミナーのおかげもあるのか、ついにエリザベスに心を開いて話をしようとしてましたね。
いくらサンドラと話してたって埒が明かないしね・・(真実を何にも話せないんだから)
なのにエリザベスったら、レーガン大統領のスピーチに気を取られて夫の話を遮っちゃうし・・。
もう、あれだけ有能なスパイなのに、なぜ娘や夫の脆さに気が付かないの?!
今回は彼女自身も辛い任務に苦悩する様子が描かれていましたけど、(あのお婆ちゃんに薬を飲ませて・・のシーンは残酷で見てるのが辛かった!)それでも彼女には大義のために乗り切っていける強さがあるんですよね。
もう会えないと思っていた母とも最期に会えたし、なんだかんだ彼女なりに日々を精一杯生きてますね。
ペイジがついに話しちゃった!!
やっぱりあの年齢の女の子には抱えきれない事実のオンパレードだったのでしょうか。
ついに親愛なる牧師さんに話してしまいました。
・・これ、あの二人が知ったら牧師を消そうとするのかな・・。
そんなことしたら既に失いつつあるのにペイジの信頼は、一生取り戻せないでしょうけど。
ペイジは「私にはこんな生活は無理!嘘で固めた生き方はできない!」って言ってましたけど、可愛くて純粋ですもんね。
彼女が色仕掛けでセックスして情報を聞き出したり、体を鍛えてママのように廻し蹴りするとか想像つかないわ。
娘が一生そんな任務を負うなんて、父フィリップにとってはまさに拷問でしょうね・・。
ちなみに、ペイジ役のホリー・タイラーは素晴らしいんですけど、もしもスパイへの道を歩むなら、なんとなく彼女には向かない気もしますね。
そもそもエリザベスにもフィリップにも似てない困ったチャン顔で、雰囲気もホンワカ、のんびり。
せめて目がエリザベスのようにキリっとしていて、芯の強さを感じさせる迫力のようなものがあれば今後にも期待しちゃう部分がでてくるのかな。
例えばですけど、フィリップが寝るか寝るまいかで悩んでた若い女の子を演じてたジュリア・ガーナーとかだったらまた印象ガラッと変わりますよね。
彼女は「オザークへようこそ」でド根性のあるキレキレ少女を演じて注目されましたけど、あれくらいの凄みと存在感を感じさせてくれたら2世スパイとしてかなり期待しちゃうわ。
ただ、キリスト教を信奉する純粋な少女の部分はホリー・タイラーの方がしっくりくるかな・・。
でも彼女も次第に目つきが変わって母のような強い女に豹変する日がくるのでしょうか・・?
それはそれで楽しみだなぁ・・。
天然ヘンリーは何かを感じてるのか・・?
ヘンリーってすごく背が伸びましたけど、昔と変わらず中身もあのままなんでしょうか。
実は両親やペイジの間の異変を感じ取っていて、それでなんとなくスタンのところへ行っているってことはない・・?
ヘンリーにだけはあのままでいて欲しいところですけど、ちょっと気になりますね。
いつか彼もリクルートされる日が来るのかな?
実はすごい潜在能力があったりして・・、ってないだろな。
という訳で、その他、ニーナのこととか、スタンのこととか色々ありますけど、感想書くほどの劇的展開はなかったのでこの辺で・・。
余計なお世話だけど、スタンはもうニーナを諦めてもいいんでないのかね。
仕事首になるほどの(結局ならなかったけど)リスクを冒して救出しようとするなら、あの時2人で逃げればよかったのにさ。
でも、国を裏切ってステルス情報をKGBに渡せなかったんだっけ・・。
「ジ・アメリカンズ」シーズン4ではどうなる?
とりあえず一番気になるのはあの牧師がどうなるのか・・と、やっぱりマーサですね。
あ、もちろんフィリップのギリギリの心理状態も心配だし、エリザベスとの夫婦関係も気になる。
それからニーナとスタンとオレグの複雑な三角関係も、ある意味ロマンチックで美しいんですけどね・・。
ただなぁ、スタンがもうオッサンだからな~。
若いセクシーニーナに骨抜きにされた感じがどうしても抜け切れず、トキメくまでは行かないかな。
これがもっと若い男だったら最高の愛と裏切りのラブストーリーですけどね。
スタン、顔もボコボコだしなぁ・・。
このドラマは夢中になって一気見るほどの派手な中毒性はないものの、あの世界観と緻密に練り上げたストーリーはクオリティが高いし、時間があれば少しずつ見てしまいますよね。
またシーズン4も少しずつ見たいと思います!
*次はシーズン4のネタバレ感想です。
「ジ・アメリカンズ」シーズン4のネタバレ感想・考察
今シーズンはまた面白かったですね~。
シーズン3は少しテンポが遅くて若干ダレる部分もありましたけど、シーズン4では常に一定のスリルがあったのでかなり面白く見れました!
マーサのあの結末・・!感動・・!
衝撃だったニーナの結末・・やめて~!
そして、ウィリアムのあの結末・・!え?なんで?!
ということで、また振り返ってみたいと思います!
ロシアスパイにだって正義はあるのさ
今シーズンは少しニュアンスを変えて、彼らにとっての正義と公正さ、義理人情みたいなものをテーマに据えて描かれていましたね。
所詮スパイだって感情も理性もある人間ですからね。曲がったことはできませんよ!
俺らにだって正義はあるのさ!
てな部分をちょっと押しつけがましいくらいに強調してきました。
マーサは何が何でも守る!
特にマーサ救出のくだりは「そこまでするか!」というほど徹底してましたね。
ちょっと顔を見られたというだけで簡単に人を始末する一面もある一方で、こうした協力者に関しては全力を挙げて守ろうとする・・って、なんだか一貫性があるのかないのかよく分からない部分もありますけど、彼らの「義理・人情」がここにあるのでしょうか。
でもマーサ、本当にがんばったもんね。
彼女なりに必死に真実を呑み込み、消化して、最後にはよくあそこまで腹をくくれたものだわ!あっぱれ!!
マーサを演じるアリソン・ライトはこの役でエミー賞だけでなく色んな賞にノミネートされたみたいですね。(受賞はならず)
それも納得の演技で、かなり見応えありました。
このマーサは遠いロシアの地に旅立ってしまいましたが、「ジ・アメリカンズ」ファンに愛され、永遠に記憶に残るであろう正真正銘のナイスキャラでしたね。
今後のシーズンでもいつかマーサの幸せな顔を見たいなぁ。
もう一人の立役者、ウィリアム!
このウィリアムを演じるディラン・ベイカー好きだわ~。最高。
どんなドラマや映画でもキッチリ仕事して、彼にしか出せない味わいを残すのが素敵なのです。
今回も孤独なスパイとして、遠い異国の地アメリカで空しい人生を終えようとする男の哀愁と意地がたまりませんでした。
でもさ、なぜあそこで自ら感染しちゃうのかな・・。
逃げ場がないのを悟り死のうとするのなら、銃を出すフリでもすれば、グレゴリーのように銃で撃たれることもできただろうに・・。
それか、生きたまま捉えられ仲間の情報を吐かせられるのを恐れたのか・・。
もちろんそれもあるでしょうけど、
己の身を犠牲にしてまで恐ろしい生物兵器の威力を見せつけることで、少しでも意義のある最後にしたかったのかな。
生物兵器を研究・所持するアメリカに対する身を挺した抗議。
「あんなもん、誰にとっても必要ない・・」と、ロシアに持ち帰るのを嫌がり、フィリップに愚痴っていたフィリップは潜入スパイと言えども良識ある普通の人でしたよね。
残念な最期でしが、彼なりの正義を貫いたまま任務を終えることができて後悔はないと思いたいですね。
え?!嘘!ニーナが!!!
これには本当に驚きました!
だって、呆気ないにも程がある!
あのニーナよ?!皆のマドンナ、可愛いニーナの最期があれほど味気ない冷酷無比なものになるなんて・・。
スパイの人情を強調する一方で、こんな風にソビエトという国家の非情な現実を描くというのもリアルに徹するこのドラマらしいところですね。
それにしても残念!!
絶望的な状況から一転、奇跡のチャンスを与えられていただけに・・!
男たちに翻弄され、都合のいいように使われてきたニーナ。
最後だけは自分の意志で、同じように苦しみの中にいるアントンのために何か良い事をしたかったのでしょうかね。
自分の意思だけは奪われない・・!と己の心の声に従って動き出した瞬間、命を奪われる結果になってしまいました。
もう一人衝撃的な死が・・
そうそう、忘れちゃいけないのがスタンの上司だったギャドの突然の死!
天然キャラが結構好きだっただけに、本当に残念。
ホテルを訪れた男らもフィリップ達の同胞ですよね。
偶発的な事故で、不運にもあんなショッキングな結果になってしまいました。
彼らが立ち去る前には「悪かった」などと謝罪の言葉までありつつ、こんなところでもロシアの人情をアピールですよ。
なんでシーズン4に来て急にここまで気を遣うようになったのかが少し不思議ですけどね。
はぁ、それにしてもギャド、せっかく引退後の生活を楽しもうとしていたのに、なんとも気の毒で残念な最期でした。
牧師夫妻はどうしたものか・・
シーズン1とかだと、フィリップ達も割と簡単に罪のない人達をころしてましたけど(苦悩はありつつ)、ここまで正義をアピールされると段々それもできづらくなってきてますね。
牧師夫妻を消すかどうかの夫婦間の話し合いなんて、もう生生しくてリアルだったわ~。
「ころさない」の理由が「ころしたら娘を失う」ってトコでしたけどね。
でも結果的にころさなくてよかった・・。
赤ちゃんができて幸せ一杯のあの家族が、一歩間違えたら存在しなかったかと思うと、本当に恐ろしいものだわ・・。
あの夫妻にしても、もう自分達の子供ができたら、そろそろペイジへの関心も薄れていくんじゃないですか?
エリザベスはやけにペイジに、「毎日彼らと会って状況を把握しなさい!」なんて言ってたけど、私だったら徐々に距離を取ってフェイドアウトしていく方法を取るけどなぁ・・。
あの押しの強そうなお節介夫婦と毎日一緒なんて、いくらペイジでも限界でしょ・・。
ペイジはこれからどうなるの?
ホームレスに襲われた際の母エリザベスの立ち回りを目撃し、ショックを受けたものの少しずつ彼らのやっていることを理解してきているようですね。
「私にも教えて欲しい」なんて言ってましたけど、ペイジ大丈夫かな。
なんといっても小柄ですからね。
エリザベスだって細身で小柄なのに、さらに小さいペイジがちょっと心配だわ・・。
両親のような実働部隊じゃなくて、もっとウィリアムみたいにアメリカの組織に入り込んで情報を得る・・みたいな方が向いてるかもですね。
ほら、「2世ならばFBIやCIAにも、アメリカ人として潜入することだって可能だ。」ってことを言ってたじゃないですか。
あんな感じで、まずはハーバードなんかを目指してそっち方面を狙ったほうがいいかもね。
そうそう、ちょっとイイ感じになったスタンの息子マシューとはやっぱりダメなのかしら。
フィリップがやけに高圧的に怒ってたけど、別に結婚しようっていうんじゃないしね。
にしても、マシューの顔がもさっとしてて微妙だわぁ・・。
あれ、髪の毛切ったらもう少しさっぱりするのかしら。
もう少し美少年だったら、ペイジの初恋をドキドキしながら応援しちゃうんだけどね・・。
「ジ・アメリカンズ」ジェニングス一家の今後は?!
「ウィリアムがどこまで話したか分からない・・、君たちは危険かも。」
と言われて本国に帰るよう言われたフィリップ達。
今後どうするつもりでしょうかね。
・・って、帰ったら話が終わっちゃうから、まだアメリカで活動を続けるものと思いますけど、二人とも随分行き詰ってきたように見えますよね。
さすがのエリザベスもヨンヒ一家の絆を木っ端みじんにしたことに関しては相当の罪悪感を抱いていたようだったし、フィリップは既に限界寸前。
数か月、休暇をもらって伸び伸びしていた彼らは本当に幸せそうでしたけど、あんな姿を見ると、もう、このままアメリカのどこかで身分を変えて住み続けるってことはできないのかしら?!と思わずにはいられませんよね。
はぁ、スパイは辛いね。
人情派スパイはもっと辛いよ。
さて、ではまた引き続きシーズン5に突入したいと思います!
*次はシーズン5のネタバレ感想です。
「ジ・アメリカンズ」シーズン5のネタバレ感想・考察
はぁ・・。なんだかヤキモキするわ~!
ソ連に帰るなんて話をしてましたけど、もう~帰るわけないくせにぃ・・!ってずっと思ってましたよ。
例によって最後の最後に地味ながらエリザベスの決意を一気にひっくり返す出来事が起きてしました。
本当、このドラマって面白いのに地味よね。
これだけの濃い内容ならもっと派手に味付けしてくれたら、かなり日本でも人気がでると思うのにな~。
これほどドンパチがないスパイドラマも珍しい。もう長いことアクションシーンも見てないし・・。
地味に~地味~に、あくまでも深い人間描写にこだわり、抑え気味な演出で80年代冷戦時代のリアルをえぐり出します!
なにしろ主演2人の演技が渋すぎる!
あの結婚式のシーンだってもう少しサービスしてくれてもいいんじゃない?
あのエリザベスが思わず涙ぐんだり、思わず幸せそうな笑みがこぼれたり・・。そんなのを期待してしまう私って彼らへの理解が足りないのかしら。
厳かな儀式の雰囲気そのままに固い表情でしたね。
結構長いシーンでしたけど、見てる側としてはどこに気持ちを持っていけばいいのか、ちょっと不思議な時間でしたよね。
二人の気持ちを汲み取ろうとして見てたはずなんですけど、ふーん、ソ連の結婚式ってこんな感じなのね。へ~布を踏むんだ~。と別のところに意識が言っちゃったし・・。
でも家に戻ってようやく抱き合った2人の表情はホッとしたかのように柔らかかったですね。
「ジ・アメリカンズ」S5のベストシーンはやっぱりコレ!!泣いた!
マーサですよ!マーサ!!
ソ連に住むマーサが買い物してる風景を見た時にはもう胸が痛みました・・。
あんな品薄なスーパーで商品名も読めず大丈夫なのかしらって、もう気の毒でね。
ガブリエルが訪れた際のマーサの様子を見た時には、もう言葉もない・・。
あそこまで絶望しながらも、誠実に自分の生を全うしようとしてる彼女にはもう頭が下がる思いです。
そして、そんな彼女に思いもよらない奇跡が・・!
え!あの可愛い女の子のママになれそうなの?!!
ほんの数秒でしたけど、あの時のマーサの表情が最高!!
このドラマで初めて泣きましたよ。
よかったよ~。頑張ってここまで耐え忍び、孤独に負けずに頑張った甲斐があったよ~!
クラークと暮らしてる際に養子を欲しがっていたという情報をフィリップから聞いていたのをガブリエルが覚えていたんでしょうね。
ガブリエルいいわ~。フィリップには嫌われてましたけど、彼自身も孤独に生きる苦しみをよく知っていたからでしょうかね。
そういえば、ウィリアムを救えなかったのを悔やんでましたね。
そして残念なことに、ウィリアムが母国へ持ち込むのを嫌がっていたあの出血熱のウィリスがやはり兵器化されムジャヒディンに対して使用されてしまったようです。
しかも、その悲惨さを分かっていたからこそ最後まで苦悩していたウィリアムの名前が付いてしまうなんて気の毒過ぎる・・。
オルグにしても、こうなることを見越していたからこそ危険を冒してでも止めたかったんでしょうね。
オルグとスタンの男の友情
渋いでしょ~!
同じ女を愛した男達の国を超えた友情!
スタンは本当にいい奴だな。フィリップもそうだけど、あれほど正義と情のある男が非情な世界で生きざるを得ないなんて酷過ぎる・・、私ならすぐ胃潰瘍か鬱だわ。
それにしても、オルグは国に帰るという選択は正解だったの?
両親のためとはいえ、あの閉塞感は私なら耐えられないわ。
いつ収容所に入れられるか分からないような危険と隣り合わせの日々なんて、即効逃げ出したくなるだろうなぁ・・。
シーズン5では、このオルグを描くためにソ連の描写が増えましたけど、本当につくづくこんな国では暮らしたくないわ~。(あの時代のってことね)
まぁ、アメリカが描くソ連なので多少の偏りはあるにしても、それにしてもあの物資の少なさと寒さ、暗さ、家の中の陰気臭さ・・、あんな場所にジェニングス一家が越していくてなんて考えられない。
ヘンリーの良さが失われるのは確実ですよね。
意外!ヘンリーが一番賢かった!!
前シーズンくらいから出番が減ったヘンリーですけど、いつのまにか背も伸びて大きくなってましたね。(結構イケメン!)
そのうえ好きな女の子の気を引くためか、本当に自分の力を伸ばしたいのかは分かりませんけどアイビーリーグ系の全寮制の高校に行きたいと言って両親を驚かせていました。
すごいな~。ペイジが一人暗~く悩んでいる間に、ヘンリーは軽やかに自分の道を進もうとしていましたね。
もう彼はあのまま一人で生きていけるんじゃないですかね?
あの牧師が言っていたように、どっちにしたってあと数年で彼らは一人で人生を選んでいくわけだし、たとえソ連に移住したとしても大人になったヘンリーを縛り付けることはできないでしょうしね。
そういえば、牧師家族がアルゼンチンに移住するということでペイジが安堵してましたけど、そりゃそうでしょう!
私はそれが一番憂鬱だと思ってましたよ。
あんな独善的な人たちと一生無理して付き合い続けるなんて地獄だって。
ペイジもどうするのかな・・。
小柄だけどトレーニングしてる姿を見ると結構サマになってましたね。
もう教会には興味がないって言ってましたけど、両親と同じように大義のために人生を懸けてスパイとして生きるのかな。
もうこうなった以上、ペイジが普通の女の子の人生を生きられるとは思えないし、元来の性格的なものがシビアな運命を求めてる感じですよね。
だけどガブリエルが言っていたように、繊細な彼女には背負いきれない気もしますよね。
エリザベスのような強さがないし、フィリップのように底から湧き上がるような怒りもないですしね。
フィリップは今後どうするの?
もう限界が近づいてるフィリップですけど、ずっと盗聴を続けていた人物がソ連支部の部長になるというのを聞いて絶望してましたね。
エリザベスがこんなチャンスはない!と前のめりになってましたけど、どうやらこのまま任務続行となりそうです。
でもな~、あのキミーをだまし続ける任務が一番辛そうだったんですよね。
自分と同じ年位の女の子と危険な関係を続けるのも限界がありそうですよね。あの純粋なキミーののめり込みようを見ると余計辛いしね。
そもそも、あの若作り変装も苦しい~!
薄~いサングラスで上手いこと眉間のしわを隠してますけど、いい加減オヤジってバレるでしょ。
葉っぱを吸いながら若い連中とつるんでるフィリップって、こっちが見ててもお尻がムズムズするわ・・。
それから、息子ミーシャが命のリスクを冒してアメリカまで会いに来たというのに、あの冷酷な婆クローディアは会わせない方向でガブリエルを説得してしまいましたね。
可哀そうに、ミーシャ。母にも会えなくなってしまったし・・。
国に帰っても健気にハードな仕事をしてましたけど、ある日フィリップの兄が会いに来てくれましたね。
兄の家も暗くて陰気臭かったですけど、嬉しそうなミーシャに少し救われました。
いつかフィリップとも会える日が来るといいんですけど・・。
そうそう、フィリップって実は意外なサイコ性があるし(少年時代、近所のいじめっ子たちを殴りころした)、ああ見えて腹に物凄い怒りを溜め込んでる人のような気がしますね。
今も思い出す子供時代の壮絶な貧困、耐え続けた母、仕事の話を一切しなかった父。
非力な自分に対する怒りが原動力になってこうした運命を選んだのかな。
そして今の現状にしても過酷ですよね。
優しく正義感の強いフィリップだからこそ、弱さにかこつけて他人を傷づける人間が許せない。だからこそこの仕事を選んだ。ところが時に、大義の名目のもと無実の人をも巻き込んでしまうという究極の矛盾・・。
抱えきれない十字架に苦しみ、処理しきれない怒りで一杯になってるような気がします。
だからこそESTが必要だったんでしょうね。
「ジ・アメリカンズ」S5のミッションについても少し
トゥワン君がいいキャラでしたね~。いるわ~、どこの会社にああいう真面目過ぎる熱血漢な変わり者。
彼の生い立ちが壮絶だったのは本当に心が痛むところではありますけど、なんだかもう少し肩の力を抜いて欲しいですね。
まだ子供なのに、すごい出世欲じゃないですか。
でも、病気の弟に電話したいっていう健気な面も持ち合わせていて複雑・・、エリザベス達も任務が終わったら会わせてあげればいいのに~って思ってましたけど、そんなに甘くはしてくれないのね。
エリザベスからパートナーを送ってもらいなさいって言ってましたけど、トゥワン君て女の子に興味あるのかしらね・・。
改良型の麦が気になる
あのひげ面の男は本当にエリザベスに真実を語っていたんですかね?
やけにエリザベスは自信を持ってましたけど、他に彼女がいたのも隠していた男なんですから、出会ったばかりの女に対していいところを見せようと「世界中の飢饉をなくすために麦を改良する仕事をしてる」なんて嘘をついてたって不思議じゃないでしょうに。
実は裏で金をもらって害虫の方を研究してる可能性もなくはないですよね。
あの麦もソ連の品種が混ざっていたようだし、うーん気になるな~。
いよいよ「ジ・アメリカンズ」最終シーズンの6!!
あ~、一体どうなっちゃうのかしら~!
ジェニングス一家がソ連に行くわけはないと思いますけど、フィリップとエリザベスは正しい選択をすることができるのか??
ちなみに私ならこうするかな。
- キミーの父盗聴の任務に関してはもっと若いイケメンに引き継ぎ、二人ともスパイは引退。
- ヘンリーの高校の近くに家族で引っ越して再スタート。
- エリザベスとフィリップは普通の仕事に就く。ペイジも普通に大学に行く。
これでいいんじゃないですかね?
ほら、フィリップは始めからアメリカで一から暮らしたいって言ってたし、エリザベスも今回クローゼットの服やら家電やらを眺めて「こんな暮らしともお別れなのね~」って顔してましたよね。
少なくとも子供達が成人するまではアメリカ暮らしでいいでしょ~。
子供達がそれぞれ巣立っていった後に、どうしてもエリザベスが母国へ帰りたいというなら、二人で隠居生活しに帰ってもいいだろうしね。
でも、当然こうはいかないんでしょうね。
というわけで、最終シーズンが楽しみです!!
「ジ・アメリカンズ」最終シーズン6のネタバレ感想・全力考察
いや~~~!!!素晴らしかった~~~!!!!お見事!!!
このファイナルシーズン6はもう鳥肌の連続!!
シーズン1から全くブレないストーリーとキャラ設定で、まるで1話の脚本を書いている時からこの6年後の最終話までのプロットを用意していたとしか思えない完璧さでした。
特に最終回に関しては凄い衝撃!
20年間築き上げてきた偽りの日常が一瞬で崩れ落ち、自分と家族にとって何が一番大事なのかという命題を目の前に突き付けられる恐怖!!
そんなシュールな瞬間を彼らと一緒に疑似体験することができました。
そして同時に感じるのは激動の時代に戦った者たちの志と勇気!!
いや本当、こんな体験は2時間やそこらの映画ではできないですよ。
6年間、計75話分を彼らと共に歩んできた(気がする)からこそ得れる醍醐味!
現代の私たちにとっては非現実的でありがなら、彼らにとってはまさに現実であったという冷戦時代の苦悩するスパイを見事に演じ切った主演の2人に盛大な拍手~~!!!
ついにエリザベスが自分の目で見た!!
思い返せばシーズン1の第1話から二人の違いはそこでしたよね。
相対的に物事を見れるフィリップと、絶対的な愛国心でガチガチのエリザベス・・。
今回もフィリップはエリザベスに「自分で考えて判断しろ。命令が全てじゃない。結局手を下すのは俺たちなんだ。」と訴えてましたけど、そうした言葉に反発しながらも彼女の心のどこかにトゲとなって刺さっていたのだと思います。
そして、あの死ぬゆく画家からの言葉。
「対象物をしっかり自分の目で見て捉えなさい」
始めはピンと来なかったエリザベスですけど、次第に何かを感じていったのでしょうか。・・
盲目的に上からの命令に従うことだけが愛国心ではない、自分の目でその在り様を捉えることで真実を見抜く、ということを最後はやってみせてくれました!
それと、あの画家からもらった女性の絵。
私には、あの女性の表情が見てるこちら側の傲慢さや過ちを糾弾しているように見えましたけど、エリザベスは何を感じたんでしょうかね。
辛い!息子ヘンリーとの別れ!!
もうあの公衆電話から電話するシーンはたまらなかった!!号泣でしたよ。
エリザベスも泣いたのって初めてじゃないですか?
会いたい。会って説明したいけど、危険は冒せない。せめて電話で愛を伝えよう・・という家族の想い。
たまらないわぁ・・。
でもヘンリーをアメリカに残してくれて本当に良かった。
彼はたぶん平気ですよね。
子供の頃から母にべったり甘えることを許されず(恐らく)自然と両親との距離を測りながら自立してきた男の子ですからね。
寂しい部分はスタンに甘えたりと、ちゃっかり自分の必要なものは自分で見つける能力も備えてるし、人好きのするあの性格は絶対上手く生きていけるはず。
それに、あんまり人を憎んだりする性格じゃないだろうし、ヘンリーらしく肩をすくめてまた前に進んでいきそうです。
思ったんですけど、スタンはヘンリーを養子にまではしないとしても、法的な後見人になり、高校の授業料を払って卒業させてくれそうじゃないですか?
それにしても、なんだか皮肉ですよね。
ロシアスパイ達の残した息子はアメリカ人の父なら誰もが望むようなゴールデンボーイに育ち、自分の息子はそんな感じじゃない・・。しかもあまり自分に懐かず、なんとなくウマも合わないという・・。
まぁそういうこともあるでしょう。
弟と残ることを選んだペイジ!
これも衝撃のラストでしたね。
フィリップもエリザベスも寂しいだろうけど、ペイジは両親から解放されることで初めて自立できるような気がしますね。
ストロングスタイルの母からは多くを学んだけれど、あの見方からも解放されて彼女らしい柔軟な思考で物事を捉えて欲しいですしね。
姉と弟で支え合って、またそれぞれの人生を歩んで行けるといいなぁ。
ペイジが罪に問われるか・・ですけど、あの後きつい尋問が続くのは当然予想されますよね。
両親の罪を知りながら黙っていたことに関しては何かの罪に問われるかもしれませんけど、スタンでさえ彼女がスパイ活動に携わっていたことは知りませんよね。
他に目撃者もいないし。
ペイジ本人が自白しないで乗り切れるなら、実刑になるほどの罪には問われることはない気がします。(よく知りませんけど。)
フィリップやエリザベスとはまた会える?
すぐは難しいかもしれませんけど、あと数年でソ連は崩壊するし、それ以降はまた変装して接触することもできるかもしれませんね。
連絡方法さえ見つければ、違う国で落ち合うこともできるだろうし。(ヘンリーがそれを受け入れればだけど。)
いつの日か、ジェニングス一家がメキシコで集合!なんていう楽しい絵を勝手に思い浮かべてしまいます。
偽りだけじゃなかった彼らの20年
「彼らはもう子供じゃない。僕たちが育てた。」というフィリップの言葉がありましたけど、重いですよね・・。
子供を産み、育てる年月というのはその一日一日が本物ですからね。
それから、スタンとの友情もそう。
クライマックスで対面した時にも、スタンが怒り心頭の状態でもフィリップの言葉に耳を傾け結局彼らを逃がしてくれたのは、そこに本物の友情があったからだと思います。
あと、私が印象的だったのは旅行会社の社員のオジサンをフィリップが首にした時に言ってたセリフ。「ずっと奥で怪しいことをしてるのは知ってた。でも目をつぶってきたし、これからも誰にも言う気はない。」
20年間、彼らもスパイとして完璧に秘密を守り通せたわけじゃないという衝撃もそうですけど、それ以上にこうした人々との真摯な関わり、フィリップ達の人間性があってこそ同時に周囲の人々にも守られてきたんだなぁ・・という感動ですよね。
ガブリエルやクローディアとの関係も基本は信頼だったし、マーサや他の協力者ともそう。
オルグ、アルカディらとも最後は人としての信念と誠実さが物を言いましたよね。
オルグはずっと刑務所なの?
これはどうなんだろ。
スパイ行為とはいえ、彼がしようとしていたことが後々分かれば釈放される日も来るのかな・・。
いずれにしても、オルグは信念をもって大役を果たしたし、彼のおかげでクーデターを阻止して世界平和に近づいた。ということを家族と本人に伝えたいですね。
ルネは結局スパイだったの?
スタンのセクシーボンバーな彼女ですけど、確かに謎ですよね・・。
結局最後までその部分は明らかにされませんでした。
個人的にはスパイのような気もしますね。だって、誰が給料下がるの分かっててFBIの人事課で働きたいと思います?
フィリップに言われるまでは全く予想もしていなかったスタンですけど、きっと今頃疑ってるでしょうね・・。
でも彼女を問い詰めることはない気がするなぁ。(聞いたところで答えてくれないだろうし。)
真実を知る唯一の手だてがあるとするならば、「今回のことでFBIがつくづく嫌になった・・。もう辞めたい。」と言ってFBIを辞職し、「こんな世界はもう忘れたいので、君にもFBIに転職するのは止めて欲しい。」と頼んだ時のルネの反応でしょうかね。
彼女が転職をやめて、スタンがFBIをリタイアした後も一緒にいるのであれば、二人の愛が本物であったと証明されるわけで、もうスパイかどうかなんてどうでもよくなるでしょうしね。
例え彼女がスパイ目的でスタンに近づいたとしても、フィリップ達のように本物の愛が育まれていたのなら、それはそれで素晴らしいじゃないですか。
スタンとしても下手に動いて彼女を失うよりも、そんな曖昧な方法を取りそうですね。
ソ連に行った2人は今後どうなる?
エリザベスとフィリップですけど、当然夫婦として今後も暮らしていきそうですよね。
終盤は喧嘩が多かったですけど、エリザベスが最終的にフィリップの言葉に真実を見出し、脱出の際にはロシア式の指輪を持ち出してましたからね。
それに、ラストのシーンでエリザベスが静かに語っていた言葉。
「私がもしここに残っていたら工場で働いていたわ。工場長だったかも(←これが彼女らしい!)・・そして、あなたにはバスで会っていたかも・・」
もう~~!泣かせるじゃないの~!
二人の出会いと愛が運命だったってことをあんな形でさらっと伝えるエリザベスが憎いわ~。
この最終回のタイトルも「START」ですし、また共に祖国で再出発ですね。
あ!そうそう!フィリップは当然兄の元を訪れるだろうし、息子ミーシャとも会えそうですね!
エリザベスは罪に問われないの?
祖国でアルカディと会った2人は安心しきったように車の中で寝てましたね。
でも、エリザベスはKGBの指令に背いた上に、同胞の工作員までころしてますよね。そのことをクローディアが本部に話せば当然彼女は追われる立場になりそうですけど、どうなんだろ。
KGBに反逆罪に仕立て上げられて捕らえられても仕方ないところだと思いますが、アルカディが何とかしてくれるんでしょうか・・。
もしまたソ連で潜伏生活となったら辛いだろうなぁ・・。
でもソ連が崩壊したら、その辺の事情も変わってくるでしょうしね。
モスクワにマクドナルド1号店ができるのは1990年!
このシーズン6は1987年という設定でしたので、この3年後になりますね。
今回逃亡の際に3人が立ち寄ったマクドナルドが随分象徴的に映されてました。
フィリップはそこで楽しそうに食べてる4人家族に目を留めて自分達の姿を重ねてましたけど、実際モスクワに1号店ができた時には「冷戦終結の先駆け的象徴」と言われたそうです。
何気ないあのシーンにはこんな意味があったんでしょうね。
ちなみに私が時の流れを感じたのはフィリップの顔!
シーズン5と比べて随分さっぱりした印象になりましたけど、何が違ったのか皆さん気付きました??
もみ上げですよ~!長かったもみ上げが半分くらいになったんです!
それだけで古臭さが一掃され、すっかり現代っぽい印象になりましたよね。足を洗ってスッキリした彼の心情ともマッチしてました!
クローディアはどうなった?
当然あの後彼女は逃げたとしても、エリザベスに気になることを言ってましたよね。
「祖国に戻って残された仲間たちと戦う。敵の手からまた祖国を取り戻すために」
超歴史オンチの私がwikiだけを頼りに書くことなので申し訳ないのですが、ゴルバチョフの項目を読むと91年に「8月クーデター」があったと書いてありました。
KGB議長のウラジーミル・クリュチコフ、ヤナーエフ副大統領、そして、首相のヴァレンチン・パヴロフらの「国家非常事態委員会」を名のる保守派が起こしたクーデターによって、妻のライーサや家族、大統領補佐官のアナトリー・チェルニャーエフ(英語版、ロシア語版)らとともに別荘に軟禁された。
とのことで、これにクローディアも加わっていた可能性を匂わせてるのかなぁ・・と。
としたら、あのオバちゃん4年後も頑張ってるな~。
潮時を感じて引退したガブリエルとは対照的ですけど、それぞれに信念をもって戦い続けてるんですね。
あ、もちろんこのクーデターは失敗に終わり首謀者たちは全員逮捕されたそうです。
「ジ・アメリカンズ」S6主演の2人が素晴らしかった!!
あれほどの緊張感を持続させた彼らの爆発的なパフォーマンスはもう職人技を超えて奇跡と言っていいでしょう!
フィリップ役のマシュー・リスがエミー賞主演男優を受賞しましたけど、エリザベス役のケリー・ラッセルはノミネートに終わってしまったんですよね。
うーん、残念!
でも、またゴールデン・グローブで今ノミネートされてますからね。
作品賞、主演男優、主演女優の主要3部門!!
今度はケリーも獲れるかな?今週の日曜日が楽しみですね!
【追記:作品賞獲りました~!もしかしたら二人にとって一番嬉しい賞かも。喧嘩にもならないだろうし。(事前インタビューでどっちかだけ獲ったら喧嘩になる・・と冗談で言っていたので・・)】
正直、彼女は小柄で可愛らしい少女顔なので、こうしたシビアなスパイ物は似合わない気がしたんですよね。
ほら、トム・クルーズと共演したミッション・インポッシブルでは強烈な印象を残しましたけど、どうしても容姿の可愛らしさと華奢な体格がハンデになっていた印象があったので・・。
でも、今回は表情を抑え目にして全編を力強く演じてくれました。
甘ったれちゃんが抜けない娘に対しては、おでこの血管浮き出だしで恐ろしい形相で喝を入れてましたもんね。
元々スター性もある華やかな彼女がここまで本気で役を体現したからこそ、このドラマの人気を底上げしたし、地味なフィリップの崇めるような愛にも説得力がありましたね。
最後に2人のゴシップを。赤ちゃん可愛い!
すいません、私昔からゴシップが大好きで・・。
この二人が既に事実婚状態で2016年に赤ちゃんが生まれていたのも知ってたので、いつケリー・ラッセルのお腹が大きくなるのかしら・・とかなり注目して見てたんですよね。
2016年だからシーズン3か4の頃だと思いますが、その頃お腹を映さないシーンが増えたり、ふっくらする時期があるのかなぁ・・と。
でも全然分かりませんでした!一体いつ産んだんだろ?っていうくらい。
妊娠の時期をオフに合わせたのかは全然分かりませんが(合わせられるものでもないだろうし・・)、なんとなくその辺にもプロに徹した女優魂を感じますね。
ケリー・ラッセルは前の結婚の時にできた子供が二人いるんですが、すっかり5人家族になってて可愛い~。
どうでもいいけど、マシュー・リスの髭どうなってるの?変装??
ケリー・ラッセルとジェニファー・ガーナーって友達なのね・・。
赤ちゃん拡大すると、めっちゃ可愛いのが分かりますよ!!
目元はパパで、スッとした鼻はママって感じでしょうかね?
これだけ公私ともに信頼し合ってる二人だからこそ出来た奇跡のドラマでもありました。
最後に、ジェニングス一家の懐かしい頃を。
うわ~、ヘンリーが小さい!本当によく成長したもんだわ。(あれ?この頃フィリップのもみ上げ短いやん。)
というわけで、「ジ・アメリカンズ」は男女の愛と家族の愛、そしてそれぞれの信念を描いた素敵な人間ドラマでした。