スーパードラマTVで見た海外ドラマ「BELOW THE SURFACE 深層の8日間」のアニスのネタバレ感想です。
今日から始まったスーパードラマTVのデンマーク産のサスペンス・アクションドラマ「BELOW THE SURFACE 深層の8日間」を見てみました。
これが日本最速独占放送!
コペンハーゲンの地下鉄で起こるテロ誘拐事件を描く8日間!1日を1話で語るスタイルです。
第一話の今回は地下鉄に乗っていた15名の市民が突然テロリストたちに誘拐され、犯人らの目的が分かるまでの内容で、サクッと40分(位)で終了でした。
うーん、短いなぁ・・。
それでも充分面白かったと思うし、とりあえず今後も見続けるのは決定です!
【ご留意ください】
当ブログは個人が趣味で書いているもので、夜遅くにウトウトしながら感じたままの感想を綴っています。そのため稚拙な文章、品のない物言い、勘違い解釈、天然ボケなどで皆様をご不快にさせてしまうこともあるかもしれません。(その場合は申し訳ございません。)
その点を含めてお許し頂ける方のみ読み進めて頂けましたら幸いです。
また衝撃ネタバレに関してはそのエピソード分の始めに持ってくることもあるのでご注意ください。(内容を順番に書くわけではありません)
「BELOW THE SURFACE 深層の8日間」登場人物キャスト
その一番の理由は主役フィリップ役のヨハネス・ラッセンの雰囲気がいいってこと。
小柄ですけど、ムッキムキのいい体。始めはゴツゴツしてパッとしない顔立ちだなぁ・・なんて思ってましたけど、見る角度によってはかなり魅力的。
そして、あの目つきと目の下のクマの濃い~感じが「キレイどころは狙ってないぜ。演技派だよ。」という彼の覚悟を感じさせて素敵です。
実際その存在感はなかなかのもので、新たなスター誕生の予感ですね。
彼の役柄は少し前に中東のとある国で半年間監禁され、拷問を受け続けてた過去を持つエージェントのフィリップ。
今回はテロ対策本部の指揮官として事件に当たりますが、どうもこの過去と今回のテロが関係している様子・・。
その関係性と謎は今後の7日間で解き明かされるようですが、「トラウマを超えろ!」という予告編のテロップもありますし、実際の人質奪還作戦と並行して彼の内面との闘いも描かれそうで、そこがかなり楽しみ。
あとね、15人の人質の中にちょっと庶民的なヴィン・ディーゼルを見つけました。
ほら、ちょっと似てるでしょ?ちょっとね。
彼が抵抗してテロリストと戦う場面は、あ!ディーゼルいるじゃん!てそっくりでした。(よく見りゃ全然違うけど)
それと、彼女も人質なんですけど、「ザ・レイン」の主役やってたアルバ・アウグストちゃんも。マリエという看護師の見習いさん役です。
相変わらず癒し系で可愛いですね。
Netflix「ザ・レイン」雨のウイルスで人類滅亡の危機を描く!最終(8)話まで見た感想
ちなみに吹き替えで見ましたけど、フィリップの声を聞いて「あ、進撃の巨人のリヴァイ兵長だ」ってすぐ分かりました。
神谷浩史という、これまではアニメ専門だった声優さん。
ちょっと艶めかしい感じの声質がフィリップの骨太な印象に合ってない気もしますが、まぁプロの声優さんですからね。
「This is us」の高橋一生に比べたら格段にいいです。
まだドラマがどれほどのサスペンス性や謎解き要素を持っているのかは未知数ですが、かなり期待できそうな気はします。
北欧のドラマにしては爆破シーンなどのアクションも迫力ありそうだし、スリル満点の攻防戦も見られそう。
ちょっと楽しみなドラマが始まりました!
*これ以降は内容に触れてる感想です。
「BELOW THE SURFACE 深層の8日間」第1話を見たネタバレ感想
かなり緻密なプロットが隠されてる気がする
今回はあくまで状況説明に終わりましたけど、色々な謎が隠されてるのを感じますね。
まず大きな謎の一つは、どうしてフィリップがあの監禁状態から解放されたのか。
アラブ系の犯人も言ってましたけど、そのまま解放されるには「もう遅い」って誰が見ても分かりますよね。(フィリップは犯人の顔も見てるし、他のアジト4か所に関しても情報を持ってるらしい)
「デンマーク政府との人質交渉も無駄だ」ってフィリップも言ってたし、一体どんな経緯で解放に至ったのか・・。
下手をすればホームランドのブロディと同じ展開だって考えられる訳で、フィリップが拷問による洗脳下にあるのか、または何かを脅されて奴らに操られている状態なのか・・、その辺も可能性としては考えられそう。
ただ、拷問を受けていた期間が半年なので、ブロディの4年(でしたっけ?)と比べると短め。完璧な洗脳状態にするには足りないかも。
犯行グループのリーダー、アルファが最後に言った「よう、パートナー」という掛け声ですけど、微妙に声優さんの声がフィリップを殴っていた男とは違ってましたよね。(たぶん)
でも、確証ないから同一人物の可能性も・・。まぁ、どっちにしても何かしら繋がってるのは確実でしょうしね。
そして目的はお金のようですけど、これも本当にそうかは怪しいですね。
そうと見せかけて実は他に・・、という可能性も。
ちなみに400万ユーロって日本円に換算すると約5億2千万。なので一人当たり約3500万。
あれだけ周到な準備をした犯行グループにしては安いような。
これがアフリカや中東の危険地帯で行われる誘拐ならリアリティがあるんでしょうけど、コペンハーゲンのど真ん中で難易度の高い作戦を遂行し、相当のリスクを冒したにしては安いなぁ。
「THE KILLING」の製作スタッフが作ったドラマということなので、とりあえずは何か新しいものを複雑に仕掛けてあると期待したいですね。
あと余談ですけど、カメラが手持ちなのか時々ゆらゆら揺れるのがたまらなく気持ち悪くて目が疲れる~。
ドキュメンタリーっぽい撮り方で臨場感を出してるのは分かりますけど、余計だわ。
こちとら日々、眼精疲労と戦ってるのよ~。
次は最終8話まで見たネタバレ感想です。
「BELOW THE SURFACE 深層の8日間」最終話まで見たネタバレ感想・考察
なるほど~・・・。
最後は重い感じで終わりましたけど、サスペンスとして一貫したストーリーがよく出来てましたね。
フィリップが囚われ、ここまで苦しんできた背景には隠蔽せざるを得ない本当のトラウマが隠されていたなんて・・。
あれは確かに苦しいし、彼女のルイーセにも話せないだろうしね。
自身が直接受けた身体的苦痛や恐怖の他にもまた別の重荷を背負っていたとは。
あれほどの過酷な状況で支え合い、共に苦しみぬいた仲間を置き去りにし、最終的に助けられなかった(と聞かされていた)フィリップがどれだけの罪悪感を背負ってきたかは想像するに余りありますね。
うーん、なるほど~・・。
悲しいなぁ・・。
悪者が誰もいない誘拐ドラマ
中東のあの場所で誘拐・監禁されていたのはフィリップだけでなく、その以前からマークとジムというデンマーク兵が同じように身代金目的で監禁されていました。
特にジムは襲撃の際に負った足の傷で瀕死状態・・。
フィリップが身代金と交換に解放されてからしばらく後、マークは自力で脱出。
取り残されたジムを助け出したい一心でマークが考えたのが、このデンマーク市内での地下鉄を襲った誘拐事件だった訳ですよね。
どこかで傭兵二人を雇って計画を実行したのでしょう・・。
政府はあてに出来ないし、彼らに対しての怒りもあるに違いないマークの取った究極の選択でした。
でも政府としてもテロリストと交渉して身代金を払ったら、世界中の紛争地帯にいるデンマーク兵の身が危なくなる・・という苦しい事情もあった。
たまたまフィリップの父が裕福だったから彼は解放されましたけど、これも自己資産使ってますしね・・。
いまだ苦痛に耐えながら囚われの身でいる戦友を助けるため、自分を犠牲にしてまで暴挙に出たマーク。
弟を助ける為に協力した兄。(ナヤと寝てまで頑張った!)
部下たちを置き去りにしたという過去の罪を償おうと、身代金の受け取り役を申し出た部隊の隊長。
そして、上官から嘘を聞かされ、成すすべもなく前を向いて歩いてくるしかなかったフィリップ。
誰も悪い人いないのに(あ、中東の誘拐犯はもちろん悪いけど)、最終的には肝心のジムを助け出すことができなかった・・・
悔しい・・!あと一日だったのに~~~!!!!
という、暗く悲しくやりきれない結末も北欧ドラマ特有な感じ・・。
これ、アメリカのドラマだったらきっとジムは生きて解放され、兄と再会できてますよね。
人質の人たちも大人しくしていれば・・
そう言ったところで後の祭りですけど、特にあの空手師匠の庶民派ヴィン・ディーゼルなんて本当にもったいない死に方でしたよね。
もう少し状況を見ていたってよかったでしょうに。
若いお姉ちゃんに言われてましたけど、まさに自殺しようとしていたとしか見えない無謀さでした。(その弟子の彼はさらに無謀に突っ走ってたけど・・。)
せっかくの空手技能を生かせる瞬間まで待てばよかったのにね。
というか、結論から言えば、誰もバタバタしなければ恐らく身代金を受け取り後、彼らは全員解放されてましたよね。
そうして誰も被害者を出さなければ、犯人のマークだってその目的が判明した暁には情状酌量の余地もあったかもしれないのに・・。
はぁ、悲しい・・。
ちなみに、この庶民派ヴィン・ディーゼルの彼、
ダール・サリムは、少し前にNetflixで「WARRIOR 孤独なファイター」という主演ドラマが始まりましたね。
意外にデンマークでは有名なのかな。
確かに存在感はあったなぁ・・。
まさか2話(だっけ?)で死んじゃうとは思わなかったわ。
誘拐物としては緊張感がいま一つ・・
謎かけサスペンスとしては冒頭のフィリップの誘拐事件から、最後の衝撃事実まで本当によく出来ていて面白かったんですけど、肝心の誘拐事件がいま一つ弱かったですよね。
全体的に緊張感が足りなかったかも。
まず、人質が多すぎてなんだかよく分からない!!
あれ、逆効果でしたよね。
手法として一人一人の過去などを説明してその人物像を掘り下げたいなら、人質の数自体も5人とか6人とかにするべきでしたよね。
「その他大勢」の特に説明もされない皆さんが多すぎるし、食事も水を与えられ、基本的に大人しくしていれば危害は加えられない。
ということで、割と安心して見ちゃえましたからね。
一人一人に感情移入させたいなら、人数減らして常に彼らの怯えた顔がカメラに収まるようにしていれば、もう少し恐怖を感じさせることもできたのかな・・。
あと、あのヴィン・ディーゼルをコロしちゃったのが絶対失敗だった!
彼さえいればもっと面白く見れたのになぁ・・。
もちろん、人質の皆さんの過酷な状況も分かりますけど、時に楽しそうに話してたり、手品しちゃってたり、誕生日をお祝いしてたり・・。割と安心して見れちゃう感じでしたからね。
犯人側にももう少し狂気を感じさせるような動きや言動があればまた違ってきたのかなぁ・・。
そんな感じで、中盤が大分だらけましたよね。
途中の数話は要らなかったかもなぁ。
フィリップが意外に普通だった
フィリップも、小柄ながら物凄いストロングスタイルな男かと思いきや、結構早い段階で「俺はダメだ・・。君の支えが要る・・」なんてルイーセに弱音を吐いちゃうし案外普通でしたね。
(いえ、それもいいんですけど、なんとなく最後まで孤独な男を貫いて欲しかった気もするんで・・)
特にこれといった秘策を出すわけでもなく、有能な指揮官としての派手な見せ場もなく、普通にしっかり仕事をしていたって感じでしたね・・。
むしろルイーセやナヤおばさんが機転を利かせて結構頑張ったんじゃないですか?
さすが、北欧。女にも活躍の場があるのね~。
「とはいえ、ルイーセはさすがに若過ぎでしょ」って途中まで思ってたけど、意外な少女時代の辛い過去なんかもあったりして、最後は少し深みも出せました。
そして私が一番気になったのが、ナヤおばさんの見つけた監禁暴行されてるらしい少女たちのあの場所!!
あそこ一体どうなったの?!
私はメインの誘拐事件より余程あっちの事件の方が怖かったわ~!もう居ても立っても居られない!
人身売買とか色々絡んでそうでしたよね。
ナヤは現場取材に戻るって言ってましたけど、絶対すぐにあそこに戻ってね!
それから、1話で「よう、パートナー」とマークが言っていたのは、彼も奴から殴られていたからですけど、(アマットでしたっけ?)、ドローン攻撃自体がなかったってことはアマットの野郎ものうのうと生きてるってことですよね。
という訳で、全8話で見やすいといえば見やすかったし、最後は衝撃的展開でしっかり落としてくれましたけど、惜しい点がいくつもあったのがちょっと勿体ない感じでしたね。
ギリギリの緊張感で8話を描き切ったらかなり面白いドラマとして評価されそうでしたけど、その部分が微妙に残念だった北欧のサスペンスアクションでした!