Netflixの海外ドラマ「ボディガード」途中まではネタバレ感想、登場人物紹介、注意書き以降はネタバレ感想です。
やってきましたリチャード・マッデン(「ゲーム・オブ・スローンズ」)主演の「ボディガード-守るべきもの-」!
このドラマがイギリスで大絶賛されたと知ってから、ずっと楽しみにしてました!
こんなに早くNetflixで全話一気に見られるなんて、最高の贅沢ありがたや~。
まずは3話まで見てきましたが、面白い!!!とにかく凄い緊張感!
いや~!これほど背筋が凍り付くような迫力とリアリティを兼ね備えたドラマはそうそうないんじゃないでしょうか。
毎回の衝撃シーンの描き方も、平和で静かな場面が突如として地獄に変わる・・という手法なので心の準備ができずに怖いですね~。
1話冒頭の自爆テロのシークエンスなんて、延々20分緊迫のシーンが続きますからね。
心臓に悪いですけど、この新たなヒーローの魅力が炸裂しまくりで目が離せません!
【ご留意ください】
当ブログは個人が趣味で書いているもので、夜遅くにウトウトしながら感じたままの感想を綴っています。そのため稚拙な文章、品のない物言い、勘違い解釈、天然ボケなどで皆様をご不快にさせてしまうこともあるかもしれません。(その場合は申し訳ございません。)
その点を含めてお許し頂ける方のみ読み進めて頂けましたら幸いです。
また衝撃ネタバレに関してはそのエピソード分の始めに持ってくることもあるのでご注意ください。(内容を順番に書くわけではありません)
「ボディガード-守るべきもの-」予告編
「ボディガード-守るべきもの-」登場人物とキャスト
内相を警護するボディーガード、デイビッド・バッド巡査部長。
元軍人で、アフガニスタンなどで戦った経験からPTSDに悩まされている。
「ゲーム・オブ・スローンズ」のロブ・スタークの時よりもさらにゴツくマッチョになった印象のリチャード・マッデンが超セクシー!!
無骨なのにどこか上品で知性も感じさせ、マッチョで頼もしいのに子供っぽい側面もある・・という、胸板も厚いですけど男としての魅力も厚いのです。
現在、彼は次期「ジェームズ・ボンド」の第一候補と目されてるそうですが、確かに納得。この色香!今後ますます熟成されそう!
どこの訛りか分かりませんが、田舎出身を思わせる朴訥とした話し方や別居中の妻に毎回「ハイ、マイ・ラブ」なんて言っちゃう感じも可愛くて仕方ないし。
ともすればありがちなタイプになりそうなこの役を、これだけ面白味のあるヒーローに仕上げてきたマッデンの実力は大したものだわ~!
冒頭の20分で完全にやられました・・。
テロ対策法案をなんとか通そうとする強い女ジュリア・モンタギュー内相。
演じるキーリー・ホーズはまた随分体を絞ってきましたね~。
もともと長身なので細いとモデル体型でスタイル抜群。これだけ頑張ってれば若い男の目も引くでしょう!
「The missing」シーズン2で50歳くらいの主婦役やってた時は、普通に体のでかい、ボテッとしたオバちゃんでしたからね。
さすが大女優、やるときゃやるね~と思ってwikiで年齢みたらまだ42歳と意外に若い!
そして相変わらずムカつく女を堂々と演じてますね~。この「ムカつかせ芸」は彼女の十八番ですからね。
「ライン・オブ・デューティ」がシーズン2から猛烈に面白くなっていったのも彼女のおかげと言っていいほどの実力派!(助演女優ノミネート)
また今回も期待できそうですよ~。
「ボディガード-守るべきもの-」第3話まで見たネタバレ無しの感想
二人の恋愛関係がまた絶妙!
「ボディガード」と言えば、その昔の大ヒット映画が有名ですよね。
白人のボディガードのケビン・コスナーが黒人の歌姫ホイットニー・ヒューストンと恋愛に落ちるという、当時としては目新しい切り口が話題を呼びました。
今回のドラマの設定もちょっと変わってます。
権力を持つ中年女と若いイケメンボディガードという、意外にありそうだけど、見るのはちょっと怖い気もする年の差男女。
私は宣伝を見た時点で、「うーん、これは27歳位のボディガードと47歳位の政治家か~?20歳差はさすがにキツイ~。」
と余計な心配をしてたんですが、実際の俳優達の年齢を見てみると42歳と32歳なんで10歳差なんですよね。これならギリ・・?(役柄設定は知りませんが)
結構濃厚なセックスシーンもありますけど、正直同じ中年女としてはあんまりキーリー・ホーズの方は見たくないかな・・。(という視聴者の想いを汲み取ってか、マッデンの方しか見せないのはさすが。)
まぁ顔立ちは綺麗ですけど、やっぱり顔のたるみとか、熟した感じが妙に生生しくてねぇ・・。
そんな二人ですけど、実は裏ではお互いに駆け引きし合っている感じがまた面白い。
どちらの本心もまだ見えませんからね。
それぞれの目論見が最後にどんな形で明かされるのか・・。
全6話と短めですけど、その分展開が早くて内容も濃い!
最終話にはイギリスで賛否両論となった衝撃結末が待っているらしいので、これは一気見間違いなしでしょう。
さすがBBSドラマは外れがないわぁ・・。今年の8月にイギリスで放送されたばかりの話題のドラマがすぐに見れるなんてね。
Netflix様ありがと~!
この先は3話までのネタバレ感想です。
「ボディガード-守るべきもの-」3話まで見たネタバレ感想
テロに次ぐテロ!
3話のテロも衝撃的でしたね。あの講堂のどこに爆弾が仕掛けてあったんだろ。
やっぱりアイツ、側近のロブが怪しそうですね。
原稿チェックしたと嘘をついて、自分は現場に行きませんでしたからね。
もう一人の側近が言ってた「内容に酷い間違いがある」というのも気になりましたけど、それは結局話す前に爆破されたのかしら。(ジュリア本人は事前にチェックして気が付かないの?)
それから2話の車を狙撃されるテロですけど、狙撃犯はデイビッドの元軍人仲間なんですよね。
警察の取り調べであんな嘘をついたところで、犯人の身元が割れたらディビッドとアフガンで一緒だったこともすぐに分かってしまいそうですけどね。
デイビッドはどうして身元を伏せたんだろ。仲間として庇いたかったのかな?
女上司が多いな~
こんなに「マ~ム」を連発するドラマも珍しいですよね。
ジュリアは次期総理を狙う女閣僚ですけど、ディビッドの直属の上司も女だし、警視庁の大ボスも女ですからね。
女性重役が極端に少ないフェミニズム後進国の日本では考えられない確率ですけど、イギリスではリアリティのある設定なんでしょうか・・。
ちなみに警視庁長官役のジーナ・マッキーもいい女優さんですよね。
昔は可愛かったけど、貫禄のあるいい味わいの中年女になりました。
このアンがジュリアを敵対視していて、車両襲撃の時にもわざと救援を遅らせたのでは・・という疑惑がありましたけど、そこまでやりますかねぇ・・。
警視庁に保安局、MI5にGCFQ・・と色んな機関が出てきて政治オンチの私にはちょっと辛い所ですけど、とりあえずは警視庁VS保安局という図式でいいみたいですね。
ディビッドはジュリアのどこがいいの?!!
2話で突然セックスになだれ込んだ時にはギョッとしましたよ。早い~!って。
もう少し付かず離れずの際どい関係を楽しませてくれるかと思いきや、ジュリアの方が襲撃事件直後の動揺を思いっきり利用する形でガンガン行きましたね。
「私は女王じゃないのよ。触っていいの」なんてよく言うわ。女王並みの態度だった癖に・・。
まぁ、色っぽいって言ったらそうかもだけど、ディビッドが心惹かれるような要素が見当たりませんね。
やはり、この関係を利用する形で何かを企んでいるのか、それとも息子の学校に手をまわしてくれた手前、状況的に断りづらい・・。
まぁ、立場的には究極のパワハラだしね・・。その辺のデイビッドの胸の内も覗いてみたいですね。
様々な謎
えっと、まずは今回の連続テロがどんな組織によるものなのか・・。こうなってくると政府内部の人間の仕業とも考えられそうですよね。
とりあえずロブが怪しいとしても、ヤツの上には誰(何の機関)がいるのか?
それから、ジュリアが謎の人物ロングクロスから受け取ったタブレットの情報は何なのか。
相当な機密情報なのは分かりましたけど、シャルロット・フォックスフィールドなる女性のセクハラ事件て何のことだろ。
それと、ジュリアと保安局長が交わした密約は何なのか・・?
最後に、ディビッドの最終目的も気になりますね。
どんだけジュリアへの気持ちが本当なのかもよく分からないし、相手を探るための芝居なのかどうなのかも。
それとも意外に裏は無くて、まずは情報を得てそれから判断しようとしているのかな・・。
そういえばデイビッドと奥さんとの別居理由もPTSDが原因だったのが分かりましたね。
確かに突然首絞められたりコロされそうになったら怖くて一緒に寝てられないわ。
子供達にもその影響があったらと思うと恐ろしいし・・。
という訳であと3話ですけど、どんな結末が待っているのか楽しみです!!
次は最終話までのネタバレ感想です。
「ボディガード-守るべきもの-」最終話まで見たネタバレ感想
それぞれの機関の真相については最後にまとめました。
そうか~・・。そんな感じだったのね~最後は。
前半3話までは物凄い盛り上がりで新風を感じましたけどね。
後半さ~っと落ち着いてしまいました。
政治的な駆け引きや説明が多くなって、ちょっと寂しかったかな・・。
やっぱりその大きな理由はあの人でしょう!
うっそ~ん!ジュリアは死んじゃうの?!!
何が期待外れってこれですよ!!
キーリー・ホーズが演じる時点で、もう絶対最後まで生き延びて裏の顔を見せてくれるものだと思ってましたよ!
本性を明かされた時の彼女の演技を期待していただけに残念!!
たぶん「ライン・オブ・デューティー」を見てきたイギリス人たちは皆それを期待してたんじゃないですかね?
なのに、サクッと3話で死んじゃうなんて~・・。話が違うよ~。
キーリー・ホーズは強烈な存在感でその場を制することができる稀有な女優さんですからね。
あの貫禄がなくなるとぽっかり穴が開いた感じで、物足りないったらありゃしない・・!
それと、もう一つ大きな肩透かしだったのが・・
ジュリアとディビッドの駆け引きものかと思ってた!!
お互いの思惑を隠しながら危険な関係を続け、それぞれを利用しつつ目的を果たしていく・・。最後に勝つのは一体どっち?!
・・みたいな内容かとてっきり思い込んでしまってましたけど、全然違いましたね。
ジュリアもディビッドも普通に純愛だったみたいです。
うわ~!それは、つまらん!!
ならキーリー・ホーズじゃなくて、もっと綺麗で好感の持てるタイプの女優さんにしてよ~。
でも彼女も首相をゆすったり、保安部と裏取引したりと結構な腹黒ですからね。
やっぱりキーリー・ホーズの醸し出すどす黒いものも必要だったのかな・・。
っていうか、そんな権力欲にまみれた女が若いボディガードと純愛するかっつーの!
体の関係だけっていうならまだしも、急に可愛い感じになっちゃったりして変だったわ・・。
そこの描き方も中途半端で違和感でした。
あ、あとディビッドにも裏の顔がなかった!!
う~ん、そのまんまだったか~・・。
やっぱりねぇ・・。そうだとは思ってたけど、それを裏切るような何かが一つ欲しかったかも。
え~?!最終回は衝撃エンディングじゃなかったの?!
え~っと、どの辺が衝撃的だったんでしょうかね?
怪しく見せていた保安部のハンダーソンでも、警視庁のアン・サンプソンでもなく、ディビッドの直属上司ロレイン・クラディックでした~ってだけ。
ふーん、でもこのオバサンはあんまり描かれてこなかった人物だし、急に犯人と言われてもねえ・・という印象。
これではさすがに物足りないと思ったのか、最後にナディアが豹変して怖い顔を垣間見せてましたけど、これも「あら、そうなの。あなたがエンジニアで爆弾作ったのね。」という程度でした。
あとは、ジュリアに暴露ネタをリークしたハンダーソンは失脚したみたいですけど、内務省側のジュリア殺害に関する部分は曖昧なままだったしね・・。
これ、シーズン2に引っ張る気かな?(詳しくは最後にまとめてみました。)
正直私は「ジュリアが実は生きていた!」という、どんでん返しを最後の最後まで期待してたんですけどね・・。
これも過度に期待し過ぎでした・・。
惜しかったな~。前半あんなに面白かったのに!
実際本国でも評価がいいのは前半3話で、後半は少しずつレートが下がっていってますね。
後半3話のうち、緊迫して盛り上がったのはディビッドが爆弾巻かれてから解除までのシークエンス。
あそこは面白かったけど、ただねぇ・・
「主人公は死ぬわけない、特にもう一人のジュリアが死んだ後は」、というのが一つあるので怖くないんですよね。
それ以外はもう説明ばかりで静かだった~。4話なんて何にも山場がなかったですよね。
それと、この後半を見て思い出すのは、あのドラマ・・。
「ライン・オブ・デューティ」に似てる!!
最後、警察側幹部の汚職という収集の付け方とか、尋問の過程で真実を語らせるスタイルだったり、もう完全に「ライン・オブ・デューティ」でした。(追記:脚本家が同じだそうで・・。)
そのくせ緊迫した心理戦だったり、卓越した駆け引きやどんでん返し等々が中途半端で、「ライン」には遠く及ばず・・。
人間描写の掘り下げや、心の闇を語る側面も薄かった。
これを見ると「ライン」(特にシーズン2~4)がどれほどクオリティ高いドラマか再認識できますね。
あのドラマは終盤3話くらいはもう怒涛の盛り上がりで、こう来たか!と思ったら、さらにこう来るのか!とどんでん返しの嵐ですからね。
それでいてストーリーの辻褄もしっかり合っているのです。
とはいえ、アクションは凄かった!
きっと製作側の想いとしては、「ライン」のような上質サスペンスにアクション要素と恋愛要素を入れ込もう!と張り切っちゃったんでしょうかね。
恋愛要素はちょっと違和感でしたけど(この二人に化学反応を感じなかったし)、でもアクション要素は目を見張るものがありましたね。
最後までこれで突っ走ればよかったのにね。政治的陰謀が複雑過ぎたわ・・。
3話までは最高に面白かったのにな~。
最後に「ボディガード」の真相をまとめてみる
政治オンチでこういうのは苦手分野なんですけど、分かった限りでまとめてみました。
ジュリア
情報保安局と秘密裡に取引し、テロ法案を通すことで保安局の力をさらに強めると約束し、見返りに首相の暴露ネタを貰う。
そのネタで首相をゆすり、後釜を狙っていた。
情報保安局
ジュリアに暴露ネタを渡すが、彼女がコロされてしまったことで慌ててタブレットを探すハメに。
タブレットの奪還に失敗し、長官のハンダーソンはこのリークがバレて首に。
ロレイン・クラディック
何が目的で犯罪組織と組むことになったのかがちょっと不明。
金目当ての汚職警官ってことでいいのかな?
警察の情報を全てこの犯罪組織(ルーク・エイキンズ)に流していた。
ルーク・エイキンズ
たぶん日本でいうヤクザ組織のような巨大犯罪組織の幹部。
この法案で締め付けられると困るので、ジュリアの殺害を企む。
その際、元軍人でPTSDに悩むディビッド達を犯人に仕立て上げようとする。
ジュリア射撃の時にはディビッドの元仲間で政治家に激しい怒りを持つアプステッドをリクルート。銃を用意する。
これに失敗すると、次の犯行に使用する爆弾はテロ組織から金で買い、大学へ仕掛けるときにはクラディックから得た情報を使った。
ただ不思議なのは、なんでジュリアの助手だったシャネルの専属ドライバーみたいなことを幹部自らやってたのかな~と・・。
そういうのは普通子分でしょ。
マイク・トラヴィスとジュリアの元夫ロジャー・ペンハリゴン
彼らは首相側についてたみたいで、ジュリアをけん制してましたよね。
最終的にはジュリアが首相を脅したことで、ジュリアを殺害しようとしたのでしょうか・・。
だってほら、ロブ・マクドナルドを操り、さらにマホモードを舞台に立たせて起爆させたのは彼らでしょ?
ということは、ルーク・エイキンズの犯罪組織と手を組んでたの?
結局彼らは何の罪にも問われず、トラヴィスは内相の座を手に入れてましたけど・・。
その真相はまだ闇の中ですね。
ナディア達のテロ組織
彼らはジハード戦士で、「イギリス政府の心臓にナイフを刺して自分達の存在と主張をを知らしめたい!」という目的でテロを実行したようです。
たまたま金の為にエイキンズと手を組んだだけで、特にジュリアをターゲットにしたようでもなかったようですね。(もちろんそれも彼らにとっては都合がいいけど)
それにしても、テロを阻止されたディビッドへの恨みからか、子供達の通う学校を標的にするってナディアって酷過ぎ。
でも、思ったのがディビッドに子供がいることや、その子供の通う学校なんて調べればすぐ分かりそうですけどね。
だって、エイキンズ達はディビッドのアパートに入って銃の弾を取り替えたりできるんでしょ?
その子供達を追跡して学校を突き止めるくらい簡単そうですけど・・。
「ボディガード-守るべきもの-」続編はあるの?
とりあえず私に分かったのはこのくらいです・・。
これってシーズン2もあるんでしょうかね?
今回最終話でついにディビッドが治療に取り掛かってましたね。表情も明るくスッキリしてましたので、これなら妻との復縁もありそうです!
そもそも彼女がディビッドと別れることにしたのも、心を閉ざしたままPTSDに苦しみ、酒でごまかしてる夫との間に壁を感じてきたからですよね。
それが、爆弾を巻かれ、追い詰められたディビッドが初めて心を開き、泣きながら想いを語ってくれた時から彼女は表情が変わりましたもんね。
新恋人は大した存在じゃないって前に言ってたし、シーズン2では復縁した二人と幸せ家族が見れらるのかな?
ただ、もしシーズン2に続くとしてもイギリスのドラマって2年に1回だったりするんですよね。
主演俳優も他のドラマや映画に出たりするので、そういうペースみたいです。
ディビッドは当初期待したよりも単純でそのまんまの熱血ボディガードでしたけど、それでも充分魅力的なキャラですからね。
まぁ、気長に待ちたいと思います。