U-NEXTで見た海外ドラマ「コンドル~狙われたCIA分析官~」を全話見たネタバレ感想です。byアニス
このドラマは前から気になってたんですよね。
というのも主役がジェレミー・アイアンズの息子マックス・アイアンズ!
「どんだけイケメンかしら、演技はどうなの??!」ってそこがどうしても気になってました。
さっそく、そのルックスですが・・
フーム。なかなか・・。
ドラマの中では始めはそれほど目立ったイケメン風ではないんですけど、何気にかなりの長身で体もマッチョな逆三角形。
しばらくしてくると、「やっぱイイ男だわ~」とジワジワ来る感じです。
アンニョイな雰囲気がパパっぽいと言ったらそうなのかなぁ・・。
ただ、顔はパパよりママにそっくり。目の色も同じだし。
ちなみに母もイギリスでは有名なベテラン女優で、最近では「女刑事マーチェラ」で嫌味な女社長を貫禄たっぷりに演じていたシニード・キューザック。
このお二人には息子が2人いるそうですが、長男は写真家で、このマックス君は次男のようです。
演技に関してはまだ1話なのでなんとも言えませんが、力が抜けてて自然体なのがいい感じ。これぞサラブレッドな貫禄です。
【ご留意ください】
当ブログは個人が趣味で書いているもので、夜遅くにウトウトしながら感じたままの感想を綴っています。そのため稚拙な文章、品のない物言い、勘違い解釈、天然ボケなどで皆様をご不快にさせてしまうこともあるかもしれません。(その場合は申し訳ございません。)
その点を含めてお許し頂ける方のみ読み進めて頂けましたら幸いです。
また衝撃ネタバレに関してはそのエピソード分の始めに持ってくることもあるのでご注意ください。(内容を順番に書くわけではありません)
ドラマ「コンドル~狙われたCIA分析官~」とは
ロバート・レッドフォード主演の映画「コンドル」がベース
レッドフォードが主演した1975年のスパイ映画「コンドル」をドラマ化したそうですけど、この主役のジョー・ターナーはCIAのフロント組織IEPデータ分析センターで働く優秀な情報分析官。
平々凡々な日々を送りながらも、不満は周囲に自分の職業について話せないことだったりする・・。
ところがある日、彼の作ったプログラムでとある人物が炙り出され、その男がテロの実行犯だったことが判明。あれよあれよという間に、強大な組織によるテロ事件に巻き込まれていく・・。
という第一話でした。
あれ?「ジャック・ライアン」に似てる?
ここまで見て思ったのが、つい最近アマゾンプライムでリリースされたドラマ「トム・クランシーのジャックライアン」に設定がそっくりだなぁ・・と。
これも90年代にハリソン・フォードらが主演した有名なシリーズ映画を元にしたドラマ版ですし、主人公の職業がCIA情報分析官で、ある日突然危機が襲い掛かる・・というのも同じ。
ついでに主人公がすぐにでも敵と戦えそうなガタイをしていながらインテリ系で、ほのぼの~な雰囲気なのもちょっと共通してるかな。
ただ、ジャック・ライアンの方のテロが普通に中東のテロリストによるものだったのに対し、コンドルの方は「そう見せかけておいて実は~・・」な製薬会社絡み系(?)の、しかも「政府内部にも裏切者が~・・?!」的な複雑なものになっていきそうです。
「コンドル~狙われたCIA分析官~」登場人物とキャスト
CIAの上司でジョーの叔父ボブ役にウィリアム・ハートが出てます。
さっそく怪しい存在感で、味方なのか、はたまた違うのか・・という微妙な雰囲気を醸し出してました。昔はイイ男だったけど、萎びた爺さんになってきた。
それから敵陣の一人としてブレンダン・フレーザーも。
普段の人懐っこいイメージとは真逆のシリアスな役どころで、なんとなく気持ちの悪いオヤジになってます。
あと、1話には出てきませんでしたが、CIA局員としてミラ・ソルヴィノも登場するようです。
おぉ~、中高年層はなかなかのキャスティングですね~・・。
俳優陣の豪華さで言えば「ジャック・ライアン」を遥かに上回ります。
「コンドル~狙われたCIA分析官~」第1話のネタバレ感想
鮮やかな仕掛けで敵側を紹介し、同時にジャックの潜在能力をも見せつける速い展開でこちらを圧倒してきた「ジャック・ライアン」の第一話に比べると、
「コンドル」はなんとなく全体的にどこかで見た感のある「ありがちなサスペンス物の第一話」という印象だったかな・・。
でも普通に面白かったので、2話以降も見たいと思わせるには充分な出来だったと思います!
マックス君も魅力的だし(特に見た目ね)、ウィリアム・ハートやブレンダン・フレーザーの演技合戦も見てみたい。
「ジャック・ライアン」は序盤は勢いがあって良かったんですけど、その後のストーリーが意外にシンプルで終盤にちょっと物足りなかった部分がありましたが、こちらは陰謀説的な部分もありそうだし、深くて味わいのある人間ドラマも期待できそうですね。
(あくまで想像ですけど・・、でもウィリアム・ハートがいるってことはそうでしょ?)
本国ではなかなかの評判でシーズン2への更新も決まったそうですので、全10話一気見できるなら絶対したいところです。
次は最終回まで見たネタバレ感想です。
「コンドル~狙われたCIA分析官~」最終話まで見たネタバレ感想・考察
うーん、長かった~!!
1話と終盤はまぁまぁ良かったけど、その途中が遅々として進まずで長かったわ。
もう少し世界的規模でポンポン展開していくのかと思っていただけにちょっとイメージと違ったかな・・。
ジョーがキャシーの家で粘ってるのが退屈でね~・・。
結局全体を通しても、ジョーが近場でバタバタしているだけでしたよね。
サウジのロケ以外(大巡礼の遠景とかはCGぽかった)は広がりを感じる映像もなかったし、ちょっと低予算を感じちゃいましたね。
(ウィリアム・ハートらのキャストに使い過ぎた?)
ジョーとキャシーの関係に緊張感がなかった
キャシーの家での2人の様子が退屈だった~。
キャシーは可愛いし、ジョーもイイ男なんだけど、どちらも危険な香りがしないのよね。シャープさが足りないというか、普通過ぎて化学反応がないというか・・。
(映画版のロバート・レッドフォードとフェイ・ダナウィエにはきっと凄い緊張感があったんでしょうね~!私は見てないので想像ですが・・)
始めからキャシーが理解を示してジョーに協力するっていうのは予想がつくんだから、さっさと行って欲しかったのに、その道のりがまぁ長かった。
きっとシナリオの段階では緊張感のあるシークエンスとして書いたんでしょうけど、眠そうな2人が普通過ぎてカップルの痴話喧嘩みたいだったし。
その上、ようやく協力体制ができるのか?!と期待させた直後にキャシーが撃たれて死んじゃうってどういうこと?!
もうキャシーが気の毒過ぎるじゃないの!
孤独に仕事に追われるだけの日々の中でようやく出会えたイイ男が想像を絶する「事情持ち」だったというのを受け入れ、危険に巻き込まれても健気に助けようとしてあげた挙句に、キスしただけでコロされちゃうって!!
大体ね~、ジョーがどんくさいのよ!
もっと本質的にキレる男で、追われる身ながらも彼なりの知恵で反撃していくのかと思ってたら、8話くらいまでは本当に逃げるだけで見てて嫌になっちゃった。
キャシーだって巻き込むのを分かってて案の定最悪の結果になってるし、コロし屋ジュベールに対しても「またすぐ来るの分かってるんだから、もう少し知恵を使えば何かできるだろう~!」って感じでしたよね。
しかもね、致命的だったのが少年版ジョーとして出てきた子役君が印象的過ぎた点!
眼光の鋭さやボブ叔父さんに対する切り返しなんかを見てると、こっちの少年の方が何倍も魅力的に見えちゃって、眠そうな目のジョーが余計ドン臭く感じちゃうんですよ。
うーん、ジェレミー・アイアンズの息子マックス・アイアンズもスター性があっていいんですけどね。
ただあの眠そうな目が基本的に「困った君」なんで、キレ者的な潜在能力を感じさせる役には向かないのかなぁ・・。
まぁ、実際脚本の方にしても、ジョーの反撃姿勢を見せてくれるのは最後の最後だけでしたしね。
それから、テンポの遅さを感じた理由にジョー達の過去エピソードの挿入がありましたよね。
コロし屋やCIAに見つからないよう身を隠しながら、なぜ呑気に6年前の事情から説明するのよ・・と。
ぶっちゃけ、前カノのジャニスとケイレブ達とのエピソードは全部要らなかった気もします。
これをナシにして全6話くらいでまとめたらもっとスピード感がでたかも。
2時間映画を10話に引き伸ばした無理やり感
ロバート・レッドフォードの映画「コンドル」は見てないんですけど、こちらはスピード感もあって面白かったのかなぁ。
ドラマ版はストーリーも大味で「アラブ圏」にCIAの一派が攻撃をしかけるという雑なものでしたけど、映画とどれくらい同じなんだろ・・。
全体的にどっかで見たストーリーの貼り合わせ感が強く、そのうえなんか古臭いんですよね。(テンポが遅いからかな。「24」だったらあっという間に感染者が続出してるところだわ。)
ドローンやバイオテロで無理やり今っぽさを出そうとしてるけど、それでも緊張感がないという・・。
大体「アラブ圏」って、国もテロ組織も限定せずに大まかにくくり過ぎも甚だしいし、その目的も短絡的で幼稚過ぎる!!
ストーリーもドン臭い・・。
だって、こういう陰謀モノっていうのは「組織の誰が加担しているのかが分からず、最後になって上層部の意外な人物の関与が明かされ仰天する!」っていうのがお決まりでしょ。
なのに、このドラマって始めから黒幕から手下からみ~んなバレてるし、なんの「ドキドキハラハラ」要素も、どんでん返し的要素もないんです。
スパイスリラーで、ここまでスリルがないのも珍しいわ。
少~しずつ少~しずつ、怪しい人物たちの具体的な関わりや経緯が明らかになっていきますが、始めから分かってるのでそこに驚きがないんですよ。
サムは1話目でもう敵側なのが分かっちゃうし、ボブ叔父さんが始めから潔白なのも分かってるし、アボットやマーティ・フロストが怪しいのも見た目通り。
普通は、「嘘!まさかあの人が?!」的な仕掛けを要所要所で用意しておいてくれるもんですけどね。
それに人がバタバタやられていく割には衝撃度が弱いというか、痛みを感じないというか・・。
演出の問題だと思いますけど、それ以前に簡単にコロし過ぎだわ。
「うそ!あの人も!?やめて~!!!」となる場面が一人もいなかったし、どうせジョーがコロされるわけないし・・と全然ハラハラしなかった。
ジュベール頼みの結末でいいの?
もう、どういうこと??
CIAは自ら仕掛けた大惨事を止める手立てもなく、最後にその運命を託せるのは血も涙もないイスラエル出身の殺人鬼ジュベール嬢ってどういうことよ??
ジョーと息ぴったりな掛け合いの後、ササっと仕事を済ませてましたけど、そんな感じでいい訳?
感動は?カタルシスは?正義は?アメリアの威信は?
こちとら10話も頑張って見続けてきたのに、最後の締めはこんな感じですか・・。
まぁ、ここだけは唯一意外性のある展開だったので、まぁいいか・・と思わざるを得ない感じでしたね。
あとね、ワシントン・ポストが世紀のスクープを握りながらそれを隠蔽するってどういうこと??
そんなことがあり得るの?
大体「フロストがコロされたら事実が世間に公表されるようになっている。」とのことでしたけど、あの弁護士はワシントン・ポストにしか連絡しなかったってこと??
それとね、そもそもフロストがこの計画の発案者ってことでしょ??
なんで真実を知ってる口封じにコロされることを心配する必要があったの??
よく分らないわ~。
にしても、アラブ圏へのバイオテロを企てた理由が
自分を捨てて破滅においやったボブと、サウジに飛ばしたCIAへの恨み・・って・・。
アラブ圏の皆さんは全然関係ないじゃない・・! もう、勘弁して~・・。
「コンドル~狙われたCIA分析官~」続編行く気満々!!
ジョーですけど、やけに美人の彼女とフィレンツェで幸せに暮らしてましたね。
なぜフィレンツェなのかの説明はありませんでしたけど、ジュベールの会話から察するに、一応真実を知ってしまったので、危険から身を隠しているらしいのが分かりました。
でもさ、ジョーが危ないなら、真実を知ったワシントン・ポストの記者たちだって危ないってこと?
あのフロストの弁護士も危ないってこと?
そして、ジョー君はなにやらアボットに対して復讐を仕掛けるようですね。
真実を世に知らしめるのが目的なのか、それともアボット個人への復讐心なのか分かりませんが、シーズン2はまた今回のメンバーが登場になりそうです。
その際、またウィリアム・ハートは今回と同じくおいしい役どころで登場するんでしょうね。
あ、そうそうネイサン役でブレンダン・フレイザーも頑張ってたのを忘れてはいけませんよ!
最後自殺しちゃったけど、複雑な役を不気味に演じ切っていましたね。
という訳で、さすがにシーズン2ではもう少し成長したジョーのクールな姿が見られるんでしょうか・・。
この際、戦い方に関してはジュベールに弟子入りしたほうが早いかもね・・。
ただあれだけ無実の人間をコロしてきた殺人鬼(キャシーもコロした!)をイイ感じに見せる脚本には少し違和感を感じるな~。
ジョーと利害が一致すれば組みそうな雰囲気でしたけど、むしろジョーはこの女にも復讐を誓うべきじゃない?
・・と、なんだかんだ面白く見たのに、気が付いたら文句ばかり並べてしまいました・・。
あちゃ、こんな酷く書く気はなかったんですけどね・・。
でも、マックス・アイアンズはなかなかいいですよね?!鼻は曲がってますけど、スター性は充分あると思います!って、フォロー遅いかな。
ウィリアム・ハートも予想通りのパフォーマンスで良かったし、全10話見続けるには充分な魅力はありました。
シーズン2も見ますよ~!