Netflixの海外ドラマ「フィール・グッド」、シーズン1と2のアニスの感想です。(ネタバレ無しで登場人物紹介、感想。最後だけ少しネタバレ有で書いてます)
またいいドラマ見つけましたよ~!!
昨日から配信が始まったNetflixの新作ドラマ「フィール・グッド」が私的にかなりヒットでした!!
ロマンチックなラブストーリーに胸キュンできて、イギリス独特のシニカルユーモアが楽しめ、愛すべきおかしな人達に泣き笑いできる・・!
しかも、そのバランスが絶妙~!
今流行りの1話30分で全6話なので見やすいし、テンポがいいので一瞬も飽きるところがなかったです。
感覚的には同じイギリス製の「アフターライフ」や「フリーバッグ」にかなり近いかと思います。
強烈なブラックユーモアや下ネタ満載なのに、ホロっと泣かせる人間賛歌なテイストが随所に散りばめられてるところが憎いね~!という大人向けの娯楽作品。
ただですね、「アフターライフ」と「フリーバッグ」との大きな違いは
主役のメイが果てしなく爽やか~~~!という点!!
まず彼女はイギリス人じゃなくてカナダ人なんです。
メイ・マーティンというスタンダップ・コメディアンが彼女自身を演じるというスタンスでなんですけど、ぶっちゃけ彼女自身はあんまり面白くないんです・・。(劇中の設定がそうというだけでなく・・)
ジョークも結構滑ってるし、キャラ自体も結構普通かも。
フリーバッグのように強烈な自虐ネタを扱うわけじゃないし、爽やか過ぎて突っ込めないし、そもそもネタになりにくいタイプの天然素材。
でも魅力的なんですよ~。メッチャキュート!!
あとメイの母親役にリサ・クドローが出てるんですが、最高に笑えました。
ここまで強烈な印象を残すと、助演女優は確実でしょう。
というわけで、予告編を挟んで、キャラ紹介にいきたいと思います!
【ご留意ください】
当ブログは個人が趣味で書いているもので、夜遅くにウトウトしながら感じたままの感想を綴っています。そのため稚拙な文章、品のない物言い、勘違い解釈、天然ボケなどで皆様をご不快にさせてしまうこともあるかもしれません。(その場合は申し訳ございません。)
その点を含めてお許し頂ける方のみ読み進めて頂けましたら幸いです。
また衝撃ネタバレに関してはそのエピソード分の始めに持ってくることもあるのでご注意ください。(内容を順番に書くわけではありません)
Netflixドラマ「フィール・グッド」予告編
「フィール・グッド」登場人物とキャスト紹介
メイ・マーティン。
カッコいいんですよねぇ・・。美しい。
欧米人の目から見るとすぐに「レズビアン」と分かるようですが、日本人から見ると普通に美少年に見えてしまうかも。
ちなみにwikiで見たら今年33歳!うわ、見えない!ジョージよりも年下かと思ってた。
なんか始めはコメディアンとしても面白くないし、セリフもちょっと棒読みみたいなんですけど、そのうち「あぁ、普段からこんな感じなんだ・・」と慣れてきます。
あの素朴な感じは何でしょうかね。最終的には男にも見えないし、女にも見えないし、そのまんまで魅力的。
相手役のジョージを演じるのはシャーロット・リッチー。
顔についてはメイが絶賛するほどカワイイかな?って感じなんですけど、キャラ的には可愛かったです。(ただダイアナ妃は違うでしょ。)
このメイ&ジョージの組み合わせが相性抜群で、見ていて微笑ましいことこの上ない!!
女性同士のカップルでこれだけ応援したくなったのは初めてです。
メイの両親。母親役に「フレンズ」のリサ・クドロー。
彼女がとにかく素晴らしい!!
ほぼ全部のセリフで笑いました。ってくらい、ツボを外さない・・!なんなのあの神演技は?!
「フレンズ」の頃はそんなにファンて訳でもなかったんですけど、さすがだわ~。技が熟練しまくってる。
しかも、母としてのシリアス演技の方も上手いんですよ。最高。
彼女を堪能するだけでも、このドラマを見る価値ありです。(そんなにたくさん出てないけど。)
この他にも、イギリスドラマによくいるキテレツキャラがわんさか。
底抜けに変なのに、見てると愛さずにはいられない・・というあのパターン。
それぞれに孤独や虚無感に苦しみながら、それでも前を向いて生きていく・・。そんな人々への視線が優しいのです。
「フィール・グッド」シーズン1現在の評価は?
まだ1日しか経っていないのでIMDbは安定してませんが、現在のところ7.1とそんなに高くないです。
ただ、テーマ的にアンチがいるようで最低評価の1が7%と多すぎるんですよね。
視聴者数が上がって行けば、少しずつ1点評価は減っていくとは思いますが・・。ただ、そんなに点数は上がって行かないと思います。
ただし一方でロッテン・トマトの批評家レートはなんと100%!!!(16件)
いや、ホント。玄人受けしそうな洒落た作品なんですよ。
下ネタは結構強烈で視覚的にもエグイんですけど、なにしろジョージとメイが可愛過ぎて全然抵抗を感じない。
(私が下ネタ慣れし過ぎてるのかな・・。)
まぁ、もしかしたら好き嫌いがあるかもです・・。
ただ、1話でさっそく恋に落ちる二人を見ていて「キャ~ン、カワイイ~。」となった人は最後まで楽しめるかと思います。
お勧めですよ~!
*この先はネタバレ感想です。
「フィール・グッド」シーズン1のネタバレ感想
ご本人メイ・マーティンにはどれだけ近い?
まず、メイ・マーティンご本人のことがドラマにどれだけ盛り込まれているかが気になりますが、ご本人はこんな感じだったそう。
- カナダでコメディアンとして高い評価を受けた後、2011年からイギリスに活動の場を移している
- 女性とも男性とも付き合うが、自分自身を「レズビアン」とか「バイセクシャル」という言葉で定義するのには抵抗がある
- 過去にコカインなどのドラッグを服用し中毒に。16歳で両親に家を追い出される。
というわけで、ほぼ全部について、そのままの彼女自身を表現した形になっているようです。
実際彼女は「ドラマのメイは10年前の自分。」と語っています。
確かにどれについても説得力がありましたよね。
特に「レズビアン」などという言葉に自分をあてはめたくない・・というのは彼女を見ていると自然な形で伝わってきました。
ニュートラルで自然体。
自分について敢えて深く掘り下げようとしない姿勢が、過度なエゴを感じさせない独特の爽やかさを醸し出してる気がします。
たぶん無理に掘り下げたところで、彼女にガッチリ当てはまるような単純なアイデンティティは用意されていないでしょうしね。
とはいえ、その不安定感こそが彼女を麻薬に走らせる根本原因にもなっている感じでした。
今後その部分をどうやって安定させていくのかが、2人の大きな課題になっていくのでしょうか。
「フィール・グッド」シーズン2はある?
まだ何も決まってないようですが、Netflixの場合は通常シーズン1の公開後数か月後に決まることが多いようです。
ただメイご本人は「彼らにはまだまだたくさんのストーリーが用意されている」とインタビューで応えているようで、S2への準備は万端っぽい!
とりあえずはハッピー・エンドに終わった二人ですが、これからも同じようなバタバタ劇が待ってそうですしね。
繊細な2人はちょとしたことで悲観的に解釈しちゃうし、波乱万丈は確実でしょう。
それと、中毒者の互助会メンバーに関しても、これから面白くできそうなキャラ要因が揃ってるし、「相談員を止めるわ!」と怒っていたオバちゃんのことも気になりますね。
そういえば、あの娘ラーバはどういうことなのよ?
メイ目当てで母とも復縁したってわけ?随分自分勝手だわぁ・・。メイとの恋愛のことは母には一切関係ないでしょうにねぇ。
それと個人的に好きだった同居人のフィルのことも気になります。(自分の同居人だったら嫌だけど・・)
友達いなくて淋しそうでしたけど、将来メイとジョージの子供のパパになったりしたら素敵だわ~。
子供にまたミミズとかあげちゃうのかしら。(にしても、ジョージはなんでそのまま飼ってるの??)
あとはまたリサ・クドローに上手いこと出演してもらえれば絶対面白くなりそうです。
あの最後のシーンで、「スープを用意しておくわ!」と言いながら旦那に「骨を煮込み始めて~!」っていうあの”間”・・!もう爆笑でした。
なんか彼女のとこだけやけに面白いのは、クドロー自身がセリフを面白く変えたんじゃないかな・・とさえ邪推しちゃいますね。
まず、初登場のシーンでも、視聴者が「フレンズ」ぶりのリサ・クドローに対して「老けたなぁ・・」と思うのを見越したかのように「見ないで~。私、もう3000歳だから。」って言うじゃないですか。上手いですよね~。
私も年取ったらあのネタ使おうっと。
おまけ
4話のラスト、踊りながらのキスシーンがよかった~。その時の曲。
次はシーズン2のネタバレ感想です。
「フィール・グッド」シーズン2のネタバレ感想と評価
は~、面白かった~!
シーズン2もしっかりまとめてきましたね。
個人的にこのメイ自身はそんなに私の笑いのツボに入らないんですけど、滑ってるのも可愛いし、他が面白いので全然おっけ~。
とはいえ、頭のいい人なのは感じますよね。
自分にしか描けない繊細なテーマに堂々と斬りこみながら、決して視聴者への押しつけになっていないのは自然体の彼女ならでは。
今回はS1からの伏線も拾いつつ、メイと周囲との間に常にあった不協和音の理由もしっかり説明してくれました。
ちなみに、今回もトマトの方はシーズン1に続いて100%!これは凄い!
オーディエンスはちょっと落ちちゃったけど、まぁシーズン1のインパクトからすると少~しコメディ部分が失速しちゃった感じはあったかな・・。
2人の復縁エピソードが可愛すぎる!
なんなの~、あの小学生のような分かりやすいドタバタは・・!
もう可愛すぎて胸キュン。
意味不明なダブルデートにも笑っちゃったわ。
(あのレゲエ風の彼のどこがホットなの?)
いつまでも埒が明かないように見えた2人でしたが、最終的にジョージが出会った時のまんまを演出してまたラブラブに~。
結局のところ、素直な気持ちのまま原点に戻ればよかったってことね。
あれやこれや頭で難しい事を後付けしまくり、無理やり納得した気になっても結局は無理ですしね。
そのままの気持ちを受け入れる。っていうのはこのドラマのタイトル「feel good」に通じる大事なテーマだと思います。
(これが日本人の不得意とするところかな・・)
シーズン1のキャラを出してほしかった!
なんだかS2ではやけに脇役キャストを入れ替えてましたよね。
「アフターライフ」みたいに、そのまんまの布陣でもよかった気が・・。
特にあの互助会メンバーが出てこなかったのが寂しかった~。
この髪型が絶妙なのよ。
こういうブラックコメディはキャラへの愛情が命ですからね。もう少し大事にしてくれたらもっと視聴者が喜んだ気がします。
とはいえ、今回はこんな新キャラも・・。
ウォーキングデッドの日本人ユミコさん!
化粧すると化けるわね~。結構ノリノリで演じてて素敵だったわ。
メイのトラウマの原因が・・
このエピソードがまた生生しくて、リアリティありました。
「なぜそんなことをしたの?」と問うメイに
「色々世話をしてたし、愛してたから、当然の権利だと思った。」
というのが馬鹿正直ながら、こういう人間の本音なんでしょうね。
他にも被害者がいたようですし、多分このオヤジは子供をそういう対象として見る人っぽかったですね。
成長したメイにキスされたりしても、もう興味なさそうでしたからね。
ホント腹が立ちますけど、自分はクズだと分かってる部分が唯一の救いかな・・。
そして、おそらくはメイの母も娘が虐待されたことには気が付いてたのでしょう。
薄々感じていたからこそ、その真実を聞かされるのが怖くて距離を取ってしまったのかな。
それも親としては察するところです・・。
最後、メイがスコットに別れのハグをして「もう二度と会わないし、連絡も取らない。」と気丈に言い切るメイが立派でした。
リサ・クドローをもっと見たかった!
まぁ、カナダにいる両親がイギリスにいる娘としょっちゅう絡むのも変なんですが、もう少しスカイプ出演して欲しかったな。
なぜかフィルを気に入っちゃったみたいで、いつまでも家にいていいわよ~、なんてことになってましたね。
フィルはお父さんとは会えなかったけど、代わりにいい人たちを見つけちゃった感じ?
でもフィルが老けすぎてて、どっちかというとメイ両親と同年代に見えるわ。
そんな感じでしょうかね。
実際のメイご本人はノンバイナリー(日本では「Xジェンダー」と呼ばれ、男女のいずれか一方に限定しない性別の立場を取る人)を自認されてますが、このドラマではまだ自分は何なのかを模索している時期を描いているそうです。
修理屋になったり、医者になったりしてシチュエーションプレイを楽しんでたのもその迷走ぶりの一環でしたね。
でもジョージも言ってましたけど「メイはメイよ」ってことですよ。
メイもスコットとのトラウマを乗り越え、両親と和解し、今後は余裕をもって自分と接することができそうですね。
にしても、あの梨の置物を割ったのが父だったってどういうオチ~??(もっと早く告白して~!)
ではまた~。