「マーズ/MARS 火星移住計画」ロン・ハワード製作総指揮の本格ドキュドラマ!最終話まで見たA感想

「マーズ/MARS 火星移住計画」

*途中までネタバレなしのアニス感想で、後半はネタバレありの感想です。

「MARS/マーズ 火星移住計画」ってヒネリも何もないナショジオっぽいタイトルですけど、今回Netflixで配信になってて(去年はhuluでも見れたらしいですけど)、なんとなく見てみました。

というのも製作総指揮があのロン・ハワード!! 大好きなんですよ。

初期の頃からファンで、「ラブINニューヨーク」「ガンホー」「バックマン家の人々」から「アポロ13」「ビューテフルマインド」などで巨匠となる頃まで全部見てました。)

ジャンルが違っても、「人に対する温かい視線」がじわ~っと滲む感じが好きなんです。

今回はどんなドラマになってるんでしょうか!うわ、ただでさえ宇宙物好きなので楽しみ~♪

【ご留意ください】
当ブログは個人が趣味で書いているもので、夜遅くにウトウトしながら感じたままの感想を綴っています。そのため稚拙な文章、品のない物言い、勘違い解釈、天然ボケなどで皆様をご不快にさせてしまうこともあるかもしれません。(その場合は申し訳ございません。)
その点を含めてお許し頂ける方のみ読み進めて頂けましたら幸いです。

また衝撃ネタバレに関してはそのエピソード分の始めに持ってくることもあるのでご注意ください。(内容を順番に書くわけではありません)

本格映像のドキュドラマ

と、見始めましたが、これって「ドラマ」と「ドキュメンタリー」が融合してできてるドキュドラマでした。

ただし、今回はナショジオがかなり力を入れていて、解説でもロン・ハワードを始めとする「ハリウッドの豪華メンバーによって制作された」となってますからね。

お金はかかってそうです。

「ドラマ」部では2033年が舞台で、まさに今火星移住計画を遂行しようとする宇宙飛行士たちが宇宙船ダイダロスに乗り込んでいくシーンから始まります。

映像的にはかなり本格的!映画並みのスケール!という謳い文句は嘘ではないようです。

ナショジオのこういう挿入ドラマって、なんとなく再現ドラマみたいな分かりやす~い映像が多い気がしますけど、このドラマは本当に映画並みのクオリティです。

しかもがっちり続くので、普通のドラマとして見入ってしまいます。

それに展開速い、速い!

あっという間に、トラブル、トラブル、ピンチ!、ピンチ!と、目が離せない!

うわ~、これは面白そうだ~・・。

というところで画面が2016年に切り替わり、「ドキュメンタリー部」の専門家による解説が入ります。

毎回「ピンチ!!きゃー!!」というところで、この解説映像がサッと入るんですが、これが嫌じゃない。なかなか面白くできてます。

例えば、火星に着陸する際にトラブルが発生して、息を飲む展開になりますが、ここで画面が切り替わり2016年の専門家たちが「火星に宇宙船が着陸することの難解さ」を科学的に説明してくれるんです。

盛り上がりをキープしたまま、ババっと説明して、またドラマに戻してくれる感じですね。

確かに感覚的に新しいし、ドラマにしても科学的な要素だけでなくロマンを感じるエモーショナルな部分もしっかり描いているので面白いです。

特に最初の2話はハラハラしっぱなしで秀逸でした!

その後も3話くらいまではかなり面白かったですね。(全6話です。)

後半ちょっとトーンダウン

ただ、後半になってくると、ドラマ部分の展開が地味になってきて、その代わりドキュメンタリーの方がやけに長くなってきました。

火星移住や宇宙開発に本当に興味がある人には面白い内容だとは思いますが、ドラマメインで期待してた私にとってはほんの少し物足りない感じだったかな。

これが前半のエキサイティングなドラマ展開を最後まで続けてくれたらかなりの話題作になってたと思います。

見終わった時に、う~ん。面白かったけど、やっぱりドキュドラマだったな・・。というのが感想ですね。

主人公は韓国系アメリカ人

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キャストは普段あんまりお見掛けしないような俳優さん達で、美男美女もいないし、妙にリアルでした。

本当に宇宙飛行士でいそうな雰囲気。

主人公がこの真ん中の韓国系の女性で、彼女を地上で支えるクルーの一人も同じく韓国系の方です。

というのも、二人は双子の姉妹なので・・。

似てるんだか似てないんだか分からない双子ですけど、アンニョイな雰囲気がドラマに味を出していてよかったと思います。

流し目がセクシ~?

火星に行く方のハナはいつも黒いアイラインを引いていて、宇宙空間でそれが要る?って、ちょっと不思議でしたけど、火星の居住地でもバシッとクールカットを決めてましたからね。

お洒落さんということなのでしょう。

誰が刈るのかは不明ですが・・。

と、そんな所でしょうか・・。

前半までは本当に面白い展開が続くので、「なに、この拾い物は!」と得した気分になりました。

「ゼロ・グラビティ」のフレームストア社が手掛けたという「映画顔負けの圧倒的映像」をぜひ一度ご確認ください!

*この先はネタバレ感想です。



全話見た感想

後半の居住地を設置してからがなんとなく長かったですね~・・。

あの植物学者のおじさんがドアを開けちゃった以外は劇的なエピソードもなく、最後は「火星に生命を発見しました!」って盛り上がるところなんでしょうけど、なにぶんそれが顕微鏡でないと見えない微生物ですからね・・。

それも画期的なことなんでしょうけど、視覚的に地味過ぎてドラマとしても盛り上がりに欠けました。

嘘でもいいからもっと度肝を抜くような生命を発見してくれたらなぁ・・なんて思ったり。

でも科学的根拠に基づく話でないとナショジオじゃなくなるしね。

始めはリアルなのが面白かったんですけど、後半はそのリアルの範囲で・・という制限が足かせになってドラマが飛躍できなかった感じですかね。

地味ぃ~~~に終わりましたよね。

しかも、見てると段々「あれ?あの船外用の宇宙服、やけに薄くない?マイナス何十度の世界で気圧も凄いのにこんなテラテラで大丈夫かな・・。」

「あのヘルメットと首のところの接着面も絶対おかしいし。」

と、色々アラが目に付くようになってきました。

それに、肝心なところは見せてくれないんですよね~。

例えば一番見たかったのは、あの洞穴の居住地をどうやって設置したのか。どうやってあそこまで運んで、下ろしたのか、建設はどうやったのか、などなど。

それを言ったら、そもそもあんな巨大な機材をどうやってあらかじめ火星に運んでおいたのか・・。ロケットの中に入ったの?それは誰が下したの?

気になりだすと色々ありました。

個人的には

宇宙物のドラマや映画は好きですけど、自分があんな狭い宇宙船に乗って7か月もなんて耐えられないし(閉所恐怖症)、火星に着いてもマイナス100度の危険な世界で暮らしたいとは一ミリも思いませんね。

青い海も空もなく、雨も降らず、森もなく、新鮮な食べ物もラーメンもから揚げもケーキも何にもない。

テレビもネットもなければ映画もなく、本だって新刊が出ることはないし、服だって買いに行けない。

しかも、ハナ達の場合は地球に家族や友人を残していくんですよね。

そんな世界に移住したいとはやっぱり思わないけどなぁ・・。

ハナ達宇宙飛行士や、一生をかけて研究に取り組む専門家達、実際に宇宙事業に自己資産を投資するような実業家の皆さんの情熱には本当に恐れ入るばかり・・。

ドラマの中で最後、火星からの撤退を余儀なくされそうな状況になったのを見て、「よかったじゃん!これで地球帰れるよ!」って普通に思いましたけど、やっぱりハナは帰りたくないらしいんですよね・・。

実際のところ、これだけ見てきても「火星の魅力」というのはいまひとつわからなかったんですけど、「これぞ究極のロマンなのだ!」と言われたら納得するしかないですね。

2033年、宇宙開発がどこまで進化して、実際どこまで火星に近づいているのかちょっと興味が湧いてきました。

それまでこのドラマのこと覚えてればいいけどなぁ・・。

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