Netflixの海外ドラマ「オザークへようこそ」シーズン2のアニスのネタバレ感想です。
うーん、凄かったですね~、今回も。
バイオレントなテイストとスピード感もそのままで、語り口もシャープに斜め目線!
相変わらずあの狭い田舎町でゴチャゴチャやっているというのに、山場を幾つも用意して次から次へと衝撃展開が押し寄せる・・。
うーん、「オザーク」やりよるなぁ・・。
【ご留意ください】
当ブログは個人が趣味で書いているもので、夜遅くにウトウトしながら感じたままの感想を綴っています。そのため稚拙な文章、品のない物言い、勘違い解釈、天然ボケなどで皆様をご不快にさせてしまうこともあるかもしれません。(その場合は申し訳ございません。)
その点を含めてお許し頂ける方のみ読み進めて頂けましたら幸いです。
また衝撃ネタバレに関してはそのエピソード分の始めに持ってくることもあるのでご注意ください。(内容を順番に書くわけではありません)
「オザークへようこそ」はなぜこんなに面白い?!
実はこのドラマに関してはシーズン2は1ほど面白くないかもなぁ・・と勝手ながら心配していました。
だってほら、シーズン1はまず普通の人々がカルテルに巻き込まれていくという「変化の面白さ」があったし、怯えながらも最終的には現実を見据えて戦っていく度胸と手段を手に入れ、家族の絆を再構築するまでの過程が見どころでしたいよね。
ところがシーズン2に関して言えば、その根本的な変化のない状況での新たな10話。
どうやって劇的に話を続けていくんだろ・・。と見る前はちょっと気になってました。
ところが、その部分に関しては「キャラの掘り下げ」という角度から攻めることで、一つ一つの出来事をただのバタバタにせず、緊張感と関心を持って見せることに成功していたと思います。
もちろんそれにはキャスト陣の演技がついてこないと全く面白くなりませんけど、こちらも素晴らしかったです!
「オザークへようこそ」シーズン2のネタバレ感想
ウォルターに当たるのはウェンディだった!!
まず訂正が一つありまして・・。
前回のシーズン1の後に書いた「ブレイキング・バッド」との比較考察記事の中で、「このドラマでウォルターにあたるのはルース」、なんて適当なことを書いちゃったんですが、これがとんだ間違いでしたね。
なんとなんと、ウォルター並みに覚醒してこの究極的状況を楽しみ出したのはウェンディの方でした!!
うわ~、怖いよー。カルテルを操り人をころしておきながら、己の道を見つけちゃったよ~。
そもそもシーズン1の冒頭でのウェンディは自分を見失い、鬱になったり、不倫に走ったりしてましたよね。
彼女の能力を生かせる環境が見つからず道に迷っているようでした。
それが、旦那が持ち込んだ窮地の中で必死に生き抜いていくうちに、政治的手腕や駆け引きで、抜きんでた能力を証明し始めます。
最後は目標としていたカジノを実現させ、カルテルお抱えの女弁護士に褒められるまでに!
「は~、気持ちいい~!アタシこの道で生きていけそう!」
と生き生きし出したウェンディにとって、ゴールドコーストはもう遠い現実味のない場所。
どうやらシーズン3もこのオザークで続行のようです。
少しずつ感情が見えてきたマーティ
このシーズン2はウェンディの独壇場で、一人活躍しまくってましたけど、夫マーティはイマイチの存在感でしたね。
相変わらずマイペースで無表情、他人には大した興味も示さず、やるべきことを淡々とこなすだけ・・。
そんなマーティですが、ホテルの女主人レイチェルの身の破滅に関しては相当責任を感じている様子でしたし、神父メイソンをあやめてしまった後にはパニック発作を起こすなど、感情の防波堤が少しずつ崩壊しつつありますね。
これまで盤石のパートナーだったウェンディとも少しずつすれ違いが出てきているし、(「話す時間がなかった」とお互い言いながら)、メイソンの赤ちゃんを鬼女ダーリーンに渡すという苦渋の選択はかなり辛そうで、今後もこの決断には苦しめられそう。
この先、手を汚すことも厭わなくなった妻についていけるのか・・?
悪人にはなり切れそうにない彼は現在大きくウェンディに後れを取っていますけど、このまま妻に追随する形でただただ命を繋ぐ日々を続けていけるのか?
「力」の味を占め、鋭気を養いまくっているウェンディをよそに、途中でガス欠になりそうな予感大ですけど、シーズン3でのマーティの変化にも期待したいと思います!
スネル夫妻にも若い頃はあったのね
本当、夫婦って不思議なものですよねぇ・・。
あんな女でもジェイコブにとっては40年前から愛し続ける唯一の女性だそうです。
最後、ダーリーンをころそうとしているのを見破られ、逆に毒を盛られちゃったジェイコブですけど、「お前にはかなわない!」って嬉しそうに笑ってましたもんね。
究極のMさんだったんでしょうか・・。
それにしても、ダーリーンはなんでドラッグに毒を混入させたのかなぁ・・。
あの瞬間はカルテルに復讐してる気だったんでしょうけどね。
それとあの年で「赤ちゃんから育てたい!」って、アンタ一体何歳まで生きるつもり!?お願いだから、夜泣きがうるさい!ってキレたりしないでね・・。怖いわぁ。怖すぎる・・。
当然ウェンディは赤ちゃん奪還に乗り出すでしょうし、シーズン3の見せ場になりそうですね。
バディが素敵過ぎる
あのバディ役の俳優さんハリス・ユーリンが最高でしたね。
もちろんバディというキャラも魅力的でしたけど、あの役を軽いタッチの爺さんが演じると全然印象が変わって面白くなさそう。
本当、正体不明で謎めいてましたもんね・・。最期には思いっきり自由を謳歌しながら、いい死に方してましたね。
ジョナと心を通じさせて、一体どんな話をしていたのかな。
誰にも明かさない2人だけの秘密があるそうですけど、気になる~。
今後その秘密がどんでん返し的な仕掛けになったりして・・。
ちなみに、バディが死んだあとのあの家は誰の所有になるんだろ・・。遺産とかもなかったのかな?
ルースは揺れに揺れた
シーズン2はウェンディに次いで一層頑張ってましたね。(ジュリア・ガーナーは引き続き好演!!(追記:祝!エミー賞受賞!!)
ダメ親父をあんなに愛してるのに、ありとあらゆる形で裏切られる姿は見ていて辛い。
さらにカルテルからの拷問ではさすがのルースもくじけそうに・・。
そして唯一希望を託し愛している肉親、ワイアットとの間には決定的な亀裂が入ってしまったし、あぁ、もう彼女が頼りにしていけるのはバード夫妻しかないのかぁ・・。
と思っていたところで、最後には父親をウェンディにころされてしまった・・。
愛する父をころされたことは、この先バード夫妻との大きなしこりになっていくこと間違いないでしょうね。
もしかしたらルースはウェンディに対し復讐を考えるかも。
だから、どうしてあの父親の死体と車を処分しなかったのよ~?!!
それさえしておけば、ルースはこの先一生父親はどこかで生きているものだと思い込んでいただろうし、悲しむこともなかったのに。
賢い彼女のことだから、これがウェンディやカルテルの仕業だったことなんてすぐ見抜きそうですからね・・。
マーティの大事な片腕の信用を、最悪な形で奪ってしまったのは何とももったいない・・!
ただ、彼女の未来にとってマーティという存在が大事な要素になることは分かっているはずですからね。
その苦渋の決断に「許し」が含まれるのかどうか・・。
シーズン3での彼女の動向が気になります。
エンディングが物足りない?!
最終話のエンディングの衝撃度が少し足りない気はしましたけど、現実味のあるラストで私はなかなか面白かったと思います。
父親の死体を隠さなかった部分だけアホで悔しいけど、ウェンディの豹変ぶりが見え出したことやゴールドコーストが消えたことは割と説得力あったしね。
ちなみに最後に地元ギャングたちが爆破していたのは、マーティが使っていたオフィスですよね。
あの時点では誰もいなかったと思うので、被害者はなかったと思いたいですけど、まぁ脅しとしては相当怖い・・。
ただ、化けて来たウェンディにとっては大した脅威でもないらしく、カルテルを使ってどうにでもなるようなこと言ってましたね。
あぁ、怖い!ウェンディとマーティがどんな関係に変化していくんだろ・・。
シーズン3も楽しみに待ちたいと思います!!
「オザークへようこそ」エミー賞受賞おめでとう!!
なんと今回のシーズン2が監督賞(主演も演じるジェイソン・ベイトマン)、助演女優(ルース役のジュリア・ガーナー)で見事受賞!
穴場的なドラマの快挙に驚く結果となりましたが、ファンとしてはなんともうれしい!
これからさらに人気を高め、躍進を続けて欲しいところです!
次はシーズン3の感想です。↓