Netflixの海外ドラマ「ペーパーハウス」の全シーズンの感想・解説を書いてます。冒頭だけネタバレなし、注意書き以降はネタバレ全開で感想書いてます。
【12/6追記】パート5後半のネタバレ感想追加しました。
つい先日シーズン3が配信スタートになったスペイン産の「ペーパー・ハウス」ですが、遅ればせながらシーズン1を見てびっくり!強烈に面白かったです!
こんな面白いドラマをなぜ見逃してたんだろ??と猛反省。
やはり非英語圏だと一歩下がってしまうところがありますが、ドイツ製の「ダーク」にしても、このドラマにしても驚くべき斬新さとパワーを持ってますよ。
IMDbの評価も8.6と非常に高い!
逆にこれだけのドラマを英語圏が作ってたら、どれだけ有名ドラマになってるんだろって考えちゃいます。(でもリメイクだけはやめて欲しい~)
【ご留意ください】
当ブログは個人が趣味で書いているもので、夜遅くにウトウトしながら感じたままの感想を綴っています。そのため稚拙な文章、品のない物言い、勘違い解釈、天然ボケなどで皆様をご不快にさせてしまうこともあるかもしれません。(その場合は申し訳ございません。)
その点を含めてお許し頂ける方のみ読み進めて頂けましたら幸いです。
また衝撃ネタバレに関してはそのエピソード分の始めに持ってくることもあるのでご注意ください。(内容を順番に書くわけではありません)
ペーパーハウスの面白さは「プリズン・ブレイク」のS1に近い
このドラマを見てすぐに感じたのが「プリズン・ブレイク」を初めて見た時の衝撃に近い独特のワクワク感です。
(今少しググったら、他の記事でも「プリズン・ブレイク」の名は挙がってました。なんだ、皆感じることは同じなのね。)
- 9人の仲間が一つの目標に向かって結束する点。
- そこに至るまでの背景にはそれぞれに深い理由があり、キャラとして魅力がある点。
- そしてマイケルのように彼らを先導する一人のカリスマ的天才がいる点。
この彼が長い年月をかけて周到に準備してきた犯罪計画がまた想像を絶する凄さで圧巻なのです!!
膨大な知識と調査から組み立てられた緻密で、かつ大胆な犯罪計画は見ているだけでゾクゾク!
思わず身を乗り出すようなクライムサスペンスの興奮は、「ブレイキング・バッド」にも通じますね。
出来る限り血を流さず、あくまでも知性と計画性、チームワークで勝負するという姿勢にも痺れるのです~!
「ペーパーハウス」登場人物紹介
すみません、簡単にですが・・。
造幣局を占拠して一攫千金を狙うのはこの9人。
左から、ベルリン、ヘルシンキ、オスロ、ナイロビ、教授、モスクワ、デンバー、リオ、トキヨ。(互いに地名で呼び合っている。)
何しろ凄いのが、緻密な計画を徹底的に準備するために、5か月も住み込みで研修するところなんです。
学校の授業みたいに教室で教授が教え込み、緊急時の蘇生術、応急医療まで叩き込みます。
それまで見知らぬ他人だった9人が長期間寝食を共にし、心を一つにしていくというのがまた革新的で面白い。
まぁ、この辺も「プリズン・ブレイク」でいう壁の中の仲間達という意識にちょっと似てるかもしれませんね。
トキヨ(トーキョー)が一応語り部になっているので主人公なのかな・・。
髪型と、チョーカーが「レオン」のマチルダを意識してるっぽい。
隣に立ってるリオと付き合ってる。
この仲間を先導し、束ねるのがこちらの「教授」。
「プリズン・ブレイク」のマイケルの当たる方です。ルックスは若干劣りますが、知性と戦術では負けていません!
エピソードが進むにつれて、彼の用意した戦術が少しずつ明らかになる訳ですが、これがまた素晴らしくって最高なのです。
ちなみに、折り紙が得意というのはマイケルと同じ。
警部で交渉人のラケル
ここが「プリズン・ブレイク」に増して面白い部分なんですが、教授が天才なら、対するラケルも凄腕なのです!(マホーンも迫力あったけど、知性派って感じじゃなかったような)
どんな小さな綻びも見逃さずに、彼らの計画を察知していきます!
これがまた怖い~!
担当刑事が彼女じゃなかったら楽勝だったのに!と、思わずにはいられない抜け目のなさで、教授との駆け引きは見応えあり!
彼女を出し抜くのは至難の業なのです。
一応、警察側もサラっと。左からスエレス、ピエトロ、ラケル、相棒のアンヘル。
「ペーパーハウス」シーズン1のネタバレ無の感想
チェスのように勝ったり負けたり
劇中にも「チェス」という言葉が出てきますが、教授VS刑事ラケルに関しては完全に頭脳戦で一歩先を読んだほうが有利というシーソーゲーム!
どちらが先手を打つか!
どちらが先の先まで読み切って、それに備えているか!
どちらが先にミスを犯すのか・・。
圧倒的な緊張感で一瞬も見逃せないし、次のエピソードが気になって仕方ない!
これほど中毒性のある面白いドラマはそうそうないですよ!
ラテンの血がまた最高
英語圏でリメイクして欲しくない理由に「ラテン系の魅力」があります。
キャラの一人一人が、どこか突き抜けて明るいんですよね。
特にナイロビのカラッとした豪快さと人情味ある人柄には、「ラテン姉ちゃん」の魅力がいっぱい!
人質の方にもなんか変な奴がいたり、どんな状況でも男女ホルモンが抑えきれなかったりする部分にもラテンを感じちゃうんですよね。
うちの夫はフランス人ですけど、欧州ではイタリア、スペイン、フランスがラテン国で、それ以外の国のいわゆる「白人」とは違うとよく言ってます。(人によって考え方は様々だと思いますが)
イギリスが「アングロサクソン」で、ドイツ辺りが「ゲルマン」で北欧が「スラヴ」で、顔を見れば大体分かるそうです。
ドラマの中でもメンバーのオスロとヘルシンキはすぐに外国人と分かるみたいでした。
というわけで、Netflixユーザーでこのドラマを見てない方にはぜひ力強くお勧めしたい超掘り出し物ですよ!
私もすぐシーズン2に突入します!
ここから先はネタバレ感想です。
「ペーパーハウス」シーズン1のネタバレ感想
教授~!!
ちょっとちょっとー!!
ラケルと本気で恋に落ちちゃってどうするのよ!!
くわ~!ここで教授の弱点が出たか~。女性経験少なそうでしたもんね・・。
私はラケルが彼の家に来るように仕向けたのも、何か他に目的があってのことだと思ってましたよ。
それがまさかのそっち目的・・。
あの辺から、完全に教授が後手後手に回ってますね。
造幣局のこともほったらかしで、人質たちは大量に逃げちゃうし!しっかりしてくれ~!
でも、教授がラケルの認知症母をころせなかった・・というのは視聴者からしても良かったと思います!
あの辺が愛すべき教授の教授たる所以ですからね。
絶対に冷酷な殺人鬼にはなれないだろうし、なったらいけません!
私もなんだかあのお母さんが好きになってきましたよ。
クローゼットの内側にメモを貼っている隠しているということは、娘のラケルには自分の病状を知られたくないのでしょうか・・。
ヤバい!アジトが!
トレドにあるお城のような隠れ家ですけど、あの家はどうやって手にしたんでしょうかね。
今回の計画にも相当な資金を要したと思いますが、教授はそれ以前にも何かちょっとした犯罪を犯して金を用意していたのかな・・。
それとも真面目に働いていたのか、家柄が金持ちだったのか。その辺の説明はまだなかった気がします。
そして、ついにラケルにアジトを発見されてしまいましたが、どうしてあの場所をクリーンにしておかなかったんだろ!
飲みかけのワインがそのまま、計画の全貌を書いてあった壁もそのままって、教授たる者があり得る??!!
終盤は一気に形勢不利になってきてましたけど、大丈夫なんでしょうか。
これまで一人の犠牲も出してこなかったというのに、ヘルシンキのことは残念ですね・・。(ん?オスロだっけ?)
あれは完全に教授のせいだなぁ・・。
ここで皆一旦気持ちを引き締めて、あちらのホルモンも抑え気味でいかないとマズいですよ!
いずれにしても、これで全員の顔が割れたということでしょうか。
教授はあの家から指紋が出て来たとしても、過去に逮捕歴がないから今のところは大丈夫なのかな。
でも、ラケルの同僚の太っちょメガネが目を覚ましたら一巻の終わりですよ!
まさか、彼をころそうと病院に忍び込んだりしないよね?
彼も気の毒に人なので、そっとしておいてあげて欲しいわ。
それにしても、このシーズン1が13話もあって、まだ4日くらいしか経ってませんからね。
この先最後の結末が分かるまで、どれくらいのシーズンになるんでしょうか?
もう楽しみ過ぎて待ちきれない~。
早くシーズン2を見たいので、この辺で失礼します!
次はシーズン2の感想です。↓
「ペーパーハウス」シーズン2のネタバレ感想 度肝を抜く面白さ!
面白かった~!!!!!!
最高~!!
コレ、見てない方がいたら絶対勿体ない!!超お勧めですよ!
ドイツ製の「ダーク」よりも見やすい分強烈に面白くて、一度見始めたらやめられないジェットコースタードラマでした。
S1の感想で、全体的な雰囲気は頭脳プレイが冴える「プリズン・ブレイク」に似てると書きましたけど、S2ではスピード感と迫力がさらにアップ!
次を見ずにはいられない中毒性と時間に追われる手法に関しては、まさに「24」のあの感じでした!
ここまで盛り上がれたのは、ひとえに見事な脚本と魅力的なキャラのおかげでしょう。
本当、毎晩12時就寝がモットーの私が、2時過ぎまで寝れませんでしたからね・・。
とにかく、よく作ったよ~!
素晴らしいでしょ~!
S2は全9話で正解
シーズン1も完璧な面白さでしたけど、敢えて文句をつけるとすると、中盤から間延びするような無駄なエピソードが少し増えたことだったんですよね。
あの辺をもっと簡潔にして全10話くらいにしておけば、さらに評価が上がったのでは・・と思う部分がありました。
それを反省してか、シーズン2は見事に絞って来ましたね!
緊張感を削ぐことなく、メインのストーリーに一気に集中して9話で完結したのは大正解!
それに、最後に2人がフィリピンの島で再会する辺りも気持ちよかった~!!!
「ボーン・アイデンティティー」のラストシーンのオッサン、オバサン版みたいで見てるこちらもニヤリですよ。
でも、娘ちゃんはどうしたんだろ?
姿が見えませんでしたけど、あのムカつく元旦那に親権が取られないといいんですけど・・。
お母さんも元気かな?
教授の野外活動は要らんかったでしょ
いや、これはいつか突っ込まないと・・とS1からずっと思ってたんです。
だって、ぶっちゃけ教授が大人しく作戦室に待機していたら、この強奪作戦はほぼ完ぺきなまでに上手くいったんじゃないですか?
なぜ、ラケルに接近する必要があったの?
警察の動きを知るにはラケルの太っちょの同僚(アンヘル)の眼鏡に盗聴器仕込むだけで充分だったでしょ。
そもそもラケルに接触しなければ、
- 同僚の太っちょに怪しまれることもなく、
- スプーンの指紋も採取されず、
- アジトもバレず、
- よほど落ち着いて作戦に集中できたはずだし、
- アジトを留守にして、仲間達を不安にさせることもなかった。
大体ね、最悪車から指紋が採取されたとしても、教授の指紋データは警察に保管されてないので、別にいいのでは?
他に乗っていたトキヨやリオはもう正体がバレちゃってたし・・。
それからトレドの隠れ家の暖炉で見つかった証拠に関しても同じでしょ。
誰の指紋があったにせよ、別にそれくらいいいでしょ。ちっこい紙きれからどんだけの証拠が出るってわけ??
ラケルの元夫とあそこまで揉めて回収する必要なかったような・・。
トンネルはどうしてギリギリまで掘っておかなかったの?
これも少し気になったんですけど、教授のいるアジトからセルビア人たちが事前にトンネルを掘っていたじゃないですか。
あれ、もう少しギリギリまでやっておけば、最後も余裕をもって逃げられたんじゃないですかね?
金庫室の床やその下のコンクリなんかが固くて難しいのは分かりましたけど、その手前くらいまでは掘っておいても大丈夫だったような気が・・。
音がすると、営業中の造幣局にバレるから近くまでは掘れなかったのかな・・。
教授とベルリンは兄弟だった?
これが微妙だったんですよね。
明らかに2人は子供の頃からのお互いを知っているようだったし、本名で呼び合う親しい仲。
実は英語版の字幕にすると、ベルリンが教授に対し「Little brother(弟)」と呼んでる場面が2回あったみたいです。
1度目は作戦決行の前夜、2人で酒を酌み交わし歌を歌っていた場面と、2度目は脱出時にベルリンが自分を盾にして死ぬ直前。
「Little borther ,I love you.」と言ってます。
日本語字幕だと、「愛してる」しか出ないんですけど、もしかしたらスペイン語ではLittle bortherを幼馴染にも使う可能性があるのかもしれませんよね。(英語でbrotherを仲間に使うように)
ただ、アメリカのサイトを見ると、プロデューサーの方がインタビューで「ベルリンは教授の兄。でも劇中では特に明確にはしなかった。」と答えている。という記事があったんですけど、どうなんですかね。
だって、私が一番不思議なのが、教授がベルリンの素性を敢えて警察に教えるために、廃車の中に彼の指紋付きボタンを残す場面がありましたよね。
「人質を傷つけない」という、教授のポリシーを尊重しないベルリンに罰を与える形でしたけど、本当の兄だったら、そんなことで警察に正体を売ります??
それに、苗字が違っていたような気が・・。
でも、最後の教授の様子を見ていると、兄だったのかなぁ・・とも思えますよね。
父親との写真を暖炉で燃やす教授に、ベルリンが「本当にいいのか?」と声を掛けていたし・・。やっぱり兄弟なのかな。
ベルリンの複雑な人間性
恐らくベルリンは始めから危険な状況に追い詰められた時には自分が犠牲になって散ろうという覚悟があったんですよね。
前夜での教授との会話を聞いていると、既にその時から決めていたようにも思えます。
あちらのサイトで「ベルリンはサイコなのか?」というトピックがありましたけど、そういう感じもなかったですよね。(この時点では)
誰も自ら手をかけてないし、権力欲はあっても、比較的筋の通った行動を取っていたと思います。(トキオの方がキレると余程おかしかった)
ただその一方で、どうしても納得できないのが、怯える女子高校の言葉を信じ、乱暴に暴行して「愛し合ってる」だの「逃亡して結婚しよう」だの言い続けていた部分ですよね。
ベルリンのクールな人間性とは相反する馬鹿オヤジぶりでやけに違和感でした。
私としては、あれは死期の迫る辛い現実との折り合いをつける為に、無理やり夢を描いて現実逃避を一時的に楽しんでいた・・という感じなのかなぁ・・と想像します。
あの女子高生にしてもベルリンを騙すほどの演技力があったとは思えないし、見るからに怯えてましたしね。
最後もナイロビに言われるまでもなく、そんなことは分かっていたのでしょう。顔色一つ変えませんでしたよね。
自分を盾に激しい銃撃戦をしてる時も、女子高生はしっかり守ってましたしね。
ただ最後まで「2人の愛の逃避行」の夢を刹那的に見続け、せめて彼女に自分の雄姿を見届けて欲しかったのかもしれません。
いずれにしても、Pedro Alonsoという俳優さんの見事な演技でした。
50ユーロ札ばかり刷っていたのは
これはやっぱり高額紙幣としては50ユーロが一般的だからみたいです。
私もフランスに何年か住んでいましたが、20ユーロが一番多くてその次が50ユーロ、100ユーロは結構珍しい。200ユーロなんて、あったの?という感じ。
最後、警察が突入してくるから時間がない!という時だけ100と200ユーロをナイロビの判断で急遽刷ってましたけど、基本的には目立たずに使用できる高額紙幣ということで50ユーロを一番多く刷っていたのでしょう。
警察がアジトに踏み込んできた時に、教授のデスクには50ユーロが一枚置いてありましたね。
趣味の折り紙もシャレてたし、「お疲れ様~」的な意味合いだったのかな?
ラテンの気質が独特
日本人には、ラテンキャラの気性に付いて行けない部分があるかもしれないなぁ・・と思ったんですけど、皆さんはどうでしたでしょうか?
うちは仏人夫なんですけど、フランス人は基本的にラテン系。(ひねくれたラテンと言われてるそう)
あまり知られてませんが、気性は激しく理屈っぽいところがあります。(というのは「私の個人的な意見ですが・・」ってことにしないと怒られるかな・・)
うちの義母にしても凄いんですよ~。突然声を荒げて暴言を浴びせて来たかと思えば(しかも理由がよく分らん!)、30分後には優しい笑顔で語り掛けてくる・・という超気分屋のラテン姑。
今はもうすっかり慣れましたけど、始めの2年くらいは付いて行けずにかなり疲れました。
そのラテン気質がこのドラマでも結構見られましたよね。
仲間だったのに、小さないざこざで喧嘩を始め「そこまで言うか?」と驚くほどの暴言を浴びせ合う・・。かと思えば、そのすぐ後には冗談を言い合い助け合う・・という。
ナイロビとベルリンも酷いことを言って傷つけ合っておきながら、最後は互いに助けようと必死になる・・。あの感じがラテンですよね。
カラッと喧嘩を引きずらないというのが良い点ですけど、そもそも「そこまで言うか?」という部分まで言っちゃうのが悪い点かな。
デンバーと父モスクワとの愛情も良かったですよね。
家族の絆が強いのもラテン系の特徴ですけど、過去に犯した辛い過ちを背負いながら息子を精いっぱい育ててきたモスクワの最期には、思わず私も号泣・・。
朦朧とした意識の中でトキオを自分の妻と勘違いし、贖罪するというシーンも感動的でした。
罪悪感で一杯だったトキオにとっても彼から赦しを得たような、同時にいろんな感情が交錯するような不思議なシーンでした。
それと過剰なホルモンも問題でしょう!
ラテン系のこのアツいホルモン問題!!どうにかなりませんかね!?
結局、この2シーズンを通して怒った問題の全てはここに端を発してますからね。
あの頭脳派の教授までそんな風になってしまうとは・・。
傍から見ると、そんなときに「惚れた腫れた」をやってる場合か~!強盗に集中せんか~!と突っ込みたくなるんですけど、これがまたすぐに発情しちゃうんですよ。男も女も・・。
でも、デンバーとモニカの新カップルについては微笑まし過ぎてもう文句言えないわ!!
教授とラケルもよろしくやって~!
「ペーパーハウス」シーズン3はどうなる?
私はてっきりシーズン3まで強盗のエピソードがダラダラ続くのかと思ってましたよ。
それを2でバッシ~~~!と完結してくれ嬉しかった~!
やっぱりこれでしょ~!
視聴者が求めて来たものを最後まできっちり描いて見せてくれたました!こういうドラマって最近ありそうでなかったんですよね。
変に凝ったり、引き伸ばしたりせず、シンプルで良かったです。
さて、となると続編はどうなるの?
と気になるシーズン3ですけど、今度は全然違うミッションになるみたいですね。
リオ君が捕まっちゃったみたいで、彼を助け出そうとお馴染みの面々が大集合!となるようです。
あれまぁ・・。
これはちょっと怪しいパターンだぞ??
完璧に終わったこの物語にミソが付かないといいんですけど・・。
このまま終わってくれたら伝説に残るドラマになりそうな勢いだったものを、変な続編を作っちゃったお陰でファンを減らすパターンというのは結構ありますからね。
でも、そうは言いつつシーズン3も期待して見たいと思います!
次はシーズン3のネタバレ感想です。
「ペーパーハウス」シーズン3のネタバレ感想・考察 面白すぎる!
うわ~!来た~!!!
先月末に配信が始まったシーズン3の冒頭だけ少し見てみようかな・・。他に見なきゃいけないドラマが溜まってるので、ちょっとだけ・・。
とうっかり見てしまったら、最終8話まで止められない止まらない~かっぱえびせん!!状態で完走ですよ!!
シーズン2で造幣局強盗編があまりに見事に完結したので、
「もうこれ以上何を語ることがあるっての?
無理に物語を続けても前作を超えられずに批判されるパターンでしょ・・。それこそプリズン・ブレイクみたいにはならんで欲しい・・。」
と心配する部分もあったのですが、完全に杞憂でした。
前作からのスピリットをしっかり引き継ぎながらも、さらに深い部分へ突っ込んで行こうとする気概が作品の中で炸裂してるし、キャラの魅力も数段アップ!
アクションもダイナミックに、知能戦の部分も抜かりない!!
何しろ面白過ぎて止められない~!
今度はスペイン銀行強盗編!
前作終了時から約2年後、皆の人気者リオ君が捕獲されたことで物語が動きだします。
リオ奪還のためにまたあの仲間達が集結するわけですが、ん?でもスペイン銀行と一体何の関係が?ラテンの乗りで適当にこじつけて、また泥棒しちゃうって訳?
と勘繰ったのですが、これがまた上手い具合にその動機や背景が説明されているのですよ。
いや~・・。この脚本を書いた人は天才だわ。
ではこの先はネタバレ感想です。
最強の悪役登場
今回また物語を面白くしてくれるのが、新キャラの悪女。
妊婦にして残忍な手法も厭わず、顔色一つ変えずに敵を痛めつける女刑事アリシア・シエラ。
甘いお菓子が止められない超甘党の高齢妊婦。(よく見りゃ結構オバちゃんでしょ。)
ラケルとは同期なのか、互いによく知ってるようでしたね。
こいつがまた頭がキレるだけじゃなくて、倫理観の欠如したほぼサイコ!
人命なんてなんとも思っちゃいないというのが恐ろしい。
こんなのが敵側にいたら、もう教授の品のいい戦略なんて根底から砕かれてしまうわ!!
終盤は案の定・・、という展開でしたね。
はぁ・・。もう信じられないわ!!
やめて~!!大好きな姉さんが~!!
ナイロビ、一番好きでしたよ。
過去の過ちはともかく、薬を断ってからの彼女は本当に情に篤いラテン姉ちゃんでした。
それにしても、あんなやり方ある?!!
あのクソババア!!
一番の弱点を突く汚いやり方でしたね。長年会っていない息子をチラッと見せて、その隙に撃つなんて・・。
ナイロビ~・・!!
ゲイのデブ、ヘルシンキが好きなんてどんだけ切ないの!
「ヘルシ」なんて可愛く呼んでたけど、むさ苦しい爺じゃないの!
いや、それはいいけど、せめて自由を満喫した2年の内に新たな彼氏を見つけて欲しかった・・。
う~ん悔しい!
造幣局では仲間のうち3人を失いましたけど、今回もそれくらい死ぬだろうとは覚悟してましたよ。
でもナイロビとはなぁ・・。
始め、デンバーか?!と心配しましたけどね。
モニカとのやり取りや息子云々の話が死亡フラグのように思えて仕方なかったんですけど、今回は大丈夫でしたね。(S4ではまだ分からないけど)
ハメられた教授
教授もね~・・。時々言ってることと、やってる事が違うのよ・・。
ベルリンには「女に惚れて計画を危険に晒すのか?!」なんて言いながら、自分でやっちゃってますからね。
ラケルのどこがいいのか分かりませんが、彼にしてみれば生涯最も愛した女性だそうで・・。
そして、今回はそのラケルが見つかってしまい、スアレスに処刑されたかのような演出に騙され、見事ハメられてしまいました。
もう、ラケル~!なんで木登りができなかったの?!お尻が重すぎた??!
ついに戦争勃発!
ラケル処刑の演出はもちろんアリシアの指示で、血を流さずに体制に立ち向かおうとする彼らの正統性を打ち崩そうという戦略ですね。
教授が戦争宣言したことで、戦車にバズーカ砲をぶっぱなし、ついに警察側に死者を出してしまいました。
これによって、民衆からの支持を失うことは確実だし、「現代のロビンフッド」から単なる「テロリスト集団」に成り下がってしまうことに・・。
ナイロビも含めて、本当に悔しい!!
というところでシーズン3は終了。
全8話でしたけど、ダレることなく、これくらいが丁度よかった気がします。
「ペーパーハウス」シーズン4はどうなる?
でもシーズン4までまた1年以上待たされるかと思うと、う~ん・・!早く見たい~。
シーズン4もメチャメチャ盛り上がること間違いないでしょう!!
造幣局が2シーズンで終わったので、今回もそうなりそうですよね。
一つ気になるのは、まだ脱出の方法が全く明かされていないことですよね。
例えば造幣局の時は、始めからそこが大事なポイントとして手が打たれていましたよね。
炭鉱夫だったモスクワは穴掘りの名人で、そのミッションの重要性もしっかり描かれてました。
ところが、今回はいまだに脱出方法には触れてないんですよね。
もちろん、それを用意せずに教授がGOを出す訳ないので何かあるんでしょうけど、
地下を掘ってる様子もないし、飛行機じゃ追跡されちゃうし、金を空からバラまいて混乱の中逃げる、という手はもうさすがに使えないだろうし、う~ん、なんだろ。
もちろん、それを含めてシーズン4の見どころになってくるんでしょうね。
それと、もう一つの注目点は、前回のように南の楽園に逃げてハッピー・エンド!!・・とお気楽エンディングでは終われないだろうなぁ・・という点ですよね。
ナイロビは死に、警察とは血で血を洗う戦争状態。
教授も本来の冷静さを失い、民衆を代表する「反逆者」という大義も見失ってしまってる・・。
この泥沼からどう抜け出すのか・・。
それとも、想像を絶する破滅エンディングが待っているのか・・。うわ~、怖い!
それだけは勘弁して欲しい!
頭脳派、良識派の教授の戦略あってこそ、私達視聴者の支持も獲得してきたわけですよ!
この危機をなんとか乗り切り、本来の目的を達成し、またクールに「はい、これにて地名チーム解散!!」という納得のラストを迎えてもらいたい。
どうかなぁ・・。無理かなぁ・・。
アイツ要らんわ
そんな中、どうにもこうにも気になるのがあの人ですよ。
目が垂れすぎのアルトゥーロ氏。
基本ヘタレの癖に、時々スイッチが入るとハッスルしてしまうという面倒な男です。
この俳優さんてスペインで人気なんですかね?
特に再登場させる必要性を感じない、元人質代表の人ですけど、何をさせようっていうんでしょうか・・。
とりあえず、モニカと接触させたら駄目でしょ・・っというところで、さっそくモニカが身体検査をしてましたけど、まぁ予想通りの展開でしたね。
缶詰食で同情を引こうとしてましたけど、嫌だわぁ・・。モニカにしても、そんな情報知りたくないって。
とりあえず、今回もまた何かしでかしそうだし、爆弾を体に巻いて大人しくしてもらうのがいいでしょう・・。
余談を・・教授とベルリンは兄弟
あ、そうそう、やっぱり教授とベルリンは兄弟でしたね。
途中で、ベルリンのセリフに「義弟としても」という字幕が付くんですけど、あれスペイン語でも、英語でも普通に「弟としても」になってましたよ。
Netlixの字幕は時々変な感じになるので、要注意ですね。
ベルリンが弟を「あんた」と呼ぶのも違和感だったなぁ・・。
ベルリンが父親の話をする場面もあったので、実の兄弟と考えていいような気がします。
それと、S1とS2では「トキヨ」と出ていた字幕がS3では「トーキョー」になってましたけど、これはそっちがの方が正解ですよね。
「トキヨ」って誰?って感じだったし。
それと、教授とベルリン兄弟が「チャオチャオチャオ」と歌っていた歌ですけど、
1940年代イタリアのファシスト政権に対し、自由を求める民衆たちが挙げた声を歌にしたものだそうです。
当時、反逆者として戦った祖父が教授に教えたということでしたね。
やっぱりシーズン1の時から「体制に立ち向かう労働者階級の反乱」というテーマが根底にあったという訳ですね。
それから、アンヘルってS2の最後ではラケルに同調して、教授のアジトを言わずに彼らを助けた形になったのに、今回は警察側としてガッチリ捜査してましたね。
あの時はラケルに説得されちゃったけど、やっぱり愛する彼女が実際に奴と駆け落ちされちゃうとまた恨む気持ちも出てくるんでしょうか・・。
でも、彼みたいな善人がアリシアがやってる汚い手法を知ったらどう思うんでしょうかね・・。
ただ、残念ながら捜索隊の方に出されちゃったし、指令室でガッチリ指揮するグループには入ってないみたいです・・。
EDになっちゃったという前回の親分もカヤの外だし、警察側のオトボケキャラが大分減って、本当に憎たらしいのだけになってしまったわ。
アリシアについてはもう完全に一線を越えてるので、最後には絶対ガツンと言わせてやって欲しいですね!
では、またシーズン4で!
【オマケNG集】
次はシーズン4の感想です。
「パーパーハウス」シーズン4のネタバレ感想・考察 若干息切れ?
うわ~~~!!
それで終わるか~!
うーん。
確かに盛り上がりましたよ?!
最後の7話くらいはアクセル踏みっぱなしで息つく暇ない怒涛の展開!!
ラテンチームの勢い、ここに極めりっ!!的な強引なまでの盛り上がりはありました。
でもそこで終わっちゃうのか~!!
S4で決着付けてくれるのかと期待していただけに、ちょっと残念!
それに振り返って見ると、若干の引き延ばし感があったのは否定できませんよね。
今回このドラマのドキュメンタリーも付いていたので少し見たんですけど、どうも国内向けに2シーズン作られた作品をネットフリックスが買ったらしいんですよね。
驚くことに、スペインではS2の視聴率がS1の半分になってしまい、打ち切りも決まっていたらしい・・。(うっそ~)
ところがネットフリックスが配信し出すと、爆発的人気で世界中を席巻!
シーズン3以降も作ってくれや。と言われて続行となった経緯があるそうです。
なので、低予算作品だったS1,2に比べてS3以降は圧倒的に製作費がある!
造幣局の時のように2シーズンでバシっと終わらす必要はなく、人気が続く限り伸ばしちゃって~!引っ張っちゃって~!が可能になった!
そっか~。
まぁ、それでもいいけどね~・・。
言いたいことは色々あります。。
とりあえず最後の軍用機登場のくだりに関して、一つ突っ込んでいいですかね??
それにみんな乗り込んで、金持って逃げればいいんじゃないの・・?
いや、ダメか。あの軍用ヘリじゃ簡単に追跡されちゃうか・・。
でも、あんな派手な演出しておいて、目的はリスボンを潜入させる事だけ・・?
って、どういうこと~?!
では、振り返っていきましょう!
前半はちょっと失速??
撃たれたナイロビを救うシークエンスはかなり緊張しました。
どんだけ徹底的に教育を受けてるでしょうか。
外科手術までしちゃうトーキョーがまた根性座ってる。
肺の下を撃たれたナイロビは、ギリギリの手術でなんとか助かったように思えたのですが・・。
そして、もう一つ面白かったのはリスボンが捕まり、「彼女はまだ生きている!」と悟った教授がこの彼を買収するくだりかな。(名前が長くて忘れた)
買収は超簡単でした・・。
でも、近くの公衆電話で堂々と連絡ってどうなの??
あの姿を見られたら一巻の終わりでしょ。
その他の要素に関しては前半部分で少し失速感があったかな。
いまさら強盗カップルx2に揉められても・・って感じだし、「もっと集中しいや!」とイラっとする一幕も・・。
それにいまさら生前のベルリンのエピソード要る?!
どんだけベルリンて人気あるの?(追記:人気投票で3位に入るらしい・・!)
もう結構いい歳に見えるけど若い娘と結婚して、パレルモが猛烈アタックして・・って要らんわ。なんかもうS3で見た気がするし。
しかも、ちょっと自分の蝶ネクタイをからかった男の睾丸をフォークで刺しまくる・・ってただゾッとするだけで、かなり意味不明・・。
教授はあんな男(兄だけど)の為にスペイン銀行強盗を捧げるってことなの??とただ疑問が募るシーンでした。
それから、今回はパキスタンチームがやけに活躍してましたけど、あれだけの人数がIT系を支えてくれると頼もしかったですね。
リオがIT担当だったS1と2が遠い昔に思えるわ。
後半はガンディア任せ!!
これもね~・・。
納得できない所だらけだったわ。
まず一つ目ですけど、なんでパレルモはガンディアを逃がしたの?!
自分を必要とする状況にしたかったってだけで、よりによってあんなに厄介な奴を逃がしますかね?
こういう根底を覆すような仲間内の裏切り行為は、ドラマ的にも致命的。
ナイロビを失ったヘルシンキを慰めたところで、「お前が言うなや!」の突っ込みが世界中から入るだろうし、今後どれだけ彼らが団結しようとも見ていて何かが府に落ちない!
それにガンディアにしても、なんでナイロビにだけ、あれほどの憎しみを爆発させてころしたがったの?!
強盗と言えども既に重体で横たわってる女を窒息させるってどういう男?
ナイロビ何かしたっけ?
ずっと地下で金を溶かしてた気がするけど・・。
始めに総裁の部屋でやっつけられた事を根に持ってるならトーキョーだけ生かしておくのはおかしいでしょ。
っていうか、トーキョーがタイプだったってこと?
そういうことなの!?
真面目に考えるのがアホらしくなるほど、随所にラテンの血が入るんですよね。
どんな状況化でもホルモンの優先順位が高い・・ってどんだけ~!
それとね、不思議だったのが、隠れ部屋の場所をいつまでも総裁に聞かないこと。
あれって総裁の為の部屋でしょ?なんで本人に聞かないの?あの人はもう完全に降参してたし、聞いたら場所も開け方も答えそうでしたけどね。
総裁もアルトゥーロとゴチャゴチャやってるだけで、全然存在感もなくなっちゃったし、S3では結構威厳もあったけど、S4では普通に疲れたオッサンでした。
ただの痴漢と化したアルトゥーロ
これにもガクっと来ましたね。
前半部分ではいい感じにデンバーを挑発して、ストックホルムとの仲に亀裂を入れていたというのに、後半になると突然どうでもよくなっちゃったのか・・、それともストックホルムはどうやら無理そうだと諦めたのか、急に標的を変えちゃった。
しかもそれがアマンダって・・。全然タイプ違うだろ。
鎮痛剤まで利用して、かなり悪質だったわ。(こりゃ前にもやってるな・・)
そもそも目立ちたいってだけで、スペイン銀行に滑り込んで来た暇人ですからね・・。
輸血の提供に手を挙げた時から、「お前どうせ血液型違うだろ!」って思ってましたよ。(案の定・・)
最後には懲りずにデンバーの従妹の彼女にも同じ手口を使おうとするし、こんなにアルトゥーロを落としちゃったら世界のアルトゥーロファンも泣いてるでしょう!(ファンいるかな)
そしてまさかの死者が・・!!
これも誰か死ぬだろうとは予測してましたが・・。
まさかのまさか、一度死にかけてなんとか助けたナイロビというのが大ショック!!
しかもあんな無残な死!
ガンディア、ナイロビに何の恨みがあるの?!
ナイロビは仲間内でも一番の愛されキャラだったし、ドラマ的にも恐らくはトーキョーに次ぐ人気キャラだったと思うので、色んな意味で大きな痛手・・。
とはいえ、残りのメンバーを一致団結させ本気で戦争に突入していく気概を生むにはやむを得ない犠牲だったのでしょうか・・。
はぁ、でも残念・・。
大好きだったのになぁ・・。
オスロやモスクワ、ベルリン達のいる場所へ行ってしまいました。
まだまだ若い・・。これからだったのに。
ヘルシンキの嘆きようが辛かった・・。
最終回のクライマックスは!
突然、炭鉱チームが参入して面白い展開を見せてくれました!
デンバー父のかつての仕事仲間かな?と思ったら、「娘は元気か?」と聞いて、教授が「マニラは無事だ。」と答えていたので、あの彼女のお父さんですね。
新キャラのマニラさん。ずっと引っ張ってた割には大した活躍なかったな。
さてこの炭鉱チームですが、とても1日2日ではできそうにない大仕事をやってのけてくれました!
トンネルが出てきた時は、「またか!」という印象も若干ありましたけど、まぁいいとしましょう。
リスボンを見事奪還して、これで教授と感動の再会があるのかな?!と思いきや、戻った場所はスペイン銀行!
というのも予想を裏切る展開でさすが。
でもさ、なぜあんな苦労してまでリスボンを中に入れたかったの?最初からその予定じゃなかったでしょうに・・。
やけに皆喜んでましたけど、彼らはどうやって逃げるのかを知っていて、絶対逃げられるという確信があるんでしょうか。
(さすがにトンネルじゃないよね。)
意外と存在感がなかった恐怖の女刑事
アリシアですけど、なんかただのサイコかと思いきや、少し前に旦那をガンで亡くしたという個人的事情も垣間見せてましたね。
なるほど、なるほど。これから彼女との一騎打ちが本格化していくのね?!
と身構えた途端、急に存在感がなくなり、後半は完全にガンディア頼み。
ただ、最後だけはやってくれちゃいましたね。
逮捕状が出ているのも構わず、マイペースな捜査で教授の居場所を発見!!
さっそく銃をバーン!
あちゃー、さすがにあの女は取り込めないでしょう~。
もうマルセイユもいないですよね?(なかなか渋くて素敵だったマルセイユ)
ってことは、ついに教授、絶体絶命?!
最後助かる展開があるとすれば、アリシアが突然産気づいて陣痛が始まっちゃうとかかな。
分かりませんけど、全てはシーズン5のお楽しみ~!
「ペーパーハウス」シーズン5はどうなる?
まずはどうやって脱出するかですよね。
スペイン銀行編では、この部分をどーっしても最後まで秘密にしておきたいようです。
ただ、時々脱出に関しての情報をぽろっと漏らしていたので、それをまとめたいと思います。
- パレルモがいないと脱出できない(なんで?)
- 金を粒状にしないと脱出できない(なんで?)
- 金を全部持ち出さないと脱出できない(どういうこと?)
また見直してみたら他にもあるかもしれませんが、私が確認できたのは以上です。
ふ~む・・。
また紙幣みたいに空から降らすとか?そのために小さくしたのかな?(でも粒が上から降ってきたら結構痛そう)
もしくはパイプか何かに入れて押し流す感じ?(どこへよ?遠くへは無理そう。)
う~ん・・。
全然わからん!
それにしても、アツいですね~。ラテンはアツい!
誰がどんな突っ込みを入れたところで、このラテンの「情熱!」と「愛!」にはかなわない!
大喧嘩したかと思えばコロッと抱き合い、友情を確認したかと思えば口汚くののしり合う・・。激情型が揃いに揃ってますからね。
そんなラテンの血は全てを説明し、全てをヨシとするのです!
常にホルモンが発動するのも、またラテンのご愛敬!
時々付いていけなくなる部分もありますが、そこに「ペーパーハウス」の魅力が凝縮されていると言ってもいいでしょう!
あの冷静沈着な教授にも熱いラテンの血が流れてるというのが、奥深くて痺れますしね。(切れたら結構怖いよ~!)
「ペーパーハウス」シーズン4の評価は?!
私このS4が来る前にS3を全話おさらいしたんですけど、やっぱりメチャメチャ面白かったですよね。
映像も演出もストーリー展開も全部お見事で、興奮しまくり!
なので、シーズン4に入ってちょっと停滞した感じがあったのは否めませんでした。
実際IMDbのエピソード事の評価も、S1、2、3までは全部8点か9点代だったのに対し、S4ではなんと7点代が6話分もあるんです。
最終話は今日現在(6日)で一番高くても8.5。
ちょっと物足りない気はしますね。
やっぱりガンディアのダイハード任せは安易でしたよね。
このドラマって安易でありがちな展開を常に裏切ることで、その独特な存在感と魅力を示してきたわけじゃないですか。
予測のつかないアイディアと心躍る独創性、そして万人を唸らせる巧みな心理戦!
これが欠如した状態だと、いくらラテンチームが熱くても、彼らを応援する力がイマイチ入らないんですよね。
シーズン5ではもう少し頑張って欲しい!
たぶん、シーズン4は引き延ばし戦略がほんの少し裏目に出た形だと思うので、もう次はキッチリ締める覚悟で、隠してきた秘策を大胆に披露してくれ~!
【オープニングソング】
ではまた!
*次はシーズン5を5話まで見たネタバレ感想です。
「ペーパーハウス」シーズン5前半5話までのネタバレ感想・解説・考察
いや~!もうすごかった!!!
最終シーズン5の前半戦!
5話を一気に見るのがもったい!けど、途中で止められない~!という、あっという間の5話でした。
Netflixの大人気シリーズとなったスペイン産「ペーパーハウス」もこれが最後!
もうキャラ一丸となって出し尽くすしかないでしょう!
最後までラテンの血全開でアツ~く、バモス~!!
今回は初めて2部構成になるわけですが、クリエーターのアレックス・ピナ氏は、前半に関しては「シーズンフィナーレまたはシリーズフィナーレの感覚を生み出す」、そして後半は「キャラクターの感情的な状況」に焦点を当てると語っています。
なるほど、確かに前半は「フィーナレ」な盛り上がりでした!
というわけで、さっそく大事な部分のネタバレから振り返ります。
見てない方はお気をつけて~。
全体キャラを一挙におさらいしたい方はnagiさんの相関図が分かりやすいです。
そんな~!大人気キャラのあの人が~!
正直、誰が死のうと彼女だけは死なないと思ってた、我らがトーキョー姉さんが‥。
前回がナイロビで、今回がトーキョーとは製作陣も容赦ない!!
普通に考えたら、犠牲要員キャラは他にいるだろ~って感じですよ?例えばパレルモやボゴタのおっちゃん陣とかね。
でも、そんなありきたりな展開で時間稼ぎはしないようです。
直球で一番痛いところ行ったよ~。ひゃー、止めてくれ~!涙
とはいえ、この熱血ドラマのアツいところは、ドンパチやる中にもしっかりメロでアツいドラマを盛り込んでくるところ。
時折出てくるフラッシュバックも、刹那的で情熱的で、じわじわ死亡フラグを感じさせます。
例えばナイロビと死後の世界を語っていたトーキョー。
かつての恋人との約束を思い出すトーキョー。
全部がこのラストに向かってましたね。
これだけの物語性を出せるのはやはりこの人しかいなかったかな‥。
最後にガンディアを道連れにしてナイロビの仇を取ったトーキョーは満足そうだったな。
悔しいし残念だけど、彼女らしい最期でした。
ただですね、ちょっと言わせて頂くと昔の恋人とのじっくりエピは要らなかった気もします。
チラッとならいいけど、せっかくなのでそこはリオメインでまとめて欲しかったっていうのは贅沢かな。
そしたらこのシーンでもっと泣けたはず・・?
「人生はひとつじゃない」というテーマなのは分かるけど、見てる視聴者にとってはリオとの新しい人生の方に焦点当てて欲しかったです。
それと、あと最後に・・!
この手りゅう弾キャッチからの投げ返し~!はドラマ史に残る名場面でした・・!
トーキョー、最後までラテン魂をありがと~。
というわけで、この後は改めて始めからの流れを振り返っていきます。
軍用機からの脱出は面白かった
マルセイユはどうやって逃げるんだろう・・って前回心配しましたけど、ちゃんと計画があってよかった~。
やっぱりドンパチもいいけど、こういう教授らしい戦略がないとペーパーハウスの魅力半減ですからね。
ちなみに、あの軍用機は「闇市で買った」って教授がS4で言ってましたけど、金があれば何でも買えるんだなぁ。
それと、前回リスボンの身代わりになった女性についても誰だったのかが分かってスッキリ。
誰が誘拐したんだろ。
アルトゥーロは最後までウザかった
鬱陶しいけど「ペーパーハウス」に欠かせないヘタレキャラなのですよ。
正直、もうS2で縁切りしていい感じでしたけど、最後までしつこかったわ~。
ヘタレなのに、火が付くと無意味に暴走(出典:Netflix)
それにしても、毎度毎度、分かりやすい挑発に反応してしまうのもラテンの血?
もちろんデンバーもこれには抗えず~でお約束の展開でしたが、ピンチを救ったのがストックホルム!
珍しく彼女がキレました。
なんだけど、最後の一発が多かったのかな~。あんなヘタレは脚を撃つだけでも十分だった気が。
まぁアルトゥーロの身の上を心配する視聴者は多くないと思いますが、ストックホルムのために生き延びて欲しいですね。
そして、終盤にはトラウマで幻覚まで見始めたストックホルム。
脚を潰されたヘルシンキの治療はちゃんと終わったのかね?
(いずれにしても切断が必要とのことですが、あの現場でそこまでできる?)
モルヒネも自分に打っちゃってたけど、大丈夫なのかな~。
タマヨにハメられたアリシア
1話は怖かった~。
やっぱり彼女は本質的に怒りに燃えたサイコだわ。
教授をチェーンでグルグル巻きにして、足を撃ち、体ごとバーンと落としてぶら下げるって、相当の神経がないとできない拷問技でしょう。
そんなアリシアはこれまでの警察の悪事をすべて背負わられる形でハメられてしまいました。
おまけに、赤ちゃんが逆子で一人じゃどうにもできない・・!(それでも、どうにかしようとしてたところが怖い!)
という流れで、結局教授の助けを仰いでましたが、どうなんでしょうかね。
正直、私は彼女は信用できないと思いますよ。
リスボンが転向したようには考えちゃいけないかと‥。
赤ちゃんを産む為にああなりましたけど、冷静に考えたらタマヨの策略なんてたいしたことなくないですか?
アリシア本人も、あのセコ男なんて屁でもないと思ってるはずだしね。
今回も手錠に仕掛けた盗聴器でタマヨの失言を拾ってるし、その気になれば簡単に破滅できそうな気もします。
だから、彼女は恐らく隙を見て教授たちに反撃してくるはずなんですよね。
実際、最後にトイレで武器を物色してたしね。怖いよ~。
とはいえ、教授もそれは分かってるでしょうから、しっかり対策してくると思います!
どうやって脱出する?!
「どうやって金を運び出す?」と、「どうやって脱出する?」は一緒に考えていいのかな。
ヒントになるのは、教授がいる「貯留槽」ですね。
それと、「吸引」という単語。
「もう時間がない。溶解はいいから吸引を始めよう」というセリフがありましたが、このヒントだけで考えれば、雨水を貯める貯留槽のパイプに金を吸引するのかな~と。
でも、それだと教授が嘘で言ってた下水に流す・・とあんまり変わらない気が。下水管は警察の地下チームに見張られてるようですが、貯留槽への管は警察が知らないところにあるってことかな?
アリシアはこの図面がこの貯留槽だということまで見抜いてるので、やっぱりここなんでしょうね。
カギとなるのはあの人でしょう!
いや、これはずっとそう思って期待してました。
かのベルリンに無理やり息子がいたことにして(?)作った新キャラのラファエロ。
MITでサイバーセキュリティを専攻したという、取って付けたような経歴ですよ!
強盗計画に欠かせないキャラでしょう。
なので、今回の大ピンチに絶対絡んでくるはずなんですよね。
前半戦には出てこなかったので、最後の最後に気持ちい~~~~形で颯爽と登場するはず!(と勝手に想像‥。アメリカのサイトでは、後半戦のメインストーリーになるかも?という推測もありましたが、どうだろね・・。)
とはいえ、IT関係には頼もしいパキスタンチームがちゃんといたんだけどなぁ。そういえば今回出てこないね。
最終シーズにはほとんど全キャラが結集!
製作陣の愛を感じますね~。
ベルリン、モスクワ、ナイロビもいましたね。オスロはさすがにいなかったかな?
結局、地名チームは誰が欠けても痛いんですよね。皆大事な一員だってってことで、思い出の中にバンバン出てきます。
リスボンのかつての相棒アンヘルも警察側の良心として一人頑張ってましたよ!
ただあれかな、モスクワの姪っ子になるマニラは要らなかったかな。
そんなに戦力になるタイプでもないのに、地名チームに加わってる理由がよく分からん。
それに、5話ではデンバーに対しての食い下がり方がしつこかったわ~。今そこでする話か?!とイラッ。
なので、トーキョーがこう言ってくれた時は超スッキリ。
まぁ、このテーマをトーキョーに語って欲しかったからでしょうけどね。
それから、今回新たに投入された傭兵(?)チームも、なかなかユニークなメンツで強かったですね!
後半戦にはどれくらい残ってるかな・・。
というわけで、トーキョーの死という衝撃的な展開で前半は幕を閉じましたが、これは予想できなかったですね~。
コロナの影響で前半・後半に分けるドラマが増えてきましたが、これはこれで悪くない気がします。
次は3か月後の12月3日!
シーズン1からの語り部だったトーキョーに代わり、誰がナレーションを引き継ぐのか・・。にも個人的には注目したいです。
「ペーパーハウス」パート5前半の評価は?
まだ昨日配信になったばかりで評価は固まってないので、また1週間後に追記しておきますね。
とりあえずIMDbですが、2話と3話では少し下がったものの、他は8点代でなかなかよさそうです。
2話と3話はあれですよ。
人質に武器を取られて、アルトゥーロが暴れまくるという苦しい展開のシークエンス。
大体、あんな風に大量の武器から目を話し合て、人質に取られちゃう・・なんてこれまでの地名チームからは考えられない大失態でしょ~!
やっぱ、ああいうのはダメね。
その後の軍人たちとの戦いは見ごたえあったけど、アルトゥーロが主役になっちゃうような時間は要らなかったかな。
とはいえ、4話5話はやっぱり面白かった~。
もう絶対絶命かと思われる場面から、調理台を盾にしたり、エレベーターシャフトを発見したりと仕掛け要素もなかなかでした。
トーキューだけは残念だったけど、あの自爆で軍人たちをどれくらい道連れにできたんだろう。
ガンディアを仕留めたのはもちろん確実ですが。
あとはあれかな、貯留槽が発見された場合のプランBを用意してなかった教授がこれからどう切り抜けていくのか・・。
甥っ子ラファエルがどう叔父さんを助けるのか(たぶん)・・に注目ですね。
では次は12月3日に!!
次はパート5の後半のネタバレ感想です。
「ペーパーハウス」パート5後半、第6話~最終回までのネタバレ感想
うわ~ん。終わってもうた~!
いいんじゃないですかね?!
メチャメチャ面白かったですよ!!
楽しかった~!!!
そして最後まで必要以上に熱かった~!!!
まぁね~。エンディングに至ってはちょっと都合よすぎやろ・・。
という感はあったし、何もかもがハリウッド仕様になっちゃって、シーズン当初の尖ったエスプリやシナリオで唸らせる独特の魅力が消えちゃった・・という批判もあるようですが、私はそれはもう横においておけるほど最後まで楽しませてもらいました!
いいじゃないですか~。これだけラテン血を沸かしながらしゃれっ気たっぷりに走り切ってくれたら、それだけでブラボー!!!ですよ!
では、振り返っていきましょう!
ナレーターはまだトーキョーがやるさ!
文句あっか?!
と有無を言わさずトーキョーが続けてくれましたね。
私このナレーションが好きなんですよね。シーズン1の時から一体どの地点から物語ってるのか全然分からなかったんですけど、今回ようやく分かった気がします。
あのナレーションて過去を振り返る形で「この時は知る由もなかった。」みたいな解説入れてるじゃないですか。それが成功してからのものなのか、失敗してからのものなのかもわからず、なんとなく未来のトーキョーが振り返ってるんだろね~って感じで受け取ってましたけど、実は魂となったトーキョーがお空から解説してくれてたんですね。(と私は解釈しました。)
海外のコメントでは、「そもそもナレーターを途中でころしちゃうなんて、考えなさすぎ。」なんてのもありましたが、いやいや、それも含めてペーハーハウスなんですよ。
哀愁漂うじゃないですか。
ラファエロは予想外!あのメモには何が書いてあったの?
もう前回書いたラファエロ予想は見事に外しましたわ。
あの息子が亡き父のために危機的状況の教授チームを助けてくれるのかと思いきや、まさかの裏切りで金横取り!
実際にはベルリンの元妻からの情報を利用した形ですが、カップルとなった2人が共謀して見事に金を盗んでいきましたわ。
うわ~、これは予想できなかった。
で、あのメモには何が書いてあったのか?ですが、これはやっぱり
「家族の伝統」
でしょうかね。
やっぱり、この時の家族の会話が全てだと思います。
みんな泣いてたし、ラファエロにとっては恐らく父や叔父と心を通じ合わせた唯一の「家族の会話」だったと思います。
あの時の内容を思い出したら、そりゃもう一人横取りなんてできないでしょう。
敢えてドラマの中で何が書いてあったかを見せなかったのは、最終話のエピソードタイトルがもろに「家族の伝統」なので、答えはあるでしょ?的な感じかも。
それと、このメモの役割としては、ラファエロに家族のことを信じて欲しい。ちゃんと分けるから。
というメッセージのほかに、単にアリシアが教授から託された仲間だと知らせる為というのもありましたよね。なにしろアリシアのことを知らないので・・。
「家族の伝統」はこの2つの役割を果たしたと思います。
アリシアの変貌には説得力あった!
前回、アリシアのことは信用できない・・なんて書いておきながら、自分でもアリシアの変化にはテンション上がってしまいました。
これに関しては脚本と女優さんがお見事でしたね。
彼女の心が凍り付いてサイコのように冷酷無比だったのは突然愛する夫を病気で亡くし、大きなお腹のまま孤独に耐えていたからでした。
それが、赤ちゃんを無事出産して家族ができたことで固まった心が溶解し、教授の人間性に触れたことで本来の自分を取り戻すことができた。というのは自然な流れのように見えましたよね。
さらに、彼女が唯一しがみついてきたキャリアを失ったことで、見える世界がガラっと変わったというのもあるかな。
いずれにしても、素晴らしい女優さんでした!
そういえば、彼女の存在のせいで今回は少しリスボンが薄くなっちゃったかな。
今回のリスボンの見せ場は教授に「本当のあなたを見つめて。」と教授に呼びかけるシーンくらいだったかな。
本当の自分に向き合う教授
いや~ん。これも私好きなのですよ。
本当の自分はなに?的話題。
長い時間をかけて描く海外ドラマの場合、究極のテーマはこれしかないと思ってるほどで、「ブレイキングバッド」も「本当のオレって何?」がテーマでしたよね。
さてさて、逃げるために金をどうするっての?
銀行からチームを脱出させるための交渉材料にする、というのが見えた時点で、え~、まさか返すのかいな?!
と視聴者の誰しもが思いましたよね。
私は「大分部は返すから、ちょっとくれ。」って交渉するのかな?なんて考えてましたけど、それもセコいし、みみっちーし、冴えないなぁ・・と。
そこで、出たのが
「私は強盗だ。」
「私は強盗の息子だ。」
という教授の覚醒ですよ!
これが気持ちいい!
確かに教授にとっては強盗は父との対話であり、父への弔いでもある。でもそれも含めて、「私は強盗だ」でいいじゃないですか!
これはこの「ペーパーハウス」の本質に戻る部分でもあるので言い切ってくれて嬉しい。
ちなみにこれに関してはリスボンだけでなく、アリシアも早い段階から見抜いてましたね。女は鋭いね。
当初の「リオ救出のためにまた泥棒する」なんていうのは、なんだか取って付けたような話だったからなぁ。
最終的にどうなった?
金が盗まれたことが世界に知れ渡ると、金融危機を引き起こし、スペイン経済は崩壊する。
と教授が脅したことでついにタマヨが折れ、真鍮でできた偽の金を受け入れましたね。
でも、これってタマヨごときが決められることなんですかね?
アメリカだったら絶対ここで大統領が登場しそうですが、スペイン首相はいいのかな?
まぁ、その辺は置いておいて、教授チームはごっそり金を盗むことに成功!!
しかも新生活のための新たな身分証と安全保証まで手に入れちゃった。
金はあの赤い家の中に入れたままポルトガルに持っていくそうですが、そこでラファエロ達も含めて皆で分割するんでしょうかね。
どっちにしても、こんな大金はどうやったって生きてるうちには使い尽くせないだろうな。
幸せそうな教授チーム。
なんだかここまで来ると現実味がなくて夢物語のようでもありますが、とりあえず、今回は犠牲者も出ずに済んでよかったです!
その他、細かい部分も・・
それにしても、デンベがマニラにキスしたシーンは本当に????でしたよ。
しかも、やっぱりデンベはストックホルムを愛してるっていう結論で、マニラも「何もないのが分かった。」て言ってたし、どういうこと??
ただデンベとストックホルムにちょっとした危機感を与えて、さらに絆を深めることになった「アクシデント」って感じでしたね。
デンベが「自分のことがよく分からない。」って言ってましたけど、いやいや見てるこっちはもっと分からないわって・・。
それと最後の方で教授チームの思い出深い一夜のエピが出て来たのが良かったですね~。
「みんな気が緩んでる!」と怒り心頭の教授が突然音楽かけて踊り出す・・というラテン人じゃないとよく分からない流れも笑っちゃうし、朝方まで飲み続けたトーキョーと感極まって愛を語り、抱きしめ合う・・というこれまたラテン的なシーンにもグッと来ました。
何かと感極まるのがラテンなのよ!
一番盛り上がったのは第9話!
IMDbを見ると今回ベストのエピソードは第9話で8.7。(最終話は8.6)
金が盗まれたと知り、一時は絶望した教授が再び反撃を覚悟する回ですね。
やっぱり「絶望的な状況でも諦めない精神」は世界共通で感動的なんですよ!
あれだけ追い詰められてもシャーロックホームズ並みの鑑識眼と推察力でラファエロ達がトラックで盗んでいく様子が目の前に見えちゃいましたからね。
そこからアリシアなら絶対に見つけてくれると信じ、全てを託していく流れも感動的。
そして本人は仲間を見捨てるわけにはいかない!と銀行に一人乗り込んでいくわけで・・、その辺の熱い義理人情もやっぱりラテンの血でしたね。
ただ、思ったんですけどアリシアって別に急いで金を見つける必要ってなかったのかなぁ・・と。
だって教授は完全にハッタリでタマヨとの交渉に臨んでいたわけで、実際に金が手元にあるかないかは関係なかったですよね。
盗まれたことが知られなければ、交渉成立後にゆっくり金を探しても平気だった気も。
まぁ、でも当然あの後はみんな国外追放になるでしょうからそれまでには見つける必要はあったのかな・・。
というわけで、そんなところでしょうか。
実はロッテントマトを見ると、今シーズンはあんまり評価良くないんですよね。
特に一般のオーディエンスがかなり悪い‥。
悪いレートのコメントを読むと書いてあることはほとんど同じで、シーズン2までが最高だった。(またはシーズン3までが良かった。)
シーズン4からは要らない。
っていうものですね。
確かにシーズン4の ガンディア登場から急に「ダイハード」みたいになっちゃったからなぁ。
そもそも教授の思想というか、強盗コンセプトは「人を傷つけずにスマートに」というもので、ドンパチシーンはおのずとそれに矛盾しちゃうのかな。
結果的に人気キャラが2人ころされるわけですが、それはそれで緊張感や涙をもたらす一方、本来の「ペーパーハウス」の魅力が置き去りになっちゃった感も残るのでした。
あとはあれですね、前半にあれだけドンパチやったのに、今回警察部隊が突入するときには誰も犠牲者出ないのよね。
人質を持って立てこもり、武装してる犯罪組織なんだから突入したときに撃たれていても不思議はないと思うんですが、見事に無傷のまま捕まえてくれました。
とまぁ、厳しい批判も分かるけど、それでも私は面白かったですよ!
最後まで本当に盛り上げてくれたし、教主やアリシアのドラマを掘り下げた部分も見ごたえあった!
それに、最後まで彼らのラテンスピリットを愛情たっぷりに描き切ったと言えるんじゃないですかね?
究極の場面でも、愛が大事!ストリップもしちゃう!
仲間を危機にさらすこともベッドではつい話しちゃう。
急に怒り出し、急に踊り出す。
家族の絆や仲間の絆がとにかく熱い!
こんなしゃれっ気のあるラテンの皆さんをユーモアたっぷりに描き切り、その部分で最後までぶれなかったのはお見事でした!
Netflixありがと~!
ベルリンを主役にしたスピンオフが作られるらしい!
「ペーハーハウス」はこれにて終了ですが、ベルリンを主役にしたスピンオフドラマを2023年の配信予定でNetflixが製作するそうです。
その名も「Berlin: A New Series(原題)」!(ダサっ)(でもまた変るかも。)
ベルリンが本国スペインでスゴイ人気。というのはこの記事のどこかで書いた記憶があるのですが、本当なんですね。
正直なぜあんなサイコ男が人気なのか、個人的には全然分からないところですが、できたらやっぱり見ちゃうかな。
でも生死をかけた強盗といったら彼の人生の中でも造幣局の奴しかないはずなんで、これを超えるドラマになるのかはちょっと心配なところでもありますね。
いまだ語られてない強盗秘話があるなら別ですが・・。
というわけで、こんなところでしょうか。
ではまた~。
コメント
コメント一覧 (9件)
S1~4まで一気に字幕が上がったので動画もまとめてダウンロード。
期待して観始めたが……
出てくる輩が馬鹿ばっかで、ようは脚本がおバカなんだけど、教授の計画はいいとして、なんで感情をコントロールできないマヌケばかり集めたのか、そうでもしないとドラマにならないからか、観ていてうんざりしてくる。
こんなあざといハッタリ臭さ満載のドラマに熱狂するやつらって、いままでどんなドラマを観て来たんだよw
同じネトフリのそしてサラは殺されたやエリートも激情型ラテン
ドラマで時々置いてけぼりにされました
確かに教授はラケルのどこがいいのか冷静に考えたほうがいいですね
北欧人みたいに無口で何考えてるかわからない不気味タイプのほうが
ミステリーとの相性は良い気はします
エドガーさん、それ本当に言えますね。
あくまで私の個人的な感想ですが、日本人が一番見ていてしっくりくるのはイギリス系と北欧系、あとドイツかな・・って思ってます。
うちの夫はフランス人で、まさにラテン系なのですが、本当に訳わからないです。義母にしても、なぜそこで怒るの?ってところで激情しますから。
怒っても5分後にはケロっとしてるのはとても真似できません。
annice様
素晴らしい解説ありがとうございました。お蔭様で、もっとこのドラマを理解でき、楽しかったです。特にラテンの血筋の話とか・・・
一つ教えていただきたいのですが、造幣局からお札を運び出し、ドラム缶的ものに詰め込むまでは、見ましたが
それがあの教授達が運転していた、警察のくる間一髪のところで脱出したトラックというか運搬車なのですよね。でつぎのシーンは船上で、もうスペイン外に出たというところ。ここまではわかるのですが、そのあと、あのお金をどこにキープしてるか?これがわかりません。
おそらく、ケイマン諸島あたりなんでしょうが、どうやって入金したのか?あの凄い量のお札を銀行にはふつうには持っていけないでしょうから・・・私の見落としでしょうか?おわかりでしたら教えていただけますか?
クオン様
はじめまして!
いえいえ、稚拙な文章で失礼いたしました‥。汗
いいご質問ですね!
この疑問に関して少し調べてみましたが、答えは見つけられませんでした。
やはり同じ疑問を持つ方が多いようで、アメリカのファンサイトでも同じ質問がされてるのを2つ見つけました。
ベルリンがみんなに「数か月後に封筒で金を受け取ることになる」と言っていたらしいので(スミマセン。もう私にはどこのセリフか記憶がないのですが‥。)、現金を何か他の物に変えたか何かしたのかなぁ・・という意見がありました。
恐らく、具体的なところまでは説明がなかったようですね。
また今後ともよろしくお願いいたします。^^
こんにちは。見終わった後記事を読ませていただいて(100ユーロを刷るか何故悩んでいたか、歌の事、ラテン系のお国の範囲知りませんでした!フランスもラテンなのですね)理解していなかった箇所がわかって楽しめました。
話の展開で、喧嘩や恋愛せず仕事に冷静に集中した方がいいのでは?と思うようなところで、いい年齢の大人がメラメラ燃え上がっているのがビックリするし面白いです。
シーズン2で綺麗に終わったので3は蛇足になってないのかな?と思ってましたが、製作されている方々凄いですね。続きが楽しみです。
春子さん、はいフランスもラテンということで旦那がいつも自慢してます。
ただし、スペインやイタリアのようにまっすぐなラテンではなく、「ひねくれたラテン」言われていて愚痴や理屈が多くて厄介ですが‥。汗
このドラマが大ヒットしてる国もラテン国が中心になってるという記事をどこかで読みました。
ヨーロッパのラテン系国家と、南米のラテン国家ですね。
あの熱い血の感じが感覚的に理解できるので、のめり込み安いのでしょうか。
シーズン5の前半も面白かったので、ぜひ楽しんでください!
ひねくれたラテン!想像が難しいですが面白い表現ですね〜。
身内の方がラテンの方だとドラマももっと深く多角的に理解できますよね。
アニスさんは知識、経験、語学があって凄いし羨ましい!
ラテンの遺伝子が反応する作品なんですね〜。
しかし私のようなラテンに無縁な無知な人でもなんだかよくわからんけど面白すぎる!と思わせるのはやはり作り手の情熱が半端ないですね。
わかりやすいモデルのようなイケメン、美女の方はあまりいないし(トーキョー姉さんくらいでしょうか?)突飛だったり衝動的だったり変な人もいて年齢も高めなのに
俳優さんたちがピカピカ輝いて見えるのが不思議です。
最近は「さらば恋人よ」を聴きながら家事をしています笑
いえいえ、とんでもないです!私は世間知らずで政治・歴史に至ってはもうほぼ無知です・・。涙
旦那から、よくそんなんでブログやってるよ・・と呆れられてます。
フランス人については、ラテンだからか分かりませんが、自分の意志を大事にするなぁ・・という印象があります。
例えば、嫌いな人にお呼ばれしたとき、自分がイヤだったら「行きたくない」と断ったりが認められる感じです。
自分の気持ちが一番大事で、義理があるから行かなきゃとか、礼儀上うんぬんとかは後回しでいいみたいな。
そういう部分は日本人とはずいぶん違いますよね。
俳優さんたち輝いてますよね!
私たちにはない感情優先型の文化なので、楽しいし新鮮です。