Netflixで見れる海外ドラマ「POSE」。冒頭はネタバレなしのドラマ、登場人物紹介あらすじなど。注意書き以降はネタバレありのアニス感想です。
「POSE/ポーズ」全話見終わりました。素晴らしかったです!!
正直ライアン・マーフィーのドラマでここまでのクオリティーが期待できるとは思っておらず、ちょっと反省・・。
一見派手な世界のように見えますが、そこで必死にポーズを取る彼らの生き様には涙、涙・・。本当~に毎回泣かされました。
ありがとう!ライアン・マーフィー!
この善意と希望溢れる物語には万人を惹きつけて止まない普遍的なテーマが数多く仕込まれていますよ!
80年代の厳しい時代に、LGBTとして誇りを持って生きる彼らの苦悩と「生」への渇望が、時に見る者の胸を締め付け、最後には温かい気持ちにさせてくれるのです。
【ご留意ください】
当ブログは個人が趣味で書いているもので、夜遅くにウトウトしながら感じたままの感想を綴っています。そのため稚拙な文章、品のない物言い、勘違い解釈、天然ボケなどで皆様をご不快にさせてしまうこともあるかもしれません。(その場合は申し訳ございません。)
その点を含めてお許し頂ける方のみ読み進めて頂けましたら幸いです。
また衝撃ネタバレに関してはそのエピソード分の始めに持ってくることもあるのでご注意ください。(内容を順番に書くわけではありません)
「ポーズ/POSE」シーズン1予告編とあらすじ
1話は映画並みの長さ(1時間20分)ということで始めはギョッとしましたが、見終わってみればまさに映画並みの見応えと感動!
面白くってあっという間!
クライマックスには「いいもの見たな~」と涙が出ますよ。
このどこか懐かしい感動には、昨今のドラマになかった新鮮味を逆に感じます!
LGBTQの人々は、夜ごとに“ボール”と呼ばれるダンスパーティーに集まり、ファッションとヴォーギングを競い合っていた。
その1人であるブランカは、夢を実現するため自らの“ハウス”を立ち上げる。
一方、ゲイであることを理由に親から勘当された17歳の青年デイモンは、ダンサーになることを夢見てニューヨークへやって来る。huluより
このハウス制というのがまたユニークで素敵なんですよね。
1980年代のLGBTQを取り巻く環境と言うのは、HIVの流行などもあって差別と偏見に見舞われていた厳しい時代。
勘当されて道端で体を売る若者たちも多い中、そんな彼らに家を与え、母親となって面倒を見ていこうという「ハウス」という疑似家族的システムがあったみたいです。
「ポーズ/POSE」登場人物紹介
衝撃的な宣告を受けたことをきっかけに、自分のハウスを持ちたい!と新しくハウス・オブ・エヴァンジェリスタを立ち上げたブランカ。
彼女がまた真っすぐで最高!
顔つきからして妙に人間味があるのよね。親近感が持てる新米ママです。
一方の老舗ハウス・アバンダンスの親方、もといママのエレクトラ。
迫力満点。頬骨の高さは誰にも負けない!
ゲイであることを理由に勘当されたダンサー、デイモン。
彼もまた素朴でたまらない!可愛い!
両親に否定された自我に苦しみ、なお踊りたい!と夢を見続ける姿にグッとくる。
通りに立つエンジェル。エヴァンジェリスタ・ハウス所属。
白人男性スタンと恋に落ちる。
ママ達がいる一方で、自分は「父親」だと自負するプレイ・テル。
いい所でいいセリフを言ったりと美味しい役回り。
白人上流階級代表の皆さん。
左から、スタンの妻パティ、スタン、スタンの上司マット。
スタン役は「アメリカン・ホラー・ストーリー」に出てるエヴァン・ピータース。
不思議な透明感のある俳優さんで魅力ありますね。
あと、この上司役が「ドーソンズ・クリーク」のジェームズ・ヴァン・ダー・ビーク!
うわ~、20年は経ってるはずなのに全然変わってなくてびっくりした!
おでこが広いのは前からだし、髪はふさふさ、表情も当時と変わらない!妙に小皺だけ増えた感じで違和感だわ。
当時は不動産バブルで、彼らはトランプタワーで働いている設定です。
妻役のケイト・マーラも「ハウス・オブ・カード」などに出てる実力派女優ですよね。
ライアン・マーフィーの「Glee」と比較
「Glee」もギーク高校生達の夢と希望を具現化させる場として「歌」と「ダンス」がありましたけど、そこに通じるものがありますよね。
ただ、決定的に違うのが「Glee」が高校生向けの軽い造りだったのに対し、この「POSE」は大人向けの正統派ヒューマンドラマなところ。
「Glee」も歌や踊りは素晴らしかったし、高校生達を演じたキャストも実力派揃いで輝いていましたよね。
でもほら、スー先生の嫌がらせとか、結構しょうもないお笑いネタも多かったじゃないですか。
毎回の1話完結ストーリーもあってないようなものだし・・、何シーズンも見るにはちょっと飽きちゃうところがありました。
でも「POSE」は、しょうもないコメディ要素を無理に入れることなく、真っ向から描くべきテーマに取り組む姿勢が清々しい!
ライアン・マーフィーの本気が見えますよ。
自身もLGBTのライアン・マーフィー
このドラマのキャストには多くのLGBT俳優が起用されているそうですが、その辺にもマーフィーのこだわりが感じられます。
実は先日偶然読んだ記事に、マーフィーの4歳の息子さんが小児がんだったというものがありました。
2歳で癌という診断を受け、その後何度も大手術を繰り返して現在は回復に向かっているそうですが、それを読んだだけでかなりの衝撃を受けました。
考えられませんよね。もし子供がそんなことになったら、親として一体どういう気持ちで一日一日を生き抜き、仕事に打ち込めばいいのが想像もつかない・・。
でも、彼にとっては「9-1-1:LA救命最前線」やこの「POSE」がその答えだったのでしょうね。(えっと、「アメリカン・ホラー・ストーリー」もまぁそれはそれで・・。)
そんな風に見るとまたこのドラマのテーマがあまりに純粋で前向きであることの理由も分かってくるように思うのです。
それに俳優陣も素晴らしいし、キレキレのダンスや80年代ファッションにポップカルチャー、ポップミュージック、エンターテイメント要素もぎゅっと詰め込んで、一瞬も飽きさせないで楽しませてくれます。
*ここから先は第1話の内容に触れてます。
「ポーズ/POSE」S1第1話のネタバレ感想
ブランカに泣ける
HIVの宣告を受けて自分の死期を知った時にどうするか・・。
想像もできないけど、ブランカの腹のくくり方には驚くものがありますよね。
これは私の想像ですけど、彼女達は女以上に女である存在ですから、遠くない将来に「死ぬ」と知った時に強烈に感じるのは「母になりたい」という願望ではないでしょうか。
エンジェルがスタンに言っていたように、「普通の女になりたい。」「誰かを大事にして」「誰かに大事にされたい。」と、色々あるとは思いますが・・、
ただ、ブランカがエンジェルに言ってましたよね。「白馬の王子様なんていないのよ。」と。
ブランカ自身そう割り切ってるし、実際、運命の相手は自分で見つけられるものじゃありませんしね。
そうなると、自身の意志でできることは・・、自分のハウスを立ち上げ、母になる!
それを一気に実現し、偶然拾ったデイモンに真正面から尽くしまくる姿には母の無償の愛を感じてしまうのです。
ブランカだって、そんなに年取ってる訳じゃないですよね。
彼女を演じる女優さんは27歳ですから、まぁそんなものでしょう。
デイモンは17歳でしたっけ?10歳差の母子なんて、また素敵じゃないですか。
エヴァンジェリスタ・ハウスのメンバーに今後も注目ですね。
HIVの薬の変遷について
ブランカのことが心配で、思わず調べてしまいました。
現在HIVという病気は薬を飲み続けることで、エイズを発症せずに普通の暮らしができるまでになった病気だというのは皆さんご存知だと思います。
ただ、その画期的な薬がいつできたのか・・というのが問題ですよね。
という記事を見ると、劇的な変化があったのが96年らしいです。
それ以前にあったAZTという薬はドラマの中でも医師が進めていましたが、飲んでいるうちに患者の体内で次第に薬が効かないウイルスが増えてしまい、効果が長続きしなかったそう。
このドラマは今87年ですから、あと9年。
ブランカはまだ症状が出ていないということですので、なんとかそれまで元気でいて欲しい!と願わずにいられません。
エンジェルとスタン
このスタンも摩訶不思議な人ですよね。
LGBTと一口で言っても、様々なタイプの人がいるでしょうし、その辺を説明してもらえるのも楽しみですね。
妻にレストランで「あなたと一緒にいられて幸せ」みたいなセリフを言われて、申し訳なさそうな表情を浮かべていたので、同じ気持ちでないことは確かですよね。
ちなみに、エンジェルが「これは私たちの曲ね」と言っていたのはケイト・ブッシュの”Running Up That Hill”。
ケイト・ブッシュは80年代に活躍したイギリス出身のシンガーソングライターですが、女であることをひたすら追及し、歌い続けた人ですよね。
確か「女は子宮でものを考える」と言ったのも彼女だったっけ。
後期はあまりに追及し過ぎて悲鳴のような歌も多く、女の怨念が詰まったかのようなアルバムには少し引くものもありました。
そんな彼女の歌がテーマソングというのも、また深いですよね。
女として愛されたいエンジェルの想いはどこまで成就するんだろ・・。
そうそう、最後デイモンが躍った曲はホイットニー・ヒューストンの” I Wanna Dance With Somebody”。これも懐かしい~。
今後も80年代ポップとダンスで楽しませてくれそうですね。
と言う訳で、魅力的なキャラの詰まったこのドラマには相当期待できそうですよ。
*次は第2話のネタバレ感想です。
「ポーズ/POSE」S1第2話のネタバレ感想
面白かった!義理人情の温かい世界観はそのままですね。
ただ、長いな~。
CMも含めてですけど、1時間15分ってもう少し長ければ映画並みでしょ。
その割には1話のようなカタルシスがなかったのでちょっと物足りなかったかな・・。これなら50分くらいで良かったかも。
でも、スタンのエピソードは最高だわ~。
エンジェルとのやり取りは聞いてるだけで涙が出そうだった。
「俺は何者でもない、ただの商標。だから本物の君自身が欲しい。」って、そう言われた時のエンジェルの表情!
スタンもさ、そこまで本質を見抜いてるならなぜその世界から抜け出して、何者かになろうとしないんだろ?
とは思いますけど、重荷を背負いながらも自由に破天荒に生きる彼女達と、不自由な場所に自分を押し込めて生きるスタンとの対比が鮮やかでお見事。
スタン役のエヴァン・ピータースには引き込まれるものがありますね。
そういえばスタンの用意してくれたアパートってどんな感じかな。来週が楽しみ~。
それからデイモン君には彼氏ができたのかな・・。まだ友達だっけ。
野宿してるっていう割には着てるものも小奇麗でしたよね。(どんだけ万引きしてるんだか)
でも、なんでハウスに入らないんだろ。寒いでしょ。
それから、ブランカ母さんがめっちゃ頑張ってるじゃないですか!
なんとかゲイバーでの市民権を得ようと一人でデモ行為を続けてましたけど、今のところ負け続けですね。最後も恨めしそうな顔で窓の外から覗いてたし・・。
いつお得意のスピーチが始まるのかと思って見てましたけど、そんなチャンスさえ貰えないなんて厳しいなぁ。
子供達へよりよい世界を創るという母の信念が報われる日が来るのかな?
それにしても、エレクトラ母さんの愛情もいいじゃないですか!毎回ああだこうだ言いながらブランカを気にかけてる所が母ですよ。
口の汚いのも愛情の裏返し?
華やかなエンターテイメント系ドラマなのに、それぞれのエピソードに真実味があって安っぽくないのがいいですね。
デイモン君のデートエピソードとか、特に意外性もなく定番な部分もあるけど、それもまた真っすぐで好感持てます。
なにしろ、デイモン君が可愛い~ので、余計なヒネリは要りませんね!
次は第3話のネタバレ感想です。
「ポーズ/POSE」S1第3話のネタバレ感想
今回も泣いたわ~。
これまでで一番泣いたかも・・。
クリスマスをモチーフに、マザーの愛をまた見せつけてくれました!
ブランカさんのあの顔がまた泣けるのよ。あの目の下の隈も独特の目つきも、飾り気のない彼女の人間性を醸し出していてなんともいい。
でもさ、ブランカさんもネイリストの仕事だけで、別に高給取りというわけじゃないでしょ?
ボロそうだけど、それでも結構大きなアパートを借りてご飯を食べさせて、さらにプレゼントまでって、資金繰りは大丈夫なのかしら。
だって、デイモンのダンス学校の費用も彼女が出してるってことでしょ?
一方の老舗アバンダンスのマザーは大分苦労してるみたいでしたよ?
自身の改造費用のために、子分たちを引き連れ大胆な窃盗までしてましたからね。(それもチャリティー募金のを!)
それに2人共、日頃のボールの衣装代には相当お金かかるでしょう?
ブランカさんの治療費とか大丈夫なのかしらって心配になっちゃうわ。
それにしても、ありったけの愛情を子供達に注ぐブランカ母さんを描きながら、同時にエイズ患者の厳しい現実も挿入していくという、この憎たらしい演出には見事やられますね。
死を覚悟しながら精いっぱい日々を生きる彼女は、見てるだけで泣いちゃうもん。
それにしても今回分かったのはHIVからエイズを発症すると、その後は早いっていことですね。
パパ、プレイ・テルの彼氏が何人も入院してはいなくなる・・というのには、当時のエイズの猛威の凄さを改めて思い知らされますね。
そして、やっぱりエンジェルとスタンの2人の純愛にも泣かされちゃうのよ~!
あのアパートの豪華さ!本気も本気じゃないの、スタン!
でも馬鹿上司のせいで奥さんにバレそうになってクリスマスは2人で過ごせませんでしたね。
落ち込むエンジェル・・。可哀そうに。
それでもハウスの家族たちとのクリスマスがまた彼女を癒してくれるのよね。
あの中華料理屋でのクリスマス会!最高だわ。
笑いと涙で、まるで「探偵ナイト・スクープ」の神回を見てるような感じだし、赤いヒールのプレゼントには分かっていても涙、涙。
子供達からマザーへの小さな贈り物にまたじ~~ん。
はぁ、もう書きながら泣いちゃうから、そろそろこの辺で・・。
今回は長さも1時間くらいで前回より短くなって良かったですよね。
これくらいが丁度いいわ。
次は第4話のネタバレ感想です。
「ポーズ/POSE」S1第4話のネタバレ感想
さて、今回はキャンディとエンジェルのコンビが笑わせてくれました!
お互い「ビッチ」「ビッチ」と呼び合いながら仲良く連れ立って、お尻にシリコン入れてました。
根性ですよ、意地ですよ!
でもあのシリコンもしばらくたてば体の違う部分に流れちゃいそうだなぁ・・。パットじゃないし。
キャンディさん命懸けでしたけど、今後がちょっと心配です・・。
プレイ・テルパパにも衝撃の告知が・・
それから、ショックだったのがプレイ・テル父さんのHIV感染。
衝撃の告知を受けて「この瞬間をずっと恐れてたのよ!あぁ、どうしよう!あの子たちに会うまでに落ち着かせなくちゃ!」と、子供達を気遣う優しさにまた泣いてしまうのです・・。
本当にあの当時のHIVの猛威には恐怖を感じますね。
親友のブランカさんも辛そうでした。
「国は治す気がないのよ!これは神からの天罰だと思ってる人達が大勢いるの!」という言葉がなんとも辛い。
画期的な治療法ができるまで、なんとか元気でいて欲しい父さんと母さんなのです。
ゲイとトランスジェンダーの違いについて
それから、エレクトラの性転換手術の件やセックスの志向についてなど。
これまでドラマなどで語られることのなかった深部にまでぐいぐい斬り込んできますね。
ここで少しLGBTについて調べてみました。(といっても、ちょっとググっただけなので、足りない部分も多いと思いますが・・)
まず。Lはレズビアン。Gはゲイ。Bはバイセクシャル。Tはトランスジェンダーとのこと。
さらに細分化していくと驚くほど複雑なようなので、今回はゲイとトランスジェンダーだけに絞ります。
まずNYのゲイバーにブランカさんが入れなかったのは、女装しているいわゆる「オネエ」だからですよね。(この、いわゆる「オネエ」と「トランスジェンダー」もまた違うと思いますが。)
あのゲイバーにいた人達は見た目も男のゲイ。
恐らくは心も男のままで、恋愛対象として男を愛しているので、「同性愛者」。
デイモンやリッキー、プレイ・テルはこちらですよね。
一方のエレクトラ、ブランカ、エンジェル達はトランスジェンダーではないでしょうか。
性同一性障害と呼ばれるタイプかもしれません。(厳密には「トランスジェンダー」と「性同一障害」も違うらしいのですが・・。)
彼女達の心は完全に女ですから、彼女達が男性を愛する時には「異性愛」になるわけです。
今回エレクトラが愛人に「君にあの部分があると思うと興奮する。取ったらもう会わない。」と言われてまでも手術に踏み切ったのは、体も女にすることで本来の自分になりたいという強烈な願望から。
自分でない体を愛されても、その愛を素直に受け取ることさえ苦痛でしょう。
そしてエンジェルがスタンについて怒っていたのも、これに近い感覚じゃないのかな。
エンジェルは始めから言っているように「普通の女」に見られ「一人の女」として男から愛されたい。
スタンには女として愛されたい。
男が女装している雑誌に興奮する男からの愛は、彼女の求めるものと違うのです。
ただ、実際のところスタン自身もまだその辺の自覚がクリアでないらしいので、エンジェルのどんな部分を愛しているのかはハッキリとは言えない様子。
こうなってくると、あまりに複雑な性的志向の話しになってしまうので、この辺にしておきますね。
難しすぎて私もよく分らないし・・。
それに突き詰めて言ってしまえば、LGBTでない人達にとっても愛する人との性的指向がぴったり合致するなんてことは少ないんじゃないですかね?
誰かと付き合ったり結婚したりする時には、それ以外の要素も色々あるでしょうし、個人的なフェチズムなんてそりゃ色々あるでしょう。
まぁ、エンジェルとスタンの場合「愛人関係」という形なので「性」が大事なのは分かりますけど、この2人の純愛にはまたちょっと違う何かがあるような気がしますよね。
それを2人はどのように見つけて育てていけるのか・・。
その辺が今後も楽しみです。
次は第5話のネタバレ感想です。
「ポーズ/POSE」S1第5話のネタバレ感想
またまた今回も号泣でした・・。
でもさ、このドラマってそんなに巷で盛り上がってませんよね・・。なんでだろ。
私だけなのかなぁ、毎回こんな泣きまくってるのは・・。これだけ毎週泣かせてくれるのは「This is us」を軽く超えると思うんだけど。
本当、名作だわ。
さて、今回は若き日のブランカさんが登場~。
可愛かった~!
「なんで突然ボールに出ようと思ったの?」と聞かれて、
「綺麗に着飾ったのを皆に見てもらいたかったの。」とつぶらな瞳で答えるブランカさんが眩しい。
どんだけ純粋で可愛いの。
ブランカさんは昔から、怖れることなく自分の心に従って突き進める稀有な人ですよね。
エレクトラのセリフ「アンタの強みは見た目じゃなくて心よ。心に従えば何でもできる。」というのが言い当ててるなぁ。
その真っすぐな心情のまま、母になって可愛い子供達と家族を作っちゃいましたもんね。
今回は産みの母の死の知らせを受けて、お葬式に乗り込んでいくブランカさんとパパ・プレイ・テル達がまた良かったですね。
心無いブランカの家族に対してプレイ・テルがバシっ!!っとキメて黙らせる辺りも気持ちよかったわ~。
「人に親切にするのはタダでしょ!彼女にお別れを言わせてあげて!」
って。
そうなのよ。
親切にすることは簡単なのに、なぜそれができないんだろ。
こうしたLGBTに対する偏見や差別といったものは、宗教的な部分からの反発もあるようなので、日本よりキリスト教国の方が根が深いのかな・・。
愛する子供に対し、心無い言葉で罵倒して家を追い出し、そのまま会えない・・なんて子も辛けりゃ、親も辛いでしょうね。
それにしても、ブランカママは綺麗だったな~。
遠い昔にママとキッチンで料理をしていた時のエピソードと、現在のブランカとデイモンの姿を重ねるなんて、もう憎い~!
ティッシュいくらあっても足りないわ。
「母の愛」をこんな形で徹底的に描くドラマって最近あります?
根源的で永遠のテーマなだけに、何度こすられても毎回感動しちゃうのよね。
そうそう、スタン達のエピソードもちょっと触れとかないと。
妻のパティが意外に早く行動を起こしましたね。エンジェルと何話すんだろ。
愛人・本妻会談は互いを傷つけ合うことにしかならないので、避けた方がいいと思うんだけど。
それにしても嫌味な上司マットはおでこが広いなぁ・・。パティにはまるでその気がないみたいでしたけど、いつまで付きまとうんだろか。
次は第6話のネタバレ感想です。
「ポーズ/POSE」S1第6話のネタバレ感想
またしても素晴らしかった!
HIVを告知され恐怖に束縛されるプレイ・テルが恐怖を克服して生きることを選ぶというエピソードでしたけど、これまた全てが鮮やかでした。
歌の歌詞もドラマにぴったりなメッセージが溢れていたし、ぐいぐい心に来ましたよね。
死にゆく恋人コスタスからの遺言、
「一日だけは悲しみに泣き叫んでもいいけど、次の日からは自分らしく思いっきり生きて!」
って、どんだけ愛に溢れてるの・・。
その遺志をしっかり受け取り、プレイ・テルはまた前を向いて歩くのでした。
それにしても、プレイ・テルの役者さんて歌手なの?!
あの声の伸びと艶!!半端ないでしょ!
ブランカさんも上手かったけど、プレイ・テルの声にはびっくりしました。
どうりで「The category is~!」も声も聞いてて気持ちいいはずだわ。
このドラマ、毎回泣かされるけど、そういうばミュージカルだったわね・・と思い出した回でした。
無理やり歌とダンスを挿入しないのも正解~。
そして、スタンとエンジェルですけど、あれま・・!このまま2人で純愛に突っ走る??
金もステイタスも家族も失ったスタンが今後どんな男になるのかが楽しみ!
意外と顔が地味なので、高級スーツ着てる時はいいけど、変な普段着来てると冴えないかもなぁ・・。
って、そんなことはどうでもいいんだけど、偽物の鎧を全て剥がしたスタンが見せる本当の彼はどんな感じでしょうかね。
貧しい神田川生活も意外と楽しんでくれるかな?
自分が何者かをしっかり分かっているLGBTの皆さんがいる一方で、スタンのように自分の性に混乱し、いつまでも「偽物の自分」から脱却できない人達も世の中には多いんでしょうね。
なんとなく「違う」と感じていても、それが何かが分からない。
とりあえず周囲と同じように就職し、結婚して子供を持つ・・。気が付いたら違和感だけが心を占める。
そんな人達のことまで描くこのドラマは本当にLGBTへの愛と理解が行き渡ってますね。
それから、ブランカさんがナンパされていい顔してましたね~。可愛かったぁ。
いよいよ、ブランカ母さんにも恋バナが・・?と期待しましたけど、ただの遊び人だったみたいでガッカリ・・。
キャンデイ姉さんは「ナニはでかい。」と推してましたけど、それだけじゃねぇ・・。
本当、キャンディ最高だわ。あの顔、見てるだけで笑っちゃうもん。
次は7話のネタバレ感想です。
「ポーズ/POSE」S1第7話のネタバレ感想
今週は珍しく涙がでない回で、特にオチもなし。
最終回と2話セットのようだったし、ここまでほぼ毎回泣かせてもらったので、こんな回があってもいいでしょう。
さすがに毎度は難しいよね。
パピはハウスから追い出され・・
何とも気の毒で見てる方も複雑だったのが、本当の女になったら興味を持ってくれる男がいなくなったというエレクトラ母さん。
アレがついてる美女を好む男が多いなんて、性的嗜好は色々あるんですね。世の中知らないことだらけだなぁ。(たぶんスタンもこれかな。)
愛人からは事前の宣告どおり見事に切り捨てられ、ハウスを維持する収入もなくなってしまったそう。
そしたらキャンディとルルが共同経営でハウスを始めるって言い出して、それがハウス・フェロシティですって。
ferocity??だとすると、凶暴性とか意味するらしいけど、どういうこと?
まぁキャンディ姉さんはかなりワイルドだけど。
そして、ドラッグ売買をしてることでエヴァンジェリスタのハウスを追い出されたパピがこちらのハウスに移ったそうですけど、それはそれでOKじゃないですか?
さすがにブランカもパピが寒空の下野宿してるとなったら罪悪感ですけど、別のハウスで寝泊まりしてて、本人もいいならそれでいいでしょ。
また助けの要る若者を入れてあげたらいいわ。
スタンがショック受けて出てっちゃった
これはヒドイ!
スタン、本当の自分を貫くなら最後まで貫けって!
ちょっとあっちの世界を覗いてみたら迫力あり過ぎてビビりまくり、「やっぱりや~めた!」って、そりゃないでしょ。
別にこの世界の中に飛び込む必要なんてなくて、ただ自分が欲するもの(エンジェル)だけ大事にすればいいのにね。
もっと肩の力を抜いて~。
それじゃエンジェルが可哀そうだわ。
次は最終8話のネタバレ感想です。
「ポーズ/POSE」S1最終8話のネタバレ感想
良かったよ~!
また、目頭がじわ~ん・・。
笑いもあり、涙もありで、POSEらしい最終回でした!
ブランカ母さんの溢れる愛
自分の子供達だけじゃなく、親友のプレイ・テル、天敵のエレクトラにまで差し出す手が温かくていいんです。
ブランカさん、本当にいい人だわ。
それでいて、押しつけがましくないサバサバ感と、本人の意志を何より大事にする距離感がまた素敵。
デイモンにも最後は自分で決めさせたしね。
今回、落ち込むエンジェルに自分のHIV感染を打ち明けてましたけど、こちらも辛かった・・。
「その時は意外に早くやって来るわ。私の後と継いで子供達の面倒を見てね。」
というブランカさんには、またまた驚いてしまうのです。
自分の死後のことまで考えていたとは・・!
これまで漠然と生きてる間に家族を持ちたかった、という彼女の想いでハウスを始めたものの、さすがにそこまでは考えてないだろうと思っていたんですけどね。
この責任感、さすがだなぁ・・。
ボールでの華やかな画面から、一見「その日暮らしを楽しめばいいさ!」的なお気楽な世界の住人達に見えちゃうんですけど、その中で堅実に将来を見据えるブランカさんには私も身が引き締まる想いなのです。
エンジェルがお見事!
そんなブランカ母さんからの告白を受け、改めてハウスの有難みを感じつつ、恐らくは彼女自身の目的も定まったのではないでしょうか。
「自分の家族はここにいる。」と、スタンにお別れを告げるエンジェルがまた気持ち良かった!
スタンはね、ありゃダメだわ・・。
前回あんな風にスタコラ逃げておきながら、妻のところに戻った時には「愛してる。戻りたい」って言ってましたからね。
ところが、妻の方が完全に別れる覚悟を決めていると見ると、また踵を返してエンジェルに戻り、「家を買って一緒に住もう。」では、どうしようもない・・。
人生経験豊かなエンジェルの方がよく分ってましたよね。本当に価値のある物を見極める目があってよかった。
プレイ・テルにも新たな出会いが
また若くてイイ男が見つかりました~。
顔だけじゃなくて、人間性も文句なしということで、この彼もシーズン2ではガッチリキャストに加わってきそうですね。
とりあえず、シーズン1は皆がハッピーで終わって良かった良かった。
ハウス・エヴァンジェリスタにあれだけの人数を収納できるのかどうかが心配ですけど、とりあえず食事テーブルだけは買い替えないと無理でしょう・・。(今でもちっこい!)
キャンディ姉さん万歳!
もう笑ったわ~。何あのキャラ!最高だわ~!
こんな顔で、「ブランカの化粧がダサい!」ってこき下ろしてましたからね。そりゃオマエだろ!という突っ込みカモ~ン!って感じでしょうか。
ここまで来ると、もうさすが・・。その生き様に恐れ入ります・・。
シーズン2ではさらにエイズ問題が深刻に
いつか来るとは分かっていても、できるだけブランカさんとプレイ・テルには元気でいてもらいたい!
シーズン3への更新も決まったそうなので、まだまだこの2人だけは元気でいて欲しいところですが、ただシーズン2では、さらにシリアスにエイズ問題を掘り下げて行くそうなので心配です。
「ポーズ/POSE」のキャストに注目!
なんといっても、プレイ・テル役のビリー・ポーターが気になって仕方ない!
あの声の艶!絶妙なパフォーマンス!
ちょっとWikiを見てみると、ブロードウェイで長年活躍していた方みたいで、「KINKY BOOTS」という作品で、トニー賞とグラミー賞を受賞しています。
You tubeで2013年トニー賞でのパフォーマンスビデオがありましたので貼っておきます。
ビリー・ポーターは今年49歳ということで結構なお年。
ブランカにも白髪をからかわれてましたけど、それでも醸し出すものがイイ男なのよねぇ・・。(顔も段々良く見える)
若いイケメンにモテるのも納得だわ。
ブランカ役のMj ロドリゲスもまた味わいがあって最高だわ。
歌や演技云々の前に、彼女自身の人柄がにじみ出ているような素朴な表情が愛おしい。
よくこんな人を見つけて来たなぁ・・と感心しちゃうわ。
ちなみに彼女はオフ・ブロードウェイで活躍していたみたいです。
エレクトラ役のドミニク・ジャクソンはやっぱりモデルさんみたいです。
あのスタイルと顔が凄いもんなぁ・・。
セリフは結構棒読みで、シリアスな場面になるとそれが余計に目立っちゃうんですけど、意外にそれも好印象です。
というわけで、シーズン2がとにかく楽しみ!
まずは今月発表のエミー賞ノミネートに注目ですよー。ビリー・ポーターの名前がありますように!
【追記】しっかりありましたよ!
2019年ゴールデン・グローブ賞で、作品賞と主演男優でプレイ・テル役のビリー・ポーターがノミネートされてます。
受賞は逃しましたけど、コメディ・ミュージカル部門でなく堂々ドラマ部門で入っているのが嬉しいじゃないですか!
コメント
コメント一覧 (4件)
こんばんは。数ヶ月前アニスさんのランキング上位の方なので見始めましたが、世界観が濃いのと、話がよくわからなくて30分で挫折したのですが、ブログを読んで再挑戦したらハマって、シーズン1を先程見終わりました!
ヒューマンドラマは興味があまりなかったのですが、面白いし感動しました。
日本でも騒がれていた病気が、アメリカでこんな風に人々を苦しめていたのか〜と勉強になりました。
ブランカのキャラクターが、未来のSFの漫画から抜け出てきたようで凄い俳優さんですね。顔の表情の表現が豊かです。
他の人々も魅力が爆発していてずっと見ていられるドラマですね。(^ ^)
話は違いますが、しばらくブログはお休みということでお疲れ様でした。
これからもブログを参考にさせて頂いて、何年かかるかわかりませんが笑まずオススメの100作品を全部見たいです!
ありがとうございました。
ポーズ行かれましたか!ポーズは感情豊かな人たちが、喜びや悲しみを剝き出しにしてぶつかり合ってる様子がいいですよね。80年代らしい素朴さが好きです。
ブランカがSFのマンガのようというのは、面白いですね。ビックリした顔が印象的ですよね。笑
すみません、家庭の事情でブログが継続できなくなってしまいました。
どうしても膨大な時間を取られてしまうので・・。
またいつか余裕ができたら戻ってきたいです。でも、海外ドラマだけは止められないのでベスト100はこっそり更新続けたいな・・とは思ってます。^^;
こんにちは。お忙しい中わざわざ返信ありがとうございます。
いつも最新のドラマの沢山の情報を更新されていてすごいなあと思っていましたが、視聴だけでも時間かかりますよね〜。
読む側はとても参考になり楽しく読んでいましたが汗
前、テラーに出ていたキーラン・ハインズが、100年くらい前の銅版画か、小説か絵本の挿絵で見たことある!という感じで顔だけで、物語を感じさせて驚きましたが、
ブランカも同じく魅力があってビックリしました。目やまぶたが漫画風で2.5次元と言うのでしょうか?
喜び悲しみがそのまま出しているキャラクター達は魅力があって皆好きです。
ベスト100こっそりは嬉しいです(^ ^)
いえいえ、こちらこそいつもコメントありがとうございます。^^
キーラン・ハインズって、ゲーム・オブ・スローンズにもでてたし、ハリーポッターにも出てたし、歴史ものにはハマる迫力俳優ですよね。
毎回印象が違うのがスゴイです。笑
そうなんです。見るのも1度じゃ終わらないんですよね。私の飲み込み、解釈能力だと難解ドラマは何度もチェックしてようやく分かるとかが普通なので、仕事と子育てとの両立が難しくなってしまいました。
趣味としては時間と体力が取られ過ぎてしまうので・・。汗
またいつか少しずつ再開したいのですが、まだ見通し立たずです。。