Huluの海外ドラマ「レクティファイ」の感想です。
アニスです。
huluで始まった「レクティファイ 再生」シーズン2ですけど、相変わらずクオリティは高いまま掘り下げて行きますね~。
「人生は贈り物」というカーウィンのセリフには泣きましたけど、本当にそれを実感するためには何が必要なのか・・。
私たちには何が足りないのか・・。
我が身に置き換えても面白い題材だと思いますが、これが19年間独房で死と向き合いながら生きてきた男となると、さらに話は複雑でややこしく、時に絶望的なほど難解な問題として取り組まないといけない訳です。
【ご留意ください】
当ブログは個人が趣味で書いているもので、夜遅くにウトウトしながら感じたままの感想を綴っています。そのため稚拙な文章、品のない物言い、勘違い解釈、天然ボケなどで皆様をご不快にさせてしまうこともあるかもしれません。(その場合は申し訳ございません。)
その点を含めてお許し頂ける方のみ読み進めて頂けましたら幸いです。
また衝撃ネタバレに関してはそのエピソード分の始めに持ってくることもあるのでご注意ください。(内容を順番に書くわけではありません)
「レクティファイ 再生」S2のネタバレあらすじ感想・考察
ただちょっとスローだなぁ・・
テーマがテーマだけに、じっくり描こうとしてるのは分かるんですが、も~~~ちょっとテンポアップしてもらってもいいかもですね。
本当は3話まで見たところで感想書きたかったんですけど、3話分のあらすじが2行くらいで収まっちゃうんですもん。
「昏睡状態だったダニエルがようやく目を覚まし家族は喜ぶ。ところがせっかく警察が捕まえた犯人は別人だとして、被害者の弟ボビー・ディーンは釈放される。」
基本これだけ。
もう少し進んでくれないと感想書けないわ~ということで5話まで見てきましたけど、4話からは少しずつ違う方向へも展開してきてくれてさらに面白くなってきました。
カーウィンの再登場が嬉しい!
でもね、実際のところやっぱりこれくらいスローでないとジワジワ沁み込んで来ないのも事実で、ダニエルが昏睡状態で見るカーウィンの夢には涙が止まりませんでした。
もう、あのカーウィン役の俳優さんが上手すぎ!友達が生きて出られたことを無邪気に喜ぶ笑顔が最高な上に、ちっちゃいのが可愛くてたまらないわ。
カーウィンが笑ってるだけで涙が出ちゃうじゃないの。
ダニエルにとってカーウィンとの出会いと心の交流は独房生活での救いになったのは事実ですけど、一方で親友を失った悲しみと心の傷はいつまでも残ってしまいそうです。
ダニエルは人々と出会う
シーズン1では家族に再会して、改めて絆を確かめ合う過程を描いていましたけど、今シーズンのダニエルは積極的に外に出て面白い人たちと刺激し合っていくんでしょうかね。
結局のところ、家に籠って自分を腫れもののように扱う家族と過ごしたところで「本当の自分」は見つけられませんもんね。
あの、突然パーティに誘ってきた歯が汚いオヤジが言うように、「汚れた世俗の中で悟りを見つける」ことができるのかは分かりませんが、少なくとも色々刺激を受けて自分を客観的に発見し直すきっかけにはなりそうです。
こうした出会いの中で一番グッと来たのはやっぱりカーウィンの家族を訪れるシーン。
夢の中のカーウィンの笑顔が残ってるから、余計カーウィンママの辛さとダニエルの「彼が恋しい」という切なさが押し寄せてまたまた涙・・。
お鼻の形がそっくりなママもやっぱり素敵な人でした。
ダニエルのたどり着いた場所は
そんな風に外の世界ではまだまだ迷えるダニエルですが、実際には19年の監禁生活の果てに、普通の人には到底理解しえない境地に達している(ように見える)というのがこのドラマのミソであり、魅力ですよね。
そこがどんな場所かはまだまだ私たちには計り知れず・・。
ただ、自分をボコボコにし、おしっこかけた男を許すなんて・・できないわ~。
激しい怒りと苦悩を爆発させる瞬間もありながらも基本的には穏やかに人を受け入れ、純粋に交流を楽しむ姿には救われるものがあるし、こちらも素直に応援したくなっちゃいます。
まだまだ自分を解放し切れていないダニエルが一体どれほどの強さを心の奥に秘めているのか・・。今後も少しずつ見せてくれると思いますが、一番の謎でもあり、楽しみな部分ですね。
役者の演技合戦が素晴らしい
今シーズンは衝撃的な展開もあまりないし、ドラマを面白く見せるのは相当役者の腕にかかってきてる感じですね。
まず、妹役のアビゲイル・スペンサーは美しいのに嫌味がなくていいですね~。
普通あれほど一人でカッカしてる役だと、見ててうっとうしくなってくるんですけど彼女の場合は純粋に兄への愛情から来る現実への憤りだと分かるので素直に入ってきますね。
母親役のJ・スミス・キャメロンも思いのほかリアル。
息子の処刑執行日に自転車でひたすら走ったというエピソードからは、彼女の張り裂けんばかりの胸の内がひしひし伝わってきました。
ちなみに、美術館で出会ったオバちゃんは映画「タイタニック」にも出てたフランシス・フィッシャーだし、謎の骨董屋のオヤジを演じるレオン・リッピーもいい役者さんですよね。
こうした小さな役にもこだわりのキャスティングを感じます。
でも、一人だけ嫌な人がいるんですよね・・。
タウニーとテディは別れたほうがいい
これはズバリ言わせてもらいますよ!
誰が見たっておかしな夫婦でしょ。そもそも何が縁で結婚したの?
明らかに何の共通点もない2人だし、会話はいつもぎこちない上に聞いてて退屈。
大体可愛くて若いタウニーには、テディがオッサン過ぎて不釣り合いなのよね。たまにタウニーに優しくする姿がなんか見ると、気持ち悪くて生理的にダメ。
ただ、憎まれ役のテディなんでまぁ上手く演じられてるとは思うんですけど、あの役はむしろ10歳若い20歳後半位の役者さんの方が良かった気もします・・。(俳優のクレイン・クロフォードは今年40。ということはシーズン1は35歳くらいか・・。)
それこそタウニーが22歳としたら、5歳も年上なら十分でしょ。それだったら、彼がまだ幼稚でダニエルに嫉妬心を抱き、店のことなんかでも一人でムキになるのも分かるんですけどね。
ひゃー!海外ドラマボードで面白い記事を見つけちゃいました!
【悲報】『リーサル・ウェポン』クレイン・クロフォード、マータフによって晒される
という記事で、「クレインが撮影現場でキャストやスタッフたちに精神的ストレスを与えるほどに、傲慢な態度を示しているようで、終始、嫌な空気をもたらしている」という共演者からの告発を発見!
うわ~、テディそのまんまやん!!(しかも、クレイン自身もアラバマ出身らしい!)
きっとタウニー役の女優さんも苦労してるんだろうなぁ・・。なんて、ちょっと余計な目線も入っちゃいますね。
今回テディはお尻コーヒーだらけ事件を刑事にチクりに行ってましたけど、何を期待して話したんでしょうね。(ところで、肝心なところが話から抜けてたぞ~!お前が下世話な話で挑発したって部分が・・!「なんで抵抗できないんだ?」って聞くから実践で教えてやったのよ。)
帰ってきたらすっきりした様子でタウニーに謝ってましたけど、本当しょうもない男だわ。
タウニーが大学に行きたいと言い出した時は「そうだそうだ!こんな男のために人生棒に振ることない!大学に行って人生を切り開き、テディなんかは置いていけ~!」
と思ったんですけどね、その直後に
「生理が遅れてる・・」って・・。
じゃ、大学ダメじゃん、タウニー・・。
っていうか、そもそも大学費用をどうするつもり?
タウニーも人を見る目がなさすぎな上に、人生計画が行き当たりばったりな感じで頼りないなぁ・・。
この噛み合わない夫婦がいつ別れるのかも見どころの一つになっていきそうです。
だから誰が犯人なのよ?
この部分はさらに進まないですねぇ~・・。
もうミステリー的な要素は期待しないで、のんびり待っていたほうがよさそうですね。
このドラマはシーズン4で完結のようなので、恐らくはシーズン4の終盤に犯人の発表があるのかもです・・。(知りませんけど。)
まぁ、その予測を裏切ってこれからバンバン意外な方に展開していってくれたら喜んじゃいますけどね。
という訳で、今シーズンは全10話。
ちなみにシーズン3は全6話、最終シーズン4は全8話という、珍しい構成です。
きっと今回は10話分の語るべき内容があったのでしょう!期待して後半を見ていきたいと思います。
次は最終話までのネタバレ感想です。
「レクティファイ 再生」S2最終話まで見たネタバレ感想・あらすじ
く~~~っ・・!!この終わり方はちょっと厳しい~!!
歯がゆいというか、腑に落ちないというか・・。アマンサじゃないけど、悔しい!
10話もあったんだからもう少し大胆な展開があっても良かった気もしますけど、そこは抑え気味で一番悔しい所をクライマックスにして終わってしまいました。
ただ5話までと比べたら、それでも色々あったほうでしょうか・・。
ではまた振り返りたいと思います。
ドラッグに簡単に手を出し過ぎって!!!
まず、今シーズン、ダニエルに一番突っ込みたかったのがこの問題。
あの骨董屋のオヤジに誘われて行ったパーティでも簡単にドラッグ使ってたので驚きましたけど、昔からハードル低かったみたいですね。
ん、なになに?
聞いたら16歳のハナに幻覚キノコをあげて自分も試していたって言うじゃないですか!!
おいおい、そもそもの原因ソコじゃないの?!
そこが全ての悪夢の原点だというのに、なぜ懲りずにまたドラッグに手を出すわけ??
それを一番思ったのが、かつての悪友(?)トレイに誘われて行ったジョージの家での一幕。
見てるこちらからすれば、ヤツが罠を仕掛けてるのは一目瞭然なので「ダニエルぅ~、そこでフラフラになったらアカンて~!」とハラハラドキドキ・・。
なのに肝心のダニエルはいつものスローペースの不思議君なまま、怪しい薬を次から次へと口にしていくし・・。
もう!アンタいよいよ知らんよ?!と突っ込みたくなりますけど、この男は一体どこまで考えてるんでしょうかね。
トレイの正体にもそろそろ気付きなさいよ!
まぁ、トレイの方もアホなのか、ドラッグやりまくって同じくフラフラでしたから、あれで完全犯罪が果たせたのかどうかも怪しいですけどね。
家に帰って娘に会った時には、口にゲロ付けてたし・・。どっちもどっちもだわ。
記憶がなければ自分も信じられない
ここに来て、ハナが犠牲になった夜の記憶が断片しかなかったという衝撃事実が発覚。
え、それじゃ、自分が無実かどうかも確信が持てない状況で今までいたっていうこと??
うわ~、ダニエルそりゃ厳しい!
ドラマの流れを見た時にはシーズン4まであるので、いずれは「ダニエルが犯人か??!」とこちらに疑わせるような方向に舵を切ってくるだろうな・・とは思ってましたけど、やはり寄せてきましたね。
テディを気絶させたエピソードもそれを狙ってる部分もあるでしょうし。
ただ、私的には暴力に染まる刑務所で19年を生き抜いてきた男が、調子に乗るバカ男をちょっと過剰に懲らしめてしまったのと、少女の首を絞めてころすことには大きな違いがあると思ってるんですけど、どうなのかなぁ・・。
・・まぁ、少年ダニエルは事件の夜に幻覚キノコ使ってたって言うし、私もタウニーのようには自信は持てませんけどね。
司法取引に応じるダニエル
そんな状況で自分を疑い苦しむダニエルに、ある日検察側から司法取引が提案されます。
服役は譲れない!と意気込んでいた検事もあっけなく服役ナシにまで譲ってくれたみたいで、その代わり群からの追放が条件になるとのことでした。
当然怒りまくるアマンサ。
そりゃそうでしょ!20年間兄を信じて戦ってきたのを本人に裏切られることになるなんて!
アマンサの無念さを想うと確かにやりきれない。
「明日から違う人間になる。私から連絡することはない」と兄に伝えるアマンサの気持ちもよーくわかります!
ただ一方で、裁判で争うことに疲れ果て、死刑判決の可能性も否定できない状況がこの先延々と続くことを考えると、「もう全てを終わりにしたい」というダニエルの気持ちもわかりますね。
私でもそうするかも。
だって家族のそばにいたって辛いだけだし、あの窮屈な田舎町から抜け出してどこかの都会で一人のんびり再出発したいって思うだろうな。
真実が語られた?クリストファーって誰?
そして、あれよあれよと迎えた運命の日。
有罪を認め、検察側の求める供述をするわけですが、この時のダニエルの語り口からある程度の真実が伝わってきましたね。
やはり彼はハナを傷つけてはいないようでした。
彼がハナを見つけた時には既に彼女は死んでいて、その姿に衝撃を受け、激しい後悔と悲しみに我を失った少年ダニエルが花を摘んで飾ってあげている姿が目に浮かび、これまた涙・・。
当時の取り調べでは弁護士を呼ぶことも許されず、繰り返し「お前が暴行して首を絞めた」と説明され、「それを認めれば父親に会わせる。家に帰れるぞ。」という刑事と議員の言葉に騙され自白してしまったようでした。
その当時の記憶をハナの写真を見ながら思い出したダニエル。
怒りを込めて真実を語る姿を見ながら、保安官のカールには何か感じるものがあったようでした。
ただ、取引の趣旨を思い出したのか、ダニエルは落ち着きを取り戻すと、再び彼らの要求する通りの自白をするのでした・・。
この保安官のカールもなかなか面白いキャラになりそうですね。
完全なる「悪役顔」で、南部の男的な泥臭さもありますけど、少なくとも真実を追求し正義を果たそうという気概はあるようです。
カールの今後の変化も楽しみですね。
あ、そうそう、ハナとセックスしていた複数の男たちですが、トレイとジョージの他に3人目の男が浮上しました!
クリストファーって言ってましたっけ。
この男が鍵になるのか、注目です。
テディとタウニーはやはり・・
タウニーの赤ちゃんは流産という結果になってしまいました。
はぁ、可哀そうに・・。
彼女なりに悲しみを忘れようと大学の調べ物をしたり、クッキーを焼いたりして気を紛らわせていたのに束縛夫のテディはそこが気に入らない!と絡み始めます。
おっさんテディの人への共感能力の低さには驚くものがありますけど、何にしても幼稚だなぁ・・。
残念なことに、父テッドシニアの良さがまるで遺伝しなかったようです。
テディの見当違いな怒りに付き合うのも疲れ果てたタウニーは、自由と自立を求めて別れることに決めたようでした。
タウニー、偉い。それが正解だわ。
ダニエルとは一緒にならないらしい
モーテルで会った2人は男女の関係になりませんでしたけど、これには正直ホッとしました・・。
テディとタウニーも変なカップルでしたけど、ダニエルとタウニーも同じく違和感ですよね。
強烈な孤独と虚無感に苦しむ2人がお互いに似たものを見出し心を通じさせる所までは理解できましたけど、だからってカップルとして幸せにやっていけそうか・・と考たら違うような気がします。(もちろん状況的に許されないし)
それに、夢見がちで生活能力のない2人が一緒になったところで現実的に生活していけるのかが不安だしね。
それにしてもタウニー、なぜ「お尻コーヒー事件」のことをテディに話すの?!
それ話したら、テディの一番知られたくない人にダニエルが話したって事と、昨晩モーテルでダニエルと一緒だった事がバレバレじゃないの!
も~、もう少し考えてよタウニー、テディはアホだけど、見栄っぱりの繊細君なんだからさ。
お陰でダニエルへの怒りに爆発寸前のテディは「家族がどうなろうと知ったことか!」と結局この事件を起訴することを決めたようでした。
「レクティファイ 再生」次はどうなる?
さて今後の予測ですけど、ダニエルがピンチに陥りそうな予感がしまくりですね。
まずテディが起訴を決めた事で→検察側が裁判の行方に自信を持ち、再審で戦うことを決める(ダニエルの凶暴性を証明できるので)→取引を破棄→ダニエル不利。
となりそうです。
そしてもう一つ。ジョージの死体が発見されましたけど、これに関しても最悪のケースを予想すると、トレイが嘘の証言をしてダニエルを犯人に仕立て上げる可能性が高いですよね。
ジョージが自殺した銃にダニエルの指紋を付けるくらい、あのラリってる状況なら簡単だったでしょうしね。(寝てたし)
それにダニエルがジョージの家で壁を壊したこともどう利用されるやら。
保安官カールもダニエルが家にいた証拠のメモを写メしてたので、色々面倒なことにはなりそうです。
(ただ、普通に考えたら本人を始末した男が自筆のメモを名前付きで残すか?って疑問は当然ありますけど)
それから家族の中で孤立気味の、高校生のジャレッド君が見ていてハラハラさせますね。
ハナの実家に不法侵入してぬいぐるみ持ってましたけど、あれは問題にならないのかな・・。
意外にもハナの弟には殴られずに済んでましたけど、なにしろ彼のことは今後も色々心配です。
もう少し周りの大人が彼のことを気にかけて欲しいんですけどね。
それぞれが自分のことでいっぱいいっぱいで、多感なジャレッドの事を気遣う人がいないようです。
という訳で、シーズン2もちょっとスローペースでしたけど、たくさんのニュアンスを含みながらダニエルの心の傷に迫っていく内容だったと思います。
もちろん他の家族もそれぞれに魅力的に描かれていて面白かった。
いや~、本当に一人一人の掘り下げ方が素晴らしい!誰一人手抜かりなしですね。
ただ、テディとタウニーのやり取りだけは相変わらずイラっとしましたけど、ようやくのんびりタウニーも決定的な決断をしてくれたので今後は応援するのみですよ。
そして、テディのアホは一体どこで目を覚ますのやら・・。
シーズン3も楽しみに待ちたいと思います!
次はシーズン3の感想です。↓