huluで見た海外ドラマ「レクティファイ 再生」最終シーズン4を最終話まで見たアニスのネタバレ感想です。
いや~~!!良かったよ~~~!感動だよ~~~!
あぁ~、頑張って見てきた甲斐があったね!!うん、あったよ!
という、素晴らしい全8話でした。
拍手~~!!!!
Huluが全4シーズンを立て続けに配信してくれたこの大人向けの渋いドラマ。
シーズン1は批評家が絶賛するのも納得の切り口で、瑞々しく情緒的に、人生の大半を死刑囚として失った男の葛藤と彼を支える家族の姿を描いて見せてくれました。
S2は若干間延びしたものの、S3でしっかり立て直し、最終のS4ではまたS1に立ち返ったかのように新鮮で感動的なエピソードが続きました。
ではさっそくネタバレ全開の感想で振り返りたいと思います。
【ご留意ください】
当ブログは個人が趣味で書いているもので、夜遅くにウトウトしながら感じたままの感想を綴っています。そのため稚拙な文章、品のない物言い、勘違い解釈、天然ボケなどで皆様をご不快にさせてしまうこともあるかもしれません。(その場合は申し訳ございません。)
その点を含めてお許し頂ける方のみ読み進めて頂けましたら幸いです。
また衝撃ネタバレに関してはそのエピソード分の始めに持ってくることもあるのでご注意ください。(内容を順番に書くわけではありません)
「レクティファイ 再生」S4のあらすじネタバレ感想
犯人はアイツじゃなくてアイツだった!!!
丸々4シーズンを引っ張ってようやく分かる真犯人・・。
「なんだ、やっぱりそうか・・。ボンボンのクリスか・・」という感想ですね。
集団暴行の3人目の男として浮上した家柄のいいクリス。ハナに嫌われていたそうで、手を噛まれたって言ってましたもんね。
カーっとなって、その後一人残って首を絞めたようです。
トレイは始めから動機が弱いと思ってたわ。
自分で言ってた「14歳の頃からやりたい時にやれる仲だったのに、暴行する必要なんてない。ましてやころして何の得が?」というセリフに説得力ありましたからね。
ただ、なぜあそこまで怪しかったんですかね?
なぜジョージの死体を隠してかく乱したり、ダニエルをハメようとしたのかが全く分からず・・。
幼い頃からそういう関係だったハナをころされ、怒りを感じる相手がいるとしたら、それはダニエルじゃなくてクリスでしょうにね。
それとも、セフレとしてしか相手にされなかったトレイにとって、ハナが本気で恋したダニエルは嫉妬の対象だったのか・・。
っていうか、アイツは普通に性格歪んでそうだから、単なるいじめっ子の意地の悪い戯れだったのかな。
ダニエルみたいなタイプを見ると意味なくイジメて喜ぶ輩っていますよね。
自分の現状に飽き飽きしてる暇な奴ね。
そんなトレイですけど、今回の疑惑のせいで家族も仕事も失ったみたいです。
ダニエルに次ぐ警察の誤認逮捕でしたけど、ヤツの場合は「ざまーみろ。自業自得だ。」と言っちゃっていいでしょう。
奴の父親が全ての原因だった
息子クリスを支配する町の有力者が当時の警察(特にフォルクス)に圧力をかけ便宜を図らせた結果、ダニエルがその罪を全て被せられる結果になってしまったようでした。
という訳で、フォルクスの無茶苦茶なまでのやり口は全てその汚職を隠蔽する為だったんですね。
あの爺さん、今シーズンは全く登場しないのかな・・?と思いきや、最後の最後、再審が開かれるというテレビ中継を見てるシーンがチラッとありましたね。
悔しそうだったわ~。はぁ、スッキリ!しっかり罪を償ってね。
弟ボビーの大変身
「やっぱり犯人はクリスね・・」なんて言いつつ、実は私、シーズン3の感想で「ハナの弟が怪しいのでは?」なんて書いてましたね。あぁ、お恥ずかしい・・。
まさかあのボビーがあんなまともな奴だったなんて想像もつかず!
だって、あの目つきはヤバかったよ。
病的過ぎて、姉をころされた怒り以前に危ない奴だと思ってたし。
相変わらず髪はべったり汚らしかったけど、ダニーの実家を訪れて謝罪するなんてスゴイ変化を見せてくれました。
こんなに人間て変われるものかね?と若干疑いながらも、やっぱり感動しちゃいますね。
ダニエルの本当の再生が始まる!!
寮での暮らしでまた新キャラ達がたくさん出てくるのかぁ・・。なんかつまらなくなりそう・・。と正直シーズン4はあんまり期待してなかったんですけどね。
これが予想を裏切り、想像以上に面白かった・・!
寮の責任者エイヴリーも味があって素敵だったし、他の仲間たちも最高過ぎて、見てるだけで涙が滲んできちゃうし・・。
あぁ、人生っていいなぁ・・。
再スタートに賭けるワクワク感と彼らの謙虚な姿勢に胸がジーン・・。
最後、あのルームメイトのおっちゃんがクリーニング店の仕事を見つけてするお祝いパーティ。
慎ましすぎて涙が出ちゃうでしょ・・。
ハァ、仲間っていいよね。
(そういえば、あの若いのはどこ行ったの?)
ダニエルが出会った運命の人
この彼女も良かった~!
ちょっと細すぎて妊婦には見えないっていうのと、何やって生計立ててるのかよく分からないっていうのはあったけど、ダニエルとの掛け合いが絶妙で、運命を感じさせまくりでした!
それこそ会話の一つ一つがロマンチック~!
そして、この二人の間に見え隠れする赤ちゃんの姿と新たな家族への期待・・。
もう何を迷うことがあるっての?!
ここで家族三人生きて行けばいいじゃない?!と単純にこちらは思う訳ですけど、ダニエルの「それは無理」っていう話を聞くとそりゃそうよね・・と納得もしちゃう。(意外に現実的だったね、ダニエルも)
犯罪者として自分、最低賃金の給料、トラウマに苦しむ現状。
そんなダニエルの気持ちをそっと察し、一度は身を引くことにしたクロエ。
今後またダニエルの元に戻ることはあるのかな?
最後のシーンでは、ダニエルが部屋で寝転がりながら、希望を描くという形で家族3人の幸せな姿を見せてくれましたけど、これはもう絶対実現すると思っていいのでしょう!!
クロエも「本の感想を電話で聞かせて」、というメッセージを残しているし・・。
あの分厚い本を読み終わる頃には、ダニエルもカウンセリングの効果を感じ、少しずつトラウマから回復しているのでは・・という彼女の気遣いを感じますね。
それにしてもダニエルの髪型、なぜこれまでベタっとダサいオールバックだったんだろ?と不思議なくらい、今回の方が良かったわ。
初めてダニエルがイイ男に見えたし。
多分想像するに、これまで死刑囚として日々極限の緊張を強いられる精神状態に近いのがあのカチッとしたスタイルだったのかな。
それが少しずつ肩の力が抜けて表情も柔らかくなり、髪もふわっとこんな感じに・・。
少しずつ自分に価値を見出し、未来の自分にも期待していく姿が良かったですね。
「行き過ぎない楽観的な姿勢で」って、これこそ再生だわ!
「レクティファイ 再生」製作者レイ・マッキノンを調べたら、また感動的なエピソードが・・
ダニエルもねぇ・・。始めの頃は喋るのがとにかく遅くって「少しはスピードアップせい!」と頭を後ろからハタきたくなる程でしたけど、段々クロエとの会話なんかを聞いてると普通になってきましたね。
それにしても、誰がこんな美しいダイアログを書けるのかしら・・。
と、興味を持ってwikiを見てみたら、製作・脚本・監督がレイ・マッキノンという人になってる。
レイ・マッキノンて誰かね?と見てみると、意外によく見かける俳優さんで、おお~、最近では「フィアー・ザ・ウォーキング・デッド」の最強悪役ならぬ、最弱ヘタレキャラのジョン役で出てた!
覚えてます?橋の上に立ってるのもやっとだった悪役で、すぐ消えた人。
その他、色々な脇役で俳優を続けてきた人ですが、製作の方では妻と一緒にアカデミー短編映画賞を受賞したりしてます。
この美しい奥さんですけど、実は有名な女優さんで2010年に急死しています。(正式な死因は発表されてませんが、恐らく血液の病気だそう)
マッキノンは今でもまだ亡き妻を想い続け、再婚は考えられないのだとか・・。
なるほど・・、彼自身も悲しい別れを経験し、すごくロマンチックな人なのが伺えますね。
余談ですけど、この奥さんのリサ・ブラント、どこかで見覚えありません?
私は調べてビックリでしたが、なんとあのリチャード・ギア主演「愛と青春の旅立ち」のヒロイン、ポーラの親友役をやってた女優さんでした!!
うわ~、懐かしい!!これ覚えてる!
これって最後にリチャード・ギアがデブラ・ウィンガーを工場から抱きかかえて行く有名なシーンですよね。
ここで彼女が何か掛け声をかけるんですけど、それがまたいいんですよね~。
え~っと、大分話が逸れましたけど、ドラマの感想に戻って他のキャラ達にも触れたいと思います。
アマンサはジョンと別れ新恋人出現
私はジョンが好きだったので、これは残念!!
ジョンたら、弁護士会を辞めてまでもダニエルの無罪を晴らすことにこだわり、ホールデン家のために闘い続けてくれるんですね。
目の下にクマ作っちゃって、なんていい奴なんだろ・・。
ダニエルを助けたい!正義を果たしたい!という気持ちもあるだろうけど、きっとアマンサへの想いが大きいですよね。
だって、愛した女が生涯に渡って闘い、苦しみ続けてきた問題を自分なら解決できる!と思った時、男なら誰でもそうしたいと思うでしょうからね。
でも、アマンサは新キャラのビリーがいいみたい。
うーん、あの爽やかさは確かに抗いがたい・・!!
素朴で謙虚な上に、愛嬌があってアマンサの繊細な気持ちを汲み取ってくれる。
こんな奇跡のような元同級生はいくらアマンサでも無視できないわよね。ルックスもキュートだし。
ただ、今後の長い裁判にもまだ熱意を失わないというジョンにも、またいつかチャンスがやって来るかもしれませんからね・・。
うーん、私ならどっちかな~。・・ん?メルヴィン??確かにそれも穴場ね・・!
タウニーとテディは離婚へ・・
タウニースゴイじゃないですか!
これぞ華麗な転身だわぁ・・!
田舎町の専業主婦としてその身を燻ぶらせていた若い女性が、ある日思い立ったが吉日、夫と別れ、看護師学校に通い、次の夢は人々を助けるために「国境なき医師団」で世界中を飛び回るって!
いいな~、生まれて初めて将来にワクワクしてるっていうタウニーが頼もしかったですね。
サラダばかり食べてる割には顔がパンパンだったけど、どこまでも透明感のある彼女には何か特別なものを感じますよね。
「いつか天国で本当のママに会えるかも・・」なんていうセリフにはこちらを泣かせるパワーがありました。
よ!タウニー頑張れ!
そして、おバカテディにもようやく少し成長が見られましたね。
でもさ、何度も書いてきたけど、やっぱりあの役は10歳若い人でないとダメだったのよ~。
ますますオッサン化して、父テッドとのやり取りなんかも違和感だったわ。
息子を気に掛ける父と、不器用で未熟な息子の絵にピッタリハマらないというか、ぶっちゃけオッサンが2人いるように見えちゃって・・。
顔もさらに皺だらけで、お肌つるつるタウニーと会ってる時なんて、年齢差がさらに際立ってましたね。
人生二倍生きてそうな顔したテディがタウニーの足を引っ張って子供みたいにゴネるもんだから、タウニーが気の毒だったんですよね。
でも、テディも納得して離婚という結果になり、テディにも見せ場がありつつイイ感じで終わってましたね。
ただ、今後普通に就職できるのかなぁ・・人に雇われる忍耐力なさそうだけど・・。というのが心配ですけどね。
一番わだかまりのあったダニエルとも和解して、何もかも完璧なラストでした。
という訳で、これ以上は望めないという最高のエンディング!!
やっぱりダニエルの再生への道に、新しい女性との出会い、赤ちゃんの誕生なんて用意されていると、人生の神秘と希望を感じずにはいられませんよね。
そうそう、シーズン3には登場のなかったカーウィンもなぜか髭バージョンで再登場!!
印象的なシーンでまた泣かせてくれました!
ありがとう!カーウィン!ありがとう!製作者のレイ・マッキノン!
たまにはこんな、完璧なまでに美しい物語があってもいいじゃないですかね。
現実世界に起こり得る悲しく残酷な悲劇を描きながらも、どこか幻想的で詩のように情緒的な希望溢れるドラマでした。