Netflixの海外ドラマ「サバイバー:宿命の大統領」のアニスの感想です。(途中まではネタバレ無し。注意書き以降はネタバレ感想です。)
恥ずかしながら、このドラマ知りませんでした。
でも、去年ABCで放送されたのでまだ新しいですね。(現在はネットフリックスで配信中)
キーファーもいいお年だし、もうプロデューサー業に専念なのかな・・って思ってたら、こんなドラマに出てたんですね。
「24」が終わってから、「TOUCH/タッチ」で普通のお父さんを演じてちょっとコケちゃってましたからね。
シーズン2までは続いたものの、視聴率は良くなかったみたいで・・。
私も2話くらい見てギブアップでした。
24の後に、ああした役柄を演じたいという気持ちはわかりますけど、視聴者の求めるものとズレてましたよね。
内容的にもかなり地味だったし・・。
その後、「24:リブ・アナザー・デイ」があって(これはやっぱり面白かった!)、その次のドラマになります。
本人はもうテレビはいいかな・・という所でこの企画に出会い、脚本の素晴らしさに気が変わって主演を決めた、という「サバイバー:宿命の大統領」。
おお~、なんと役柄はタイトル通りの大統領!
いいね~、普通のお父さんは似合わなかったもんね。
キーファー・サザーランドってやっぱりこういうスター性のある役柄の方が光りますよね。
お父さんのドナルド・サザーランドは名脇役の渋い役者さんですごい演技派ですけど、そういう意味ではキーファーの方はルックスもいいし、正統派のスター選手ですよね。
正直、演技は一本調子だな~って思うこともあるけど、でもやっぱりトム・クルーズと同じようなカリスマがどこかにあるから、24のようなヒットを生み出せるんですよね。
さて、このドラマでキーファー・サザーランド、最後の復活なるんでしょうか!?
【ご留意ください】
当ブログは個人が趣味で書いているもので、夜遅くにウトウトしながら感じたままの感想を綴っています。そのため稚拙な文章、品のない物言い、勘違い解釈、天然ボケなどで皆様をご不快にさせてしまうこともあるかもしれません。(その場合は申し訳ございません。)
その点を含めてお許し頂ける方のみ読み進めて頂けましたら幸いです。
また衝撃ネタバレに関してはそのエピソード分の始めに持ってくることもあるのでご注意ください。(内容を順番に書くわけではありません)
「サバイバー:宿命の大統領」予告編とあらすじ
「ある日、連邦議会議事堂が爆破され、議会も内閣も全滅。
一人生き残った閣僚のトム・カークマンが大統領権限継承者1位となり、突然大統領に就任することになった・・」
という内容です。
第1話はいいですね~!
「24」の続きを見てるかのような、衝撃の爆破シーンから始まり、スピード感もあって一気に引き込まれました!
一夜にして大統領に・・、なんて夢物語のような設定なので、ワクワク感もあり!誰が見ても「面白い!これは次回も楽しみだ!」と言える第1話になってました。
「サバイバー:宿命の大統領」登場人物とキャスト
ある日突然大統領になって、ホワイトハウスに住むことになったトム・カークマンですけど、普通の温和なおじさんです。
これでもかってくらい、ダサい眼鏡してます。
政治家としてはパッとしない経歴で、今回も左遷させられるところでした。
自分で「誠実が取柄の大統領に‥」なんて言っちゃうくらい真っすぐな性格で、
とりあえず義務感と使命感から大統領を就任したはいいけれど、今後どの程度の手腕を発揮できるのかは未知数です。
奥さんのアレックスはまぁ美女ですね。(演じるのは「ソラリス」のナターシャ・マケルホーン。)
こんなダサ眼鏡のオジサンが、こんな美女と結婚できるんだ・・と不思議なほど美しいです。
性格も良しでトムと愛し合ってます。
それから子供たち。
下の女の子は8歳なので、お爺キーファーの子供という設定はちょっと苦しいですね。孫にしか見えない・・。
(だって、10年前の「24」の時点で孫がいましたからね。)
上の子はちょっと反抗期ですけど、基本的にはいい子です。
新米大統領を補佐するのが彼ら三人。
みんな若い!こんな若者ばかりで大丈夫?
それぞれに野心を持ってこのチャンスをものにしようとしています。
今後トムの政敵になってきそうな共和党議員のキンブル。
うわ、ヴァージニア・マドセン懐かしい!昔はすごいセクシー美女だったけど、貫禄たっぷりのオバちゃんになってた。
やり手FBI捜査官に「ニキータ」のマギー・Qも出てます。
なんか体が細いせいか、やけに頭が大きく見えるなぁ・・。
不倫関係にあった政治家が爆破に巻き込まれ、つらい心情の中捜査に当たってます。
そんなところですかね。
題材が政治なのに分かりやすい!
「ハウス・オブ・カード」に比べたら大分わかりやすく、大衆向けに作ってくれてます。
よこしまな野心が欠片もないトムやアレックス夫婦なんかはちょっとリアリティには欠けるけど、まぁ汚い政治の世界で生き残れなかったという設定なので、彼みたいなくそ真面目なタイプも有り得なくはないかもです。
そんな彼がある日突然、強大な権力を手にして、どう国を立て直していくのか。
「一刻も早く犯罪集団に報復を!」と鼻息荒い軍の組織やマスコミ、国民をどう説得していくのか。
その辺が見どころなんですけど、始めの数話はまだ手探り状態で、多少の見せ場はあっても、トムがどういう人間かを説明するエピソードに留まってますかね。
でも、全くダレずに面白くストーリーが進んでいきます。
出来過ぎなエピソードやちょっと都合のいい展開もありますけど、娯楽大衆系ドラマってことで割り切ってみれば楽しめますね。
なにしろ男性版シンデレラストーリーですから!
「サバイバー:宿命の大統領」第3話までのネタバレ無し感想
今のところは微妙なバランス保ってますね。
当然このドラマの見どころは、
トムがどれだけ大統領として真のリーダーシップを発揮できるのか、そしてその適正は?ってとこだと思いますので、当然、ダメダメ大統領からのスタート。
国民やマスコミ、周囲の政治家達も厳しい視線を向けてます。
でも、始めからダメダメばかりでは視聴者も面白くないし、今後の期待も持てない・・ということで、その素質を垣間見せるくらいには上手に切り抜けています。
今後は、政治の世界のエゲツない駆け引きも見られそうですし、馬鹿正直なトムがどこまで臨機応変に順応し、策を練って戦って行くのか、期待できそうです。
それと、それこそ「24」のようなテロの犯人捜しの要素もあるので、その辺も見応えありそう。
私の注目ポイントは、トムがいつあのダサいメガネを新調するのか・・という点と、共和党のおばちゃんキンブルがいつ化けの皮を剥いで恐ろしい敵に変身するのか・・、その辺でしょうか。
とりあえずは10話くらいまでは一気に見れそうかな。
でも、今シーズンは21話もあるんですよね。大丈夫かな。途中ダレないといいけど・・。
でもキーファーが惚れこんで出演を決めた脚本ですからね~。期待してます。
それにしても、気楽に楽しめる良作を発見したのが嬉しい~!
次は最終話まで見たネタバレ無し感想です。
「サバイバー:宿命の大統領」最終21話まで見たネタバレなし感想
はぁ、長かった~。けど充分面白かった~!
これね、ちょっとスローな「24」でしたよ。
「24」では現場で体を張って走り回っていたキーファーが、このドラマでは最高指揮官の大統領という立場になって頭脳と人間性で勝負してました。
見始めた時はもっと政治的な内容かと思ってましたけど、意外にも国家転覆を企むテロ集団との攻防が結構な割合を占めていて、それがなかなかスリリングで見応えあり。
冒頭の衝撃テロから始まり、21話まで持つかなぁ・・と心配だったけど、常に一定の緊張感で物語がしっかり進行して、最後まで一度も弛まずに行けました!
「24」ほどの衝撃的な面白さではないけれど、21話を見続けるのに十分な出来だったのではないでしょうか!
「サバイバー:宿命の大統領」と「24」との違いは
派手なアクションや、残虐シーンがないことかな。
アクションの変わりに政治的な頭脳戦だったり、チームプレイだったり、人の心に訴える話術だったり・・そういう所が見どころで面白かったですね。
ショッキングな展開がバシバシ続く24よりも、もう少し良識派の大人向けというか、品よく作られてました。
でも見やすくて充分に面白いし、大衆向けにわかりやすい内容で、決してインテリ向けに作ってある感じじゃないのよね。
現場で走り回っていたのは
このドラマでのジャック・バウワーはこの人でした~!
マギー・Q演じるウェルズ捜査官!
拍手~!!細い体を張ってよく頑張った~!素晴らしい~!!
始めにお色気むんむんで現れた時は、ここまでボコボコにされながらも現場を走り回る人だとは思いませんでしたけど、よく最後まで戦いました!
やっぱりマギー・Qすごいわ。
あの美貌でこれだけのやり手捜査官を演じきれるんですからね。
知性も感じられて、しかもど根性座ってるように感じるのはやっぱアジアの血?
「24」と同じだったのは
それにしても、なんでこんなに「24」に雰囲気似てるんだろう・・って思ってふと調べたら、音楽担当がSean Calleryと言う方で同じでした。
そっか~、だから危険が迫ってる時や盛り上がる時の音楽が似てたんだ~っと納得。
ちなみに「ホームランド」もこの方みたいです。
魅力的な大統領夫妻
大統領のトムですけど、ドラマ出演を渋っていたキーファーが脚本を読んで気が変わったというのがわかるくらい魅力的な人物に描かれてますね~。
こんな役柄は俳優だったら誰もが演じてみたいんじゃないですかね。
政治家ではなく、高尚な理念を持った普通の一人のオジサンが、国家のため、家族のため、未来のために知恵と勇気を絞り新しい可能性を秘めた大統領を作り上げていくわけですけど、このサクセスストーリーがよくできてました。
たぶん、その辺は本当のドロドロした政治の世界から見ればリアルとは言えないんでしょうけど、まぁドラマですからね。
ただ、上手いなぁ・・と思ったのが、この高潔な新米大統領がただのナイーブ(世間知らず)な理想家ではない、
とこちらに感じさせるのが、トムのアイロニーなユーモアを含んだ軽妙トーク!
このニヒルなトークでがっちり人の心を掴むので、その後にどんな臭いことを演説しても、それがスッと心に入っていくトリックになってます。
スポークスマンのセスと同じトーンの自虐的なユーモアです。
それから、誠実大統領のトムも凄いですけど、もっと驚異的なのはファーストレディのアレックス!
どんな厳しい状況でも、決してへこたれずに常に笑顔で夫に対し愛情いっぱいのサポートを続けていました!あっぱれ!
こんな理想的な妻がこの世にいるんですかね?まさに妻と母の鏡!
これまでずっと人権派の弁護士として移民たちを擁護していたという過去も説得力につながってます。
と言う訳で、気軽に気持ちのいい良質ドラマを見たい!という方には丁度いい感じのおススメドラマです。
*これ以降はネタバレ感想になってますのでご注意ください。
「サバイバー:宿命の大統領」最終回まで見たネタバレ感想・考察 黒幕は誰?
脇キャラも最高!
終わってみれば、敵以外はみ~んな「いい人」達ばかりでしたね。
恐ろしい政敵になるかと思っていたキンブルは結局は野心だけでなく、良識もしっかりあるベテラン政治家だったし、嫌味たっぷりに登場した元大統領のモスおじさんも頼りになる国務長官になってくれたし、若手3人衆のアラン、エミリー、セスも全員愛すべきキャラでしたね。
少し出来過ぎなくらいですけど、まぁそういうドラマってことで。
余談ですけど、アランが休暇中の髪形が違っていたんですけど、これが全然印象変わってイイ男でびっくりしました!若いし!
普段もあんなナチュラルカールを生かす髪形でいればいいのにね。
でもホワイトハウスではさすがに浮くのかな・・。(でもあのべたッとオールバックはいかんね。)
それから、シークレットサービスのリッターが国家最高機密の捜査チームに参加するっていうのは現実的にアリなのかな?・・という疑問もありつつ、まぁ、いつも大統領の近くにいるから色々情報入るし、同時にしっかり守ってくれるし、情報分析にも長けてるらしいし(出来過ぎ?!)、頼もしかったですね。
あとは、何と言っても一番気の毒だったのはドスコイ親方ジェイソン・・。
息子をあんな形で亡くしたうえに、殺害容疑で逮捕、収監され、出所はできたものの、息子の敵を討つべく捜査をしていた途中、ロサーノに見つかってやられちゃった。
息子君まで手をかける必要があったんですかね・・。
ただ、息子を誘拐してFBI長官を操り・・というシークエンスはまるで「24」を見てるようで、ここが個人的には一番ハラハラしました。
その経緯を知って、なんとか阻止しようとするウェルズと敵との攻防も見応えあったなぁ~。
あの辺から、マクリーシュが死ぬところくらいまでが一番盛り上がった気がしますね。
結局、黒幕は誰?!
それにしても、21話もあったので、敵を見つけてやっつけても、やっつけてもなかなか核心には近づけませんでしたね。
最後の方でようやく悪の親玉が出てきましたけど、なんだかふーん、という感じの見知らぬ人で、とにかく莫大な財力があるというのだけはわかったけど、こう・・新しい人なんであんまり憎めないんですよね。
マクリーシュが一番憎たらしかったんですけどね~・・、あのムカつく妻との無謀なやり取り、「コノヤロ~」って思えたけど、あっけなく死んじゃったなぁ・・。
で、この黒幕がペンタゴンの大事な情報をごっそり持って国外に逃げて行ったそうで、結局今シーズンでは終わりませんでした~!
なんだ~、終わらないのか~!
まぁ、ここで逮捕して、解決しちゃったらシーズン2が続かないってことなのかな。
「24」のように、各シーズンごとに違う事件やテロを扱ってもいい気もしますけどね。
その方が毎回エンディングがしっかり締まって見てる方もスカッとするし・・。
一応、最終回としての「締め」はテロ実行犯のロサーノが死ぬとこと、最後の大統領のスピーチでしたね。
ウェルズとロサーノとの直接対決は、体の大きさ細さから言って彼女が勝つってのは無理があるのでは・・?と思ったけど、まぁずっと頑張ってきたのでこれくらい見せ場がないとね。
大統領のスピーチは、当初は棚ぼたで機会を得ただけのダメダメ素人大統領が、次第に国民の信頼を得て、ようやくここまでたどり着きました~!というクライマックスでした!
アメリカ人ってああいうスピーチ好きですよね~。内容的には、アメリカ賛美してるだけでしたけど、すごい盛り上がりでした。
注目のダサ眼鏡は「らしさ」を演出するためか、最後まで時々かけてましたね。
「サバイバー:宿命の大統領」続編はどうなる?
シーズン1が上々の出来栄えだったので、順調に続きそうですね。
ぶっちゃけ、あの終わり方だと続きがあんまり気にならないんですけど、私だけかな・・。
だって、あの悪役ボスにそれほど憎しみが持てないというか、なんか安っぽい中年ロックスターみたいな容姿であんまり怖くないんですよね。
こうして物語を引っ張る場合、悪役は大事ですからね~。
ブラックリストみたいに、悪役にはしっかり大物実力派俳優に登場してもらう感じだと、こちらも緊張感が続くんですけどね。
その辺、シーズン2にどうでるんでしょうか?
でも、政治話でどうにでも転がっていけるので、いくらでも膨らませていけるのがこのドラマの強みでしょうか。
そういえば、核軍縮が究極の目標!なんていうのもNATOの話の時に出てましたもんね。
ただそろそろ、トム大統領のハネムーン期間も終わって支持率も落ちてきそうですけど、驚きの政治手腕でさらなる新境地を見せていけるのか!その辺が見どころですね。
シーズン2はこちらです。↓