U-NEXTで見れる海外ドラマ「トゥルーディテクティブのシーズン3」の感想です。冒頭から登場人物紹介まではネタバレなし。その後の感想からは内容に触れています。
さてさて、やってきました「トゥルーディテクティブのシーズン3 迷宮捜査(猟奇犯罪捜査)」!HBO海外ドラマの秘蔵っ子ですよ~。
今回もシーズン1のように心を切り裂くような衝撃的で悲痛な物語が待っているのか・・。
かなり怖くもあり、でも、またあの魂を揺るがす感動を体験したい!という期待もありつつ・・、シーズン3も気持ちを引き締めて取り掛かりたいと思います!(気合い入り過ぎか?)
【追記】祝!マハーシャラ・アリがエミー賞主演男優賞にノミネート!
【ご留意ください】
当ブログは個人が趣味で書いているもので、夜遅くにウトウトしながら感じたままの感想を綴っています。そのため稚拙な文章、品のない物言い、勘違い解釈、天然ボケなどで皆様をご不快にさせてしまうこともあるかもしれません。(その場合は申し訳ございません。)
その点を含めてお許し頂ける方のみ読み進めて頂けましたら幸いです。
また衝撃ネタバレに関してはそのエピソード分の始めに持ってくることもあるのでご注意ください。(内容を順番に書くわけではありません)
「TRUE DETECTIVE/迷宮捜査」予告編
ご注意:スターチャンネルの放送は終了しています。
「TRUE DETECTIVE/迷宮捜査」登場人物とキャスト
ウェイン・ヘイズ刑事
演じるのは「ムーンライト」と「グリーンブック」でアカデミー賞を受賞した時の人、マハーシャラ・アリ。
当初、彼は脇役刑事の設定だったらしいのですが、「このドラマはアフリカ系刑事がメインの方が面白くなる!」と監督に熱意を伝え、変更に至ったのだとか・・。
いつも脇役だったので、そろそろ主役を演じたかったそうです。
妻、アメリア・ヘイズ
パーセル事件に関してのノンフィクション本を書いたらしい。
美人ですね~。
息子ヘンリー。
母親似!
ヘイズの相棒、ローランド・ウェスト
この方、スティーヴン・ドーフだって一瞬分かりませんでしたよ。随分ゴツイ親父になったもんですね~。揉み上げが効いてるわ。
昔はシュッと尖ったイケメンだったのに、骨太になったなぁ・・。
失踪したパーセル兄妹、ウィル12才とジュリー10才
失踪した兄妹の母、ルーシー・パーセル
ご存知メリル・ストリープの娘、メイミー・ガマーが飲んだくれ母に扮します。
「グッド・ワイフ」に出てるお姉さんの方です。
兄妹の父、トム・パーセル
演じるのは海外ドラマに引っ張りだこのスクート・マクネイリー。好きだわぁ・・。
「ホルト・アンド・キャッチ・ファイア」「ファーゴ」「ゴッドレス -神の消えた町-」「ナルコス:メキシコ編」と評価の高いドラマに出演しまくってます。
あの抜け感・・、私も監督なら選んじゃうわ。
TVのインタビュアー、イライザ・モンゴメリー。
「またの名をグレイス」のサラ・ガドン。相変わらず美しい。去年「世界で最も美しい顔100」の15位に入ってた。
謎のゴミ男、ブレッド・ウッダード
「フィアー・ザ・ウォーキング・デッド」に出てた方ですね。
*この先は内容に触れています。
「TRUE DETECTIVE/迷宮捜査」第1話のネタバレ感想解説あらすじ
シーズン1に構成と雰囲気が似てましたね。
焦点となるのは、1980年に2人の兄妹が失踪した「パーセル事件」の真相ですが、これがまた蓋を開けるのが怖いのですよ・・。
子供が被害にあう事件はそれだけで見るのが辛いですからね。
ウエインの長い人生に、このパーセル事件がどう影を落とし、何を失い、何を得たのか・・。
過去を振り返る老いた彼と共に、私たちもその一部始終を目撃することになります。
交錯する時間軸は3つ
①1980年11月 事件発生当時のウエイン
10年後に証言録取を受けているウェインの視点で語られていく。
ベトナム戦争で偵察部隊に所属していた追跡能力を活かし、一人別行動で兄妹を捜索し、兄ウィルの死体を発見。
②1990年5月 10年後に証言録取を受けるウェイン。
どうやら死んだと思われていた妹が生きているらしい。
③2015年 「トゥルー・クリミナル」というテレビ番組のインタビューを受けるウェイン。
重い記憶障害があり、引き出しには銃も用意している。
それほどの覚悟を持って語ろうとするのは何なのか、また何故なのか・・。
第1話で気になった点
捕まったえん罪の犯人は誰?
10年後の録取で、「判決は覆されないだろう」「証拠は固い」などのセリフがありましたけど、どうやら間違った人物が逮捕されて刑務所にいるような感じですよね?
1話を見る限りでは、その候補の一人目に挙がるのは、ネイティブアメリカンのゴミ男、ウッダートでしょうか。
もしくは、3人組の高校生?
あの怯え方からすると、みんな事件を起こすようなタイプには見えませんでしたけどね。
(その内の一人に「13の理由」のジャスティン君がいた)
叔父がいたらしい
それと、気になるのが失踪の約半年前に数週間滞在していたという、子供達の叔父にあたる男の存在。(厳密には母の従兄)
長男ウィルの部屋で寝ていたそうですけど、クローゼットにあった覗き穴からジュリーを見ていたのか・・。
それと、クローゼットの下に粉のようなものもありましたよね。あれ何だろ。
この男もえん罪犯人候補かな。(もしくは真犯人候補か)
ベッドに隠してあった古いプレイボーイの雑誌は彼のもの?
宗教的な儀式なのか?
ウィルの死体があった場所付近に置いてあった不気味な人形。
花束を持った花嫁のようにも見えます。
ウィルの死体が祈りを捧げているような姿にしてあったことからも宗教的な匂いがしますよね。土着宗教的なものか・・。
妹ジュリーはどうなったのか?
これですよね・・。
正直彼女のその後の事はもう怖くて知りたくないような・・。
オクラホマの薬局に強盗に入った犯人だった場合(訂正:客の可能性もありとのこと)、当然普通の暮らしをしているわけもなく・・。
この10年を誰に連れ去られて誰と生きてきたのかは今後明かされていくのでしょう。
はぁ、2話を見るのが怖いよ~。
次は第2話のネタバレ感想です。
「TRUE DETECTIVE/迷宮捜査」第2話のネタバレ感想
さて今回も同じトーンで、これといった事件の進展や衝撃事実などはなし・・。
少しずつ丁寧に説明してくれるのは分かるんですけど、ちょっと眠かったかな・・。
ジュリーは〇〇の子じゃない?
妹のジュリーに関してはトムの子じゃない可能性がある・・と悲しみ暮れる祖父母が言っていましたね。
ルーシーが妊娠した当時トムはテキサスで働いていたそうで・・。
うーん、トムの気持ちを考えるとやり切れない。
そんなことは当の本人が一番よく分っているはずですが、それでも自分の子として愛情をかけて育ててきた娘ですもんね。
トムってまだ生きてるのかな?
1990年に生存が確認されたジュリーとは、その後再会できたんだろうか・。
そこが気になるわぁ・・。
それから、最後にはパーシー家に犯人からと思われる手紙が届いていましたね。
「子供は笑顔が一番」というメッセージがちょっと皮肉めいてますね。
子供達が不仲の両親の元で辛い生活を強いられていたことを指摘しているのか・・。
となってくると、彼らを以前から知っていた者の犯行?
だったら、あの従兄の男も怪しいのかな・・。
幼児性愛者をボコボコに
1980年って刑事がこんなことも許されたんでしょうかね。
かなり暴力的に尋問してましたね。しかもネタがないと分かると、トランクに閉じ込めて保護観察処分に違反するようにしてまたムショに戻そう・・って。無茶苦茶。
(まぁ奴の場合は名前や犯罪歴を隠して子供と関わる仕事をしてた訳で、完全にアウトですけどね。)
1990年に刑事を辞職したのは何故?
この1990年の話しがなかなか進まないのが歯痒いわ~。
捜査が再開されて、またウェインとローランドがコンビを組むことになるのかしら・・。
ジュリーの指紋は犯人のものか、客のものなのかも分からないそうですが、早く捜査を始めて欲しい!
でも、低能キントがこの時点で州の司法長官になっているらしいです。
人種差別主義者みたいだし、今後面倒なことにならないといいですが・・。
ウェインは認知症とは違うの?
最後のシーンの息子家族との会話を聞いてると、普通に認知症の老人みたいでしたけど、どうなんですかね。
第1話では記憶障害ってことでしたけど、何が違うのかな。
うちの仏人夫はもう5話くらいまで見てるそうですけど、「シーズン1とメメントを合わせたような感じ」と感想言ってました。
へぇ・・。
「メメント」が入ってくるとなると、また面白そうだけど、複雑そう。
それにしても妻アメリアが書いたノンフィクションの本「生と死、そして満月」でしたっけ?
あれには何が書いてあるんだろ。ジュリーの生存が分かったことで、えん罪が確実となったら、本の内容も間違っていたことになるのかな・・。
今だに誰が逮捕されたのか教えてくれないんですよね。
その気の毒な彼も、無実ってことならさっさと解放してあげて~。(ゴミ男だったら可哀そう過ぎる)
ザっとですが、こんなところでしょうか・・。
あの藁人形がハロウィーンの時に配られていたってことですけど、これが誤認逮捕の手掛かりになって来るのかな・・。
次は3話のネタバレ感想です。
「TRUE DETECTIVE/迷宮捜査」第3話のネタバレA感想
う~ん。謎ばかり増えてなかなか事件が進展しませんね~・・。
結局さ、35年後の現在でも事件は完全に未解決みたいですね。ちょっとガクっと来たわ・・。
10年後にジュリーが生きてると分かり、再捜査となった時点で大きな展開があったのかと思ってた。
それをさらに25年後の彼が語っていく形かと思ってたんですけど、どうやらそうでもないみたい・・。
あのTVレポーターに「聞き込みが不十分だった」、とか「茶色のセダンを調査しなかった」とか言われてましたけど、なんだかなぁ・・。彼女の方がよく知ってるってどういうこと?
これから10年後のエピソードで事件の真相に迫っていくのかと思ってたけど、どうもそうでもないのかな・・。
かといって35年後の彼に何ができるんだろ・・。薄れ行く記憶と戦いながら新たな真実を発見していくのか。
今回見つかった手がかりは・・
兄妹たちについては以前から秘密が多かったことが分かってきました。
どうやら、兄のウィルは誰かと会ってたみたいですね。その際、妹も連れて行って、人形で遊ばせていたようです。
手がかりかどうか分かりませんが、それらしき証拠をまとめます。
何のメッセージ?ゲーム用のメモなのか・・?
ん?タンス?どこかの部屋?
現場にあったサイコロ。ここでゲームしてた?
兄妹が遊んでいたとみられる場所にも藁人形が・・。
ウィルの死体はこの時を再現してる?
2年前のこの初聖体式を知る人物ということか。聖職者とか・・?
よく分りませんが、親に甘えられない兄妹達に甘い言葉で取り入っていた大人がいたようですね。
茶色のセダン(高級車らしい)に乗っていた男女(黒人男性と白人女性)は関係しているのか・・?
今回分かった情報はこの辺でしょうか・・。
兄妹の母ルーシーは死んでいた!
兄妹の父トムは5年前にアル中で危機的状況にあったのをローランドが救って更生させたようですね。
今ではすっかり別人のようでしたが、大分宗教に肩入れしている様子。
せめてジュリーに会わせてあげたいけど、今後どうなるんだろ・・。
とりあえずはこの朗報を神の恵みと捉えているようです。
ただ、残念ながら母親のルーシーは2年前に死んでしまっていたそう!
ラスベガスから遺体を運んだと言っていたし、恐らく子供達を失った苦しみに耐えられず、身を滅ぼしてドラッグか何かで死に至ったのでしょう・・。
なんとも残念!
ジュリーは客だった!
強盗にあった薬局から検出された指紋がジュリーのものと合致したと聞いて、てっきり彼女が強盗犯なのかと思っていたら、実際は客だったみたいです。
化粧品の辺りから採取されたらしいし、どうもドラッグ一直線じゃなかった雰囲気。
ということは、彼女を連れだった人間と幸せに生きてきた可能性もあるってこと??
でもさ、兄のウィルを死に至らしめてるわけだし、ただ養子が欲しくて誘拐した人間とは考えにくいですよね。
えっと、もしもジュリーが生きていたら今何歳?10才+35年で45才か・・。
トムに会わせてあげたいなぁ・・。
やっぱりゴミ男は・・
完全に住民達から犯人扱いでしたね。
襲撃にもひるまない姿勢で結構反撃してたので、これはこじらせそうですね・・。
最後、何を抱えて家から出て行ったんだろ。
重そうだったし、猟銃か何かの束みたいに見えたけど・・。
あれで奴らに復讐したら、ついでに兄弟達の犯人にも仕立て上げられてしまうのかな。
あり得るなぁ・・。
ホイト食品が絡むのか?
また不気味な会社が出て来ましたね。
会長の孫娘が犠牲になった事件をきっかけに財団ができたって言ってましたけど、その女の子の事件も怖そうだなぁ・・。
そっちは解決してるのかしら。
いずれにしても、今後も何らかの絡みはありそうですね。
というわけで、今回はこんなところでしょうか。
記憶障害と戦う爺さんが、亡き妻と会話しながら若かりし頃の記憶を一つ一つ手繰り寄せ、未解決事件を奇跡的に解決に導くのか・・。
それとも全然違う展開なのか・・。
でもさ、10年前のバーではかつてのパートナーが再結成してましたよ?
優秀な2人が組んで、また何か発見しない訳はないでしょう。
なのに、現在の時点で、あのレポーターに糾弾されるほど結果を出せていないんですよね・・。
う~ん・・。まだ先が全く読めませんが、とりあえず楽しみですね!
次は4話のネタバレ感想です。
「TRUE DETECTIVE/迷宮捜査」第4話のネタバレ感想
う~ん・・。進まないなぁ・・。
確かに「メメント」っぽくなってきて、いい感じではありますが、事件の方は進みませんねぇ・・。
だいたいね、夫婦の会話あんなに要る??
夫婦喧嘩のシーンは奥さんの方が結構キツくて面白かったけど、レストランでのデートの時の会話が長いわ~。
これだけ夫婦関係を丁寧に描写していくというなら、それなりに感動の結末が待っている(彼女の死にまつわる部分かな・・)と思っていいのでしょうか?
では、今回も事件を中心に振り返りたいと思います!
ウィルは妹を守ろうとして死んだ?!
そうそう!事件現場にウィルの血が付着した尖った岩がありましたよね。
あれを見た時に「これって事故っぽいな・・」と私も思ったのよ~!(って今更遅い?)
石を頭に打ち付けたなら相当な悪意を感じますけど、揉み合っていてあの岩に頭を打ち付けてしまったという事なら、その遺体を祈るような形にしておいたというのも辻褄が合うかも。(せめて安らかに眠れるようにってこと?)
そして、ウェインの勘では始めから目的は少女のジュリーほうで、ウィルは妹を守ろうとして死んでしまったのでは・・とのことでした。
確かに一人だけ目をつぶってるっていうのは怖い・・。
おばって誰?片目が病気の黒人男性は?
そこで気になるのが、牧師の口から出た「ジュリーはおばに会うのを楽しみにしていた。」という証言。
そもそも叔母はいないそうなので、この女が事件に絡んでる可能性はありますよね。
そして、あの藁人形を一気に10体も買ったという黒人の男も浮上してきました。
片目が白内障かなにかで白濁しているそうです。
ふ~む・・。
となると、あの茶色の高級セダンに乗っていたという証言にあった男女(男は黒人、女は白人)がこの2人と考えていいんでしょうか?!
ん?てことは、この2人は夫婦で、女の子の養子が欲しかったとか?
そんな平和な話なの?
でも、養子に女の子を欲しがって誘拐するくらいなら、もう少し小さな幼児を狙いそうですけどね。
いやいや、ここで思い出さないといけないのは、あの犯人からの手紙。
「子供は笑顔が一番」
というメッセージから、犯人はジュリー達が日頃から母親のネグレクトなどで酷い状態にあったのを知っていた人物というのが分かりますよね。
となると、やっぱりウェインが言っていた通り犯人は教会関係者で以前から2人を知っていた人物なのか・・。
でも、黒人は信者にほとんどいないそうですけどね。
女の方が信者だった??
トムとルーシーの苦しみに涙・・
ルーシーの「私、根性が淫売なの・・。」というセリフから始まった悲痛な告解のシーンでは、私も思わず涙がポロリ・・。
さすがメリル・ストリープの娘、メイミー・ガマー!見せ場を作るわ~。
どんな親でも、「つらく当たってしまった。」「もっと優しくできたはずなのに。」と日々反省しながら子育てをするものですが、あれだけの後悔がある中で取り返しのつかない悲劇が起こってしまっては、その苦痛たるや想像するに余りあります・・。
トムにしても気の毒過ぎる!
少なくとも彼は不器用ながら父親の務めを果たそうと努力してきた男ですよ。
ローランドの家のソファでようやく眠りにつくことができましたけど、今後まだまだ苦しみは続いて行くのでしょうね。
この5年後にアル中から立ち直ることになるそうですが、その5年間はこれまた想像を絶する地獄だったはず。
はぁ、なんとか娘に再会して欲しい・・!
35年後の現在、トムが生きているかもまだ明らかにはなっていませんが、頼みますよ~。
ん?ルーシーの従兄ダンの死体?
35年後の現在もほんの少しだけ進みましたね。
まず、ウェインの息子ヘンリーは父と同じ刑事だったようです。
ウェインが彼にローランドを探してくれと頼んでいました。
お?次回は35年後のローランド来るか?!これまた老けメイクが楽しみ~。
それから美人TVインタビュアのイライザとの会話から幾つかわかりました。
- 80年の事件捜査にも「終結」があるらしい(恐らく犯人逮捕にて決着)
- 90年はウェインにとって「悪夢」だった
- ミズーリ南部の採石場跡で、90年に失踪したダンの白骨死体が見つかった。
イライザはそれ以上の情報は今のところ自分達の事情で明かせないと言ってましたね。
他にどんな情報があるんだろ・・。
それから90年の捜査が再開されてましたけど、どうやら司法長官らは今捕まっている男が犯人という路線をキープしたい様子。
ウェインらは当然この圧力を無視して、真犯人を挙げるつもりでいますが・・。
そして、ウェインの「悪夢」なるものが起こるのはこの後なんでしょうか!?
気になります!!
見つかった?!21歳のジュリー!
そして90年の捜査再開でさっそく始めたのが指紋が採取された薬局の監視カメラ映像のチェック。
ウェインは見つけたっぽいですよ!
どうですか??
普通の客には見えませんよね。
画質が荒くてよく分りませんが、目は不安気に監視カメラを見上げているし、両手でしっかり抱えているのは何でしょうか・・。
服にしても、化粧品を買いに来た客にしては不自然だし、とてもリラックスしているようには見えません。
この映像からウェインは何を推測できるんでしょうか。
捕まっているのはゴミ男なのか?!!
80年の事件の終結というのは、もちろん犯人逮捕のことだと思いますが、この犯人が誰かはまだ教えてくれません。
ただ、あの感じだとゴミ男のウッダードになるのかなぁ・・。
凄かったですね。
銃を持った白人の男たちがトラックでやって来るのを見るなり、ブーツ(長靴?)を脱いで走りだしたと思ったら足裏から血を流しながら家までダッシュ!
そして、用意していた爆弾をドアにセットすると、猟銃を大量に出して戦闘準備!!
一気にベトナム戦争モードへ!
そして、リーダー格の男がドアを押し開けると・・!!
ドッカ~~~ン!!!
というところで、終わってましたが、これはイカンですよ・・。
その前に子供達に話しかける姿が目撃されてますし、この流れだと犯人にされてしまうかも。
もう一組可能性がありそうだった高校生グループの不良君は、自転車に指紋が発見されてしまいましたが、ウェインは犯人の可能性は低いと見ているようです。
でもさ、それだったらゴミ男だって犯人に繋がる証拠は一つもないでしょ。
ということは、藁人形も、目が病気の黒人男性も、おばの存在も、犯人からの「ジュリーは生きてるから探すな」という手紙も全部無視する形で終結したってこと??
それとも、何か一つくらい運悪くウッダードと繋がる証拠が出てきてしまうのでしょうか・・。(適当な目撃証言とか・・)
もしそうなら、1セントのために怪我した体を押して地道に缶を集めていたゴミ男が不憫でならないわ・・。
「今度会ったら1セント返すよ・・」
せめて、10年後の再捜査で彼が犯人じゃなかったということだけでも証明して釈放してやって欲しい!
でもなぁ・・、ウェインが「悪夢」と呼ぶような結果になったってことなので、これも怪しいかな・・。
というわけで、今回はこんなところでしょうか。
次は5話のネタバレ感想です。
「TRUE DETECTIVE/迷宮捜査」第5話のネタバレA感想
うわ~、またまた複雑になってきましたね・・。
とりあえず分かった内容だけまとめたいと思います。
意外にも規模が大きい犯罪だった?
どうも、この犯罪は思ったよりも規模が大きく、もしかしたら組織的な犯罪である可能性も出てきましたかね。
というのも、
- 証拠品(おもちゃに付着していた指紋)が証拠保管部屋から10年の間に消えている
- 現場検証を行ったハリス刑事が90年に失踪している
- ルーシーの従兄ダンも90年に失踪している。(その後白骨死体が発見される)
- ウィルの鞄はウッダードの家に仕込まれたものだった
などが確認されました。
ちなみに、失踪したハリス刑事というのは、この方・・。
ウッダードの家のポーチ下からウィルのリュックを発見し、大事な証拠品をべたべた素手で触っていた人。
【追記訂正】
ではなく、向かいにいたこっちの人でした。↓(失礼しました)
このおじさんを10年後に犯人が消したとして、何の意味があったんだろ。
犯人がリュックを仕込むのを見たとか?でもそれなら、すぐにやられてるはずでしょ。
10年後というのが分かりませんね・・。
犯人からの手紙はルーシーが書いた?
今回爺ウェインが妻の書いた本を読み、ルーシーが言っていたセリフの中に「子供達は笑顔が一番!」とあったことから、あの手紙はルーシーが書いた!と結論してましたけど、そうなのかなぁ・・。
だって、あの手紙が届いた時はまだ事件発生から間もなくだったのか、まだ家には刑事や警官がうじゃうちゃいましたよ。
あんな時期のルーシーに、雑誌から文字を切り抜いて手紙を作る余裕があったの?飲んだくれの彼女にちゃんと雑誌やらの証拠隠滅ができるんだろうか。
むしろ、あの手紙の中にあった言葉に母親として糾弾されたように感じたから「子供は笑顔が一番なのに・・。自分は酷いことをしてしまった!」ってアメリアに話したんじゃないのかな?
アメリアが来た時家にはもうルーシーしかいなかったので、事件発生から少し経ってるように感じましたからね。
爺ウェインはその辺の時間軸があやふやなので、そう感じたのかもしれませんけど。
まぁ、これも私の印象なので実際はウェインの言う通りルーシーが作ったのかも・・。
それを聞いたローランドも納得してる様子でしたしね。
それにしても、ルーシーがアメリアだけに心を開いて告解したセリフをそのまま本に載せるなんてちょっと酷いわ・・。
ジュリーからの電話で何が起きた?
もうこれが怖いのですよー。
ジュリー、完全に父親のトムが犯人のような口ぶりじゃないですか。
「あの人がやったの。あの人が連れ出した。」って言っちゃってましたからね。
それに、「ウィルはどうしたの?私たちは彼を休ませるために置き去りにした。」と言ってるし、まだウィルが生きてると思っているようです。
ただ、” We left him resting.” 休ませるために置き去りにした。ということは、ウィルが岩に頭をぶつけてその後置き去りにしたのを見ていたような雰囲気じゃないですか?
そして、まるで”We”が自分とトムだったような語りぶり。
これはマズい・・。
私はトムが犯人じゃないのを100%信じてますけど、もしかしてウェインとローランドはここで考えが変わってしまったのか・・。
でも、思い出さないといけないのが、ジュリーを知っているという元ホームレスの男の証言。
メアリーはかなり変わっていて、「ピンクの部屋のお姫様」「兄貴を探してる」などと言っていたそうですからね。
二十歳前後になって、「お姫様」はちょっと怖い。
電話での話しぶりもそうですけど、情緒的にかなり不安定なのを感じるし、幼い頃から誰かの洗脳下にあるのを感じます。
こうしたトムが絡んでるというストーリーもその犯人から何度も聞かされ、そのまま思い込んでる可能性があるかと思います。(私の推測ですが・・。)
それに、100歩譲ってトムが兄弟を連れ出していたとして、10才のジュリーをその後誰が世話して来たの?
俺たちがした事って何?ホイトって誰?
一瞬「俺たちがしたこと」、とお爺ちゃん達が悔やんでいたのは、あれだけでトムを犯人だと確定してしまったことを言っているのかと思ったんですけど、「殺人」って言葉も出てましたよね。
その後の話しで、ダンやハリスの名前が出ていたので、あれ?ハリスをやったってこと?とも思ったんですけど、全然分かりません。
その後ウェインが手紙の事を話すと、「ルーシーは確かに奴と繋がってた」とローランドが言い「さっきお前が言っていた男と」と続けます。
ウェインが名前を出したのはダンとハリスなので、どちらかと繋がっていたということですよね。まぁ普通に考えれば従兄のダンですが・・。
その後ウェインが「ホイトがその翌日に来た。」と語ります。驚くローランド。
ここでホイトさんが初登場。
もしかして、どっかにホイトさん出てた?とチェックしましたけど、たぶんまだ登場してない人物です。
【追記】すみません、ルーシーが以前働いていた地元企業、ホイト食品のホイトだったので名前だけは出ています。
マイケル・ルーカー(「ウォーキング・デッド」のメルル役)が演じてるようですけど、まだ見てませんよね。
彼は数年前に亡くなったそうですけど、彼はウェイン達がしたことを知っていて、ウェインは家族を守る為に諦めたそうです。
「今度は諦めない」と爺ウェインは言ってますので、恐らく事件の真相追及のことでしょう。
ウッダードの悲しい最期
もう!切ない!!切なすぎる!
「刑事2人をころさなかったら正当防衛で行けたのにな。」とウェインに呟くところが切ないでしょう!
分かっているならなぜ?!と思う所ですが、恐らく日頃から受けて来た差別的扱いへの怒りが爆発してしまったのかもしれませんね・・。
ウェインにしても、あんな辛い役回りは勘弁して欲しいところだろうなぁ・・。
タイミングよく証拠品を仕込まれてしまい、全ての犯人にされてしまったウッダード。
彼の子供達がその濡れ衣を晴らそうとするのは当たり前でしょう。
昭和の堅物男ウェイン
なのに、10年後のウェインは弁護士に対して怒ってましたよね。
なんか嫌な奴だわ~。
妻アメリアとの会話を聞いてても、今回は本気で腹が立ちましたよ。
彼女の本の事も「自慢するのか・・」「お前は人の不幸を喜んでる」など・・、どっからそんなクソ意地悪い発想になるわけ??
アメリアもよくこんな男と一生を耐え抜いたものだわ。
それに、ローランド曰く、彼に対しても酷い事をしでかしたそうです。
ウェインが謝らないことを怒ってましたよね。
でもまぁ、鬱屈した怒りを溜める主人公という設定も新鮮で面白いですけどね・・。
彼の暴言や苛立ちは全てこうした怒りから来てるようでしたよね。(ウッダードと同じく、偏見に満ちた社会への怒りかな・・。)
そして、そんな彼も今や無我の境地で真実を求める老いぼれお爺ちゃん。
孤独なローランドと2人で泣いてましたね・・。
自分の罪に向き合う覚悟を決め、もう一度死ぬ前に真相を探りたい、とかつてのパートナーに協力を求める姿にはもらい泣きしちゃいましたよ。
ローランドも「ダメだ、ダメだ」と頑なでしたけど、最後はしぶしぶ了解したと考えていいんでしょうかね?
これは楽しみなことになってきました!
次は第6話のネタバレ感想です。
「TRUE DETECTIVE/迷宮捜査」第6話のネタバレA感想
もう・・。じらし戦法にはちょっと疲れて来たわ。
超スローなのにごちゃごちゃ複雑、捜査も進んでるのか、進んでいないのか・・。
もう少し余計な部分をカットしてテンポアップしてくれるといいんですどね。
ただ、どれも大事な情報に見えるし、どれが無駄とも言い切れないのよねぇ。
かなりイライラしたので、今回私はズバッと結論の方から行かせて頂きます!(といっても、すべて私の推測ですので、間違ってる可能性あります。その場合はスミマセン。)
ホイト食品がやっぱり怪しい??
結局ホイト食品なのかなぁ・・。
地元企業の金持ちということで、色々融通も利きそうですしね。
トムに暴行されたダンは「警察には男の名前を言いたかったんだ!」と言ってましたので、あの後ホイトの名前を出したのでしょうか。
それを聞いてさっそくホイト家に侵入を試みたトムが見つけたのは、ピンクの部屋。
壁の方で何かを見つけて「ジュリー?」と驚愕の面持ちで呟いていたので、彼女の何かがあったのでしょう。
そして、その背後に迫るのはハリスの姿!!
「ピンクの部屋」というのは、成人したジュリー(メアリーと名乗ってる)が周囲に漏らしていた単語ですよね。
当初はあそこに監禁されてたってこと?
第3話で、「ホイト会長の孫娘も犠牲になったので捜査に協力するための基金を立ち上げた」という話がありましたけど、これも関係してきそうですね。
あんな小さな田舎町で女の子が被害にあう(誘拐?)事件が2件もあったのに、なぜ警察は関連を疑わなかったんだろ。
80年に現場検証をしていたハリスの可能性は二つでしょうか。
- 買収され、証拠品を仕込む。その後はホイトの警備担当に雇われて、役職を貰う。
- 証拠品を仕込んだ現場を見たことでゆすりをかけ、結果的に高給取りの警備担当に納まる。
そして、今回トムを始末したことで、証拠隠滅で彼も消される。
想像ですけど、こんな感じでしょうか。
トムの悲劇
トムが気の毒で仕方ない!!
自分の娘だと疑わず、赤ちゃんの時から愛情をかけて世話をしてきたのでしょう。
子供を2人失うという悲劇に見舞われた上、自分が警察に疑われたとなれば、そりゃ禁酒も破るって。
それと、どうやら彼はゲイだったみたいですね。
そんな自分を引け目に感じながら、なんとか神にすがろうと教会に通っていたんですね。
ルーシーが他の男と遊びまくっていたのも、きっとこれが原因かな。
トムの方も自分に原因があるとなれば、そんなルーシーを家から追い出したりするほど責められませんしね。
夫婦の不幸の原因がここにも一つありました。
ルーシーはホイトが犯人と分かってた?
ルーシーは以前ホイト食品工場で働いていたということで、その時に犯人から娘のジュリーが目を付けられることになったのでしょうか。(この辺は想像です)
もしかしたら、誘拐された直後から彼女には犯人の見当がついていたのかも・・。
そしたら、老ウェインの言っていた、「あの手紙はルーシーが切り貼りして作った」という説も、筋が通るかな。
ダンの話から見えるもの
というのも、ルーシーが家を出てからラスベガスでドラッグをやったりする資金などは、誰かをゆすって得ていたもの、と言ってましたよね。
事件直後にホイトの関与に気が付いたルーシーが、ホイトに直談判しに行ったものの、「金をやるから黙っていろ、悪いようにはしない。」と説得され、ついでに「お前は手紙を作って警察に(見つけたふりをして)出せ。」と指示された可能性もあるかなぁ・・と。
そうなると、彼女は「子供には笑顔が一番。」という言葉で言いくるめられ、「ここにはそれがなかったから、彼らと一緒にいる方がいい。」とでも思い込んでしまったのか。
アメリアにそう告解をした時も、その言葉を繰り返し、無理やり自分にそう信じ込ませようとしていたのでしょうか。
もしくは、ただ金に目がくらんだのか・・。(ただ苦痛の表情を見るに、そこまで割り切っている感じでなかったけど)
ダンはほとんど兄弟のように育ったので、ルーシーからそうした一部始終を聞かされていたのでしょう。
彼女自身の死も偽装されたものだと言っていましたね。
結局、これでトムがころされた場合、ハリスもやられ、ダンも・・となると、事件の真相を知る者が全員いなくなり、結果として2015年現在も真相は闇の中・・ということなのかな。
気になるのはお爺達の言葉 ホイトには会ってる!
でも、「俺達のしたこと」と彼らがしきりに気にしているのは何なんでしょうか。
TVディレクターが「ハリスのことをまた持ち出した。」とウェインがローランドに言うと、「それでも続けるのか?」と聞いてましたので、一瞬ハリスを彼らがころしたのかなぁ・・と思いましたけど、どうなんですかね?
さらに前回「ホイトがその翌日に尋ねてきた。」と言ってましたけど、どうもそれによってウェインは「家族を守る為に捜査から身を引いた。」らしいですね。
脅されたのか、買収されたのか・・。
あ~、もうイライラするわ~。
早く続きが見たい・・!
アメリアを訪れた男
本屋での読書会に現れた男ですけど、教会に通うお婆ちゃんから人形を10体買ったという男ですよね。
ホイトが犯人という路線で考えると、彼と白人女性(茶色のセダンに乗っていた2人)はウィルとジュリー兄妹に近づき良好な関係を築いた後、最終的に誘拐を実行してホイト家に連れて行った手先ということ??
彼はアメリアに対しても、真相を知らないくせに適当なことを書いて金儲けするな!と言うような口調でしたよね。
こういう感じで、町の有力者・ホイトの手先は町中のあちらこちらにいて、ダンは彼らのことをまとめて「奴ら」と言っていたのでしょうか。
ジュリーは今どこにいる?
ダンの言葉で、「彼女は今奴らから逃げている。時間がない。」というのがありましたけど、その後彼女は逃げ切って2015年現在もどこかにいるのか、それとも捕まってしまったのか・・。
は、まだ分かりません。
福祉施設などにいた時期もあったようなので、彼女は自力でホイト家を脱出したということなのかな。
ただ、証言した元浮浪者の男が「今が何年か知らなかった。」と言っていたので、長年監禁状態にあった感じはしますよね。
最後に、まだ残る謎についていくつか・・。
壁に開いていた穴ですけど、兄妹がメモをやり取りするのに使っていたというのが分かりましたけど、そもそもあのゲームは何なんだろ。
ウィルの死体がしていた祈るような形から、教会関係者が関わってるとウェインが断言してましたよね。
ということは、教会もホイトに取り込まれているのか、始めからその一部なのか・・。そんなところでしょうか。
あ、そうそう、ウェインの息子がTVディレクターと不倫しちゃったみたいですね。
まぁ美人だしね。
爺ウェイン、記憶障害はあってもそういう部分はまだ鋭いようです。
というわけで、今回はこんな感じでしょうか。
残すはあと2話!
なんとなく結論が見えて来たような気もするけど、やっぱり最後は意外な結末で驚かせて欲しいところです!
肝心のホイト氏もそろそろ姿を現すでしょう!
次は第7話のネタバレ感想です。
「TRUE DETECTIVE/迷宮捜査」第7話のネタバレA感想
ようやく真相が見てて来ましたよ~!
はぁ・・・。長かった。
では、前回の記事で推測した内容の答え合わせをした後、今回のエピソードで分かった新事実について、また勝手な推測をさせていただきます!
やっぱりトムは・・
消されてしまっていましたね。これは当然犯人はハリスでしょう。
あのお爺2人が話している時からも深い後悔が滲んでいるのを感じましたが、恐らくトムの死に関してもいまだに罪悪感を感じているんでしょうね。
まぁ、それはハリスが犯人ということを知らないからですけどね。
自死に関して多少は怪しいと思ってはいても、自死を否定する証拠もないので、漠然と自分達の尋問が彼を追い込んだせいといまだに思っている部分はあるかと思います。
それにしてもトムのことが悔しい!ジュリーに会わせてあげたかった!
それから、ローランドって昔からアル中っぽい感じだったんですね。
90年の段階で「飲んでるのか?」とウェインに言われていたし、これは推測ですけど、あの彼女と上手くいかなかった原因の一つにアル中問題があるかもしれませんね。
ローランドは家族を持つことなく年老いてもアルコール片手に孤独な身の上ですが、当時酒に溺れて苦しんでいたトムを救おうと手を差し伸べていたのも、そんな彼だからこそトムの心情を理解することができたのかもしれませんね。
結果、トムは断酒に成功し、あのジュリーの電話が来る日までは立派に更生していたのですが・・。
う~ん、とにかく残念。
ハリスをやったのは!
これもやっぱりウェインとローランドでした。
まぁ、かなりヒントがありましたしね。
だけど、あの時その犯行現場をホイト側の人間が見張っていたということでしょうか?
目撃者がいないとホイトが知り得るわけありませんしね。
そして翌日にホイトはその情報を元に、家族の身に危険が及ぶようなニュアンスでウェインを脅し、ウェインは完全に事件を諦めることを決めるのでした。
そのことをローランドは知らなかったようですし、ローランドにはホイトは向かわなかったようですね。
元々捜査の続行に意固地になっているのはウェインの方だけだというのを知っていて、ローランドは警察上層部からの圧力でなんとかなると読んでいたのか・・。
いずれにしても、これによって今後25年間事件が掘り起こされることはなかったわけです。
真相に迫る! イザベルの存在!
さて、今回分かったことをまとめます。
- ホイトにはイザベルという娘がいる
- 77年にイザベルは、娘と夫を交通事故で亡くす
- その後イザベルは心を病み、自さつ未遂を起こす
- その直後から、MRジューンと呼ばれる片目の黒人男性が常に同行するように
- 屋敷の地下に2人はずっと籠って暮らしていた、他に入れるのはホイトだけ
というのが、かつての使用人の証言から分かりました。
で、ここから先は私の推測ですが、(というか、皆さんもうお分かりだと思いますが)茶色の高級セダンに乗っていた黒人と白人の男女というのは、この2人のことだと思います。
恐らく、娘を亡くした事実を受け入れることができずに、その3年後にジュリーを誘拐。
地下に監禁して娘として育てた(育てようとした。)という流れでしょうか。
ルーシーは、娘を売った形で大金を受け取った。
ホイト食品で働いていた時にジュリーが目を付けられたのか、たまたま教会などの集まりでイザベルの目にジュリーが留まったのかのかは分かりません。
また、それがホイトの提案だったのか、イザベルがMrジューンと共謀して勝手に犯行に及んだことなのかも分かりません。
分かっているのは、その誘拐をルーシーは受け入れ、その後10年近く金をゆすり続けていたということ。最後はハリスに消されてしまったということですね。
ここで一つ思い出すのは、ジュリーが自分のことを「メアリー・ジュライ」と呼んでいた、と施設で一緒だった女の子が話していたこと。
「7月のJulyよ。」とまで言ってましたけど、今回出て来た黒人の男は「June(6月)」ですからね。どっかにMayやAugustもいるかもしれません。
というのは冗談ですが、イザベルのこだわりなんでしょうか。
メアリーというのは死んだ娘の名前だったのかな・・。
精神を病んでいたイザベルと地下に監禁され、ピンクの部屋でお姫様のように扱われていたジュリーが、同じように精神を病んでいくのも無理はないかもしれません。
前回のエピソードの最後で、トムがホイト家の地下に下りてピンクの部屋で見つけた驚愕の物とはなんだったんでしょうか。「ジュリー」と呟いていたのが気になりますね。
壁に掛けられた写真とかかな・・。(家族写真?)
というわけで、この時一緒にいて、子供達を見守るようにしていた後ろのお化け2人もイザベルとジューンだった可能性が高いですよね。
当然、例の公園で毎回会っておもちゃで遊ばせていたのも彼らでしょうし、ジュリーが神父に「おば」と語っていたのもイザベルのことだったのでしょう。
人身売買は違う気がする
美人テレビディレクターは、この地方で起きた人身売買の事件を例にあげて、今回も小児性愛者達が絡む組織犯罪ではないか・・との持論を展開していましたが、このイザベルの件に関してだけは違うかもしれませんね。
懐かしいお二人も登場~。
イザベラは単純に失くした娘の代わりになる存在が欲しかっただけで、ジュリーを誘拐し、地下で一緒に暮らしていたのではないでしょうか。
もしも人身売買が目的なら兄のウィルも売られてしまっているでしょうしね。
ただ、ウィルに関しては妹が連れ去られるのを止めようとした時に揉み合って岩に頭を打ち付ける・・という不運な事故によるものか、イザベル達の存在を知っているため、口封じにやられたのか微妙なところだと思います。
でも、事故のような気がしますね。
というのも、ハリスが始末される前に、
「俺にも子供がいる!子供を傷つけるような真似は絶対にしない!」と、大人は平気でやる男がムキになって言っていましたからね。
あの段階で演技をしているようにも見えなかったので本心でしょう。
それに、もともと汚れ仕事担当のハリスに対し、Mrジューンは普通のオジサンに見えましたから、そんな非道なころしがパッとできるとも思えませんよね。
ということで、やっぱり事故だったような気がします。
ルーシーだって、そこは受け入れる訳がないし。
ルーシーもさすがに児童性愛者には売らないでしょ
美人ディレクターはルーシーは子供を売った親だと決めつけてましたけど、これも雰囲気的に違いますよね
ルーシーが「子供は笑顔が一番!自分にはそれができなかった!」という告解とも取れる悲痛な叫びをあげた姿からは、裕福なイザベルの元でなら自分が与えてあげれなかった愛と笑顔のある生活が送れるはず!と、無理やりにでも思い込もうとしているような印象を受けました。
もちろん本気でそう思っている訳ではなく、アル中、ヤク中、セックス中毒な彼女が弱い自分を正当化するための言い訳に過ぎず、結局は金に負けたのが事実でしょうからね。
そんな妻の最大の裏切りを知る由もなく死んでいったトム・・。
気の毒にも程があるわ・・。
爺ウェインの家の外の黒い車は本当だった!
車停まってましたよ~!本当に!
爺2人が絶妙な連携プレイでナンバーを撮影するところなんか、ちょっと笑っちゃいましたよ。仲いいわ~って。
となると、やっぱりホイト関係でしょうね。
ジュリーが今現在どこにいるのかは、全くわかりませんが、テレビクルーがウェインの家にあれだけ出入りしていたらそりゃ気になって見に来るでしょう。
90年の段階で「ジュリーは逃げている。彼らに見つかりそうだ。」と、ダンやMRジューンは言っていましたが、あの後逃げ切ることができたのか・・。
それとも彼らの家に連れ戻され、いまだもホイトの孫娘メアリーとして生きているのか・・。
さて、次は最終回!
大体真相が見えて来た感じもするところですが、現在のジュリーがどうなっているのか、事件を探る爺2人に対し、ホイトは何をしてくるのか・・。などが気になりますね。(ホイトもいい加減顔を見せろ~)
次は最終回のネタバレ感想です。
「TRUE DETECTIVE/迷宮捜査」最終回を徹底考察/解説
さすが最終回!面白かった~。
ジュリーとウィルの真相については先週の感想でまとめた感じとほぼ同じでしたね。
それでも、最後に救いもあったし、なんだか良かったわ・・。「TRUE DETECTIVE」らしく、最後に垣間見せる独特の色合いの人生観にはズシーン・・と重いものを感じました。
では今回も徹底的に考察していきたいと思います!
ジュリーの軌跡を時系列にまとめる
分かった部分でまとめたいと思います。
- 1980年、10才の時に誘拐されホイト家の地下にあるピンクルームで育てられる
- 薬を飲まされ、イザベルの娘メアリーであると洗脳させる
- 始めの2年は幸せそうだったが、次第にイザベルの病状が悪化し、ジュリーも外に出たがるようになる
- 1987年、17歳の時ジュリアスの手引きでホイト家から逃げる(イザベラはその後自死)
- 路上生活をしたり、施設などを転々とする。
- 90年に薬局の隠しカメラに捉えられる。まだこの時は精神が不安定だった様子で、警察への電話では父親がやったと語る
- 92年、修道院にたどり着き、ようやく精神の健康を取り戻す
- 95年、25歳の時にHIVで死亡したという筋書きで身を隠す。(当時はホイトにまだ追われていた?)
- その後は結婚し、離れた場所で暮らす。
- 97年ジュリアスが修道院を訪れ彼女の死を確認
- ルーシーを出産
やっぱり、ウィルの死は事故でしたね。
ホイト食品で働いていた時に家族で参加したイベントの時にイザベルがジュリーに目を留めて、そこから交流が始まったようです。
ウィルはただお目付け役ということで、一緒にいただけだったんですね。
気の毒に・・。
祈るような手にしたのが妹のジュリーだったというのがまた切ない・・。
というわけで、ウェインが確信していた「教会関係者が絡んでいる。」というのは、なかったみたいですね。あの人形を作ったのが、教会信者のおばちゃんというくらい・・?
ホイトは事件に絡んでいなかった?
それから、ホイトにしても直接的には事件に介入していなかったようですね。
もちろん、彼らの犯罪を知りつつ容認し、金銭面などでバックアップしてきたのは事実でしょうが、誘拐当日にしても旅行で留守だったし、直接ルーシーと話しを付けたのもハリスだったようです。
ホイトにしてみたら、大事な家族だったのは病気で亡くなった妻と、娘のイザベルだけだったようで、90年にウェインに会って話をしている時もそんな様子でしたよね。
娘も亡くして絶望し、完全に酒浸りでした。
あの様子を見ると、そもそもジュリーに関心があったかどうかも分かりませんね。
イザベルがまだ生きていた時は必死で探したでしょうけど、その後はどうだったんだろ・・。
ジュリアスの苦悩
ジュリアスがやけに苦悩してましたけど、どの部分でしょうかね?
誘拐なのか、ウィルの死についてなのか、ジュリーの脱走を助けたことか、そのまま彼女を見失ってしまったことか・・。
リチウムを飲ませていることに気づく前は、そんなに後悔しているようにも見えなかったので、その後少しずつ彼女にしてしまった大罪に気が付いたんでしょうね。
(ちなみにリチウムは躁鬱病の薬なので、自分に処方された分をジュリーに飲ませていたのか。)
そんな気の毒なジュリーに対し、少しでも力になりたいと逃がしてみたら、今度は病気のまま路上生活をさせることになり、その後HIVで死なせてしまった・・。
という後悔でしょうか・・。
ただ、彼はただの雇われの身で、金持ちの強欲な犯罪に巻き込まれただけという気もするので、気の毒と言ったら気の毒ですよね。
せめて、ジュリーが幸せに生きてることを知らせてあげたいけど、ウェインがもうボケちゃってるので、無理なのかなぁ・・。
でも、あの後にまた正気を取り戻すこともあるでしょうし、そしたらどうなんだろ。
犯罪者にそこまで親切にはしないか・・。
ウェインはあの時気が付いた??
ジュリーの家にようやく辿り着いたところで記憶障害が出てしまったウェイン・・。
お~い、どんだけタイミングがいいんだ~!
という声を一身に受けながら、これぞ人生の悲哀でしょう~とばかりに彼らと他愛無い交流を続けるお爺ちゃん・・。
ところが、水を貰って飲んでいる時、ルーシーちゃんの顔を見ながらハッと我に返っている様子が見て取れます。
恐らく、この瞬間は自分を取り戻してますよね。
ルーシーと名付けられた子の顔を見て、ジュリーの母の面影に気が付いたからか・・。どうかは全く分かりませんが・・。
とはいえ、ジュリーは自分の母親の名前を娘に付けた訳で、子供の頃の記憶を取り戻しているのが分かりますね。
自分を売った母親とも知らず・・、それでも子供にとって母は母なのか・・。
もう、せっかくなら男の子が生まれてトムと名付けて欲しかった!
気の毒なトムにもこの孫を見せてあげたかったわ。
そして、やはり気になるのは、まだジュリーが怯えているように見えるところ。
恐らく彼女としても、ホイトがまだ生きているとは思っていないでしょうが、イザベルが死んだことを知らない可能性はありますよね。
ジュリアスやハリスが探している可能性もあるかもしれない・・。
もしくは、そんな可能性云々よりも、何十年も怯えて生きてきた彼女にとっては見知らぬ人との出会いはそれだけで不安になるものなのかもしれません。
息子ヘンリーはあの住所をどうするの?!
一番気になったのはこれですよね!!!
ウェインがいた場所の住所のメモを見ながら、それをポケットにしまったヘンリー。
私もこの部分はどう解釈していいのか分からなかったので、ここだけ調べる為あちらのファンサイトを覗いてみました。
もちろんドラマでは答えが出ていないので、あくまでも想像するしかないわけですが、あの瞬間から不気味な音楽も流れていたし、私としても悪い方向に考えざるを得ないのかなぁ・・という気はします。
となると、あの住所をTVディレクターのイライザに渡そうとしている可能性が高いかと。
もう一つ、ローランドに渡す為では?というのもありましたけど、私としても希望としてはそっちですけど、どうですかね・・。
ジュリーがようやく手にした静かな幸せを壊すことのないように配慮してもらいたいものですが、イライザと寝ているヘンリーが彼女への手土産にしちゃうのか、それとも母アメリアの血を引く息子として、しっかり状況を理解しジュリーの幸せを尊重するのか・・。
この辺の解釈は見る側に委ねられたということでしょうか。
アメリアとウェインの愛
不思議な愛の形でしたよね。
常に全てを見通しているかのようなアメリアに対し、いつも目の前にあるものしか見ようとせず、闇雲に直感的に行動してしまうウェイン。
自己評価が低く、そのくせ傲慢で、短絡的。
彼女は、そんなウェインを大きく包んで見守っていました。
90年以降はアメリアの働く高校で警備主任の仕事を得ていたんですね。
穏やかに幸せそうに働く姿が今回の冒頭にありましたよね。
そうして平穏に年を重ねる中にも、何かが欠けていたのでしょう。
アメリアの死後、自分やり残してきた仕事のことが気になり出し、消えつつある記憶の中で、もう一度真相を見つけ、人生そのものの全体像を掴み取ろうとする爺ウェイン。
ところが結局のところ、彼が見つけるのは、いつも「点」だけで、それがラインとなって人生そのものを描きだしてくれることはないのです。
最後に、ウェインがベトナムの密林を偵察しているシーンが出ますが、彼にとって人生は常に先の見えない密林のような場所で、彼に出来るのはそこで目を凝らし、手がかりを掴み、危険を察知しながら先に進むだけ。
ただその繰り返しでしかないのです。
そんなウェインに常に先の可能性を見せ、静かに導いてきたアメリアとの出会いはそれ自体が奇跡としか言いようのないものでしたが、彼女は最後にも小さな奇跡を起こしてくれました。
彼女の書き残した本が、最後もウェインが求めて来た答えを与えてくれたのです。
ふ~む・・。それにしても、そんな偶然あるかいな?
という感じで、大事なページがたまたま開いたりする奇跡もありましたけど、でもこれも一つの象徴でしょうね。
最後、2人の成人した娘が初登場してましたけど、アメリアにそっくりでしたね。
ずっと会えない会えないと思い込んでいた娘に会えて、嬉しそうだったウェイン。亡き妻と重ねている部分もあるのでしょうか。
「TRUE DETECTIVE/迷宮捜査」はS1を超えたのか?
シーズン3に当たるこの「迷宮捜査」ですけど、皆さんどうだったでしょうか?
やけに複雑にし過ぎて、その割に衝撃展開が少なかった気もしますが、ウェインの人生を同じ視点で眺めた時、やはりシーズン1から通ずるテーマが込められていたのを感じました。
人生を掴み切れない虚無感と、それでも確かに存在する微かな希望を同時に描く手法はS1を踏襲していたと言ってもいいかと思います。
そんな部分が私はかなり好きでした。
でもこれ、主演のマハーシャラ・アリが「当時の差別的社会を背景に、あえて黒人刑事をメインに据えることで物語がより深く、面白くなるはず!」と脚本家に掛け合って変更に至ったという記事を読みましたけど正解でしたね。
本当、もし彼が主演でなかったらここまでの哀愁と純愛を表現できていたか怪しいわ。
変更してもらって良かったわぁ・・。もし彼が当初の予定通り、補佐的役割だったら全然面白くなかった可能性もあるかもしれませんよ。
というわけで、またシーズン4も期待したいと思います!