Netflixの海外ドラマ「YOU-君がすべて-」の全シーズンのネタバレ感想です。
はぁ、気持ちの悪いドラマを見てしまいました・・
見ながらずっと思ってたんですよね。「しょーもないわ~」「気色悪いわ~」「アホだわ~」と・・。
こんな昼メロのようなドラマを10時間も見てしまう私ってどうなの?時間もったいないでしょ。
と若干自分に呆れながらも全10話ほぼ一気見。
ドラマとしてのクオリティ云々は置いておいても中毒性だけは高いのは保証します。
【ご留意ください】
当ブログは個人が趣味で書いているもので、夜遅くにウトウトしながら感じたままの感想を綴っています。そのため稚拙な文章、品のない物言い、勘違い解釈、天然ボケなどで皆様をご不快にさせてしまうこともあるかもしれません。(その場合は申し訳ございません。)
その点を含めてお許し頂ける方のみ読み進めて頂けましたら幸いです。
また衝撃ネタバレに関してはそのエピソード分の始めに持ってくることもあるのでご注意ください。(内容を順番に書くわけではありません)
「YOU-君がすべて-」予告編
「YOU-君がすべて-」はどんなドラマ?
簡単に言えばストーカー男と、それに気付かないアホ女との偏狭的恋愛物語です。
あっと、アホ女なんて言っちゃいけないのかしら。
ベック可愛いし、結構ファンがいたりするかも・・。
サイコ・スリラーと銘打ってますが、スリラーという程スリルがある訳じゃないのよね。
ただ、このキモ男がどこまでやるのか、最後どんな決着の付け方をするのか。
女側のベックとしてもどれだけ反撃してくれるのか?と期待しながら見続けてしまった感じです。
テンポがいいし、エゲツナイ展開がどんどん続くので、こちらとしても下世話な興味が尽きなかった・・というのが正直な感想ですかね。
「YOU-君がすべて-」登場人物紹介とキャスト
NYにある昔ながらの本屋の店長ジョー。一目ぼれしたベックをストーカーし始める。
演じるのは「ゴシップガール」ダン役のペン・バッジリー。
キモい・・。精悍な顔立ちと貧弱な体とのバランスがキモい。短い脚とガリガリの脛がキモい。ぼーぼー黒々の胸毛がキモい・・。
普通に爽やかな役もやれそうだけど、このジョー役にはうってつけのキモさですね。彼で正解。
作家を目指す大学院生ベック。
設定では「聡明な美女」ってことになってるけど、聡明かなぁ・・??
絶対作家にはなれそうにもない身持ちの悪いイケイケ女子で、人を見る目はゼロ。
このヒロイン役には「ワンス・アポン・ア・タイム」のアナ役、エリザベス・ライル。
一見「リベンジ」のエミリー・ヴァンキャンプに似てるかな?彼女をもっと甘ったる少女顔にした感じ?
可愛いけど、そんなに知性は感じられないかも。(役柄的にそうってこともあるし)
ベックの親友ピーチ。密かにベックに気がある金持ちの娘。
演じるのは「プリティ・リトル・ライアーズ」のエミリー役シェイ・ミッチェル。
あと、画像が見つかりませんでしたけど、「フルハウス」のジョン・ステイモスも出てました。
後半からの出演でしたけど、出た瞬間「わお!来たよ!」とギョッとしますね、あの顔は。インパクト強すぎ!こんな感じのひげ面でした。
「YOU-君がすべて-」シーズン1ネタバレ無の感想
意外に評判がいいドラマ
こんなサイコ系メロドラマなんて見てるの私だけだろうなぁ・・。なんでハマっちゃったのかしら、あ~時間の無駄だわ~。
なんて思いながら結局完走してしまいましたが、本国での評価は割と高く、すぐにシーズン2への更新が決まったそうです。
愛のためなら何でもできる!人ゴロしも厭わない!君の為なら何でもする!と我が道を行くジョーにどこまで付いていけるのか?!
っていうか、付いていける人なんている訳ないけど、常に本人のナレーションで身勝手な心の声が入るので「よく言うわ!」って笑っちゃうパターンが多いかな。
自己完結型のサイコなのに、隣に住んでる男の子を面倒見たりといい面も持ち合わせてるというのがユニークだしね。
結構ジョーファンもいたりするかなぁ・・と。
こういう妄想系で美男美女が愛だの自己犠牲だのを唱え合うメロドラマにはうっとりしちゃう人もいるのかな。(いないだろ)
たぶん、私のように「アホだわ~」「どこまでやる気?」という興味で突っ込みながら見る感じでいいんじゃないですかね。
二転三転する適当な予測不可能な展開にはかなりの中毒性があって目が離せませんので、そのまま思いっきり楽しんじゃってください!
適度に「そう来たか!」的などんでん返しも用意してあって、いいアクセントになってます。
*ここからはネタバレありの感想です。
「YOU-君がすべて-」シーズン1のネタバレ感想・解説・考察
結局顔でしょ?見た目でしょ?
このドラマが「純愛ドラマと紙一重」と言われながらも、浅い浅い恋愛ドラマの印象をぬぐえないのは、やっぱりここですよね。
ジョーが「自分は一目惚れを信じる」なんて運命の如く言ってましたけど、要はベックの顔と体に惹かれただけで、後はその執着力の強さから「愛」だなんだの言ってただけですもんね。
恐らく異常な執着心は幼い頃に両親に捨てられたことや、キャンディスに裏切られたことから来てるのだと想像しますが、まぁ、こういうタイプの男って昨今多いらしいし、珍しくもないのかも。
「これが愛!」という思い込みさえあれば、実際のベックがどういう女性であろうが構わないらしいのも面白いです。
それにしてもNYの通りに面したアパートであんなに窓全開でセックスする女ってどうかしてるでしょ!
なんでカーテン付けないの??
出会い系で男アサってやりまくってるし、人を見る目が全くない洞察力の低さで「作家は無理だろ」って思いましたけどね。
それがピーチの死後ジョーと別れてあっという間に本を書いて3か月後には出版にこぎつけてるし、最後も監禁された場所で数日で一冊書き上げちゃうし、天才作家だってそうそう数日で書き下ろしするのは無理でしょう!
大体、金持ちビッチのピーチについて何を書いたっていうのかしら・・?
私が面白かったのが〇〇との恋
しょうもないドラマの中でも「あれ?」と雰囲気が変わったのがカレンとの一幕ですね。
あれほど執着が強かったはずなのに結構サクっとベックと別れたジョーですけど、ふと付き合いだしたカレンとは普通にいい感じのカップルでしたね。
カレンも自然体で素敵な女性でしたしね。
そんな彼女と一緒にいて「幸せ」と口にしていたジョーもいい感じだったのになぁ。
それこそ、あのまま一緒に暮らし続けていって、ふとジョーがカレンに対して愛おしさを感じる場面が増えて行ったら、それこそが「愛」なんでしょうね。
ところがそんなありきたりな「愛」では満足できないジョーは刺激と興奮を求めてまたベックへの執着を募らせていっちゃうんですけどね。
ベックも同様に、カウンセラーと浮気をしてみたり、ジョーが誰かに奪われたと知るとまた取り戻したくなったり・・と常に刺激を求めてしまう浅はか女子で、ある意味似たもの同士でしたけどね。
シーズン2もきっとこんな調子でしょう
最後にキャンディスが現れましたね~。
キャンディスは絶対ジョーにやられてるはず!と思わせておいて、実は名前を変えて生きてました~というオチでしたけど、なんだか納得しきれませんね。
だって、あのインスタのイタリア写真!おかしいでしょ!
イタリアに住んでるはずなのに、アップされてる写真が観光地巡りしてるようなベタな自撮りばかりで、「あれ、絶対合成だわ」って思ってましたよ。
でもまぁ、これに関してはジョギングしてるピーチを殴って逃亡してる時に
“I would never hurt a woman”っていうジョーのセリフがあったので、過去にも女を傷つけたことはないのね・・というネタバレに近い情報はあったんですけどね。
という訳で、キャンディスは本当に名前を変えてイタリアに暮らし、その後またNYに戻ってきたということでいいんでしょうかね?
シーズン3はまたキャンディスとの絡みが見られるんでしょうか。キャンディスはかなりの巨乳セクシーなので、今後はセクシー路線も強まってきそうです。(ただなぁ。ジョーの体がな~)
もちろん他にも新しい女が出現しそうですけどね。
〇〇をは無事だった!
里親の父親ですけど、これもミスリードしておいて「実は生きてました~」というオチでした。
かなりサイコ的要素を持つムーニー(オムツ?)氏でしたけど、ジョー本人には恨みの感情はないようで「俺のミヤギ先生」って言ってましたね。
ミヤギ先生というのは当然、映画「ベスト・キッド」のことだと思いますが、禿げてる以外は全く似てない二人です。
ところが、少年版ジョーがこの主役のダニエルにちょっと雰囲気似てるんですよね。
っていうかこの少年版の男の子、全くジョーに似てませんけど一体どういう基準で選んだんですかね?なんなら背も本人より高そうだし、こんな似てない子役も珍しいわ。
こっちの方が目元にサイコ入ってて怖い。
「青ひげ」って何?
フランスの童話で、6人の妻をコロした男が7人目の妻にその罪を発見され、この新妻とその兄二人に倒される・・という話らしいです。
厳密にはジョーはキャンディスには手を出してなかったので、青ひげとはちょっと違いますけどね。
まぁ、ピーチにしてもあの場合は「正当防衛」とジョーが主張してもギリギリの線でいけるかなぁ・・という感じ?(ただ既にジョギング中に殴ってるので、完全なる言い訳だけどね。)
あとまぁ、パコ達を虐待してた男ロンについてはコロしもやむを得ず・・でしょうね。パコが危なかったしね。
ただやっぱり、ベンジーを監禁してコロすくだりはかなりサイコでしたね。
森に死体を遺棄して完全犯罪を装っていたのに、ヤツの腕時計を平気でしちゃうところなんかは理解不能でしたけど。
ピーチにバレてましたけど、そりゃ見る人が見ればわかるでしょうに・・。やっぱアホだなぁ・・。
まぁこんなところがジョーの愛すべきキャラなんでしょうか?(愛せるか!)
最後の結末はどうなのよ?!
なんだ~、結局あれだけ愛してると言ってたベックもコロしちゃうのね。
「愛」はどこ行ったのよ?
自己保身の方が大事だったって自分でも突っ込んでましたけど、笑えないって。
ベックが可哀そうだわ。
それに、身に覚えのない罪を被せられたニッキー先生も可哀そうだし、なんとも救いのない結末でした。
こうなってくると、ジョーについてもシーズンを重ねるごとに犠牲を出しつつ上手いこと生き延びるっていうパターンが見えてきますね。
この彼にシーズン2も付き合いきれるか微妙ですけど、きっとまた見たらハマっちゃうのかしら・・。
ではまたNetflixで!
次はシーズン2のネタバレ感想です。
「YOU-君がすべて-」シーズン2第3話まで見たネタバレ無の感想 ギブアップ寸前!
実は4話の半分くらいまで頑張って見たんですが、急にど~~~~~でもよくなっちゃったんです。飽きちゃったかな。
思い返せばシーズン1が妙に面白くて止められなかったのは、
ストーカー系サイコという新種の生物の生態系を覗くのが新鮮だったから。
あのニヤニヤしたキモ男が一体どこまでやるのか、どこまで取り返しのつかない事になるのか・・。
それを固唾を飲んで見守るのが楽しかったんですけどね。
ところが、その生態系が大方分かってしまうと、後は意外とつまらない。
シーズン2はむしろそれを進化させる形に持っていかないといけなかったんですよね。
ところが、やってること全く同じじゃないですか!
標的が違うってだけで、意外性がもうないし、なにしろ緊張感がなくなったわ。
シーズン2は1であそこまでやったジョーが捨て身でサイコの本性を剥き出しにし、さらにエスカレートする形でこちらをドン引きさせて欲しかった。
なのに、なんならちょっと弱腰になってるじゃないの・・。
友達でいよう、傷つけたくない・・。云々、どうでもいいわ!
ベックのゴーストも全然怖くないし・・、そんな幻影を見るジョーに関しても、お前が罪悪感でどうにかなるタイプか!?と突っ込みたい。
しかも、悩むほど頻繁に出てくるわけでもないし、中途半端。
新キャラに魅力ない
LAに舞台を移してやたらと芸能関係の人々を出してますけど、LAの住人がみんなあんな感じじゃないでしょ?
全体的にコントっぽくて、コメディ感が強まりましたよね。
ジョーの存在や行動自体は、ほぼコントでもいいんですけど、ジョーの周囲の人々までコントにするとただただ退屈でどうでもよくなってしまう。
大体、貸倉庫がどんだけ広いのよ?!
例の監禁ケースをどうやってNYから運んだの?(分解したらしいけど)
そして冒頭から監禁されてるウィルにしても妙に諦めがいいというか、飲み込みが早いというか、へにゃへにゃで緊張感がない。
シーズン1で監禁された彼は顔を真っ青にして、出せ!出せ!と必死だったからこそ、それをニヤニヤしながら見てるジョーが不気味だったのにね。(えっと、ニヤニヤはしてなかったかもだけど・・。)
今回のウィルとは、もうすっかり打ち解けて、友人のよう。
ヤクザな男に小指を切られ、その男をコロすまでのくだりも、もっとシリアスにできたはずなのに、小指切られた状態で顔色もかえずに普通にパーティ行ってますからね。
危機感なさすぎで拍子抜け。
人間ミンチもただただグロかった・・。
あと関係ないけど、アパートの中庭で不自然なまでに住人に遭遇する感じが昔のメロドラマ「メルローズ・プレイス」っぽくて懐かしかったわ・・。(知ってる人いるかな?)
新たなヒロイン、ラブちゃんは
なんか、テンション変じゃなかったですか?
キラキラのアメリカンガールって感じで、力が入り過ぎだわ。(近くにいたらたぶんウザい)
あんなにすぐジョーに恋に落ちるのも変だし、「あなたは私と同じく傷ついてる人よ。分かるわ。」・・って、分かってないから!
と、視聴者に突っ込ませる感じも、わざとやってるのは分かるんですけどね。
もっと普通の女の子にしたほうが、共感も得られそうだし、「逃げて~!」とこちらも焦ってハラハラドキドキできるのに・・。
あれだけガンガンにジョーに迫る感じだと、もうお好きに・・となってしまうわ。
ところが!「YOU-君がすべて-」シーズン2も評価高い!
うそ~~!
Rotten Tomatoesでの批評家レートがものすごく高い!シーズン1と全く同じ93%!
一般のコメントも読んでみましたが、
「5話までは猛烈につまらないけど、7話辺りからラストにかけて面白くなる。」
「7話まで退屈だけど、その後は盛り上がる。」
とあるので、前半は退屈でも最後の方に面白くなるのは確かなようです。
ただ問題はそこまで耐えて見続けるかどうかですよね・・。
私はもう時間が勿体ないのでいいです・・。
今年末で忙しいし、ジョーにだんだん腹が立ってきたのもあるし。
だって4話辺りから、なんなら得意顔でいいヤツになってるじゃないの。
エリーを悪い男から救う側になってどうするのよ。ラブも見事ゲットして、顔見てるだけでムカ・・。
と、ここまで書いたところで・・。
「YOU-君がすべて-」シーズン2の予告編を見てみると・・!
あれま、なんか後半あたりから急に凄いことになってませんか?!
うわぁ・・。あれやこれや、平和だった前半戦から一転、おっそろしいことが色々起きそうです・・。
う~~~ん・・、見ますか?
どうしましょ。
ではまた~!
結局見ました。笑
次は最終話まで見たネタバレ感想です。
「YOU-君がすべて-」シーズン2を最終話まで見たネタバレ感想・考察・解説
うわ~、やられたよ~~~~~~!
製作側にまんまと食わされた~!!
「ジョーに飽きた飽きた・・」と言わせておいて、実はその上を行く強烈な仕掛けを用意してあったって訳なのね。
なるほど~。
シーズン1の焼き直しだと、ジョーにどんな変化を付けようと結局は飽きられるのを見越したうえでのどんでん返しでしたね。
基本はしょうもないメロドラマですけど(あ、言っちゃった。)、新しい驚きを用意して視聴者をあっと言わせる!
それさえクリアすれば文句言われないのを分かってました。(このドラマを見てる視聴者の求めるものはそれなので)
批評家も嘘みたいな高レート。
やることはやったぜ、シーズン3もよろしく~っと鼻高々でしょう。
YOUのラブちゃんが驚愕の・・!
だから始めからおかしいと思ってたのよ~!
なんか、テンション高くておかしいし、あの嫌味なまでのキラキラアメリカンガールが妙に不自然で鼻につく・・って。
でも、まさか彼女がジョーの上を行くサイコとまでは想像できなかったわ~。
悔しい!!
でも、振り返ってみれば伏線は結構ありました。
伏線1:女優さん
Netflixのホラードラマ「ホーンティング・オブ・ヒルハウス」で注目されたヴィクトリア・ペドレッティ。
彼女は可愛いんですけど、やっぱり表情によっては影があってホラー向きというか、顔が怖いんですよね。
目の黒目(青だけど)がほんの少し上についてるので、印象が憂いを帯びるし、口も口角が下がると急に怖い。(ヒルハウスの影響でそう感じるのかもだけど・・)
無垢なお馬鹿さんベックとはまた一味違う印象だったので、なぜわざわざ彼女がジョーの餌食になる羊ちゃんなんだろう・・という違和感はありました。
なるほどね~。
もうなるほどとしか言えないわ。
伏線2:本
ラブがジョーに出会ってすぐに「Play it as it lays」という本をプレゼントしますが、この本が彼女の正体を暗示するような内容になってるのは確かだと思います。
自分でも「暗い本」みたいなことは言ってましたよね。
ちらっとwikiを見てみると、主人公のマリアは精神病院から退院したばかりの36歳で、精神を病む以前の悲惨な記憶と現在の姿とが交錯するような内容だそうで、破滅的な行動に突っ走る女性の心情に迫るもののようです。
怖・・。
勘のいい人なら、この時点でピンと来るものがあったのかも。
私も気になったけど、流してしまったわ。
伏線3:「私と同じ」発言
出会ったばかりの頃にやけにこんなこと言ってましたよね。
傷ついてるだのなんだの、聞こえのいい感じに言ってましたけど、要は私と同じサイコの匂いがするわってことでした。サイコはサイコを見抜くそうです。
伏線4:ジョーの闇を気にしない感じ
何話か忘れましたけど、ラブ達の両親と一緒に過ごす週末がありましたよね。
あそこでジョーがキャンディスのせいでおかしな感じになるんですけど、彼女はそんなジョーに対して警戒心を持つどころか、なんなら距離が縮まったかのように喜ぶんですよね。
あれ?っとなったんですけど、あの辺から変でしたね。
そもそも、双子の弟の家庭教師をやけに批判してたし、弟から離れられない様子も少し異常だったかも。
それにね、そもそも「友達でいよう」という相手に毎日マフィンやらケーキやらを作ってロッカーに忍ばせ猛烈アタックって、冷静に考えるとちょっと怖いのよ。
ところが私達は「ジョーがストーカーでラブが被害者」という固定観念に捉われてるので、不思議とそういう部分をスルーしてしまう仕組みになってたんですよね。
やられたわ~。
子供時代のジョーもズルい
子供時代のあんな切ないエピソードを見せるなんて卑怯だ~!
シーズン1でも超怖い里親の爺さんに地下の監禁ケースに入れられ虐待を受けるというエピソードがありましたけど、少年時代のジョーの俳優さんの顔が怖すぎてちっとも同情できなかったんですよね。
それを反省してか、今度はもっと幼いころの哀しい記憶を持ちだしてきた!
そら、あんなにママを恋しがる男の子を見せられたら同情しますよ!
可愛いし!
そして、そんな事情がジョーの歪んだ精神構造に影響したのは事実でしょう。
ただね、もう成人してるわけだし、こうして色々罪を重ね、その上逃げまくってきた今となっては、こちらもなびくわけにはいきません!
何度も言ってますけどね、
本人がどう自己弁護しようと、これまでの犯罪が思わぬ事故や不可抗力の結果みたいな映像を見せられようと、私は完全なるサイコパス(ソシオパス?)だと思ってますよ。
大体、恋人が別れ話を持ち出したから手足を縛って森に拉致するって、それだけで十分サイコでしょ。
その後頭を打ったのは不運な事故だった・・みたいな感じにされても困るってば。
生き埋めにされたキャンディスの身にもなれ~。
とはいえ、強烈な皮肉は面白い
しょせん男なんてどんなに惚れた女を追いかけまわそうと、望遠鏡で覗きまくろうが、結局女の本性までは見抜けないってオチが最高でした!
これ、本当だと思うので、安っぽいメロドラマの中でもこの点に関しては強烈なリアリティを感じます。
「僕のYOU」なんて言ってる薄っぺらい男は、女に夢中になったところで、やっぱり薄っぺらな表の顔しか見てないってわけですよ。
なのに、「君の為に僕は変わる」なんてサイコがまともになろうと頑張っちゃうところがまた皮肉!
最終的にジョーの欲しがる「愛の対象のYOU」って何だろう・・。と考えた時の答えは、恐らく一般的な男の理想の女性と大差ないかと思います。
可愛くて、セクシーで、明るくて、元気な女の子。(単細胞可)
「YOU-君がすべて-」シーズン3も見るしかない!
それでも懲りないバカ男!
というわけで、我らがジョーは新たな牢獄で服役を始めようとしています!
ハハ。これには笑っちゃった。
あんな可愛いラブちゃんと、お金持ちの両親がいて、それでもジョーにとっては「逃れられない罰」ってどんだけ~!
は~、お気の毒様!
この先子供が生まれて、どんな生活が待っているのやら・・。楽しみ楽しみ!
なんて、思ってたら、
うわ、もう次のYOU行く~!??
このアホ男は死んでも治らん!
しかも、顔も見ないで次の獲物を決めるの?
現実逃避したいのは分かるけど、いくら何でもフライング気味だわ。
こうなったら私達も最後まで見守るしかないでしょう。
シーズン3にはどんな仕掛けが待っているのか・・。
正直全6話くらいでいい気もしますが、また楽しみにさせてもらいます!
とりあえず、新しいヒロイン(?)YOUが誰になるのかに注目ですね!
今度も一筋縄ではいかないYOUになるものと想像します。
ではまた~!
次はシーズン3のネタバレ感想です。
「YOU-君がすべて-」シーズン3のネタバレ感想・考察
ようやく見終わりました、シーズン3!
はぁ、頑張りましたよ。配信開始からちょびちょび見てはいたんですが、全然エンジンかからず仕事しながら吹替版で流し見する・・というやり方でなんとか・・。
なんですが、何が面白いのかよく分からない。
でも、IMDbの人気シリーズランキングでも、Neflixのランキング10(アメリカ)でも一度はイカゲームに首位を取られたものの、また現在は1位に復帰。
とにかくすごい人気なのです!
なにが、そんなに面白い?
と不思議な気持ちで前半戦は見てました。
いや、シーズン1がヒットしたのは分かります。あれはあれで「気持ち悪い路線」をひたすら追求して私達の「怖いもの見たさ」ならぬ「気持ち悪いもの見たさ」を上手く刺激されましたから。
シーズン2もまぁ、視聴者の予測を逆手に取った形での大どんでん返しがあったので、その点もまぁ分かる。
でも、今シーズンが一番いいっていう人が多いとなると、
フーム・・、その人気の秘密はなんなのよ!?
というのが余計に気になり止められない・・。
そこで終盤はしっかり字幕に戻してガッチリ見てみることにしました。
このドラマはコメディとして見るべき?シーズン3の魅力とは
そしたそしたら、お笑いのツボが一気に増えてかなり笑えるように!
役者さん達がやっぱり上手い!
こちら(視聴者)と掛け合い漫才をしてるようなリズムとタイミングで畳みかけてきますから、知らずに「突っ込み」役を担わされてるような参加型のエンタメに仕上げちゃってるところがミソなのかもしれないなぁと。
さらにはアナコンダのようなシェリーと単細胞マッスル夫が最高で、「交換してみよう、そうしよう。」(すみません、あの単語は書けないので‥)のエピソードにはもう爆笑!
だって、ジョーだって無理なものは無理でしょう!
「ジョーと私がやるのはいい?」とシェリーが聞いた時にジョーが「それはnoだと思う。」って他人事みたいに答えちゃうのに大笑い。
だって、それが「no」ならなんで話し合いに来たんよ!?と。
しかもそれを聞いたシェリーが「まだ準備ができてないようね。ふん、2人とも子供よ。」って・・、それも全然違うやろと。
そんでもって、その夜がまた笑えたわ~。
今シーズンの山場はあそこだったんじゃないですかね?
それと、地下牢に入れられた後の必死夫婦の掛け合いも最高だった!
シェリーの女優(Shalita Grant)さんが芸達者すぎて、個人的にエミー助演女優を贈りたくなりました。
しかも、この夫婦にはちゃんと愛があって絆も取り戻すことができた・・みたいなオチまで用意されててちょっとグッと来ちゃったわ。(シェリーは元々メガネかけたガリ勉さんだったのね。)
そうそう、そういう意味ではS2の脇キャラにあんまり魅力を感じなかったのに対して、今シーズンは最高でしたね。
この高級住宅街に住むグルテンフリーなおバカキャラ達に心の声で突っ込んでいくジョーにも笑っちゃうし、バリバリ言葉に出して突っ込んでいくラブにも思わず共感。しかも気持ちいい~!みたいに感じたファンが多かったのかな。
この2人のように本能と欲望のまま生きてく姿って、視聴者たちにとってカタルシスな部分もあるってことなのかしらね?
ムカッとしたシェリーが一瞬の躊躇もなく斧を振り下ろすのって、確かに凄いシーンだしなぁ。
超余談でスミマセン・・。
実はフランスに住んでる時にこの「交換」がきっかけで本気の恋に落ち、互いの配偶者を捨てて結婚したカップルがいました。もう70代の老夫婦でしたけど、上品な金持ち夫婦で奥さんの方は昔すごい美女だったのだとか。
欧米のブルジョア社会って普通にそんなことしてるんだな~と会う度に変な気持ちになったのを思い出しました。
でも、ジョーの幼児期の話は要るのかいな?
まとめますと、
- 虐待されていた母を助けようと付き合っていた男を撃ちころしたことで施設に入れられる。
- そこには自分を理解してくれる優しいフィオナ先生がいた
- 彼女も男から虐待を受けていたが、ジョーはその男を突き落とすことができなかった
- その後、フィオナ先生は消えてしまう(恐らくは男にころされた・・)
- 後悔に苦しむジョーは必死に母を探して見つけるが、母は小さな男の子と別の家庭を築こうとしていた
こうした一連の辛い過去がジョーの心の傷となり現在に至る。全てはトラウマのせい。
っていうのは、もう今更じゃないですか?
フィオナ先生を救えなかった自分を責め続け、そのせいで問題を抱える女性に執着してしまう・・みたいな事を言いたいのかと思いますが、そもそもS1のベックってそんな感じでもなかったし、ただ顔だけだったでしょ。
ジョーはもうS1のような「可愛い子好きな、ただの変態ストーカー」ってことじゃダメなのかな。
そっちの方が行き切ってるようで面白かったけど・・。
シーズン3のラストは?!
あのラストはさすがに予測付かなかったので、面白かったですね。
結局ラブとジョーは始めから疑い合っていて、常に相手の動きを観察し、来るべき「その時」に備えあっていたってことですね。
ラブは庭でトリカブトを栽培し、ジョーもしっかりチェック済み。
地下牢に閉じ込められた時のことを想定して中にも鍵を用意してたし、始めから戦闘態勢にあった2人がついにその時を迎えたってことですね。
当然ジョーとしても、始めからラブに全てをかぶせて締めくくるシナリオも考えてたんでしょうね。
なので、ラブに殴られ血だらけになったテオを助けて病院に運んだのも、ラブの犯行を証言する生き証人になると踏んだから。
トリカブトの毒は回ってなかったのに、ラブに何かされたとアピールする為にマシューが来た時にはわざと麻痺を演じてたし、そもそも犯行の証拠品を全て保管していたのもその時のためでした。
それにしても敵としてのラブもアッパレで、あの嗅覚には恐れ入るものがあったな~!
ジョーの内面まで見抜くあの眼力、恐るべし!
結局ラブとジョーは互いを映し出す鏡であり、狂気の発現方法は多少違っていても、根本的な部分では同じなんでしょうね。
互いに子供時代のトラウマを引きずり、現状に満足できない心の欠けた部分を埋めるべく、常に何かを探してる。
だから、相手の不用意な動きには過剰に敏感だし、それが何を意味するかまで察知しちゃう。
この似たものサイコ夫婦のバトルは見ごたえあったと言えばあったけど、常に100%本当の自分で必死にジョーに対峙しようとするラブにたいして、ジョーの方はいつもヘラヘラ、カスカスでしょうもない。
薄っぺらな表皮を剥がして本当の痛々しいジョーを見せてくれたらもう少し面白かったのかな・・なんて思っちゃうけど、まぁ、この男はずっとヘラヘラジョーで行くんでしょう。
でも、ラブがいつも言っていた「息子にちゃんと向き合ってない。」みたいな部分はやっぱりそのせいでしょうね。
確かにいつも息子に距離を取ってる感じは見ていてもちょっと違和感でした。
ジョーに個性がなくなってきてるような気がする
シーズン2から3にかけて、少しずつジョーのキャラが薄くなってません?
なんだかもう無色透明に近くて、気持ち悪くもなければ怖くもない。
ラブという強烈キャラがいたせいで、大事な場面では毎回受け身、ほぼ自己防衛や他の人を守るために何かしている状況で、変態性をあんまり感じなくなっちゃった。
もしかしたらS1からそうだったのかもだけど、ラブの狂気が分かってからは余計に薄くなっちゃったような。
なんならジョーの方がまともに見えちゃうし・・。
それもあって、次のシーズン4がちょっと心配ですね。
ラブのいないパリで何をするんだろう。ラブなしでも大丈夫なのかな・・。
すぐにパンツを盗んじゃうジョーとマリアン親子で何やるんだろ。また別の強烈キャラが必要なのは確実ですね。
あと、パリにも地下牢持っていくのかな・・。パリの建物なら地下はあるにしても、あの特製牢屋はどうやって輸送するんだろうか。
もうあれを設置した時点で、犯罪起こす気満々てことですからね。
そこがまず笑っちゃうんですけど。。
というわけで、感想としてはこんなところでしょうか。
あ、あとマシューを演じたスコット・スピードマンが私にとっては久しぶりで嬉しかったです。
マシューとしても妻は失ったけど、息子との絆を構築できたので良かったのかな。
それに妻に手を下した犯人は自分で突き止めたし、そのラブは結果的に死に至ったし・・、なんだかんだ納得のいく結末だったでしょう。
それから、息子のヘンリー君もダンテとそのパートナーに親権が行ったみたいで良かったですね。
ジョーや祖母が育てるよりずっと安心で健全な将来が確保されました。
というわけで、そんなところでしょうか。
毎回、「つまんないんだけど・・」と愚痴を言いながら結局最後まで見てしまうパターンですが、シーズン4も見ちゃうのかな。
今回のラストに出て来たパリは明らかにセットっぽい雰囲気でしたけど、本当にパリで撮影するのかな。
楽しみなような、また怖いような・・。
ではまた~。
コメント
コメント一覧 (2件)
お返事読んで超楽しみになり、一気に観ました!
結果的に2の方が面白かったです。1があっての面白さでしたね!
でもやっぱり気色悪いなぁ。よくキスできるなぁ〜あひる口やめて〜!首まで毛〜ってずっと心の声が…
ただ、ジョーもラブちゃんもどんな理由があるにせよ、殺人を擁護する事はできない訳で、別に悪人でもない人達が次々死んでいくところが、そろそろ堪え難く辛くなって来ました。
アニスさんいつもありがとうございます‼️
tomojyaiさん、こちらこそコメントありがとうございます。^^
そうなんですよね~。
人がバンバン死んでいくを冷静に考えると酷いドラマなんですよ・・笑
あのニヤニヤ顔で勝手な言い訳しながらどこまで罪悪感に耐えられるのか。
エリーにあんな中途半端なフォローして、結構満足気なのがイラっとしますね。